TS転生ヴィランロリ、疲れ切ったヒーローを拾う   作:蓋然性生存戦略

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イベントに危機契約を重ねるなって言ってるでしょばかー!!
その上エンドフィールドもあるんですけど!?

いつものクソボケアークナイツくんに悲鳴を上げながら気が向きました。
あと超かぐや姫見て情緒が……狂う!!!!
シャフ度ヤッチョ可愛すぎ……みんなネタバレ踏む前に見てね……何もかもがネタバレになるから何も語れない……。
ただ一つ言えるのは、あまりにもFor Me過ぎました。


終幕譚:エソラパンデミック

「キャス」

『『『むぃー!!!』』』

「おう」

「説明しろ」

「私にもわからん」

「斬るぞ?」

「とりあえず刃物ちらつかせるの止めようぜ?な?特に今はな?」

 

今、ここには私とキャスと、10人くらいに分裂したエソラがいた。

分裂した影響か、全員3頭身であり、精神年齢が退行していた。

不幸中の幸いだったのは、異能も使えなくなっていたことか。

幼い精神のまま異能を使われていたら大惨事だった。

 

もうすでに大惨事ではあるのだが。

 

「人気だな、お前」

「……正直、頭が痛い」

「「「ひいらぎ、どうしたの???」」」

 

いやな、別に良いんだ。

足に引っ付くわ背中によじ登るわ抱き上げろと要求するわ。

私の筋力を以てすれば支えるのは容易い。

だが挙句の果てには自分同士で喧嘩だ。

流石に面倒を見切れない。

しかも記憶は全員全て持っているらしく、過去の辛かったことを不意に思い出しては唐突に泣き出す。

原因か遠因であろうキャスを睨みつつ、私は助けて欲しい気持ちでいっぱいだった。

 

「今日中には何とかする。流石にまずいからな。工房に籠るが、さらに異変が起きたら教えてくれ」

「はぁ……頼むぞ」

 

とりあえず、私にこのエソラたちが一任されたわけだが。

食料は足りているだろうか。

少なくとも昼食はなんとかしなければなるまい。

それと、点呼をとって……ん?

なんだ?気のせいか増えてないか?

ひぃ、ふぅ、みぃ……17人。

先程ざっと数えた時は14人だったはずだ。

 

「エソラ、増えたか?」

「さぁ?」

「たぶん?」

「よくわかんない!」

「ふえてるよ~!」

「ぼく17にんめ!」

「わにゃわにゃ!」

 

明らかに異変だろう。

すぐにキャスに繋ぐ。

 

「キャス、エソラが増殖し続けている」

『は?』

「先ほど数えたら17人だった。その前は14人。ああ、今18人に増えたな」

『かなりのハイペースだな……すまん、なるべく急ぐが失敗の心当たりが増えた』

「具体的に何をしようとしたんだお前らは」

『聖杯大戦ごっこをしようと思ってな、マスター役が足りないから幻楼院リンネの群体化技術を応用してプレイヤーを増やそうと思ったんだが……』

「よくわからんがあの女が使った技術をおいそれと利用するな馬鹿者!!!倫理観が皆無の女が編み出した技術などどこかしらに問題があってもおかしくないだろうが!!」

『通常なら問題がないはずだったんだ。だから原因はエソラ本人の体質だと思ってたんだが、どうにも別の要素も加わってそうだ』

「今度からキミたちが共同で実験するときは私かアルトリウスに申請しろ、絶対にだ」

『ウッス……』

 

キャスも想定外とは……。

しかし目を離せないな。

今キャスと会話していた時間だけで何かが起きてそうだぞ。

 

「そにぎんとてつ~!」

「そにいしとけいやくのたいこう!」

「おりたつかぜにはかべを~~」

「待てエソラ、何をしようとしてるか分からんが今すぐ止めるんだ」

「えー!!」

「これからだよ~~!!」

「せーはい!せーはい!!」

「ふみいれたあs「それいじょうはだめ」」

「だいよじはだめだろJK」

「せめてだいごじ」

「でもHFるーとはかんべん」

「というかだいさんじむかえたじてんでせーはいにかちはないのでは?」

「それはそう」

「あのばかじじいがよ」

「しすてむをりかいしないクライアントってやーね」

 

ダメだ収拾がつかん。

18……いや今は20人か。

それだけ増えれば会話も混沌としてくる……。

だが揃いも揃って私に群がるのか。

外に出て迷子にならないだけマシだが……。

 

