人事部です。
ケルシー先生との協議の結果、ロドス所属「外部戦力」である酸賀絆斗、通称ヴァレンについて、以下の方針が決定されました。
今後、ヴァレンがロドスに来てから現在に至るまで、各オペレーターと交わした一部のやり取りを、
「閲覧権限を有する端末から確認できる記録」として公開いたします。
酸賀氏はあくまで“公的なロドスオペレーター”ではなく、立場はあくまで外部戦力です。
そのため、公開されるのはロドス側が保有する記録の範囲に限られます。
※なお、該当人物より何らかの申し出・苦情等があった場合は、
まずオペレーター契約の有無を確認のうえ、人事部まで申し伝えるようお願いします。
外部戦力という立場でありながら、ヴァレンは現在ロドスにとって欠かすことのできない重要人物となっています。
一方で、その性格や言動の傾向から「関わりづらい」と感じているオペレーターがいることも把握しています。
そこで今回の記録公開は、
彼が実際にどのような口調で話すのか
誰と、どのように関わってきたのか
どんな人柄として振る舞っているのか
といった点を、皆さんに知ってもらうための材料として活用していただくことを目的としています。
この記録が、酸賀絆斗という人物を理解し、必要な場面でより円滑に協力関係を築くための一助となれば幸いです。
――
記録①「外部戦力の条件」
場所:ブリーフィングルーム・初回面談
記録担当:人事部オペレーターA
「改めまして、ようこそロドスへ、ヴァレンさん。ここは“居場所を必要とする人”にも、“力を貸してくれる人”にも、できる限りのものを提供したいと思っています」
『歓迎の言葉はありがたいが、俺は元の世界に帰るまでの“仮拠点”としてここを使わせてもらうだけだ。ロドスの理想に感動して入ってきたわけじゃない』
「ええ、それで構いません。目的が違っていても、進む方向が重なっていれば、“仲間”として一緒に歩けると、私は思っていますから」
『……そうか。なら、俺は俺の都合で動く。その範囲でロドスに益があるなら、好きに使ってくれて構わない』
「では交渉成立ですね。“あなたはあなたの理由で守る”、“私はロドスのためにあなたを守る”――そういう関係でいきましょう」
『変な言い回しだな。』
人事メモ:
互いに”完全な同じ方向”ではなく、”重なる部分”を前提としたやり取り。
CEOはヴァレンをイデオロギーで縛ろうとはせず、
あくまで「利害の一致」から出発させている点が印象的。
彼が“外部戦力”の枠内にいながらも、最初から排除されていない空気があった。
「そろそろ定期検査もありますし、これからヴァレンさんには研究部門の方々とも協力を――」
『ああ~……わかったわかった。派手にやりすぎたからしばらく大人しくしろってことだろ』
「これは謹慎などではなく、研究部門の皆さんが望まれていることです!でも確かに昨日は――」
『分かった。いう事を聞く。だから説教はやめてくれ。』「もう怒ってません。」
龍門のスラムで暴れたことでケルシーやCEOにこっぴどく叱られた。
お咎めは特になかったがここ1ヶ月大怪我ばかりしたせいで医療部門からも目を付けられてる。
俺の体質上数日寝れば骨折だろうが皮膚が破けようが完全に回復することができる。
それはロドス自体は認知している、ただ俺の身体はロドスにとって宝そのもの。
ふとケルシーから渡された源石の論文を見て思いついた、俺の血清は薬に使えるのでは?
