TS転生ヴィランロリ、疲れ切ったヒーローを拾う   作:蓋然性生存戦略

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気が向いたので。
というより第二部最終話投稿した時点で入院してて他にやることないんですよね、ガハハ。
笑い事ではない。
というわけで暇にあかせてネタを消化します。


幕間2
後日談:臨時講師を終えて


「はい、というわけでね、久しぶりの長時間配信です」

「私は配信そのものが久しぶりだな」

 

いやー、久しぶりだ。

今まで臨時講師で忙しかったからねえ。

というわけで積みゲー消化しつつやっていきます。

 

『ヒイエソを待ってたんだよ!』

『わ、わぁ……』

『感激で泣いちゃった』

『ところで()()()()()、二年半前のアレについて……』

 

「ちょっと教えらんないなあ〜〜。もう公然の秘密だけど詳細喋るのは流石にねえ」

「流石に《テリトリア》に怒られるから勘弁してくれ」

 

スレでは今もなんか盛り上がってるらしいね。

一応全部確認してるよ。

ああいうの見るの楽しいんだよね。

 

「いやまあしかし、臨時講師も悪くなかったね。そう何度もやりたくないけど」

「だな。流石に疲れた」

 

『ヒイエソの授業受けられたの4期生までなのマジ?』

『羨ましいというか』

『実際トート校1・2期生の実戦能力は高いらしい』

『オペことサポート科もやばいとか』

 

「そんな特別なことはしてないんだけどねえ」

「生徒それぞれに特化したメニューを作ったくらいだな」

 

『絶対それ定期』

『なんでできんだよそんなこと』

『実技しか受け持ってないとはいえやれることちゃうやろ』

 

そうかあ?そうかな。そうかもなあ!

 

「まあね、それはそれとして我々もついに臨時講師の任期が終わったわけですよ。まあ一ヶ月くらい前の話なんですけど」

 

『せやね』

『そやね』

 

「ついでに言うと結婚3年目なわけですね」

「確かにな」

「するぞ!ハネムーン!!」

 

『ぶっちゃけたな』

『ぶっちゃけやがった』

『3年目にしてようやくじゃ……』

 

「《テリトリア》には今度こそ邪魔したら一生ネットの晒し者にするぞと脅したので行きます」

 

『テリちゃんの不憫さに涙を禁じ得ない』

『あの人もそろそろ身を固めても……』

『フィクさんがいるだろ』

『つかはよくっつけ』

 

「でまあ、なに。それに際してこれからの活動が大きく変わるわけではないのでぇ」

「心配はいらない、ということだな」

 

『やったぜ』

『結婚三年経過してるともう視聴者も慣れてきたな』

『ヒイエソはもうすでに定着した概念』

『安定感が半端ない』

 

「というわけで今日やっていきますはアルヴリング・エターナイト。侵食度6やっていきたいと思います」

「私たちのデュオでやっていく」

 

『エターナイトキター!』

『ヒイエソのエターナイトが見たかったんだよ!』

『相変わらずエソラさんは異端審問官』

『ヒイラギさんは今回聖女か』

『エソラは毎度攻撃性能高いの選ぶからなあ』

『攻めっ気出てる』

『ヒイラギさんは安定度高いキャラ選ぶよな』

『プレイヤースキル高すぎて逆に尖ってない方が強いとかいう稀な例』

 

「アイテム集めてる時が一番ワクワクするんだから〜。いいもんあんじゃーん」

「おや、聖骸布か。もらってもいいか?」

「むしろ持ってって」

 

『初手聖骸布ずるくない?』

『ヒイラギさん死なんやん』

『でもいうて侵食6やからな』

『流石にヒイラギさんでも一度は乙るんとちゃう?』

『エソラがどれだけポカやらないかにかかっている』

『初見のエソラのポカ具合は本当に酷いからな』

 

「ゼーレライクだけだからね?」

「R4Bではそんなことなかったしな」

 

『確かに』

『ゼーレライクは苦手なんだ』

『極まると素手攻略し始める奴が苦手とか言えるわけないだろ』

『案外理論派なんよな、コイツ』

 

「初手双子はだるいっす」

「まあなんとかなるだろう。片方は任せた」

「うっす」

 

『ここで各個撃破じゃなくて同時撃破狙うのが最高にクレイジー』

『それができる配信者が何人いますかという話』

『シッシーのとかだけじゃない?』

 

「というわけで合体させずに済みましたね」

「合体されると面倒だからな」

 

『普通逆』

『(時間がかかるので)面倒』

『確かに理論上はそっちの方が早くて面倒がないしちょっとだけ報酬が上だけど』

 

