【コードネーム】 KARUMA
【陣営】 不明
【性別】 男性
【戦闘経験】 不明
【出身】 不明
【誕生日】 6月10日
【種族】 不明
【身長】 186cm
【鉱石病感染状況】 非感染
【個人履歴】
シラクザーノにおける大規模事件の首謀者とされ、以後消息を絶った凶悪傭兵。
複数の証言から、現在は龍門のスラムを拠点としていると推測される。
彼の行動理念は定まらず、依頼主や標的を選ぶ基準すら不透明だが、関係者から得られた断片的情報を総合すると――”自分の居場所となる世界”を探している可能性が示唆される。
【能力測定】
物理強度:卓越
戦場機動:卓越
生理的耐性:卓越
戦術立案:標準
戦闘技術:卓越
アーツ適性:欠落
……うるさい、まだ朝じゃ――いや、誰だこの匂いは、ナツミカンとは違う。
ここは何処だ?光写真館じゃない……ということは、また別の世界に飛ばされたのか。
『くわ……んん……腹減った。』「ん?……なんだ、特別怪我をしていたわけじゃないのか」
「……お前、身分は?」『まずは……飯だ、身なりは珍しく変わってないが――』
「おい貴様!聞いているのか?何故貴様は感染者組織の拠点で――でぇ?」
うるさい角女は後ろにぶん投げて……眠い身体を食い物の匂いへと向かわせる。
白く……ザクザクとした触感の白いチョコ。食べて……どうすんだったか。
「隊長!何やらすごい音がしま……したが――貴方は……?」『……それはチョコか?』
「……ああ。貴方が例の!どうぞ!こちらはフミヅキ夫人からの贈り物です!」
指先に渡された瞬間から、妙に硬質な“重み”を感じた。包みを破ると、白くて角ばった板。
けれど表面はざらりと波を打ち、まるで小石を埋め込んだ道のような見た目だ。
かじった途端、――バキッ、と鈍い音。
歯に弾かれるほどの抵抗、その後に広がるのは甘さよりもまず“砕け散る感触”。
ザクザク、ガリガリと小さな破片が舌の上で踊り、噛み砕くたびに違う形の音が鳴る。
……甘い。だが単純な甘さじゃない。白いチョコのなめらかさが後から追いついてくる。
砕けた粒が溶けるたびに、香ばしい匂いと乳の濃さが混ざり合う。
硬さと柔らかさが交互に口の中を満たして――妙に、落ち着く。
『……ふみづき?』
口の中で砕けた白い欠片を転がしながら、誰の名なのかをぼんやり反芻する。
「ホシグマッ!!!そいつを今すぐ拘束しろッ!!!」「隊長……?その汚れは?」
「そいつが突然私を後ろに投げ飛ばしたんだ!おかげで服が……」「そ、そうなんですか…?」
またうるさいのが来た……こいつらは誰だ?武装をしてる。この世界の警備隊か?
「それよりも隊長!フミヅキ夫人から直々に派遣された傭兵を発見いたしました!」「おいまさか」
「どうやらこの方が……ええと、資料では……腕の優れた傭兵だとか?」『……?』
……傭兵?この世界じゃ俺は傭兵――道理で身なりに変わりがない。
雇い主はフミヅキというやつ。そしてこいつらは……うん、誰か分からん。
「おっと、紹介が遅れました。小官は近衛局のホシグマと申します」『ほしぐま』
「こちらは近衛局隊長のチェン隊長です!」「……ふん、何か言う事はないのか?」
『俺は何をするんだ?』「……無視?」「聞いていませんか?確か怪人退治の専門かと――」
[やあ、またの再会。それか初めましてかな。どうやらこの世界に何人か旅人が訪れたようだ]
[その1人はカルマ、これまで7つの世界を渡り行先で起きる厄災を退けた1人の――]
[……仮面ライダーヴァレン、そう呼んだ方が分かりやすいだろう]
この世界では、俺は傭兵らしい。しかも――ここでは俺に“過去”がある。
名簿にも噂にも、つい最近頭角を現した腕の立つ傭兵として俺の名が載っているらしい。
だが、その履歴は指先の手触りと一致しない。俺はこの世界の住人じゃない。
