TS転生ヴィランロリ、疲れ切ったヒーローを拾う 作:蓋然性生存戦略
『また破壊してる』
『いつもの』
『オバクロ配信と聞いたらこれだよな』
『あの、相手、アルトラスゲーミングのフルパなんすけど……』
『ヒイエソには関係ねえよ……理不尽だよな』
はい、というわけでね。
今日も配信しているんですけど。
「右高台にサポ2枚。潰す?」
「前線の圧が足りなくなる。妨害程度じゃないか?」
「ほなおねーちゃん前お願い」
「了解だ」
今日はオーバードクロッカーズ。
オーバー〇ォッチみたいなゲームだね。
ちょくちょく前世と似たようなゲームがあるのはなんなんだろうか。
サー〇ライみたいな人もいたし、多分平行同位体か何かがいるんだろう、知らんけど。
それはそれとして、ボクたちは今ランクマッチ配信をしている。
カジュアル潜るとね、歯応えがないからね。
「こーんにーちはー!!お命頂戴いたす!!」
「欲張るなよ」
「分かってる~~!!」
ボクが今使っているのはレンジ。
どっかで見たニンジャみたいな見た目のキャラなんだけど……。
「オラ、ボクの壁キック走法に
『出た、視聴者のことを全く考えていないクソ挙動レンジダッシュ』
『これでよく攻撃が当たるよ』
『ギガフェル出身?』
『確かクソガキGFもやってるぞ』
『多芸すぎるだろコイツ』
実際はブリンク取り上げてウォールダッシュできるようになった二段ジャンプ持ちトレ〇サーとかいう酔い止め必須キャラなんだな。
リコール?あります。
平地でなければ立体機動力が高過ぎて基本BANピックされるキャラなのだが……。
「タンクは倒した、そっちに加勢する」
「流石ぁ!しっかしなんでみんなヘッピとダンゾウBANするかな」
「キミが遠距離から抜き過ぎるからだろう」
「半秒も顔出してたら流石にフリック間に合うよ~~」
「それはキミと私だけだ」
「そうかぁ?そうだね。そうかもねぇ~~!!」
何故かボクとおねーちゃんがランクに潜ると皆ダンゾウとヘッピをBANするのでレンジを使えるというわけだ。
いやね、ボクはハディシアを着せたヘッピを使いたいんだけど。
せっかく《テリトリア》が大枚はたいてボクにくれたって言うのにさ!!
「ヘッピ使いたいよォ~~……」
「キミの強さゆえだ、諦めろ」
「グヌヌ」
『クソガキのヘッピは永久出禁』
『鬼に金棒、クソガキにヘッピ』
『ヘッピメインでどうやったらそんな上手くレンジ使えるのか教えてください……』
ん?レンジを上手くなる方法?
知らん。
ギガフェルやれ。
あとはヘッピ使ってたら勝手に上手くなる。
『んなわけ』
『それはクソガキだけ定期』
『それで上手くなるならレンジメインの平均レベルは上がってる』
「そない言うたって知らんよ~、ボクそれしかやってないし」
「……ヘッドピアサーを使っていてされて嫌なことをフィードバックした結果をレンジで出力すれば上手くなる、そういうことじゃないか?」
「たぶんそう、きっとそう」
『ホンマか?』
『理屈は分かる。実際できるかは別として』
『全キャラの基礎応用全部の操作が頭に入ってる前提なんよソレは』
『誰でもできると思うな』
「誰でもできることしかやってないが?」
「理論上誰にでもできるが、誰しもができるわけではない、か?」
「そうかもね」
まあ、ボクは元からこの手の習熟は得意だからよく分かんないけど。
ヘッピ使ってるのもビジュが好みだというだけの話だし……。
『え?ヘッピのビジュが好みだって???』
『妙だな……ヘッピは長身スレンダーダウナーなポニテお姉さん……おや、スーツコスのヒイラギさんも当てはまりますね?』
『クソガキお前もしかして』
あ、声が漏れてた。
いやあのその、えっと、おねーちゃんまでこっち見ないで?
「黙秘します」
「そういえば前に私のことを……なんだエソラ」
「おねーちゃんステイ。黙秘します」
『ク~ソ~ガ~キ~、おまえさ~~』
『ふーん、へー、ほー、そうなんだ~~』
『かわいいとこあんじゃーん!!』
「おまいら覚えとけよ……!!」
『隙を見せたクソガキが悪い』
『そうだそうだ』
『なるほどねー、ドストライクなおねーちゃんが大好きなんだよね~~』
「ぐ、くぅ……!!」
「……あとで慰めてやるから今は集中してくれ」
「うぅ……全員ぶっ飛ばす」
アルトラスゲーミングがなんだ、こっちはおねーちゃんとコンビだぞ!!
