デルタへといたる道   作:natsuki

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第十九話

 

「スカイ・キャッスル……」

 

 ユウキはその建造物を見て、何も言えなかった。

 

 ホウエンの空に、そのような建造物があるとは思いもしなかったからだ。

 

 そして、ダイゴの話は続く。

 

「……きっと、君たちは未だ理解出来ていないかもしれないけれど、この建造物にはスカイ団が居る。そしてスカイ団はレックウザを手に入れて、空を統べようとしている。フーパにボルケニオンといった未知のポケモンもいて、さらに、スカイ団はそのポケモンも狙っているといわれている。そのポケモンたちを守らねばならない。それが、僕たちの目的だ」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 スカイ・キャッスル五階会議室。

 

 そこには一人の女性が腰かけていた。

 

 白いワンピースのような衣装に身を包んだ女性は、ただ誰かを待っていた。

 

 そして扉が開かれたタイミングで、女性は立ち上がる。女性は笑みを浮かべたまま、その相手を見つめた。

 

「はじめまして、ソウジュ博士。お会いできて光栄ですよ」

 

 そうして、女性とソウジュは固い握手を交わした。

 

 女性の名前はルザミーネ。ポケモンの保護を訴える団体『エーテル財団』の首領と呼ばれている女性だった。

 

「それにしても、ルザミーネさん。どうしてこのような場所に?」

 

「レックウザを使って、空を統べようとしている。そうお聞きしたので」

 

 会議室が沈黙で満たされた。

 

 数舜の時を置いて、それを破ったのはソウジュだった。

 

「……単刀直入に物事をおっしゃいますね」

 

「ええ。時は金なり……。昔の人もそうおっしゃっていましたからね。ところで、どうなのですか。実際のところ、レックウザを使っている計画とは?」

 

「ええ、ほんとうですよ」

 

 ソウジュは頷く。

 

 ルザミーネは不敵な笑みを浮かべて、話を続けた。

 

「ならば話は早い。……レックウザ計画を行っていくうちに、ある隕石を見つけたそうですが、」

 

「ええ。未知のポケモンの遺伝子、ですか。それがどうかしましたか?」

 

「その隕石……是非とも我がエーテル財団に寄付していただきたい」

 

 ルザミーネはその直後、紙切れをソウジュに差し出した。

 

 それは小切手のようだった。金額は書かれていない。それは即ち――。

 

「あなたが望む金額を、記載していただいて構いませんよ。まあ、もちろん限りはありますが」

 

 それを聞いたソウジュは、さすがに違和感を抱いたのか、首を傾げる。

 

「……お聞きしたい。その隕石を、正確に言えば、その隕石に付着した遺伝子を使って、何をするつもりなのか。エーテル財団は仮にもポケモンの保護を目的とした団体のはず。はっきり言って、我々のような組織と繋がりを持つのは不味いのでは無いかね」

 

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