ロボット学園惑星にて ー目指せ剣豪、番狂わせな近接特化ー   作:明田川

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登場機体・兵器まとめ

○バトルドレス

 陸戦用の人型兵器、宇宙開拓時に使われた人型重機を始祖に持つ。10〜20mほどの大きさで、様々な機種が存在する。各惑星での運用に特化した機体が生まれることも多く、統一された量産機は現状存在しない。

 

・駆動方式

 バトルドレスの駆動方式には大別して「モーター式」と「人工筋肉式」が存在する。

 モーター式は各関節の回転する軸へモーターを搭載し、各部位を動作させている。メリットとしては構造が比較的単純でコンパクトにすることができ、精密な動作にも向いている。整備性も高く、稼働率が高い傾向にある。デメリットとしては関節に直接駆動する部品を搭載する都合上可動域が狭くなる場合があり、想定される以上の負荷に弱く、関節部への衝撃にも弱い。射撃戦には強いが、近接戦には弱くなりがちな駆動方式と言える。

 人工筋肉式は人間と同様にフレームの周囲に筋肉に相当する素材で出来たアクチュエータを張り巡らせ、その伸縮によって関節を動かしている。メリットとしては柔軟かつ素早い動作が可能で、モーター式が陥りがちな高ストレス下における大幅な寿命低下を起こしにくい。衝撃吸収能力も高く、大口径火器の運用を特別な追加装備無しで行えることが多い。デメリットとしてはフレームに沿って筋肉を張る都合上、内部容積を食いやすいため、設計に余裕がなくなることが多い。また動作精度でもモーター式に劣る。近接戦には強いが、射撃戦に弱いというモーター式と正反対の駆動方式である。

 

・慣性制御装置

 巨大なバトルドレスが動く際に発生する強烈な衝撃やGからパイロットを保護するため、搭載されている装備の一つ。これにより人間が登場しても挽肉にならずに済んでおり、副次的な効果として小銃程度の攻撃を逸らし、他の慣性制御装置の影響を受けずに稼働することが出来る。

 

エーリス

 

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 全高12m、モーター駆動の最新鋭バトルドレス。粒子砲運用能力と新型OSを持ちながら、機体全高を12mに抑えている。コンパクトに見えて内部容積には余裕が持たされており、毎年のようにアップデートされた機体が発表されるほど拡張性がある。生産数が非常に多く、量産効果により同価格帯の機体と比べ、頭一つ抜けた性能を誇る。その総合性能の高さから幾多の新型機開発計画を潰して来ており、大企業以外は汎用機よりも特化型の局地戦用機に活路を見出そうとしている。

 訓練惑星において現状最も多い機体であり、稼働率も高い。その人気は訓練仕様機に留まらず、実戦用の機体でも非常に多くの採用実績を持つ。つまり現在におけるバトルドレス選定において、最良の選択肢の一つである。

 

エーリス-ケイトカスタム

 

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 第三校舎のケイトが搭乗するエーリス。寒冷地仕様をベースにしつつ、左腕の装甲を専用の物に換装している。射撃姿勢を取った際に機体を腕部で防御するという設計思想を持ち、中近距離での射撃戦を是とするエーリスにとって理にかなった改修と言える。また頭部もセンサーの対電磁波防御を重視したものに換装しているが、それは粒子砲が飛び交う戦場を想定した試作品である。

 

強襲型エーリス

 

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 第一校舎のタラリア試験小隊が先行して試験運用を行なっている新型機、強力な推進器を多数装備し、飛行が可能なまでの推力を有している。その反面防御力が低下し、素直だった操作性も鋭敏なピーキーさを示すようになり、粒子砲の単独運用能力も失っている。ハンマーヘッドやアローヘッドのような高機動型への対抗策として繰り出された機体であり、事実大規模演習ではロングボウ中隊のハンマーヘッドを複数撃破、キルレシオは2:1だったという。メーカーはこの結果に満足しておらず、専用の粒子砲を開発することで火力の向上を目指し、開発が進められている。

 

アローヘッド

 

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 全高15m、人工筋肉駆動のバトルドレス。第二校舎のミナミ・カネシロが搭乗するカスタム機。エーリスと比べて一回り大きなサイズを持ちつつ、非常に高い機動性と対粒子砲防御能力を有する。原型機となったハンマーヘッドに対して狂気じみた軽量化が行われており、機体重量が二割低減されている。両手を近接戦に使うという設計思想を持つため、近接戦に持ち込むための遠距離攻撃手段を背中の武装コンテナに搭載し、その中身によって様々な攻撃を繰り出すことが出来る。またミナミは斬れ味に優れるロングブレードを複数の替え刃と共に装備しており、一般的なバトルドレス相手なら一撃で撃破判定に繋がる斬撃を繰り出すことが出来る。尖った機体性能とパイロットの秀でた一芸でどうにか活躍の場に立てている機体であり、使い熟せる人間は少ないため、販売実績は殆どない。

