三日月は流離う   作:がんめんきょうき

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表板ではBLEACHの二次作品が増えて来てますね。
いいぞいいぞー!


第五十七話 羚騎と三日月と、虚無と孤狼と…

 死神という言葉を聞いた時、真っ先にどんな姿をイメージするか。

 頭から黒い外套を被り、命を刈り取る為の大きな鎌を持った骸骨というのが一般的だろう。

 だが実際はそれと大きく異なる。

 まさか死覇装という着物を身に纏い、斬魄刀と言う刀を以て悪霊を斬り、現世を漂う魂を成仏させる―――言うなれば霊界の警察官の様な存在であるなどと、誰が想像出来るだろうか。

 

 一護も最初は戸惑ったものの、死神代行として忙しなく動き回り、やがて様々な戦いを経験して行く内に、その死神の在り方に疑問を抱く事は無くなっていた。

 だがそれがたった今、脆くも崩れ去ろうとしていた。眼前に広がる戦場に於いて、ネリエルに続いて真の力を解放したノイトラの姿を目の当りにして。

 

 頭部には左が長く右が短い左右非対称の角は、まるで三日月を連想させる。

 解放の余波で眼帯が吹き飛んだのか、右目を覆い隠す開き掛けの顎の様な仮面の名残に、額と右頬まで伸びる黄色の仮面紋。

 首から下の上半身は硬質な装甲で覆われており、歴代十刃最強硬度の鋼皮に加えて二重の鎧を身に纏っている状態と言える。

 そして最も注目すべきは―――六本まで増加した腕と、その手に其々握られている大鎌だ。

 

 

「そんなの…ありかよ…!?」

 

 

 その余りの衝撃的な光景に、一護は途切れ途切れの声でそう零した。

 見た目の禍々しさに加え、全身から溢れ出す余りに規格外な霊圧量。流石に藍染には及ばぬものの、彼を除けば今迄遭遇した敵の中では最も大きい。

 一護は背筋が凍えた。

 あれこそ尸魂界のそれとは別種の死神―――正に“死を齎す神”と呼ぶに相応しい存在ではないかと。

 

 通常であれば、あんな巨大な得物を振り回せる訳が無いと思うだろう。単純な膂力もそうだが、何よりそれを支える為の頑丈な土台が必須となる。

 だが一護は知っていた。尋常ならざる速度で動き回り、一振り一振りが必殺の威力を持つ脚技を容易に繰り出すノイトラの強靭な下半身を。

 ならば六本の大鎌を扱い切れないという事は万が一にも無い筈だ。

 

 一護は想像した。驚異的な機動力と膂力、そして六本の大鎌を縦横無尽に振り回されれば

如何なるのかと。

 頬に一筋の冷や汗が流れる。単純ながらも、十分過ぎる程に脅威だ。下手な小細工では万が一にも攻略出来やしないだろう。

 そんなノイトラを相手にして、本当に大丈夫なのだろうか。一護は視線をネリエルへと向けた。

 織姫も同様に、必死に己の意識を保ちながら、戦場の行く末を見守る。

 

 

「どうすんだよ、ネル…!!」

 

「ネル…ちゃん…っ…」

 

 

 先程の会話の内容からして、二人の間には過去に何かしら重い出来事があり、ノイトラはそれに罪の意識を感じているらしい。そしてネリエルは謝罪を受け入れ、確かめると称して互いの剣での対話を要求した。

 ならばこの戦いは手合せに近いものであり、恐らく一方が殺されるまでは行かないと想定出来る。

 

 だが安心するには早い。例え手合せに近いとは言っても、物事には常に不測の事態が付き纏う。

 事実、ノイトラの放った一発の掌撃が直撃しただけで、ネリエルは相当なダメージを負っていた。

 つまるところ、片方に殺意が無くとも、その力量差故に受けた側が死に至る可能性が考えられるのだ。

 

 ネリエルとてそれは百も承知だった。

 全身から冷や汗が滝の様に流れだし、ランスを握る右手の震えが止まらない。

 嘗てのノイトラの帰刃形態は何度か見た事はある。だがその時は確か腕は四本で、上半身を覆う装甲も腕と両脇腹周辺のみだった筈。

 

 だが今は如何だ。明らかに変化―――と言うより進化しているではないか。

 並大抵の鍛錬では此処まで行かないだろう。文字通り血反吐を吐きながら極限まで己を追い詰め、幾度と無く死線を潜り抜けて来たとしか考えられない。

 

 

「…強くなったわね、ノイトラ」

 

 

 ネリエルは口元に小さな笑みを浮かべながら呟いた。

 依然として恐怖は消えていない。自身の勝機が見えた訳でも無い。

 それでも、あのノイトラが此処まで成長した事が。その御蔭で少なくとも、嘗ての自身の行動が無駄では無かったと証明してくれた事が。ネリエルには嬉しく思えた。

 