なのに、来た時の記憶だけが綺麗に抜け落ちている。
それどころか、幾つも渡ってきたはずの世界の断片すら、掴もうとすると砂のように崩れる。
輪郭だけが見えて、触れた途端に形を失う。
夢だったのか?――いや、あれだけは違う。士に会ったことは確かに覚えている。
軽く笑う口元、世界の縁を跨ぐときの足取り、視線の奥にある奇妙な静けさ。
あの男の気配だけは灯のように残っているのに、逆にそれ以外は霧だ。
名前も風景も、その時感じた血の温度すら、指の間から零れていく。
過去は用意され、記憶は削られ、そしてここに立っている。
まるで世界に歓迎されているようだ、気味が悪い。
「ついたぞ、ここが今回の調査対象だ。まずお前のやることは――」『何人先にいる?』
「……偵察として隊員を何人か行かせてある。それがどうした?」『お前の判断は失敗だった』
この世界の住人がどれだけ強いかは知らんが、こいつらは確かにやり手だ。
だが隊長クラスがここまでの強さしかないなら隊員が怪人と遭遇したらどうなるか……。
『すでに手遅れか、敵は3人……この匂い。グロンギか』「おい貴様ッ!勝手に――」
……鼻を突く鉄の匂い。乾きかけた血が土に吸われて、まだ温度を残している。
クロスボウは折れ曲がり、矢は射る前に叩き折られ、喉を踏み潰されている。
盾を構えた兵は、盾ごと胸を押し潰され、鉄板は紙のようにへし曲がっていた。
骨が軋み、肉が裂けた痕ばかりが残っている。抵抗の形跡はあるのに、一撃一撃が決定的だ。
「ボンゲバギンビンゲンパグボギゾベグガス」「ジャヅサゾゾヅジョブバギ」
……惨いな、
「リソ、ガダサギギビンゲングビダ。ボンゾパグゼムムギグジョガゴグバビンゲンロギス」
「……傭兵の方。彼らの言葉は分かりませんが隊員達をこんな目に合わせたのは彼らで?」
『ああ、下がってろ。俺が片付ける……盾と剣で何とか出来る奴らじゃない』
「……何を言ってる?部下をあんな無残な姿にされて黙っていられるか」「同意です。」
マジか、銃器じゃなくて手元にあるのは剣と盾だぞ……どんだけ自分の強さに自信があるんだ。
『ギラボボゼゲサデ、ボボゾダヂガスバ。ゴセドロゴセビダゴガセスバ。』「対話できるんですか?」
「ゴラゲゴゴバリザバ!ゴセンゲゲルパゴゴバリゾボソグ』「彼は何と?」
『どうやら俺を殺したいらしい。ゴラゲ、ギジャバビゴギザ』『バサ、ザバゼギゴデデ――』
記憶が剥がれていようが、7つの旅がただの夢だったとしても、いま目の前に“敵”がいる。
それだけで十分だ。引き金は、いつでも引ける。
ただし――殺すには状況が悪い。味方は近い。風は左から砂を運ぶ。血の匂いが濃すぎる。
『ギダギ……ギダギッ』「ゴセンゲゲルビパゴゴバリパズブラセデギバギ」「ゴバジ」
世界を7つほど渡り歩けばグロンギにも名が広がる……か、あいつらは下級グロンギ。
親玉がいるなら俺の存在を伝えるだろう、そうすりゃまとめて始末できる。
『ジャヅサパゴラゲジョシバギボギバ』「ホシグマ!逃げた奴を追うぞ」『追うな』
『それとも背を向けた相手の背中を切りつけるのがお前の十八番か?』「……口を閉じろ傭兵」
「……ぅう……」「隊長ここは生き残った隊員の救護を優先すべきかと……立てるか?」「……ッ」
さて、残ったこいつは痛がってはいるが。数分もすれば立ち上がるだろう。
「……分かった、だがそいつは拘束して龍門へ連行する」『そうか?そうしたいか?』
『そうか、鉄の盾を簡単に曲げる奴らを?手足でも捥ぐか?』「ここからは
『そうか』『ゴゴバリパドブグゼダダギビボソグ!ゴボンビンゲンザデデボソ――」『次はそうしろ』
こいつらは人間よりはるかに丈夫だが人間と構造は殆ど同じで頭をふっ飛ばせば死ぬ。
もしかしたら
あったとして、こいつらは直ぐに殺すに限る。人間とは価値観が違い過ぎて相いれないからな。