この世界は源石を軸とした技術が発達していて、火器に関しても同様だった。
過去傭兵をやっていた時に源石爆弾を何度も喰らったことがある。
当然俺は生き残れていたがその次に心配するべきなのは鉱石病についてだった。
正直その知識はこの世界に来た当初はなかったし、知った時は正直焦った。
後何十年もある寿命が一気に減ったかもしれないんだ……でも妙なだった。
時間がたっても身体に鉱石病の症状は現れなかった、検査結果も陰性。
身体が丈夫だから奇跡的感染しなかった――とロドスに来るまでは結論つけていた。
ケルシーから渡される鉱石病の論文を見るたびに自分が感染をしていない事。
なんなら源石自体を何度かつまんでも症状が一向に現れない事。
そこから俺は自分が鉱石病にかからないんじゃないかと仮説を立ててみた。
仮説を立てた次には実験、手始めにロドスの薬に俺の血清を合成。
ケルシーをうまい事言いくるめて患者に飲ませてみると……それは起こった。
まずは患者の容態が急速に回復し始めたこと、また経過観察で症状に後退が見られたこと。
俺の薬の効力は1週間程度その後症状は進行し始めた――それでも成果はあった。
どうやら身体には生えた源石をグラニュートの体質によって取り込むことが可能になった。
つまり、血となり肉となり……皮膚で飯を食っているような感じだ。
その過程をケルシーが目撃してしまったもんだからかなりあちこち調べられた。
あまりにも拘束され過ぎて艦内を一度吹っ飛ばしたがそれはまあいいだろう。
「君を尊重して行動に制限はしないが、くれぐれも無茶な行動は控えるように。」
と念を押されることも度々増えた、この事実は最近分かったもんでまだ誰も知らん。
ただ薬の改良に役立っていることはまあ、分かっている――ただ。
『……あの色白吸血鬼がうるせえんだよなぁ。』「絆斗ッ?!絆斗は何処じゃ?!」
ほら来た、この世界ではブラッドブルードと呼ばれる種族の吸血鬼だ。
なんか知らんが俺の血を良く採血をしたがるんだよな。
そして何処か様子もおかしくてケルシーから俺との接触禁止を出されていた。
検査で何度か血を飲ませたのがいけなかったんだろうか、今思えばあれからおかしかった。
「離さんかっ!採血じゃ採血!必要なことじゃ!」「ダメですって!ケルシーさんから接触を――」
ロドスに来てもう1ヶ月か、早いもんだな……来てそうそう忙しかった――自ら忙しくしてたわ。
今になってやっと落ち着いたが……最初の頃は任務に出まくってた。
人手が足りない時期でもあったお陰で
無論変身できるとはいえ俺も血の流れる身体で生きているし、気絶もすれば死にもする。
毒を喰らえば苦しみ、火に炙られ電気が直撃すれば身体は焼け爛れる――そこは他と同じだ。
違うのはすぐに立ち上がる事、昔からそうだった。指がかけた程度なら3日で治る。
腕が欠ければ数週間か1ヶ月もあればまた生えてくる、これは俺固有の能力であり俺の常識。
調子が良い時は小型の爆弾程度なら手のひらで処理出来たし、剣も矢も気にはならない。
「よっ?ハーンティ。また無茶したんだってな」『Scout?お前ここで何してる』
「全く拾ってやったのに大した口の聞き方だな?」『そこが気に入ったんだろ』「まあな」
Scout、ロドスのエリートオペレーターであり。ある理由で傭兵団を追われた俺を拾った恩人。
偶然ではなく俺を拾った理由があるにはあるらしいが話そうとはしない、俺も聞かない。
「昨日の件は置いておいて最近は随分と大人しいじゃないか?」『目的は十分果たしたからな』
ロドスに加入した後は必要な物を確保する事を専念した……まずは研究室。
貸し出しのものじゃなく俺固有の物、それがとにかく欲しかった。
ヴァレンバスターはあまり触らせたくないし予備もない、だからコツコツ実績を――と思ったが。
これが案外早く手に入った、無論監視はあるし何をしても良いってわけじゃないが……。
「さて、ケルシーとも話し合ったことなんだが……お前を昇進することにした。特例でな?」『?』
「どういう風の吹き回しだって顔だな、まあお前の功績が認められたってことさ――てのは表向き」
囲いか、俺の存在は最近噂されてるからな。化け物と戦うチョコの化け物。
それに昇進するって事は信頼が得た、つまりロドスで出来ることが増えるって事だ。
そしてわざわざロドスから離れる理由も無くなる、リスクはあるが俺の性格をよく知ってるな。
『しかし軽率だな?俺はここに来て1ヶ月だ』「決めたのは俺たちだけじゃない」
「お前はこの1ヶ月でそれに見合う働きをした、まあにしては過剰報酬かもしれないが……必要だろ?」
『否定はしない――が、発端はケルシーだな?ここまでされるのに心当たりがある』「だろうな」
「具体的な理由は知らんがお前は良くも悪くもあの人の度肝を抜かせた、お陰で退屈しないよ」
「やっほー、見舞いにきたよー……って?Scoutも?」「よお、ブレイズ。」『……だる』
「きーこーえーてーるっ!全くその口の悪さはどうやったら治せるのかなぁ……」『……和菓子か』
「じゃあ俺はそろそろ行くよ、じゃあな、ハンティ?」「行っちゃった、食べてけば良いのに」