 その感情はまるで長年世話を焼いていた弟が、自身の手を離れて自立する瞬間に似ていた。

 確かにノイトラの罪は決して軽いものでは無い。だが彼はそれを理解しつつも、贖罪の為に努力を重ね、この境地へと至った。

 ―――もはや謝罪を受け入れるだけでなく、赦しを与えても良い要素は十二分にある。

 出来る事なら今直ぐにでもその意思を伝え、称賛の言葉を贈りたい。

 元々破面の中では相当温厚な性格であったのもあるだろうが、ネリエルは心からそう思っていた。

 

 しかもだ。ノイトラは確かに言った。助けたい者達が居ると。

 深く考えるまでも無い。それは仲間達の事を指しているのだろう。

 ネリエルは一切の疑念も無く内心で明言した。

 ノイトラの障害と成り得る存在を打ち払わんと迷い無く動いたチルッチ。脚技を伝授したドルドーニ。そして彼と同様にあの掌撃の原形となる技を伝えたのであろう、残る十刃落ちの一人であるガンテンバイン。

 今思えば、満身創痍ながら尚も戦闘を続行せんとしたグリムジョーの意識を強制的に刈り取り、治療室へ運ぶ様にチルッチへと指示したのだってそうだ。

 それ等の行動の全てが、ノイトラの心情の変化を表している。

 

 一つだけ疑問があるとすれば、何時もノイトラの傍に付き添っていたテスラの姿が何処にも見えない事だが―――それは今考えるべき内容では無いだろう。

 あの変わり様だ。万が一にも切り捨てたという事は有り得ない。

 出来る事ならこの変わり様をペッシェとドンドチャッカにも見せてやりたかったと、ネリエルは少女の姿だった頃に己の従属官二名とはぐれた事を悔やんだ。

 

 

「そしてもう…貴方は一人じゃないのね」

 

 

 ネリエルは感慨深そうに呟いた。

 頑なに他者を拒絶し、一人孤独に戦場で散り逝く事を望んでいたノイトラが、まさかこうなるとは誰が予想出来るだろうか。

 そしてその事実は同時に、ネリエルに対して一つの答えを齎した。

 ―――もはや今のノイトラにとって、自分という存在は必要無い。

 それを理解した途端、何故か彼女の中に寂しさの様な何かが湧いて来たが、即座に振り払う。

 ノイトラにとっては良い事なのだから、自身がそんな感情を抱くのは筋違いだろうと。

 ネリエルは身体の震えを喝を入れて一時的に止めると、その重心を落とし、戦闘態勢に入る事で己の意識を切り換えた。

 

 

「…よしっ」

 

 

 接近戦を挑めば即座に終わる。間合いに入ったが最後、瞬く間にあの六本の大鎌によって命を刈り取られてしまうだろう。

 かと言って距離を取ったとしても意味が無い。ノイトラにはあの驚異的な響転がある。数十メートル程度の距離などあって無い様なもの。

 

 ネリエルは決心した。次の一撃で終わりにすると。

 もはや此方に勝機は無い。ならば残された選択肢は一つだけ。

 単純に自身の持てる全力で、最強の技を真正面からぶつけるしか無い。

 

 

「いくわよノイトラ!!」

 

 

 ネリエルは徐に右手に握ったランスを持ち上げると、投擲の構えを取った。

 その穂先から更に反対側の穂先まで霊圧を纏わせる事で、技の持つ殺傷能力を限界まで上げる。

 

 

「…来るか」

 

 

 ノイトラはその動きを見ただけで、ネリエルが何をしようとしているのかを悟った。

 ―――上等、受けて立ってやる。

 しかしネリエルには申し訳無いが、此方も最強の技を放つ訳にはいかない。

 戦士の礼儀としては使用する事が好ましいのだが、色々と問題が多い。

 

 “捜指法”にて読み取ったネリエルの状態からして、まず確実に打ち勝てるだろうが、その反面オーバーキルになってしまう。

 そして今後予想される展開を考慮すれば、藍染を含めた信用の置けない他の連中に手の内を晒すのは避けたい。

 

 故にノイトラが選択したのは―――至極単純。

 鍛え上げた肉体、底上げした霊力、磨き上げた技術。それ等全てを用いて、只全力で得物を振るう事だった。

 捻りも何も無い単純な振り下ろしであろうとも、極めれば十分必殺技と成り得る。つまりはそういう事だ。

 これならネリエルに対して最低限の礼儀は返せるだろうと、ノイトラは自身を納得させた。

 

 六本の腕を其々に交差させ、自身の身体を包み込む様にして、三対の大鎌を均等に真横へと振り被った。

 全ての刀身へ限界値まで霊圧を通し、入念に固める。

 

 

「受けてみなさい…」

 

 

 ネリエルはその動きを確認しつつ、思う。

 その形からして、六つの刃が振るわれるであろう方向、攻撃範囲といった大部分については、特に考えるまでも無く簡単に推測出来る。

 

 だが恐らくは―――躱せない。

 所謂知っていても対処不可能な部類というやつだ。

 刀身を纏う霊圧の状態からして、あれは恐らく斬撃を飛ばす類いの技。

 心なしか密度が高い様にも見えるが、どちらにせよ尋常ならざる威力を持っている事に変わりは無いだろう。

 