 優れた対粒子砲装甲技術により、飛来するビームに対して適した角度で着弾させることでエネルギーを拡散させ、装甲の貫通を許さない。しかしアローヘッドは常に最適な角度で弾き続けることを想定して耐熱材をギリギリまで削っており、ビーム砲一発が致命傷になることはままある。

 

ハンマーヘッド

 

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 アローヘッドの原型機であり、近接戦に重きを置いた汎用機。空挺降下を想定し、機体重量を抑えつつも弾薬を消耗しない格闘武器による近接戦を行うため、機体全高を高く見積り、強力なアクチュエータを四肢に詰め込んでいる。高い機動性と優れた対粒子砲装甲は根強い人気を獲得しており、エーリスが幅を利かせ始めても、一定のシェア率を維持している。ロングボウ中隊では中隊長であるミナミ以外、この機体で構成されている。ロングブレードと比べて耐久性で勝り、斬れ味で劣るロングソードを有し、左腕には盾を模した追加装甲が装備されている。

 軽量化を是とした30年前の設計は改修に耐えられる余裕を失っており、次世代機開発はエーリスという対抗馬の存在もあって難航している。アローヘッドの尖った性能は生き残りを賭けた博打であり、痩せ我慢の結果であった。

 

アローヘッドⅡ

 

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 長年開発されていた試作機にミナミが多大な戦果と共に齎したデータを使い、近接戦に特化した機体として生み出された機体。実戦仕様から訓練仕様に変更しても尚殺人的な加速を誇り、それはエーリスが持つ推力の約二倍にもなる。対粒子装甲は新型に更新され、耐久性が大きく向上しているが、適切な角度で弾く必要があるのは今までと同じである。機動力を更に底上げするため、人工筋肉も新素材によるものに更新されているなど、兎に角新技術を詰め込んだ意欲的な機体。限定的ではあるが粒子砲の単独運用能力を持ち、専用装備として射程を犠牲にして威力を持たせた拡散粒子砲を有している。

 調整を重ねたとはいえその推力と機敏すぎる機体特性からパイロットを選ぶのは変わらず、しかしミナミにアローヘッドよりかマシと言わしめるまでの最適化が行われている。未登場。

 

ロッドマン

 

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 モーター駆動の旧式機。新型OSへ対応に出遅れた上、元々の性能の低さもあってエーリスにシェアを奪われた。粒子砲の単独運用能力は持たない。単純な構造で安価という唯一無二の特性はシェアを奪われた今も健在で、予算が少ない部隊などではエーリスとロットマンという、高性能高価格な機体と、低性能低価格な機体を合わせて使う、ハイローミックス構成での運用が続いている。

 

試作機

 モーター駆動だが詳細は不明、強力な宇宙船舶用慣性制御装置を搭載する。旧式の脳波制御方式を搭載しており、パイロットへの負荷が大きい。整備が全く足りていない状態での過負荷に耐えられず、自壊した。

 

フガク

 

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 第四校舎が運用する全高17mの大型機であり、モーター駆動方式を採用している。小型の重力制御機関を搭載し、機体重量を大きく軽減している。軽減した機体重量をホバークラフトによって滑るように動かし、装備した各種兵器をばら撒く。火力による圧倒を主眼にしており、事実そのコンセプトは成功している。粒子砲が使われ始めた最初期に運用能力を得た機体の一つであり、唯一無二の性能からエーリスにシェアを殆ど奪われなかった逸話を持つ。

 第四校舎は機体よりも武装の研究が盛んであるため、様々な武装の搭載に対応出来るフガクは試験機としても重宝されている。強力な武装を満載した本機がエーリスを蹂躙するというパワープレイは第四校舎が持つ勝ち筋の一つであり、他の校舎はその対策に追われている。未登場。

 

 

○多脚兵器

 バトルドレス同様、足を持つ兵器群。大きさは様々だが、高い走破性を持ち、未開の惑星でも作戦行動が可能な点が重宝されている。バトルドレスと違い慣性制御装置を有していないため非常に安価だが、機動力が低く、サイズが車両程度ということもあり装甲も薄く、撃破されやすい。歩兵科と同様に、無人車両の遠隔操作という形で訓練は行われている。

 

○大型兵器

 多脚戦車の流れを汲みつつ、バトルドレスを凌駕する性能を有した大型戦術兵器。出力の高い粒子砲を始めとした指向性エネルギー兵器を搭載し、その火力で他の戦力を圧倒する。幾重にも重ねられた防御装備と高い自衛能力、そしてバトルドレスによる護衛を持つことが殆どで、撃破は困難を極める。

 

トレビュシェット

 第一校舎が試験運用中だった大型多脚戦車。重力制御機関と慣性制御装置の双方を装備し、バトルドレスが装備するクラスの火器であっても、その威力の無力化が可能なほどの力場を車両の周囲に発生させていた。また粒子砲の火力も非常に高く、主砲である「グンニグル」と副砲である「トライデント」共に、バトルドレスを一撃で撃破可能。基地を単騎で消し飛ばせる火力を有しており、大規模演習では猛威を振るった。試験中だった二機のうち、一機がロングボウ中隊により破壊されている。

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