適当に手に取ってみたのは抹茶チョコ。袋をがさっと鳴らして、切り込みから指先を突っ込む。
指に触れた一片をそのままつまみ上げると、ふわっと抹茶特有の青い香りが鼻を抜けた。
口に放り込む。最初に舌に乗っかってくるのはチョコの甘さよりもきゅっと締まった苦みだ。
砂糖の丸い甘さの下から、じわじわと抹茶の渋みが染み出してくる。
『……ちゃんと抹茶だな』「気に入った?」『病人に苦味を選ぶんだな』「もう元気でしょ」
噛むたびに、ザクでもトロでもない、妙に落ち着いた“ほどけ方”で溶けていく。
洋菓子のはずなのに、後味だけは完全に茶席のそれで、喉の奥に残る香りがやけに落ち着く。
もう一片、袋から拾い上げて、今度はゆっくり舌の上で溶かしていく。
抹茶のほろ苦さが、口の中に薄く広がっていくのを確かめながら。
〔んっちゃ!ちゃっちゃ!ちゃぁ!〕『抹茶のチョコゾウか、新入りだな』「てことは……うん!」
「君は抹茶が好きなんだねぇ〜?」『んな訳あるか、にげぇわ。』「えぇー!でもさぁ!――」
――2週間前:食堂
『……隊が変わる?』 「ああ、面倒見るって行った手前あれなんだが……俺は忙しいんでな」
『それは別に構わんが誰に従えば良い?Aceか?』 「いや、お前にはブレイズに着いてもらう」
……ブレイズ、確か最近エリートオペレーターになったって奴か?顔は知らんな。
『名前は知ってる、ただわざわざエリートオペレーターの隊じゃなくても良いんじゃないのか?』
ここ最近は偵察部隊の護衛任務ばかりで組む奴らは訓練が終わったばかりのオペレーター。
Scoutの任務に同行したのは過去一回程度だ、正直もっと派手に暴れられる任務をしたい。
「原則監視役が必要ってことを忘れたのか?それに……あいつは恐らく適任なんだ」『……』
――ウルサス:廃棄された移動都市
冷えるな、6月くらいで……ここは日本じゃない――にしてもこの大地は歪すぎる。
特にウルサスは――まあ、場所にもよるが軍的組織はとにかくクソだ。
感染者に対して辺りがきつい事は全てが納得できないわけじゃない、ただそれ以前に――。
『……俺は居の中の蛙だった、そう思うことにしてこれ以上は考えない、ああ。それがいい。』
与えられた任務は残された感染者の救出と、行方を眩ませた隊員の捜索。
始まりはなんだったのか、そうだ……ケルシーが戦地に残された隊員の救出を諦めた時。
そしてアーミヤがそれに反発して無理にでも助けに行こうと騒いでた。
本当は誰が死のうと気にはしかった、感染者の死に方にはぎょっとしたが。
それでも俺には関係ない、そう思わないとこの世界で生きにくくになる。
それでも俺はつい行っちまったな、取引材料に隠してたゴチゾウも出しちまった。
『……結局あいつは死んだな、名前は何だったか――いいや、そんな中じゃなかった。』
あいつの隠し持ってた酒は随分と美味かった、家族のお守りなんだと。
なんで俺なんかに渡したんだ、最後の一杯くらい飲めばよかっただろ。
『……どのみち死んだら無意味なのに、なんでアーミヤは助けたかったんだろうな』
さあ目的の建物にはついた、何か痕跡があればいいんだがな。死体でもあれば――。
いいや、死体以前に塵になって消えてるか。此処に来るもの去るもの全て感染者。
他に何がいるとすればその理から外れた異形の怪物――さて退屈だ。
『……ゴチゾウを展開するか、しばらくはここを中心地にして捜索を開始する』
1週間、幾つかの任務に駆り出されてからロドスは俺を1人で運用するようになった。
性格や能力的にもそれが最適だと思ったんだろう、俺もそれは間違ってないとは思う。
こうした孤独は考え事が多くなるが今となってはこの時間が心地良くも感じる。
いつになったら帰れるなんてことは案外こんな時の方が考えなくていい。
「……久しぶりだな、ラキア。」『あ?その偽名を呼ばれることはもうないと思ってたが。』
サルカズの傭兵団に交じってた頃の同僚で俺を追放した奴か、そんなに立ってないが久しいな。
こいつは話しが面白く俺とはかなり気が合った、ヘドリーにも気に入られていたな。
『俺を殺しに来たか?』「ああ、そうなんだ。」『そうか、へドリーはいくら稼げるんだ?』
「もう俺は傭兵じゃない、追放された」『そうか、イネスには言っておいたんだがな。』
「いや……自分で自分を、密告したんだ。居心地が悪くなって」『……あ~、そうか。まあ』
『やる前になんか飲むか?』「ああ、いいよ――早いところ終わらそう、グラニュートハンター』
――CHOCO――
『通りで菓子の趣味が合うわけだ、若干青っぽいジャージを着た奴らに心当たりは?』
―― SET CHOCO SET CHOCO ――
『ああ、さっき捕まえた。』『そうか、返してくれないか?』『無理だな。』
〔WAO‼WAOWAO!!!〕『そうか――残念だ〗〔WAO‼WAOWAO!!!〕
―― CHOCODON PAKI PAKI ――
こいつはクヴァレ、そうクヴァレだった。俺を仲間として迎え入れてくれた最初の人間。
こいつには色々と世話になったな、グラニュートだったなんてことは知らなかったが。
それでも結構楽しかった、ある程度友達って呼べるくらいには仲が本当に良かった。