 このまま単純に技を放ったとしても、容易く砕かれて終わり。

 それを理解したネリエルは危険を覚悟で、持ち上げたランスへと更に霊圧を籠め始めた。

 本来であれば制御限界を超えた霊圧を使用するのは愚かな行為だ。瞬く間に暴発して自分自身を傷付け、最悪は死に至る。

 

 

「私の、全力をッ―――!!」

 

 

 だがネリエルは賭けに勝った。投擲の直前だったが故に、追加した霊圧量が思ったより少なかったのが逆に良かったのかもしれない。

 彼女は本来、戦場に於いて運が絡む様な不確かな選択肢は取らない。

 日頃の鍛錬の中で磨き上げた確かな実力を以て、勝利を捥ぎ取る。何せ努力は自分自身を裏切らないのだから。

 

 正に嘗てのノイトラとは正反対。

 強くなるには鍛錬なぞ不要であり、戦場で敵を殺す以外に無い。

 如何なる手段を用いたとしても、勝ちは勝ち。

 そんな在り様だったからこそ、余計にネリエルの目に余ったのだろうが。

 

 

「“翠の射槍(ランサドール・ヴェルデ)”!!!」

 

 

 ネリエルは四本の脚の内、前の二本を前方へと踏み込み、全身の力を余す事無くランスに乗せて投擲した。

 ピンク色に発光する霊圧を纏ったそれは、まるでドリルの如く高速回転しながら、ノイトラへと迫る。

 速度だけを見れば虚弾にも及ばない。普通に対処すれば躱す事はそう難しくは無い。

 

 だが生憎と、そのランスは普通では無かった。

 問答無用で相手の意識を釘付けにし、反応を遅らせる。そんな言葉では説明不可能な何かがあった。

 予想を遥かに超えた威力故に驚愕した為か。それとも霊圧と共に籠められたネリエルの強い意志がそうさせているのか。どちらが正しいか如何かは不明である。

 

 ―――成程、だからか。

 ノイトラは納得した。

 彼は以前より密かに疑問に思っていたのだ。

 この世界に於いて良く見られる光景だが、明らかに躱せる速度である筈の攻撃を、何故か態々受け止めんとする者が多い事を。

 恐らくは眼前の“翠の射槍”の様に、強力であればある程、その何かは効力を増すのだろう。

 

 ちなみに剣八は例外だ。それは元々彼はそういった戦い方を好み、それに見合う常軌を逸したタフネスを備えている部分にある。

 明らかに重傷を負うであろう攻撃であろうとも、一切回避せずに真正面から敵に突っ込む。戦いというのは、互いに斬ったり斬られたりするのは当たり前。死も苦痛も、戦いを楽しむ為の代償の一つなのだからと。

 とは言え、死んでしまっては元も子も無い。故に即死を避けるといった最低限の動きは取る様だが。

 

 

「…行くぜ」

 

 

 謎の力を撥ね退けたノイトラは、自身へ迫り来るランスを打ち砕く為に動いた。

 ネリエルと同様、六つの刀身を纏う霊圧がノイトラ固有の黄色へと発光。同時にそれの持つ殺傷能力が最大まで上昇する。

 

 

「“六刃斬層(セイス・デ・ラ・クチージャ)”」

 

 

 既の所までランスの穂先が迫った刹那、ノイトラはその六本の大鎌を、全くの同時に横一閃へと振るった。

 尋常ならざる力が籠められた斬撃にも拘らず、それは信じられぬ程に静かであった。

 其々の刀身が通り過ぎた場所には、 まるでグリムジョーの“豹王の爪”を彷彿とさせる黄色の刃の様な線が残っていた。

 

 ネリエルの放ったランスと、ノイトラの振るった六本の大鎌が、真正面から激突する。

 勝敗は一瞬で決まった。

 得物を振るった体勢で固まるノイトラ。その身体には傷一つ付いていない。

 そんな彼の周辺を舞う、何かの破片。

 ネリエルとノイトラ。もはやどちらの技が打ち勝ったのかは明白だった。

 

 

「……やっぱり、こうなっちゃったかぁ…」

 

 

 ネリエルは苦笑を浮かべながら、何処か諦めた様にして呟く。

 そう、この破片は彼女の放ったランスの残骸であった。

 

 圧倒的な力を前に、此方の全力の一撃はロクに拮抗する事すら叶わず、瞬く間に粉砕。

 所謂完敗というやつである。予想はしていたものの、まさかこれ程までにアッサリ決まるとは思いもしなかった。

 

 実はネリエルの読み通り、このノイトラの技は本来であれば斬撃を飛ばす類いのものであった。

 振るわれた大鎌の持つ威力は言うまでも無いが、その刀身より更に飛来する六つの斬撃は、敵の身体を容易く横へ七等分する。

 しかも応用が利き、別に六つ同時でなくとも放てる使い勝手の良い技である。

 だがその威力の高さ故に模擬戦闘には適さず、ノイトラは個人の鍛錬時以外では使用禁止と定めていた。

 