「背中から切りつけることは咎め、抵抗が出来ない敵の頭を撃つのか?」『それが仕事だ』
後を追いたいのは山々だが……この辺に別のグロンギが居ないとも限らない。
早いとこ士と合流して役目を全うしたいんだがな、肝心のあいつはどこにいる。
――???の世界
「絆斗が居なくなったって何事?」〈伝えた通りだ。匂いも消えてるしこれ以上は探せない〉
絆斗が突然消えた……いや、意味が分かんないけど。扉から手が出てきて連れ去られたらしい。
「……扉、正直よくわかんないけど。知ってそうな奴こっちで辿ってみる」〈頼む〉
『知ってそうな奴ってニエルブか?』「うん、だけど……あいつとは最近縁が切れたから……」
一旦パウル博士に連絡を入れてバウエル社使ってる扉についていろいろと聞き出そう――。
「……ん?あれ、なんかしんどそうな人いない?」「……」『しんどいどころかダルそうだ。』
「酔っ払い?……お~い。大丈夫です――か?青い血?グラニュート?」『俺らの血は赤だ』
あいつ、何だろう。満身創痍だからほっとけないけど……明らかに普通の人間じゃない。
『やれやれ……クラープの奴、罰として俺に脱走した培養体の始末を――ほう?”絆斗”か?』
「……お前、絆斗知ってんの?」『いや……欠陥品のほうか?なら興味はない』
―― TELLER ――
「白いガヴに見慣れないゴチゾウ」『ダルいが放ってはおけないな』
―― VRASTUM GEAR ――
『……ん?どうした変身しないのか?』「ごめん、ベルトも全部置いてきちゃった」『だる。』
――CUP ON――
「すぐ取ってくるから……えっと。頑張って!」『……もういいか?』『悪いな〗
―― PUDDING ――
―― VLAM SYSTEM ―― ―― HORROR VIOLENCE ――
〖……さあ、掛かってこい。絆斗の仲間と言うのならそこそこ楽しませてくれるんだろう?〗
――何でも屋:【助っ人酸賀さん!】
「あれ?……酸賀も白狼もいない、不用心だな――ってもしかしてダートグミもういない?」
〔ヂュッ〕「マジかぁ……お前でもいいけど、負担が――あれ、こいつは?」
〔む~!〕「……マーチみたいな色したゴチゾウ、まんまケーキから生まれた感じだ」
〔いーとけーき!いーとけーき!〕〔ヂュッヂュッ〕「……分かった、じゃあよろしくマーチ色のケーキ」
ガヴは残ってた。けどヴァレンバスターはない。
……つまり絆斗は手ぶらで消えたわけじゃないってことだ。
黒チョコ以外のゴチゾウ達は、多分それぞれ散って絆斗を探してるんだろう。
まあ、人海戦術でニエルブを追わせるつもりだったけど……後回しでもいっか。
「ラキア!遅く……うわ、なんかいっぱいいる」〖だりぃ。速く変身しろ!〗
槍を持った眷属が沢山……変身したあいつはグラニュート?でも外付けのガヴを持ってる。
眷属は数こそ多いけど動きはゾンビみたいでエージェントみたいな強さじゃなさそう。
―― CAKE THE STARTING ――
〖……ほう?貴様もガヴ器官を扱うか、ただの欠陥品というわけでもなさそうだな〗
―― EAT CAKE EAT CAKE ――
「さっきから欠陥品って失礼なんだよ……」〖そうか?ならどうする?〗「決まってる」
―― EAT CAKE EAT CAKE ――
口の中に、甘さがふわりと膨らんだ。ただの砂糖の甘さじゃない。
黒蜜の濃くて深い香りが舌にまとわりついて、じんわりと喉奥まで染み込んでくる。
同時に、ほろ苦い抹茶の粉が鼻に抜け、甘さを押し返すように口中をきゅっと引き締める。
バランスの取れた苦甘が――しっとりとした生地の感覚が通り過ぎた気がした。
あんこの柔らかさと塩気のある栗の甘露煮。
全部が一度に押し寄せて、咀嚼もしないのに”食べた”っていう確かな満足感が広がる。
今までに無いくらい、最高に美味しい……新たな力が――湧いてくる……!!!
