問題児たちと黒い義肢を持つ転生者が異世界からが来るようですよ? 作:夜空 太陽
召集!問題児四人組、え?俺も?
さて、手紙を開いてさあ転生だ!と意気込んだのはいいがもう少しで俺は死ぬかもしれない。
理由は二つある。
一つ目は、空中百メートルくらいを飛行中だからだ。
えっ?百メートルくらい上空なら気持ち良さそうだ?確かに横に自由に飛べるならさぞかし気持ちの良いことだろう。
しかし、俺が飛んでる方向は下だ。
結構大切なことなのでもう一度言おう下だ真下に向かって真っ逆さまに落ちている。
バンジーシャンプのようにゴムがあるわけでもなく、スカイダイビングのようにパラシュートもない。
下に湖があるのでもしかしたら助かるかもしれない。
だが!二つ目の死にそうな理由が一番大切なのだ。
それは転生特典であるはずの義肢の腕と脚が接合部を残して無いのだ。
「あの、アホテトがーーー!!」
パラシュート無しのスカイダイビングはちゃんと湖を用意しているからまだ良い!
だが!腕と脚が無いのはどういうことだ!
一瞬ゾッとなって目蓋に触れると皮膚の先に硬い感覚があったので義眼はちゃんと着いていたらしい。
着いていていなかったらテト(仮)を殴りに戻っているところだ。
戻りかたは知らんが。
「ヤハハ!こうでなくっちゃな!」
突然声がしたので声の元を見ると金髪で学ランを着て何故かヘッドフォンを着けた俺と同じくらいの青年が居た。
金髪の青年に気づくと他にも気配があることに気づき周りを見てみるといかにもお嬢様という感じの黒髪の女の子と猫を連れた無口そうな茶髪の女の子が居た。
というか一緒に落ちていた。
「って!貴方腕と脚が無いのだけど!大丈夫なの!?」
黒髪の女の子が俺の右側の腕と脚を見て血の気が引けたように俺に叫びかけていきた。
一応、転生のことは黙っておくか。
「ああ、俺の右側の腕と脚は義肢を着けていたんだが来るときにちょうど点検していて着けていないときに呼び出されてこの様だ」
「ヤハハ、ってそれやばくねぇか!」
「ああ!かなりな!」
金髪の奴が少しキャラが変わったように真剣になる。
茶髪の女の子はどこか血の気が引けたようになっていた。
バッシャーン!
そんなこんなをいっている間に湖に落ちてしまった。
「信じられないわ!引きずり込んだ挙句空に放り出すなんて!」
黒髪の女の子が愚痴を漏らした。
「右に同じくだクソッタレ」
金髪の青年もそれに続いた。
みんな無事でよかった。
しかし、忘れないでほしい。
「がぼぼぉ」
この中で一番死にそうで不幸な俺のことを。
「ああ!ワリィ!忘れてた!」
金髪の青年が左腕を掴み引き上げてくれた。
「・・・大丈夫?」
「ダメかもしんない」
結果、茶髪で猫を連れた女の子が一番優しい気がする。