あの日俺をどうして追放したのか理由は聞かなかったが、今なんとなく分かってきた。
本当は俺と友達なる立場じゃなかったんだ、最初から俺がこの世界に来る前から敵だった。
〖お前を従えている奴の存在は誰だ?……なんでお前みたいなやつがこんなことを――〗
『……失くしたものを、取り返せるって言われたんだよ。それだけで、十分だろ?』〖……〗
『お前が“誰が”とか、“どんな奴か”とか、なんて心底どうでもよかったのになぁ……』
――SNACK――
〖悪い、くだらないことを聞いたな。〗『いいさ、俺の理由だって十分くだらない』
―― ZAKUZAKU CHIPS ZAKU ZAKU ――
伸びてくる触手を叩き切りながら前進する、目の前に居る相手は敵だ。
奴の手の中には救わないといけない命がある、それはこっちも同じだ。
相手は俺の命を――本当に、そうか?……いや、この手ごたえは違う。
―― SNACK !!! ――
『ッ……強いな、やっぱり』〖……俺を殺す気じゃなかったな。お前はもっとやれるはずだ〗
落ちた人プレスは2つ、捜索しに行った丁度捜索しに行った奴らの数と一致しているな。
俺の目的は果たした、これで帰ってもいいだろう――こいつは、まあ。いいだろ。
〖……俺の目的はこれで果たした』『待てよ……まだ俺は此処に――』
『本当に何かを救いたいなら、死に場所なんて探さないはずだ――まあ、なんだ。』
『……』『たまにここにくる、もし戦うことがあったら――俺が勝つたびにお前の話を聞かせろ』
こいつは無造作に人を襲う奴ではないが、死に場所のために人間をさらった。
だったらそうしなくてもいいように定期的にチャンスは与えてやれば大人しくなるだろう。
攫われたロドスのオペレーターは……待てこの2人は知ってるぞ。
通称”
そして何故かこいつ等だけは高確率で帰ってくるっていう奴らだ。
それが頻発するせいでケルシーが裏切り者なんじゃないかと物凄く疑ってたらしいな。
俺はこんないわくつきの奴らの回収に向かわされてたのか、まあいいだろう。
今は人プレスで大人しく眠ってるんだ、災難は終わったからな――何も起きないだろ。
〈ヴァレンさん!聞こえていますか?アーミヤです!〉『ああ?どうした?……そうだ』
『攫われた隊員は回収した、グラニュート絡みだったが――』〈もうすぐそこで天災が起こります!〉
〈任務を遂行しているなら今すぐにそこを脱出してください!増援として回収部隊を――〉
不味いな、グラニュートと言えど隕石もしくはブリザードに当たればひとたまりもない。
ゴチゾウはまあいいとして、感染者の捜索は諦めるか――流石に無謀だ。
てか此処に来るまでにクレーターが山ほどあったな……その時点で気づけた。
来た道を戻るでいいだろう、飴系統のゴチゾウは……切らしてるな。
変身すれば走力は賄える、このまま帰るか――なんか外が騒がしいな。
「俺達は物資を返せって言ってるだけだッ!お前たちが奪っていたことは分かっているんだぞ!」
「貴様らッ近づくなッここは軍の管理区域、貴様ら感染者の屑共に好き勝手させんッ!!!」
捨てられた移動都市にウルサス軍……?見たところ感染してるようだな。
もう片方は……そうだ、レユニオン。そんな名前だったはずだ。
『天災トランスポーターを騙って警告でも……いや、そんなギリはないな』
逆に安全な道を教えろとせがまれたらそれどころじゃない、悪いが勝手に自滅しろ――。
『――っと、流れ弾がひどいな……お互いここで朽ちるつもりでやりやってやがる。』
ここにアーミヤがいなくてよかった、あいつがいたら素直に逃げれなかったかもな。
『来た道は戻れず……強行突破してもいいが。軍の兵士に俺の姿は見られたくないな』
……近くに店、飴でもあればゴチゾウを出して脱出できるかもしれないな。
『さて、飴の賞味期限はいつまでだったかな――っと……まじか』「……?お兄ちゃん、だれ?」
――廃棄された移動都市:小売店
「……あれ?私……何してたんだろ。」「ん?ああ……あれ、そうだ俺任務を――」
『よおお前ら』「きゃぁぁッ?!」「何ッ?!誰ッ?」『ビビりすぎだろ。』
生き残っていた感染者が5人、子供と大人が入り混じって大人の方はかなり弱っている。
鉱石病以前に衰弱しているんだ、禄に食料も食べることも出来なかったんだろう。
手持ちの水とエネルギーバーで回復はしたが、すぐにこいつらを移動させなければならない。
だが近くでは紛争が起こり、流れ弾も酷い。だからこの2人を目覚めさせた。
例え何が起きても必ず任務から帰還したこのコンビなら感染者も無事に逃がせるだろ。
『時間はない、お前たちは感染者を連れて脱出をめざせ全ての障害は俺が取り除く』
「……あんた、ロドスの人?」『ああ、絆――ヴァレンだ』「ヴァレン……ヴァレン!?」
「ヴァレンってあの……ううん、わかりました。今は避難が優先ですね」「……?まあ、はい。」
時間の猶予は……とりあえずまだ空から何も降ってないな。
幸い歩けない奴は居ないが、子供は足が遅い。すぐ疲れるだろう……。
何かあるまでは抱えて持っていくとして、頭の中の地図じゃここが最短経路なんだが。
横道がなさすぎるせいで何か会った時逃げづらいな……選択を間違えたか?
