スコープアーカイブ(完結)   作:ハヤモ

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各自

トリニティ総合学園

キヴォトス3大校の1つであり、天使系の生徒が多い気品と歴史があるお嬢様学校だ

 

美しく礼儀正しく華やかそうな一方、派閥争いや陰湿な側面に辟易している者もいる

歴史を遡れば、第1回公会議にて派閥の統合に反対していたアリウス分派を弾圧、闇に葬った過去もある

 

悪魔系のゲヘナ学園とは長らく対立していたが、連邦生徒会長が提案したエデン条約で和解の兆候があった

ところが調印式に、アリウス分校がミサイルをブチ込むというデカいテロを起こし、連邦捜査部シャーレの先生が撃たれるなど未曾有の大混乱を齎される

 

それでも持ち直し、先生や反逆したアリウススクワッドの活躍で地下墓地カタコンベの奥に秘匿されていたアリウス自治区は沈静化、事態は収束に向かった

 

その筈だったが……

 

 

「イチカ先輩! マシロちゃんが所属不明のATと交戦中! 救援を求めています!」

 

 

トリニティ自治区にて響く爆音

合間に甲高いローラー音と重い銃声

 

悲鳴の多くは正義実現委員会のモブ生徒であり、今こうして話しているのもそうである

 

 

「"最低野郎"が遂にウチに来ちゃったスか〜……相手の正体は? 他に対応してるのに誰がいるッスかね」

 

「破壊したATからアリウスの装束等を纏った生徒が。 恐らく残党と思われます。 それとハスミ先輩が陣頭指揮を、補習授業部がティーパーティの指示でATライフルを持って戦っています!」

 

「……思っていたよりヤバそうっすね。 ツルギ委員長が出る前に解決しなきゃ、行くっすよ」

 

 

ATは本格的なテロリストの手にも渡った様子

歩兵は頑張って対処するも、どこまで通じるか

 

特に最低野郎以下の性能、ATライフル。

そんなもので戦わされている現場は如何に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ、なんなのよもう!」

 

「銃なのに接近戦なんて大胆ですね♡」

 

「重くて取り回しが悪いのも良くないな」

 

「弾も3発くらいですし」

 

 

所属不明のAT、スクラップからニコイチで再生修理されたようなスコープドッグ達に正義実現委員会のモブが蹴散らされる中、補習授業部はデカいATライフルを抱えては発砲、文句を垂れ流す

 

近寄らないといけないし、高機動のATに当たらないし、弾が切れたら銃剣みたいに装着されたパイルバンカーで突き刺すしかない

それこそ自殺行為同然の危険行為だった、というか轢かれて弾き飛ばされてしまうか、その前に撃たれてしまうのがオチだ

 

ゲリラ戦に心得のあるアズサは、罠や地形を駆使して撃ち抜いているも、それが皆に出来たら苦労しない

 

 

「ナギサ様やセイア様、ミカ様には悪いけど、これならいつもの銃を使うわよ!」

 

 

そう言ってデカいばかりのATライフルを投げ捨て、慣れ親しんだボルトアクション式の歩兵銃を構えて撃ち始める

……都合良く頭部の装甲の隙間に弾丸が飛び込み、パイロットを無力化した

 

 

「あれ、倒した……?」

 

「凄いなコハル。 装甲の僅かな隙間を狙い撃つなんて。 私には出来ない芸当だ」

 

「偶然だとしても凄いですよコハルちゃん。 同時にATがいい加減な乗り物だと再認識できますね」

 

「そ、そうよ。 私は凄いんだから!」

 

 

コハルのマグレ当たりを褒めちぎるアズサとハナコ。 そしてペロロガスキーなヒフミはというと

 

 

「ナギサ様ごめんなさい。 私もATライフルじゃ満足できません。 ペロロ様グッズなら喜んで使ったかもですが……どうか、ATライフルの追加導入はおやめください、あはは……」

 

 

"自称普通の子"も無慈悲に却下するのだった

 

 

「ゲホッ!? ゴホッ!?」

 

 

そしてセーフハウスで紅茶で咽せるナギサ様

おいたわしや。 されどやむなしか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生! トリニティ総合学園がアリウス分校からの攻撃を受けているらしいとの情報をSNSでキャッチしました!」

 

「恐らくマダムの教えを強く信じ続けている生徒達の反抗かと思われます」

 

「ありがとうアロナ、プラナ。 直ぐ向かうね」

 

「……先生は私が必ず守ります!」

 

「私もいます。 大丈夫です」

 

 

先生はラブを追跡するも他の事を無視出来ない

緊急事態だと察すると、優先的に向かう

 

先生だから、大人だから、生徒の為ならばと。

多少の命の危機で揺るがない確固たる意志だ

 

 

 

 

 

一方、当人達、ラブはというと。

 

 

「不動アンといったわね!? 家賃が安いところを紹介してくれるってついて行けば、スクラップ置き場のATとはナニよ!?」

 

「戦場に慣れ親しんだ方には身近な個室です。 それはもう、揺籠の中、母親に抱かれている居心地かと」

 

「好きで乗ってんじゃないわよ!?」

 

「安定した職も家も学も無い最低野郎、失礼、お嬢様方に紹介している割には、中々の好条件な方と思ったのですが」

 

「もう良いわ! 他の見るから!」

 

 

碌でもないクソアマに翻弄され、遊ばれていた

いつか安住の地を得られるのだろうか

 

 

「ゲヘナは論外、D.U.はこのザマ! あとはどこよ!?」

 

「そういやトリニティにも廃墟があります」

 

「暫くその辺で雨風を凌ぐわよ」

 

 

……奇しくも人は集まっていく




後書き
《次回予告風》
虚無の教えで渇いた目。墓奥の部隊と人はいう
天使の街に、聖徒の亡霊が蘇る
エデンの後、カタコンベの地下の奥、今なお虚しいと謳うアリウス装甲特殊部隊
情け無用、命無用の鉄騎兵
対する命、時給ン千円也

最も安価なマブラブ・アーミー
次回「バニタス・ショルダー」
先生、危険に向かうが本能か。
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