gdgd感は否めませんが……
評価感想、励みになります
投稿頻度、落ちるかも知れません
ミレニアムが権力を行使し、開発部と袂を分けた後。
紅茶と伝統なトリニティでも動きがあった
ATの拡散による治安悪化が現実味を帯びてきた以上、これに対する研究と対処が必要
そう風紀委員会相当の組織、正義実現委員会の強い要望を受け続けた生徒会組織、ティーパーティは漸く重い腰を浮かせた
「あのような粗悪品が我が校の土を踏み荒らすのであれば、由々しき問題です」
「近い未来だと言えるだろうね」
「撃ちまくれば良いじゃんね」
といっても、新しい物、それも気品を損なう粗悪品なATを導入する訳には参りません
なので、我が校に相応しい武器や戦術において対処できるのであれば、それに限定する……そんな伝統や見栄え優先のお嬢様な学校において、やった事といえば……
「なによコレ!?」
補習授業部に対ATライフルを導入。
試験運用部隊として編成、戦線投入する事に
事実上の懲罰部隊である
その現実にコハルは絶叫した
「あはは……対AT用ライフル、です」
「聞いたわよ! でも性能が酷すぎ!」
「ティーパーティは御乱心ですねぇ。 いえ、ご乱◯中なのでしょうか」
「ナニ言ってるのよ!!?」
「ある物でどうにかする。 私は慣れてる」
HR-SAT対ATライフル
全長1850mm、重量約30㎏(本体20kg?)
17mm×115弾を3発装填可能(直接装填)
照準器は通常通り覗いて使用するだけでなく、ATゴーグルと接続して使用可能、これにより稜線の影等から銃身のみを出して射撃する方法もとれる(反動は考えないとする)
銃剣のようにパイルバンカー装備
いずれにせよ有効射程が無く、装甲をブチ抜くのに至近距離から撃たねばならない
が、機動性のあるATに接近するのは自殺行為に等しい、時代錯誤どころじゃない旧式ともいえる
「重くて大きくて硬くて逞しいですね♡」
「えっちなのは駄目! 死刑!」
「これがATに有効なら、機甲猟兵部隊を正式に編成、採用する気だそうです……」
「普通の銃火器で間に合っているのなら、それで良いのでは?」
「新しいもの、安物は取り入れたく無いという我が校の悪癖ですね。 この銃だって見た目が旧式というだけで導入していますね。 自動小銃を使用している時点で何を今更と思いますが。 可能性があるならと、実験したいのでしょう。 素直にATを導入できない、そんな偉い人達が淫らに堕ちていくサマを皆で見届けましょう♡」
「だから意味深な言い方しないで!?」
こうしてゲヘナに続き、懲罰部隊がまたしても
トリニティとゲヘナ。 天使と悪魔。
両者、根本は似ているのかも知れない……
合流地点まで1人の落伍なく撤退できたラブ達ジャブジャブヘルメット団は、約束通りバイト代を貰い、ポケットに捩じ込んで解散となる
その際、おっさんロボットと共に歩いて行くミレニアム生を見かけた
機械弄りをしていたのか全体的に煤汚れ、ATと同じ油と鉄の臭いが微かに漂う
「ねぇ、あの子達はミレニアムよね?」
「そうっすね。 ウチらが暴れている間に逃げてきた子たちじゃないっすか?」
「なんで連中と一緒なの?」
「さぁ? ATの装備開発のバイトでもしに行こうって腹でしょ。 それよりウチらっすよ」
「……そうね」
疑問を残しつつも、団員に急かされるラブ。
久しぶりにマトモな金が入り、些細な悩みは霧散していくばかりだ
同時にATが仕事に使える事、今後AT同士の戦闘が現実味を帯びてきた事を察する
現状、ATのパーツがとれほど市場に出回っているかの程度を見るべく、その足は闇市へと向かうのであった。
キヴォトスのブラックマーケット。
違法か合法かを問わない品々が売りに出され、独自の警備や銀行が存在する悪徳の場所
連邦生徒会も見放し無法地帯
かに思えば、それなりに仕切られていたり、暗黙の了解で形を保っている
何にせよ、その成り立ち上、ガラの悪い奴が跋扈していたりと治安が良いとは言えない
そんな場所でも、人と物は集う
合法的な手段では手に入らない、どうしても欲しい骨董品や違法物を求めてやってくる、人の欲望が続くその限り。
「あー! やっぱあるっす! ATが!」
そして、見つけた。
AT、そのカスタムパーツやツールの数々を
金の匂いを嗅ぎつけた商人達が、企業や個人が自作した部品、道具を売りに出しているのだ
そこかしこで並べられ、取引現場が乱立中だ
「下手すると本体より高いっすね」
「それでも欲しい奴がいるんだろ。 生き残る為、仕事の為にね」
予想通りATは増えていきそうだ
安くて重機にもなって命を部品に戦えるから
「PR液も交換しなきゃだし、これじゃ、ウチらのバイト代が……」
「戦車よりうんと安いっすけどねー……」
「完膚なきまでに壊れたら買い直した方が良いまである」
一方、現場からは嘆きの声も
金を稼ぐのに金がいる。
ATに乗るのに金がいる。
取引売買には金がいる。
そんなジレンマは社会に溢れており、ラブ達は遅かれ早かれ知るのであった
「もっと稼げば良いのよ」
ラブが指差す先、柱に貼られた求人広告
それはマーケットガードのバイトだった
「ATの操縦じゃ、まだまだ私らがトップクラスのエース級。 自信を持ちなさい」
「そうっすね! 今の内に稼ぎましょう!」
未来に希望を持ち、わいわいと騒ぐラブ達ジャブジャブヘルメット団
先生への相談も忘れ、ひと時の幸福を味わう
しかし悪夢と絶望の魔の手は直ぐ側に……。
後書き
《次回予告風》
不良の夜、全てを失い酸の雨に濡れていた
天使の昼、銃を携え夢の白鳥を追っていた
思想の朝、ちゃちな信義と圧政者の残滓が、 天使の街に牙を剥く
キヴォトスは神秘が作ったパンドラの箱
質を問わなきゃ なんでもある
次回「各自」
明後日、そんな先のことはわからない。