「……ヴァレン、これはどこに向かってるんですか?」『分かっている限りの最短経路』
「天災がくるなら、ロドスが回収に――」『今の状況だと来るとすれば天災が過ぎた後だ』
ロドスの保有する貴重な輸送機をそう易々と出すわけがない……。
俺の位置は逐一監視はされている、天災の外にさえ行ければ後は勝手に――。
「止まれッ!!!そこで何をしている」『だる……交戦の意図はない、感染者の救出をしたいだけだ』
「なら俺達と一緒にあの屑共を戦えッ!でなければお前たちも同様に――」『おい。』
『ガキや憔悴したこいつらが見えねえのか?もうじき天災がくるんだんなことやってねえで――』
あいつのせいでぞろぞろと集まってきたな……仕方ない、この道は引き換えさせる……いや。
強行突破の方が確実か?手持ちのゴチゾウじゃちょっと厳しいかもしれないが……。
「ヴァレンさん!後ろからもウルサス軍が……」『そのまま前進しろ、退路は俺が開く』
強行突破しかない、俺に大技ぶっぱなし俺に注目を――いやそれじゃ守りがだめか。
1人じゃ厳しいな、こいつらも特別戦えるとは聞いてない……レユニオンと共闘するか?
俺が無理だな、だったら無茶してアーミヤに怒られる方が断然いい。
――CHOCO――
『さあ、掛かってこいよ……まとめて相手して――』「……エンジン音?」
罵声と怒号で聞こえずらかったが、徐々に何かの起動音がデカくなってきたな。
妙に耳に馴染んで……懐かしい――チェンソー?……もしかしてラキア――。
「ちょっとそこどいてくれるかなッ!!!その先に助けなきゃいけない仲間が居るんだよねぇッ!」
『……明らかにちげぇな、しかも女の声だ』〔ちょう?〕『気にすんな、知り合いと間違えた』
「ふう……そこの君達!待たせてごめんね!私が助けにきたからあと少し――」
『走れッ!お前らが進む道は俺とあいつが切り開く、臆せず進め、絶対に助ける〗
「……分かりました!お2人を信じます!オスカー子供達をお願い!」「分かったっ!」
デカいチェンソーを振り回し、火花と破片を撒き散らしながら真っすぐ突っ込んでいく。
戦場のど真ん中で一番うるさくて一番目立つのはあいつだ。
本当なら、あの位置に立ってるのは俺のはずなんだが――まあいい。
これで正面の敵は難なく突破できる……後気にするべきなのは後方のウルサス軍。
―― CHOCODON PAKI PAKI ――
「なんだこいつは……一体どこの組織があんな――ッう?!」〖眠ってろ……よし〗
〖混乱に乗じて包囲網は突破できた、後は真っ直ぐに走り抜けろッ!〗「「はい!」」
混乱した状況でも何人かは俺達を追ってきたやがるな、幸い対処できる人数。
だが、下手に戦えば他の奴らも俺達に敵意を向ける。適当にあしら――不味い。
「て、天災だと?!あいつの言ってることは本――」〖四の五の言ってられん。〗
まだ遠いが天災が落ちてくる、生憎天気が憎いほど快晴だ――嫌なものが良く見える。
――CHOCO-DON!!――
チョコの弾丸は丸みを帯びた体積を削りながらまっすぐに突き進む、時速は75くらいか?