「漁火ィィィ!お前だけは許さんお前お前お前お前!!」

「漁火か……」

 

『でた、みんな大嫌い漁火』

『パターンとしては面倒なの引いたな』

『双子→漁火のパターンだと最後は玉髄だろ?』

『せっかく双子でリターン取ったのにこれは酷い』

『ヒイラギさんもこれには苦い顔』

 

「玉髄確定なのやだぁ……」

「玉髄はな……」

 

『あ、漁火自体は倒せるの確定なんだ』

『コイツら最後のことを見据えてやがる』

『侵食6って雑魚もめちゃくちゃ強くなかった?』

『見た感じ捌いてますね』

『やっぱこいつらつえーよ』

 

「ハァー!!二度と逆らうなクソボケナス!!侵食6玉髄ばっかじゃねえの!?」

「危なかったな」

 

『なんで倒せんねん』

『つかレコードじゃね?6玉髄の討伐報告なかったろ』

『いや、シッシーのとこが昨日やってた』

『シッシーも大概バケモンすぎる』

 

「ちかれた。寝る」

「まだ配信中だぞ……もう寝たか……」

 

『こういうの見るとお子ちゃまなんだけどな』

『もう19歳なのマ?』

『ヒイラギチャンネルも10年か』

『時間経つの早すぎねえ?』

『一番ヤバいのはこの2人だけの体制で10年やってることじゃね?』

『それはそう』

 

「すまない、エソラが寝てしまったので配信はここまでだ。気が向いたらまたきてくれ」

 

『ういうい、おつやで』

『お子ちゃま寝かしてきな』

 

 

 


 

 

 

配信を終えた後。

久しぶりの長時間配信だからか、エソラは眠ってしまった。

私に体重を全て預けて眠るその姿は、やはり幼子のように見える。

整えてはいるが長い前髪を退ければ、人形のように整った顔が、私を出迎える。

 

「全く」

 

額に唇を落としてから、抱き抱えてベッドに送る。

エソラは、やはり成長した。

それは精神的に、という意味だ。

肉体面は……もう期待できそうもないが。

臨時講師を勤め上げてから、精神的な不安定性は鳴りを潜めた。

大きな事件が起きなかったから、というのもあるが。

何よりもちゃんと愚痴を吐くようになった。

それはとても良い傾向で、私も安心したものだ。

きっともう、与り知らぬところで無茶はしないだろう。

 

尤も、必要とあらば無茶をするだろうことは間違いないが。

子供ができたらそれが加速しそうな気もするが……。

まあ、私が支えてやればいい。

どうにも、私の体は衰えというものを知らないからな。

どうにでもなろう。

 

私もエソラも、長寿の酒を飲んだ身だ。

どれほど長く生きられるかはわからないが……。

叶うことならば、エソラが私よりも早く死ぬことがないよう、祈るばかりだ。

とはいえ、エソラもそう願っているだろうから、死ぬ時は一緒だ。

 

「……華奢だな」

 

私よりも頭二つ分も小さいその身体は、あまりにも脆く見えて、時折私を不安にさせる。

私はとても力が強いから。

エソラの体を折ってしまわないか恐怖に駆られる時がある。

力加減を誤り、エソラを害してしまうのではないかと。

 

だというのに、キミは全幅の信頼を置いてくる。

キミと出会って10年以上が経つ今でも、私はとても恐ろしいというのに。

 

「ん……?」

「起こしたか?」

「んー……」

 

寝ぼけ眼で、エソラは私に体を寄せてくる。

そこが自分の居場所だと言わんばかりに。

……全く。

キミがそう在るというのならば、応えないわけにはいくまい。

決して手折ることのないように。

 

「……んへへ」

 

大事なキミを、失わないように。

 

 

 

 

 

 

それはそれとして、いつの間にか部屋に増えている薬に関して教えてもらうからな。




・力が強すぎるヒイラギ
最早素の身体能力で㌧単位の重量に対応できるようになってしまったゴリラ。
エソラをへし折ってしまわないか本気で怖がっている。
だっていうのにクソガキは全幅の信頼を置いてくるので気が気でない。

・アルヴリング・エターナイト
だいたいナイ◯レイン。
色々と差異はある。

・シッシー
エターナイトガチ勢。
友人もガチ勢。
この配信の前日に侵食6玉髄を突破してトレンドに載った。

・玉髄
攻撃する暇がほとんどないクソボス

・増えている薬
何度でも使用可能!
いろんなことができるようになる。
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