 この技を編み出す際に参考にしたのは、喜助の“剃刀紅姫”と一護の“月牙天衝”だ。

 確かにノイトラの斬魄刀は他と比較してもリーチが長い上、柄尻の鎖を利用すれば遠距離攻撃も可能という汎用性の高い得物である。

 だが後者は余りに隙が大きく、使い所が非常に難しい。

 故にノイトラは他の遠距離攻撃の手段として、虚弾や虚閃の応用技を編み出した。

 しかし幾ら技数を増やそうが、原形は同じ。ワンダーワイスの虚弾が発射直前に潰された様に、喜助の手によって虚弾に虚閃という技自体を根本から無効化したり封じる対策を取られてしまう可能性も少なくない。

 その事を考慮し、ノイトラは“六刃斬層”という固有技を一から作り上げたのだ。

 

 

「けど…何か逆にスッキリした感じね…」

 

 

 これで彼女は唯一の武器を失う形となったが、永久にという訳では無い。

 流石にノイトラの大鎌の様にまでとはいかないが、時間さえあればランスは元通りに修復出来る上、粉々にされたとしても再生成が可能だ。

 しかし現状に於いてそんな時間がある筈も無い。例えあったとしても意味が無い。何せ勝負はもう付いているのだから。

 

 

「―――勝負あり、だな」

 

 

 現にネリエルの全身には、何時の間にやら接近していたノイトラの大鎌が突き付けられていた。

 

 

「…ええ、私の完敗よ」

 

 

 囁く様にして呟かれたノイトラの言葉を、ネリエルは肯定した。

 突き付けられている大鎌が軽く動かされれば、瞬く間に絶命する危機的状況だ。

 にも拘らず、ネリエルの顔には笑みが浮かんでいた。

 今のノイトラならば、決してそんな真似はしないと信用していたからだ。

 

 やがて全ての大鎌がネリエルの身体から離される。

 ノイトラは刀身を下に向け、そのまま地面へと置く。

 彼のこの一連の動作は、戦いが終わりである事を示していた。

 

 

「―――もう…」

 

「ん?」

 

 

 不意にネリエルが何かを囁き始める。

 ノイトラはそれに耳を傾ける。

 

 

「大丈夫、なのね…?」

 

 

 傍から聞けば、何の事を言っているのか全く分からない問い。

 しかしノイトラには理解出来た。

 これは最終確認の様なもの。

 もう二度とあんな過ちは犯さない、過去の在り方に逆戻りしたりはしないのかと。ネリエルは今一度ノイトラへと問い掛けているのだ。

 

 

「ああ。俺はもう絶対に間違えたりしねぇ」

 

「そう…」

 

 

 ノイトラの返答を聞いたネリエルは、静かに両目を瞑ると、十数秒後に再び開く。

 その瞳には先程まで浮かべていた鋭さは一切無い。

 極めて穏やかな、見る者を包み込む様な優しい光が宿っていた。

 

 

「ノイトラ。私は、貴方を…―――ッ!!?」

 

 

 遂にネリエルは赦しの言葉をノイトラへと贈る為、その口を開く。

 しかし最後まで言い切る事は叶わなかった。

 急激な速度でネリエルの霊圧が急速に萎み始めたかと思いきや、風船の破裂音の様なものが鳴り響くと共に、彼女の身体が少女(ネル・トゥ)の姿へと逆戻りしていたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノイトラは眼前で狼狽えるネルを見下ろしながら、小さく溜息を吐いた。

 ―――何と言うタイミングの悪さだ。

 時間切れまで、せめてあと二・三秒程猶予があれば、その言葉を最後まで聞けたのにと。

 

 

「まあ、良いさ…」

 

 

 我儘を言うべきでは無い。自身の力を認め、謝罪を受け入れてくれただけで十分。

 ノイトラは意識を切り換えると、此処から先の事を考え始める。

 

 チャンスは一度きりだったとは言え、藍染の監視下で本心を曝け出したのは相当にリスクが高い。

 だがそれでもノイトラは決行に移した。何故か。

 藍染の前では、幾ら凡人が頭を捻って策を考えても全てが無力。先を読み取り、潰す事なぞ呼吸に等しく容易いだろう。

 

 故にノイトラは腹を括った。いっその事、自身の考えを読まれても構わないと。

 寧ろ徒に陰でコソコソと手回している方が怪しさを助長する。疚しい事は無いのだから、堂々と構えていれば良いのだ。

 

 彼の残る目的は、自身と仲間達の生存だ。言ってしまえば他の存在―――主人公たる一護を含め、尸魂界陣営の連中については殆ど考慮していない。精々が史実通りに事を運ばせる為に努める程度だ。

 つまり目的達成の為には、態々藍染の目的を阻んだり、敵対したりする必要は一切無い。全てはノイトラ自身の立ち回りに掛かっているのである。

 憑依後は真面目に任務へ打ち込み、周囲とは出来る限り揉め事を起こさず円滑に物事を運ぶ為に努力した。後者については少々結果は宜しく無いが、元の性格を考えれば十分と言える。

