問題児たちと黒い義肢を持つ転生者が異世界からが来るようですよ?   作:夜空 太陽

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霊剣と火龍誕生祭
朝飯と平穏の終わり


「ん、んー朝か」

 

ペルセウスとのギフトゲームから少し経った頃の朝。

 

昨夜十六夜とジンに付き合って書庫で童話や神話、伝承を漁っていたが二人が寝てしまったので毛布を掛けて俺は部屋で寝た。

 

コンコンコン

 

不意にノックの音が鳴った。

 

「どうぞ」

 

「失礼します。黒夜さん」

 

そう言うと白髪の少女...花音が入ってきた。

 

「おはよう花音」

 

「おはようございます」

 

花音は微笑んだ。

 

守りたいこの笑顔。

 

「で、どうしたんだ?」

 

「あ、そうでした。朝御飯ですよ」

 

「分かった。今行くよ」

 

「はい」

 

あれ?何で部屋から出てくれないの?

 

「外出てくれないか?」

 

「何故でしょう?」

 

花音は首を傾げる。

 

可愛いなオイ!

 

「何だよ俺の着替え見たいのか?」

 

「あわわ!すみません!」

 

そう言って花音は部屋から出ていった。

 

「なんてこと言わせんだよ」

 

ああ、顔が熱い。

 

『黒夜はツンデレである』

 

黙れ駄作者。

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい」

 

「大丈夫だから謝んな」

 

「でも」

 

「いいから」

 

ちなみに今俺はTシャツにサマーセーターのようなものを着ている。

 

基本的に俺は寒がりなのでこれぐらいが丁度いい。

 

あとはGパンを履いている。

 

黒ウサギから回収した四次元バッグはテトに頼んでベルトポーチにしてもらって携帯している。

 

ちなみにいつも着ている制服はテトが破けても直るようにしてあるので戦闘服にしている。

 

「それより朝飯食おうぜ」

 

「は、はい!」

 

ちなみに朝飯は和食だ。

 

メニューは、

白米

豆腐とワカメの味噌汁

鯵の一夜干し

キュウリの浅漬け

 

THE和食である。

一夜干しと浅漬けを仕込んだのは俺だ。

 

浅漬けの壺は耀には絶対に触らせていない。

 

耀は直ぐに浅漬け空にしちゃうからな。

 

漬け物は他の料理を食いながら摘まむのが旨いのに。

 

一夜干しは白夜叉に和食が好きと言ったらくれた七輪で焼いた。

 

料理は結構好きだ。

 

孤児院でも職員の人を押し退けて料理してたら任されたくらいだ。

 

「美味しいです!」

 

そうそう、美味しいって言ってくれると料理が余計に好きになるんだよな。

 

「この浅漬け美味しいですね!」

 

「ああ、たまたまギフトゲームでいい塩が手に入ってな。あと、リリ達が作ったキュウリもしっかりしてるから相乗効果ってやつだな」

 

俺も一口浅漬けを摘まむ。

 

パリッとした食感がした後、スッキリした塩気が口の中に広がる。

 

「うん、旨い」

 

「黒夜さんは茄子の漬物苦手そうですよね」

 

そう、俺は茄子の漬物が何故か苦手なんだ。

 

「ああ、あのスポンジみたいな食感があんまり好きじゃないんだ。あ、でも茄子じたいは好きなんだけどな」

 

あの火を通したときのあの柔らかい食感がたまらない。

 

それにしても。

 

「静かだな~」

 

「そうですね~」

 

そう、恐ろしいほどに静かなのだ。

 

いつもこの時間になったら十六夜辺りが騒ぎだすのに今日は妙に静かだ。

 

「あ、でも。嵐の前のなんとやらと言いますし」

 

「それ来ない方がいいやつだからな。嵐が来ないことを祈 「お兄ちゃん!」うわ嫌な予感」

 

リリがこちらに向けて走ってきた。

 

「どうしたんだリリ?」

 

「えっと十六夜さん達がこれをお兄ちゃんと花音さんに見せてから黒ウサギのお姉ちゃんに渡してって」

 

リリが俺に手紙を渡してきた。

 

 

「えっと、なになに」

 

黒ウサギ及び黒夜君、花音さんへ。

近日行われる箱庭の北と東の"階層支配者"による共同祭典"火龍誕生祭"に参加してきます。

 

貴方達も必ず来ることあとレティシアもね。

 

ここからは黒ウサギへ。

 

私たちにこの祭りを秘密にしていた罰として

今日中に私達を捕まえられなかった場合---三人ともコミュニティを脱退します。

 

死ぬ気で探してね♪

 

なおジン君は道案内に連れていきます。

 

 

 

 

一言言おう。

 

「あんの馬鹿野郎共がぁぁぁ!!」

 

こうして俺達の平和な日々が終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

俺は手紙を返すときにポーチから胃薬を取り出してリリに頼んで黒ウサギに届けて貰った。

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