それが通った後にはチョコが道筋が残る、正確にはチョコによく似た生体組織であり――。
俺を何より許容して拒絶できる物質、両足を乗せ重心を前に倒し加速する。
この原理は最近になってわかった、どうやら俺の身体とこれは磁石のような関係にあるらしい。
ある程度は俺の身体にまとわりつくが限度があってそれ以上は身体から弾かれる。
逆に足りない部位があればチョコは俺に引き寄せられて、逆に俺が引き寄せられることもある。
発見してからかなり便利な移動手段になった、これはこの形態の固有能力だな。
速度は十分あとは――後はどうする?運任せか?もう天災は訪れた。
エリートオペレーター1人来たところで天災には……いや。
あいつ、何で来た?どうやってここまで来たんだ?――まさか。
〈オペレーター各位、グットボーイ号が到着した。今から送る座標まで移動してくれ〉
ケルシーの声……アーミヤがかなりごねたのか知らんが、ありがたくはある。
〖座標は丁度この先……かなり無茶するな〗「きみぃ……かな?ヴァレンって。変な姿だけど」
〖いつの間に……ああ、そうだ。敵はどうした?〗「ある程度蹴散らしたらどっか行ったよ?」
座標までもう少し、あいつらの姿も見えてきた……が――追って来てるな。
「うわ……装甲車なんて持ってたんだ、面倒だなぁ」〖先に行ってろ、俺だけで対処できる〗
俺が天災トランスポーターだと思って本気で追ってきてるんだろう……残念ながら嘘だ。
ウルサス軍は輸送機を見られたら確実に奪いに来る……悪いが始末させてもらう。
――CHOCO-DON!!――
「ぜ、前方から攻撃がッ――」〖渋滞を起こしたな、これでしばらくは大丈夫だろ。』
目的の方向に最大出力で技を発射、ゴチゾウは草臥れるが今はこれで良い。
俺もとっとと避難しないといけないが……眩しく空が光ってきた、マジで急がねえと。
遠くから何かが墜落する音、建物が崩れ落ちて悲鳴が聞こえてくる。
全力で駆ければ何とか間に合うはずだ、パイロットが優秀ならもう離脱してるだろうが。
『……後ろの悲鳴が酷いな、クヴァレにはたまに此処に来ると言ったが……無理そうだ。』
輸送機が見えてきた、あと少――足を掴まれた、ものすごく弱い力だ。
振り向かずともその手は小さいことは分かる……この状況では無視するのが一番良いだろう。
『良いんだがな。ほら捕まれ……もっと力を込めてしがみ付け』「……ん。」
潰れた足に、ひどく腫れった目……虚ろな目で俺を何とか認識しているらしい。
一瞬でも触れるのが遅れていたら俺はこいつに気づかなかっただろうな。
「ほら!早く!」『もう飛んでいい!こっちで間に合わせる!』「何言って――ちょっと!?」
俺の言葉に合わせて飛びあがった――パイロットは優秀だな、多分あいつは顔なじみだ。
ただちょっと間に合うかは怪しい……よし、ぶん投げるか。
『ブレイズ!』「何ッ!」『ガキをそっちに投げる!』「ぇっ?!」『受け取れッ!』
流石エリートオペレーター、ガキを豪快にキャッチしやがった。
さて、時速50㎞で走れたとしてそれは水平方向に地面を押す力。
時間をかけて筋肉を収縮させる飛ぶという行為はまた別の力が必要になる。
加速したまま飛べば遠くには飛べるが高くは飛べない――が、輸送機の挙動が変だな。
坂、言ってしまえば割れて斜めになっただけの地面だがあれなら高くも飛べて遠くに行ける。
あれを駆け上がって飛び乗れってことか、やってやる――よし。
「ねえ彼がまだ……え?受け止める準備?……飛び込んでくる?!」
速度は緩めずに真っ直ぐ、割れた路面の傾斜をそのまま踏み台にして駆け上がる。
砕けたアスファルトが靴裏で弾けて、膝にかかる衝撃が一歩ごとに積み重なっていく。
斜面の頂点で地面を思い切り蹴り飛ばす。ぐんと景色が沈んで、身体だけが空に放り出され。
耳元で風がうなり、輸送機の腹がぐいっと近づいてくる。
ここで落ちれば俺は死ぬか?意地でも死んでやらないが、輸送機には絶対にしがみついてやる。
伸ばした指先が空を掻く。想定より輸送機は遠い、何とか手は届くか?
あと少し、もう少し――だめか。
「あのさッ!君の名前はッ!」『……ヴァレンだ』「違う!そうじゃない方の!」
『……今言う事か?』「君が苦手なありがとうを言わなくて良くなるよ?」『……だる』
『絆斗だ、酸賀絆斗。』「私は……ブレイズ!ロドスのエリートオペレーターブレイズだよ」
痕が付きそうなくらいの強靭な力で掴まれてる、俺じゃなきゃ腕が折れるぞ。
引き上げられ輸送機の中には……ああ、きっちり9人そろってる。
俺がぶん投げたガキはちょっと苦しそうだな……足の状態も酷い。
早いとこ医療オペレーターに見てもらわないとまずいだろうな。
「……いたい。」『そうだな、喉乾いてるか?』「ん……」『今から安全な所に行くんだ』
『そこには優しい奴らが居て、お前の怪我も見てくれる。美味い菓子だってあるぞ』「……」
「それは……なに?」『……ああ、こいつらか』〔ザッ!ザクッ!〕「……かわいい」
『
――ロドスアイランド号
どうにか生きて帰ってきたが、タラップを降りた瞬間、やけに大勢に出迎えられた。
あの顔ぶれを見る限り、俺はもう戻ってこない前提で話が進んでたらしい。
まあ、それは置いといてひとつ引っかかる――なんであの天災を事前に予測できなかった?