 

 流石の藍染も、多少違和感はあるとしても忠実に働く部下に対して手を出す真似はしない筈。露骨に反旗を翻す態度で行動していれば、遅かれ早かれ動くかもしれないが。

 というか、彼については如何し様も無いのが現状。その思考を先読みして対策を練るのは不可能に近いし、常に警戒しながら行動しても何時の間にか掌の上で転がされている状況に陥っていても何ら不自然では無い。

 ノイトラに出来るのは、如何なる行動を取る上でも必ず、藍染に対して裏切り等の敵対の可能性を示さない事。それさえ出来れば万事上手く行く。

 

 ―――問題は此処からだ。

 ノイトラは帰刃形態を解くと、斬魄刀を背負い直した。

 

 

「失せろクソガキ」

 

「ひぃっ…!!?」

 

 

 ネルを見下ろしながら、ノイトラは多少の霊圧と威圧感を滲ませながら言い放つ。

 腰を抜かし、涙目で怯える少女を一瞥すると、その横を通り抜ける様にして立ち去る。

 

 

「……ふぇ…?」

 

 

 てっきり殺されるのかと思っていたネルは、その予想外の事態に硬直した。

 傍から見ると単純に見逃した様にしか見えないノイトラの行動。だがこれにも理由がある。

 幾ら無力な状態へと戻ったとは言え、ネルは裏切者であり敵だ。

 だが此処で何時ぞやの集会にて堂々と言い放った台詞が役に立つ。雑魚の命には興味も価値も無いという、ノイトラの本心を表した言葉が。

 

 破面は良くも悪くも我が強く、曲者揃いだ。

 これには流石の藍染も、単純に力で抑え込む以外の手段で御する事は難しいのか、多少は目を瞑る様な姿が以前より見られていた。

 ノイトラはそれを利用する事にしたのだ。ネリエルへの謝罪劇は自分自身の都合であり、ネルを見逃したのも、前述の本心故にと。

 

 だがそれでも限度がある。過ぎればある意味藍染への忠義が薄いと取られ、最悪は裏切りにも等しい認識をされる可能性もある。

 それを防ぐ為、ノイトラは更に行動へ移す。

 

 

「井上!!?」

 

「の、ノイトラ君!?」

 

 

 ネルを無視して向かった先は、織姫の治療を受ける一護の居る場所。

 ノイトラは一護の傷の大半が治癒している事を確認するや否や、近くの織姫の傍へと響転で一瞬で移動。彼女を片手で自身の腋に抱える様にして持ち上げた。

 膨大な霊圧から解放されたとは言え、織姫の身体は依然として弛緩しており、抵抗すら出来ずにされるがままであった。

 

 

「今、助けに―――ぐっ!!?」

 

 

 一護は咄嗟に手を伸ばすが、自身を包み込む結界へと触れた途端、高圧電流が走るかの様な音と共に弾き返された。

 これは織姫の修行の成果。以前までの“双天帰盾”には無い―――治癒対象による内側からの干渉を弾くという性質が加わっていたのだ。

 何せ一護を筆頭に、仲間達の殆どが我が身を顧みない無茶な真似をする者達ばかり。治療が終わらぬ内に盾の中から抜け出されでもすれば堪ったものでは無い。

 故に織姫は“双天帰盾”に強化を施したのである。

 

 だがまさかそれが裏目に出るとは、彼女自身も思いもしなかった。

 一護は驚愕の表情で、弾かれた手と盾を何度も見返す。

 そんな彼を目の当りにした織姫は、慌てて解除せんと念を籠める。

 

 

「…止めろ。それ以上動けば少し痛い目を見てもらう事になるぜ」

 

「っ!!?」

 

「前に言ったろ、俺達には藍染サマから、テメェに対してある程度の裁量権が与えられてるってな」

 

 

 だがノイトラがそれを阻止した。

 しかも非力な織姫を脅すという卑怯な手段で以て。

 

 藍染より与えられた―――という部分については幾つかある。

 織姫から攻撃を受けた際は、彼女のヘアピンであり能力の本体である“六花”の破壊を認める。そして状況的に已むを得ない場合、命に関わらない程度であれば負傷させても構わない。

 大まかに言えばこの二つだ。但し後者については個人の感性によって解釈の仕方が変わる為、結構細かく内容が定められていたりする。

 

 現状の織姫にはそれが十分適用出来る状態だった。

 負傷の容認の条件の中には―――“崩姫”が逃走またはそれに連なる目的を果たす為、間接的であっても此方に被害を齎す様な行動を示した場合、という一文も含まれている。

 一護を解放すれば、まず確実に此方へと刃を向けて来る筈だ。そして織姫は“双天帰盾”を解除する事で、その切っ掛けを作ろうとしているという見方が出来る。

 