「えいれいしょうかんがだめならげーむしよ?」

「でもたんまつたりないよ!」

「じゅんばん!」

「まずはじゃんけん!」

「ぱそこんならめんてすればいくつかあるよ!」

「そうだった」

「ハッ!?ボクが22にんいれば、それがドリームチームだ、ができる!?」

「あとふたりふえろ!」

「増えるな馬鹿者」

「でもフルパはできそうじゃね?」

「エソラフルPTVsしちょーしゃ!これはねたになるぞ!!」

「今の状態で配信させるわけないだろう」

「えぇー!!」

「ぜったいおもしろいのに!」

「なんでー!!」

「そこでなんでと疑問を突きつける時点でダメだ。いつものキミなら自分で止まるだろう?」

「ぶー!」

「しかし!まさに!せいろん!」

 

ああ、理屈では分かってはいるんだな……。

理性が今は弱いだけで。

……いつもより状況は悪いな、数が増えているだけに。

 

「そういえばベッドたりなくね?」

「おしいれにおふとぅんいっぱいあるぜ!」

「きょうはみんなでざこねだー!!」

「ひるねしよ!どーせキャスがなんとかしてくれる!」

「だがとなりはゆずらん!」

「は?ゆるさないが?」

「よろしい、ならばくりーくだ!」

「おりじなるはえんりょすべき」

「だれがおりじなるだよ!」

「もうわかんないっぴ……」

「それもうちめいてきなやつでは」

「トゥ○イスかよ」

「それホ○クスにころされるやつじゃん」

「そのやくだれがやるんだよ」

「ひいらぎ?」

「それこそころすぞー!」

 

ああ、喧嘩を始めた。

まあ、ある程度は放っておくか……。

シオンとアヤメが大喧嘩した時に比べれば可愛いものだ……あの時は大変だった。

エソラが気合で人気のない山奥に転送しなければトートが崩壊するところだったからな……。

あれは何が原因だったか……まだ二人とも加減を知らない幼い時だったから、もう13年も前か。

そうだ、エソラが隠してた高級パティスリーのおやつを奪い合ったんだったな。

結局、落ち着いたところで原因が判明して激怒したエソラが拳骨を落として終わりだったな。

 

「言っておくが、キミが事前に用意しているおやつは一旦お預けだからな」

「「「「「「「えっ」」」」」」」

「喧嘩するだろう?今の状態では」

「「「「「「「うっ」」」」」」」

「凍結処置をしておくから、事態が収拾するまではとっておきのおやつは抜きだ」

 

周囲から悲鳴の合唱が聞こえる。

全く……。

おやつ全抜きとは言ってないんだがな。

 

「よって、おやつを作るから手伝え。あと増えるなよ、量が分からなくなる」

「おけまるー!」

「きあいでなんとかする!!」

「ひいらぎのおやつー!!」

「なんならじりきでもどるまである」

「それができればくろうしねー」

 

さて、大仕事だ。

 

 

 


 

 

 

「どこでミスったかなあ……」

 

エソラが変に増殖するとしても、14で止まると思っていた。

元々エソラは願望機、即ち聖杯の側面を持つ器だ。

何かしらバグってもおかしくはないと言えばそうなんだが……14を超えて増殖したということは、参照するデータを間違えた可能性もある。

あのへんは並行世界線軸が多くて困るんだよな……。

多過ぎて最早シリアル番号だ。

とはいえ、チェックしたところ間違えちゃいない。

月の方を参照しちまったかと思えば違った。

ちゃんと聖杯大戦を参照していた。

というわけで!原因が行方不明なわけだが……。

 

「エソラの方を調べた方が早いか……」

 

サラッとスキャンをかけて結果を見る。

うーん……うん?

あ、待ってこれそういうことか?

あー、バグの原因これかあ!!

そりゃ増えるわ~!!

データが混ざっちまったのは私の不手際だな。

月は月でも紙の月ってな。

であれば回転を止めてこっちで処理してやれば元通りだ。

ふぃ~、危なかったぜ。

 

なにはともあれ、聖杯大戦ごっこはもうちょっと理論を固めないと危ないな。

お遊びにしちゃちょっと危険過ぎたか。

保護者がうるさいからな、安全策は整えてやらんとか。

 

「ヒイラギ、そっちはどうだ~?」

『今全員寝かしたところだ』

「そいつぁちょうど良い。原因と解決策が今見つかった、実行するが構わんな?」

『頼んだ』

 

これにて一件落着。

 

 

 

 

 

 

……あとで始末書書いておくか、一応な。




余談ですが
エソラ:二部終章を知らない
キャス:二部終章読了済みではすまさず未来の型月作品も見てる
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