「お前をぶっ倒して……絆斗を探し出すッ!!!――変身〗〔いやぁぁぁぁッ!!!〕
―― CAKE TOUSHOU SAMURAI !!! ――
〖新しい力……?!いつの間に〗〖ほう?面白そうだな?……お前は直々に俺が――〗
踏み込みは思った以上に軽い。刃を抜いた瞬間、脚が勝手に敵へ向かって跳ねる。
敵の眷属を一気に切り裂く。抹茶の苦味が喉に残るたび、動きがさらに鋭くなるのを自覚する。
敵の数は多い。このままだとラキアが後方で押し込まれ――胸の内側に妙な“重み”がある。
合羽の裏へ手をやると、小さなナイフがひとつ。握った瞬間、脈打つような感じ……。
〔む~!〕〖……お供?……そうか!ラキアっ!〗
理解が出来た瞬間ナイフを投げた。空気を裂く音。ラキアの足元へ突き立った刹那――。
ナイフの影から、刀を携えた眷属が等身大の姿。その姿は俺の“お供”とでも呼ぶべき存在。
ラキアの周囲に群がっていた槍持ちを鮮やかに薙ぎ払い、背中合わせに並び立つ。
〖……お前、見た目だけじゃなくて力もショウマ似てきたな?〗〖それは褒めてる?〗
〖優秀な家来か……羨ましいな〗〖家来じゃない、お前を倒す仲間だ〗
〖ふん……お前には興味が湧いてきた、そのガヴ器官と共に俺達の世界に連れて帰ってやろう〗
〖そこに絆斗がいるなら殴り込んであげてもいいけど〗〖残念なこと奴は別の世界だ〗
―― CHARGE ME CHARGE ME ――
〖まだまだ聞きたいことはあるけど長々と話してる時間ない〗〖同意だ〗
―― CAKE TOUSHOU FINISH !!! ―― ―― CHAOS CRASH ――
〖ほうッ……!この力〗〖押し――きれッ!!!〗〔黒刀:赤文字一閃ッ!!!〕
競り合いじゃこっちが勝った!これからこのまま――変身がベルトが溶けてる?
〖素晴らしい力だ……欠陥品として切り捨てるしては惜しいな』〖……そのベルト〗
『力にガヴ器官が耐えられなかったのさ。貴様の名前は?』〖……高橋翔馬〗
『ショウマ……絆斗を探しているのならまた近いうちに会うだろう。さらばだ』〖え?……消えた〗
〖……翔馬、何を話していたんだ?』〖軽口叩き合ってたら消えた。なんだったんだあいつ」
……勝ったにしては余りにもあっさりしすぎているし、あいつの目的は――。
――脱走した培養体の始末――
「ッ!あの人は――」『……手遅れか?』「……ぁぁ、良かった――生きてる」
「いや消えてるよ?!早いとこ酸賀のところに――いったぁッ?!バチッて?!静電気?!」
身体が塵になっていくみたいに消えた。残ったのは青い血痕と静電気の痛みだけ。
「……まだ助けられたかな?」『いや、どの道力尽きていただろうな……なんだこの板』
「この板、白狼が話してた奴と特徴が似てる気がする。もしかしてさっきの人別世界から――」
あっ、光った。
「らきあ~ん?なんかハンティが居なくなったって聞いたけど?」「あっ幸果さ――手ぇ?」
幸果の後部座席のドアが開いて手が伸びてる、結構でかい。どこに伸びて、いや僕じゃん?
「……なんかすごい勢いでウマショーが後部座席に吸い込まれてなかった?」『……ああ』
――■■■の世界
――■■■■■■■:中枢エリア
「いったぁ……何かが頭にぶつかった。いや僕が何かにぶつかった?」「Ты в порядке?」
「えっと、ロシア語?Все хорошо, все хорошо!……はぁ、ラキア一体何が――」
違う……ここ何処だ?東京の街並みじゃない。それにさっきまで曇ってなかったし……。
「……Извини, девочка! Подожди немного!」「Что с тобой?」
「Не подскажешь, что это за место? Я только что приехал……」「……」
――チェルノボーグ:中枢エリア
【ゴチゾウ図鑑:ケーキトウショウゴチゾウ】
抹茶や黒蜜を使った和風ケーキを食べて生まれる、落ち着いた雰囲気のゴチゾウ。
全身は淡い浅葱色で、表面はスポンジのようにふんわり。
ところどころに小豆の粒や栗の殻模様が浮かんでいて、光に当たるとほんのり艶めく。
歩くとふかふかの足音を立て、甘い香りが後に残る。
その香りは不思議と心を落ち着かせ、そばにいるだけで肩の力が抜ける。
普段はとても温厚で、静かに隣を歩くことを好む。
けれど翔馬や仲間の心が揺れている時は、誰よりも早く寄り添ってくれる。
変身時には、舌に黒蜜の甘さと抹茶の苦みが広がるらしい。
その“甘苦い力”が身体を引き締めて長く走れるような感覚になる。
好物の白玉を与えると心なしかさらにもちもちと強靭になるらしい。