 即ちノイトラの行動には何ら問題は無いという訳だ。

 だが言動とは裏腹に、実際彼は織姫へと手を掛ける心算なぞ一切無かった。

 それに幾ら振りだとは言え、間違いは犯さないとネリエルに宣言した直後にこれだ。思うところが無いと言えば嘘になる。

 ―――凄まじく心が痛むんだが。

 一護を痛め付けていた時と同様、ノイトラは思わず内心で何度も謝罪の言葉を連呼していた。

 

 

「悪ィが、この御姫サマは回収させてもらうぜ」

 

「っ、てめえ!!!」

 

 

 ノイトラの言葉に対し、一護は思わず声を荒げた。

 織姫を回収するとは、まるで物として扱っている様ではないかと。

 だがノイトラは表情を変えずに軽く受け流すと、その場から踵を返す。

 その際、何故か一瞬だけその両肩が跳ねていたのだが、一護は気付かなかった。

 

 

「…逃げるか、それとも追って来るか。テメェの好きにしな」

 

 

 不意にノイトラは足を止め、顔だけを一護の居る後方へと振り返らせると、口元を吊り上げながら告げる。

 その表情には、力ある者の傲慢さとは別の―――圧倒的強者としての余裕が満ち溢れていた。

 

 

「けどもし追って来る気なら覚悟しとけ。今度は一切手加減しねぇ。全力で叩き潰してやる」

 

 

 だが実を言うと、その内心は盛大に慌てていた。

 ネリエルとの蟠りが解消した影響か、つい先程までは落ち着きに満ち溢れていた。だが何時の間にやらノイトラの空いている左手へと巻き付いていたロカの“反膜の糸”より齎された情報により、全てが引っ繰り返ったのである。

 

 その内容というのは、現状に於いてノイトラ自身が最も恐れていた―――特大の死亡フラグである剣八に関するものだった。

 事前に行動していたセフィーロによる足止めは成功していたのだが、持ち前の規格外さで想像よりも早くに復帰。運悪く此方の帰刃の際に発生した霊圧を察知した様で、凄まじい速度でその場から移動し始めたそうだ。

 ネリエルとの遣り取りに集中する余り忘れていた“探査神経”を使用してみると、此処から結構離れた場所にて一際巨大な霊圧が動き回っているのが判る。

 

 ―――予定よりも遥かに早い。

 一応セフィーロがその進路の妨害に努めているらしいが、如何せん距離が離れている為に取れる手段が限られており、多少の時間稼ぎしか出来ていないそうだ。

 

 だが一つだけ救いもある。それは剣八が仲間達をその場に置いてきぼりにしたまま単独行動を取っている事だ。

 彼は霊圧探知を極めて苦手としており、しかも極度の方向音痴。 

 加えてロカの情報では移動を開始したというだけで、真っ直ぐ此方へ接近している訳では無いそうだ。

 とは言え、遠回りではあるが着実に距離が狭まってはいるらしい。モタモタしていれば何れは到着するかもしれない。

 

 逸る気持ちを押さえながら、ノイトラは今一度自身の計画を脳内で確認する。

 まず抱えている織姫をウルキオラへ引き渡す。そしてそれに合わせてチルッチを回収しながら、治療室へと移動する。

 態々織姫を引き渡す理由としては、復帰した一護が向かう方向を固定する事で、史実通りにウルキオラと交戦させる為だ。ちなみにその間、ノイトラはセフィーロ達と協力し、もう一度剣八を封じ込めに動く。

 残りは状況によって今後の行動内容を決める形だ。

 一通り事が済んだ頃には、既に藍染達は決戦の舞台へと移動しており、後は比較的自由に行動出来る―――筈だ。

 

 

「ま、結局は俺のとこまで辿り着ければの話だけどな」

 

 

 不安は拭えないが、ノイトラは内心でそう願いつつ、気持ち早足でその場から移動し始める。

 向かう先はチルッチの倒れている方向だ。

 

 ちなみに響転を使用しない理由は、この場を見ている者に違和感を与えない為だ。露骨にコソコソと忙しなく動いていては、何かを目論んでいますと言っている様なもの。その為に出来る限り余裕振りをアピールする必要があった。

 他にも結果的に一護をこの場で見逃す形となっている現状を誤魔化す意図も含まれている。

 例え彼が再び動き始めたとしても、この自分が必ず叩き潰すから問題は無い。そう態度で示しているのだ。

 

 

「あばよ」

 

 

 そして藍染の所有物という扱いだけに、織姫の存在の重要性は高い。

 下手すれば一護を後回しにしても違和感が無い程に。

 それにネルと同様、ノイトラが一護を雑魚認定したのだとすれば、この行動にも余り違和感は無い。

 

 

「ま、待て!! このッ…待ちやがれってんだ細目野郎!!」

 

 

 一護は内側から盾を何度も殴り付けながら、挑発染みた制止の言葉をノイトラの背中へと叫んだ。

 折角当初の目的であった織姫と会えたにも拘らず、再び離され様としているのだ。流石に必死にもなるだろう。

 しかしそんな一護の願いも虚しく、ノイトラは一切反応を示さず、足が止まる事は無かった。

 