『羞恥パワーで集中力上がってるの草』
『追いつめられると力を増すタイプの敵かな?』
『でも隙を見せたのはクソガキからじゃん』
『マッチポンプ逆境やめろよ』
「好き勝手言いやがってェ!!」
「私の仕事がないな」
『ヒイラギさんここで天然のエモート煽り』
『いやマジでやることないからな』
『周囲警戒はしてるのでギリ煽ってない』
『しかし、本当にそうでしょうか?』
『ヒラタンと一緒に突っ込んで暴れ散かしてるからな、クソガキが。ヒイラギさんが車運んだ方が良い』
『アルトラス可哀想』
『ツタ〇ピー『クソガキもBANさせてくんね?』』
『わろ』
『ツタ〇ピーはジョークでそういうこと言うので有名だけど、この二人に関しては割とガチトーンなんだよな』
『ウ〇スキーさんは『もうお前らプロになれよ』ってずっと言ってる』
『なおクソガキは色んなゲームで遊びたいから嫌だと声明発表』
『ガキがよ』
『いっぱい遊べ』
おらぁ!リス前まで追い込むぞオラァ!!
そんなクソデカハンマ振り回してボクに当たるわけないだろばぁぁぁか!!
「ん、流石にエソラが危ない気がするな」
「大ジョーブ大ジョーブなんとかなぁぁぁああああ!?」
ちょ、ま、意識外からのCCはダメっ、あ、死ぬっ!!
「そら、カバーは入れたぞ」
「ありがとぉぉぉぉおおおお!!」
流石おねーちゃん、愛してるぅぅ――――!!
たぁすかったぁぁ!!
『はい、ヒイラギさん名物、エソラセキュリティ』
『勘が良いんだよな』
『クソガキをもう少しのところでやれると思ってもヒイラギさんが控えてるからな……』
『カバーの鬼、サポでも生きていける』
『はよグラマス行ってくれ』
『キミら二人がマスター帯にいるとグラマス帯の数合わせでもない限り俺らマスター帯と当たるからマジでさっさとグラマス行け』
『なお今回はアルトラスフルパなのでグラマスの数合わせです』
『グラマス相手に破壊するな』
ペイロは?もう着くね?逆転はできないね?
っしゃぁ!!ボクたちの勝ち!!
やっぱキン〇スロウは神マップ、はっきり分かんだね。
「あぁ~~、アルトラスフルパ相手はきつい~~」
「勝っておいて何を言っているんだ?」
「そりゃもう、ね。おねーちゃんもちょっとは疲れたでしょ?」
「まあ、な」
いやね、皆破壊破壊言ってるけど、プロ相手は負けることも多いからね?
今回は味方さんもちゃんとグラマスだったから勝てたね。
グラマスが一人とかだと全然勝てない。
『GG』
『ツタッピー:キミら二人BANピックさせてくんね?』
『ツタッピーもよう見とる』
『とうとうまとめて二人要求してきた』
『BANピック、PaintSky、HiiragiCh』
『草』
「ボクのレンジ走法に対応してるくせによく言うよ。おかげでツタッピーさんは避けてるんだから」
『ツタッピー:そりゃ対応しなきゃ負けますからねぇ!!そろそろウィスキーも対応できるぞ』
「げぇ、やめてよね。ヘッピ使わせてよ」
『ツタッピー:却下』
ヘッピさえ使えればなー、せめてダンゾウ。
「時にエソラ」
「なに、おねーちゃん」
「私はその、プロチームとかの事はよく分かっていないんだが……」
「アルトラスは国内最大規模のチームだよ。オバクロではインセインと2トップかな?」
「……なるほど、マスター帯の愚痴とはそういうことか」
「えっ」
「グラマスまで上がるぞ。適正レートというものがあるのだろう?」
「え~~~!!グラマス遠いよ~~!!やだよ~~~!!!勝ってもランクの上がり幅が~~!!」
「ちなみに私はやる気に満ちているが、キミは?」
「うっ……できらぁ!!」
その後、ボク達は連日のランク配信で無事グラマスに上がることに成功。
プロどもと頻繁にマッチするようになった。
がっでむ!!
・オバクロ
大体オーバーウォ〇チ。
架空のヒーローを用いてMOBAFPSするゲーム。
やっぱり存在する神マップKi〇gsRowが人気。
マスター帯にエソラとヒイラギがいる。
セットで出てくると戦闘能力が爆上がりするのでさっさとグラマス行けと言われ続けている。
・オバクロにおけるエソラ
一番得意なキャラをずっとBANされてる。
おかげで後日談最初の話で《テリトリア》からもらったハディシアを使えない。
そのうち頭から湯気が出て来て悪のエソラが出てきてカジュアルでストレス発散して来る。
・オバクロにおけるヒイラギ
チェイサーというキャラをずっと使ってる。
味方を起点にポンポン瞬間移動して火力支援して来るキャラ。
火力は控えめなはずだがヒイラギさんはヘッショしまくるので火力が足りる。
とても視野が広いのでサポートでも食っていけるとされている。