その問いに返ってきた答えは"分からない"の一言だけだった。
記録上も"突発的な天災"として処理するしかないらしく……正直、釈然とはしない。
けどまあ、天気予報だって外れる時は外れる――今はそういうことにしておく。
『随分なお出迎えだと……エリートオペレーターはいつもこうなのか?』「ん~……」
『どうした?』「ちょっと違うかも?」『はぁ?一体どういう……』
「また帰ってきた……しかも感染者も何人か引き連れてるぞ」「”帰還兵”……」
『……居心地わりいな。』「あれ?どこ行くの?」『仕事は終わった、自分の寝床に戻る』
天災でゴチゾウは全滅しただろうな……残ったのはノリスケ一匹。
買いだめた菓子は……切らしてるんだった、だるいが、買いに行くか――。
「救出任務ご苦労だった、絆斗」『……労いのお言葉感謝します?主治医』「疲れてるな」
『ああ、久しぶりに死ぬかと思った。隕石って案外怖いな』「メンタルケアは不要だな」
この主治医が出迎えるということは何か大事な話があるということ。
一体なんだろうな、この前渡した血清で何か発見でもしたのか?
「とても大事な話になる、時間は大丈夫か?」『ああ、菓子があるならな』
――ロドスアイランド号:診察室
よりによって、ここか……消毒液の匂いも白すぎる壁も天井の明かりも、全部覚えがある。
初日にここで質問攻めに遭った時のことなんて勝手に浮かんでくるな。
机の向こうじゃケルシーという主治医が仏教面で俺ををまっすぐに見ている。
「単刀直入に言えば、君の血清はロドスにおいてかなりの価値がある」『そうか』
「そこで提案だ。君に、ロドスのオペレーターになる意思はあるか?」『全くない』
『ただ条件次第では血清は継続的に提供してもいい』「……内容にもよるが、聞こう」
ほんの僅か、ケルシーの眉が動いた気がした。
『俺専用の研究室をロドスの中に正式にひとつ用意してくれ』「……オペレーターには?」
『ならん』「はぁ……分かった。あくまで患者の意思は尊重しよう。ただ、一つだけ」
また“患者”か。
帳簿の上では、俺は鉱石病関連の観察対象で仕事を振られるのも入院費用のため――。
って話になっているらしい。便利なラベルを貼ってくれたもんだ。
「なぜそこまで“外部協力者”という立場にこだわる?」『俺にとって際も都合がいいからな』
今の俺はScout隊に所属はしているが籍はあくまで外部戦力で正式なオペレーターじゃない。
ややこしい立場だが、そのややこしさが欲しくてこうして座っている。
可能性は低くても、ロドスと敵対する未来は頭の片隅に置いている。
いざそうなった時、”仲間だから”――という理由で躊躇を生まないための口実だが。
それに自分の自由な時間を確保したい。結局はそこに尽きる。
「君のその都合は我々にとって不穏なものだ」『理由のない警戒をするよりは良いんじゃないか?』
ケルシーが静かに息を吐く。俺は肩を竦めた。
短い沈黙。視線が、俺の顔から背後の壁へ滑って、また戻ってくる。
「……君と我々の間に利害は築けても、信頼を築くことは困難ということは分かっている」
ロドスは俺に友好的だが、同時にきっちり警戒もしている。
別世界から来たらしい異人が、変身だのゴチゾウだの血清だのと好き勝手やっているんだ。
俺が逆の立場でも監視は解かない。
だから秘密は少しずつ曝け出している。変身の仕組み、ゴチゾウの性質、血清の効果。
証拠をひとつずつ机の上に並べて”嘘じゃない”と示す作業だ。
そのうち、本当に信じてもらえそうになったら――別世界の話もしてみたい。
そんな話に付き合う物好きがこの船にいるならの話だけどな。
ケルシーはしばらく黙って俺を見てから、椅子の背にもたれ直した。
『そうか?』「そうだ――が、君は少なくとも今回の件を含めて、見合う働きはしてくれた」
「君は自分より利害を差し置いてロドスの味方でいようとする。少なくとも私はそう見ている」
先を促すと、ケルシーは小さく頷いた。
「話を単純にしよう。そこにお互いの“信頼”は捨て置いて、関係も単純に」
変な前振りだな、と思いつつ、耳は自然とそっちに向く。
「君がロドスの期待に応えてくれる分、ロドスも君の望みに応える」『いいな、それ』
「ただし、今後の働き次第で――」『乗った。で、何をすればいい?』
一瞬だけ、ほんのわずかだが心底疲れたような顔をしてそれからいつもの無表情に戻った。
「いつも通り、ただし無茶はしないように……ブレイズ隊の手助けをしてほしい」『わかった』