 ―――頼むから止まってくれ。

 一護は激しい焦燥に駆られた。

 このままノイトラに離脱されてしまえば、織姫の元まで辿り着くだけでも極めて困難な道程となる。

 何故ならこの先で待ち構えている敵は皆強敵のみ。ネリエルを圧倒する程の驚異的な実力を見せつけたノイトラもそうだが、そんな彼より階級が上の十刃が未だ四人も存在している。

 余りに絶望的な状況だ。普通なら心が折れているだろう。

 

 無論、一護としては如何なる形になろうが、織姫の救出を諦める心算は無い。

 とは言え、その状況が状況だけに一人では心許無いのも事実。

 理想としては途中で別れた仲間達と合流し、皆で協力して挑むべきだろう。

 

 

「それとも俺と戦うのが恐いのか!? ああ、そりゃそうだよな!! 流石のてめえも自慢の鋼皮を斬られてビビった訳だ!!」

 

 

 だがこれはあくまで最悪の場合の話だ。

 可能であれば避けるべき未来だとして、一護は諦めずに叫び続ける。

 

 

「止めて黒崎君!! 私は、大丈夫だからっ…」

 

「井上…!!!」

 

 

 ノイトラに抱えられた状態ながら、織姫は必死に身体を曲げて一護の方向へと顔を向けた。

 表情をやや強張らせながらも、見る者を安心させる優しい笑みを浮かべて見せる。

 並の者であれば他者を気遣う余裕すら無いだろう。にも拘わらず、自分自身より想い人の方を優先し、気丈に振舞うその健気さは正にヒロインの鑑。

 

 一方でその状況を作り上げた張本人たるノイトラは如何か。

 動けぬ主人公の前で、平気な顔して堂々とヒロインを攫うという悪事を働く邪悪さ。

 何処から如何見ても典型的な悪役そのものである。

 

 その事実に気付き、人知れず更にその心を痛めつつも、ノイトラは思考を巡らせる。

 自身はウルキオラと同様、最終決戦メンバーには含まれていない。

 一応選ばれる可能性を考慮した計画立てもしてはいたが、その場合は目的達成の難易度が尋常では無いレベルで跳ね上がっていた事だろう。

 最悪の事態へ陥らなかった事に改めて安堵しつつ、ノイトラは歩く速度を上げた。

 

 

「―――どうやら終わったらしいな」

 

 

 次の瞬間、何時の間に接近していたのか、この場に新たな人物の声が響き渡った。

 皆は弾かれる様にして、声の方向へと一斉に振り向いた。

 其処には何時も通りの自然体でウルキオラが立っており、その無機質な瞳をノイトラへと向けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タイミングが良いのか悪いのか。ノイトラはこの状況を冷静に判断出来無かった。

 史実であれば、織姫を回収するのはスタークの役目である。

 だが眼前に立って居るのは紛れも無くウルキオラ・シファーその人。

 疑問に思いつつも、ノイトラは表情を崩す事無く、表面上は普段通りの態度で声を掛けた。

 

 

「おう、いきなり出て来て如何したよウルキオラ」

 

「………」

 

 

 だがウルキオラは黙り込んだまま答えない。

 質問内容を誤ったかと、ノイトラは思わず内心で焦り始める。

 

 だが彼は即座に後悔する。

 “探査神経”を剣八の行方を探る為のみに使用した後、直ぐに切っていた事を。

 そして多少疑問を抱いたとは言え、ウルキオラを気の知れた相手だとして、僅かにその緊張感を緩めた事を。

 

 

「黙ってられっと困るんだが…―――ッ!!?」

 

 

 次の瞬間、ノイトラは途中で言葉を切ると、何を思ったのか抱えていた織姫を地面へと降ろす。そして続け様にその場から真横へ大きく跳躍した。

 見れば先程から沈黙を保っていたウルキオラが、その右手を持ち上げており、人差し指をノイトラへと向けていた。

 

 やがて指先へと霊圧が集束し始める。

 ――― 一体何を考えているのか。

 想定外の出来事に、ノイトラは激しく混乱した。

 

 ウルキオラの見せた動きは、明らかに虚閃の構えだ。

 しかも明らかにノイトラのみへ狙いが絞られている。

 織姫をその場に放置して移動したのは、それを直前に察知した為。加えて後方の一護とその近くにへたり込んでいるネルを巻き込まない様に、という意図もある。

 

 案の定、距離を取ったノイトラ目掛け、ウルキオラの指先から薄緑色の光線が放たれた。

 響転を使用してそれを躱しながら、ノイトラは思考を巡らせる。

 全く以て解せない。ウルキオラは何故このタイミングで、味方である筈の自身に向けて攻撃を仕掛けて来たというのか。

 今迄の行動を振り返ってみても、裏切りに値する様な真似は一切していない。

 寧ろ独断で織姫を連れ出したグリムジョーの方が、粛清対象と判断される要素が大きい筈だ。

 

 