「……ああ、そうだ。」『なんだ?』「君が助けた子供達の事は気にしないでいい」
『……んなダリいこといちいち考えねえよ』「そうか、ではまた。」
――ロドスアイランド号:■■■
俺がブレイズに会った……いや、ブレイズ隊に加入することになったのは約2週間前。
元々Scout隊に居た俺が何故、ブレイズ隊に?という疑問は……そうだな。
単純に過剰戦力、だったからというべきか?――Scoutはそもそも斥侯。
隠密行動全般に優れた部隊に対して俺の能力は明らかに強襲要員に向いていた。
忙しくて面倒も見れなかったのは事実だろうが、それでも今の配慮には感謝してる。
その感謝の気持ち結構後から湧いてきたものになるが……まあ、いいだろ。
『……会議室、だよな?もう次の仕事が割り当てられたのか――なんか中うるさくね?』
ただ今思えばScout隊はとても静かで落ち着いていて、居心地は良かった。
自分で所属を選べるならまあ候補には入れる程度には気に入ってた――。
「ええ?!クールダウンは?!明日行かないとだめなんですか?!」「えぇ?!ちょっとブレイズ隊一旦解散って――」
「……わぁ、にぎやかだなぁ~。」『……何の騒ぎだこれ。』「あ、どうも。」
それに比べて新ブレイズ隊は酷かった、うるせぇし人員すくねえし。
Scoutのクソッたれによる配慮のせいでブレイズ隊の助っ人ではなく主戦力にされた。
「いやぁ……これって左遷組なんですかね?」『……エリートオペレーターいんのにか?』
シンドラー、入って1年目くらいのオペレーターでオスカーとは同期らしい。
任務中は結構真面目なタイプかと思ったが普段はネガティブ気質みたいだ。
「わぁ……また有給取れなかった。」『あいつは同僚か?』「……成り行きの……相棒?」
オスカー、資料を見る限りでは随分と割と優秀な部類らしいな。
だが……ヴァニッシュ&リターンズは可哀想なことに何かと不遇だ。
1年間たまたま危険な任務に駆り出されては高頻度で天災に巻き込まれる。
そして毎度のごとく生き残り、きっちり成果も持ち帰る……。
その内いわくつきの2人として纏められて部隊を転々と……おお。
結構エリートオペレーターの任務にも交じってたりして経験豊富だな。
まあ同じ部隊に定着なんてしたことないらしいが……さて、最後はまあ。
「うさぎちゃ~ん……後でそのほっぺこねくり回して問いただしてやるからねぇ~?」
エリートオペレーターのブレイズ、今思えばこいつが一番可哀想なのかも知れない。
半年前にエリートオペレーターになったばかりでこいつを寄越したのはアーミヤだった。
そしてブレイズ隊の一時解散を決めたのもアーミヤだった、理由は後に分かる。
「……えっとぉ、まずは――自己紹介からする?」『……必要か?』「まあ……ほら?」
「こうして新ブレイズ隊が結束されたんだし……これから多分長い付き合うになると思うからさ!」
『……はぁ、だる――俺は酸賀絆斗、正式なオペレーターじゃないが外部戦力としてロドスに――』
2週間前というそんなに遠くない記憶、だがこの世界に来てから際も濃い日々だった。
時間はたっぷりある、まずはどこから振り返ろうか……。
記録②「帰還報告と“贅沢な命令”」
場所:医務室前・高リスク作戦後
記録担当:医療部オペレーターC
「ヴァレンさん、今回もお疲れさまでした。報告書では“想定外の前進”と“自己損耗の許容”がかなり目立っていましたが……」
『結果として誰も死んでないだろ。なら、許容範囲だ』
「“許容範囲”を決めるのは、現場のあなただけではなくここで待っている私たちでもあるんです」
『……つまり、もう少し手加減しろと?』
「はい。ロドスとしての公式な方針を、ここでひとつ伝えておきます」
『なんだ』
「“戻ってこない覚悟で出ていく作戦は、ここでは許可しません”。どれだけ高リスクでも、“帰ってくる前提”で計算してください」
『……随分と贅沢な命令だな、CEO』
「ロドスは、そういう“贅沢”を掲げた場所でありたいんです。あなたにも、その中にいてほしい」
『了解した。じゃあ次からは、“ちゃんと帰る前提で無茶をする”』
「そこ、少しだけ修正してもらえませんか……?」
人事メモ:
CEOは“自己犠牲を誉めない”姿勢を一貫しており、
ヴァレンに対しても例外ではない。
それでも彼の皮肉混じりの返答に、アーミヤは苦笑しつつ受け止めていた。
二人の間には、既に「危なっかしいが信頼できるオペレーター」としての距離感が形成されている。