「テメェ…いきなり何しやが―――」

 

 

 ノイトラは回避の次いでにウルキオラの近くへと移動。即座に抗議しに掛かる。

 だが其処でふと違和感を感じた。

 即座に理解する。孔がある自身の左目周辺を覆っていた眼帯が、何時の間にか無くなっていた事を。

 

 

「―――悪ぃ、ノイトラ」

 

「ッ!?」

 

 

 耳元近くで聞こえて来た聞き覚えのあり過ぎる声に、ノイトラは瞠目した。

 ―――何故これ程の距離になるまでの接近に気付けなかった。

 確かに“探査神経”は切っているが、霊圧探知の能力は普通に機能している。

 余程の事が無い限り、他者の接近を察知出来無いというのは無い筈だ。

 

 考えられる可能性としては、その者が霊圧秘匿能力に長けていたという事。

 だが考える限り、現状でそれが出来る者は限られている。

 霊圧を極限まで抑え込んだにしても、限度というものがある。その者が強大な霊力を持つ程、それは顕著になる。

 しかもこの声の主は十刃の頂点に君臨する規格外。ここまで完璧に消し去る事は如何あっても不可能の筈なのだ。

 

 

「ホントはこんな事やりたくねぇんだが…許してくれ」

 

 

 戸惑うノイトラを嘲笑うかの様に、声の主―――スタークは動いた。

 眼帯を失った部分に影が覆い被さる。見ればそれの正体は掌だった。

 ノイトラは驚異的な反応速度で即座にそれを振り払うも、全てが手遅れだった。

 

 微かに見えたのだ。その掌の内側に、黄色い箱状の何かがあり、丁度自身の孔へと押し込められたのを。

 

 

「な…!!?」

 

 

 知らない筈が無い。何故ならノイトラもそれと同じ物を所持しているのだから。

 それは組織形成の際に、藍染が十刃達全員へ配った物。対象の霊体を永久的に閉次元に幽閉するという、部下の処罰用の道具―――“反膜の匪”だ。

 

 だがノイトラは気付いていた。自身に使用されたそれは、何処か通常の物とは異なっている部分がある事に。

 まず箱全体の密度だ。僅かでも傷付けば破裂どころか爆発するのではないかと錯覚する程に、明らかに限界まで圧縮した様な印象を抱く。

 そして特筆すべきはその色である。本来の“反膜の匪”は黒紫だった筈。断じて黄色などでは無い。

 

 其処ではっとする。そういえば自身の霊圧色は何色だったかと。

 次第にノイトラの中で欠けていたピースが嵌って行く。

 もしこれが並の数字持ちでは無く十刃、それも特定人物を対象として作られた専用品なのだとすれば―――。

 

 

「まさ、か…ッ!!!」

 

 

 現時点で“反膜の匪”を製作出来る者は誰か。

 そして誰よりも仲間思いである筈のスタークが、己の意思を押し殺してまで行動した理由とは何だ。

 ノイトラが答えに至ると同時に、その視界を眩いばかりの光が埋め尽くした。

 

 

 




羚騎さん再び幼女化。
不意討ち虚無さん。
孤狼さん「済まぬ」
主人公「何をするだァーッ!」





捏造設定及び超展開纏め。
①昔のゲスプーンさんの帰刃形態の腕は四本だった。
・今と昔の斬魄刀の刀身の形の違いから想像。
・帰刃形態の力が進化したから、それに伴って…的な感じで。
・虚としての肉体と能力の核を刀剣状にしたのが破面の斬魄刀なので、こういう解釈もありかなぁ、と。
②BLEACH世界の住人が、敵の技を余り躱そうとしない訳。
・簡単に説明すればオサレシステムの一種です(笑
・そしてこの法則からは何人たりとも逃れられない。
・其処で何故真正面から受け止める!?って当初は何度も原作の至る部分でツッコんでいた思い出。
③羚騎さんのランスは修復及び再生成可能。
・というか、投擲武器が単品しか無いのはヤバいと思います。
・投げナイフとか、消耗品的なイメージが強いだけかもしれませんが。
・例え投げた後は任意で手元に戻ってくる仕様であったとしても、上位十刃の一人にしては余りに致命的な欠点かと思って、少し強化しました。
④剣ちゃん遅刻中。
・そよ風さんの妨害もあるけど、そりゃ極度の方向音痴が一人で行動してればこうなります。
・剣ちゃんの活躍が見たかった人には申し訳ありません。
・残念ながら今回は間に合いませんでしたが、後で色々あるから大丈夫(意味深
⑤仲間達の突然の裏切り行為。主人公の運命や如何に。
・次回、全ての真実が明らかに。
・藍染様「説明は任せてくれ」





以下どうでも良い事↓

急いでるせいなのか、最近“織姫”を“堕ち姫”と打ち間違える事が凄く多い。
全てはRキーとTキーが隣合わせにあるのが悪いんや…。
ウ=ス異本によって精神汚染を受けた訳では断じて無いので、もし見付けても石を投げないで下されば有難いです(笑

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