ラウンド1
「…ハッ!クリス。うぉいクリス、起きろよ!」
『クリス、起きて!』
「クリス、起きるんだ!」
スージィとパエトーン兄妹の声で目が覚める
「ほぁ~…。うっさいよもう…、何なのさ…」
「どうやら、クリスの家が闇の世界になったみたいだ」
3人と一機はソファを降りる
あー…、そういや俺が闇の泉を生み出したんだっけな…。眠ぃ…
「どーなってんだ?」
「それ俺だわ。ウチを闇の世界にしたら、どうなるか気になっちゃって…。ごみん…」
「あー、それは確かに気になるな。ま、細けー事はいっか!また冒険できるって事だしな!」
皆で先へ進み、俺は覚束ない足取りで歩く
『Random Playが闇の世界になったら、映画館になってたのかな?』
「それか、各ビデオの世界に行く感じになってたんじゃないか?」
「それはそれで行ってみてーな」
「…クリス、眠いようだけど、ティンズスペシャルいるかい?」
「んー…」
アキラからコーヒーを受け取って飲む。目が覚めてきた
「待ってー!4人共!止まってー!」
ラルセイが追い付いて来た
「ラルセイ!」
「闇の気配がしたから、急いで駆けつけてきたんだ。このまま進めば、きっとどこかに闇の泉が…」
「なあラルセイ、聞いてくれよ!昨日、闇の世界から帰った後の話!オレ達、世界救ったんだろ?あの後、クリスん家行ってさ…」
「焼く所までは行ってないけど、スージィはパイを作ったんだよな。その後、オールで映画一気見したんだよ」
『え?ビデオはどうしたの?』
「キャッスルタウンに持ってった」
「そのパイ、僕達も食べてみたかったな」
「そうだったんだね!楽しかったみたいで何よりだよ!」
5人で先へ進みながら話す。祭りの話になり、ラルセイは行けないと言った
「ハハ、あー、まーな!祭りとかダッセェもんな。んでもさ、別に出店でガキくせェゲームするんじゃなくてもさ、皆の邪魔をしたりして暴れてやろうぜ。そしたらさ、多分さ、楽しいんじゃね…?」
「スージィ、ラルセイが言いたい事は、そう言う事じゃないんだ。今の僕とリン、ラルセイはダークナー。光の世界に行けないんだ」
「アキラの言う通り、僕達はダークナーだから行きたくても行けないんだ」
「何でだよ?」
「前に言っただろ。ダークナーは元々、閉所にあった物だって。闇の泉でしかダークナーになれないんだ」
「クリスの言う通り、僕達は幻でしかないんだ。光の世界…つまり現実の世界では、ランサー君はただのトランプのカード。クイーンさんはノートパソコン。光が戻れば、闇の世界は実在しなくなる。2人が訪れた場所も、そこにいる人達も。僕も、アキラとリンも「何ッでだよ!お前が―――」
スージィがラルセイにキレてる間に、俺らゼンゼロ組は3人で話す
『ちょっと待って?私達の事はともかく、ラルセイって何のダークナーなの?』
「言われてみれば、確かに気になるな」
「そういや、空き教室の場所を知ってたし、単独行動できる上に石化してない!」
うーむ、これも考察ノートに書くか…
ノートに書いてると、スージィとラルセイにライトが当たる
「アメ~イジ~ング!素晴らしい!迫真の演技!ワタクシ、感動いたしました!客席の皆さんも、涙涙が止まりませ~ん!」
「「誰っ!?」」
「え、何!?何が起きてるの!?」
「ハイッ!よくぞ聞いてくれました~!マイクく~ん!VTR流しちゃって!」
VTRが流れる。何だコレ…
「ゼンレスゾーンゼロから、アキラとリンが出場だー!」
『お兄ちゃん、このダークナーだけ3Dなんだけど!?』
「僕達は元々3Dなんだけど、明らかに異質だ」
テナの指パッチンと共にフィールドが変わる
「『ミスター・テナのマーベラス・ミステリーパーク』!合言葉は?IT'S!TV!TIME!」
観客から花が投げられる
『テナさんだっけ?これってどういう状況なの?』
「主役とも言ってたけど、僕達が何かをするのか?」
「その通り!ヨッ!ワタクシも知っている主役のコンビ!パエトーン!(ワタシはゼンゼロにわかなので、知識は全部マイク君に丸投げ!)」
オイオイ、ビビアンが来るぞ…?
「こんなにもスペシャルな出場者なので、ハピハピメーターも鰻登りで~す!チャンネルはそのまま!今夜はこの5人と空前絶後のハッスルフィーバー!」
「待ってくれ、勝手に出場するって決めないでくれ」
「いやぁ~、ウチの番組ゲームバラエティでしょ?で、君達出場者でしょ?」
『私達、よく分からないまま、テナさんが進めてるの。出るつもりはないし、そんな暇ないの!』
おっと、リンがハッキリと言ったぞ
「えっ…、ええぇぇぇぇ…」
「それに、こっちには映画館があるから、テレビが無いんだ」
「テレビが無い…?」
あーっと!アキラが追い打ちをかけたぁ!てか、レンタルビデオ店やってたよね?
『そう!とにかくやらないからね!』
「えっと…、うん…、まあー…、そうですよネ…。シャーネーッスネー!アナタはアナタ!ワタシはワタシ!それじゃ、ワタシは…この番組ロゴと二人寂しく…、シクシク…」
『話が早くて助かるよ。それじゃ、行こっか!』
「は?このまま放置すんのかよ?」
『うん』
俺達は先へ進む
「なあスージィ、お前の武器って斧だろ?」
「ああ、そうだな。それがどうかしたのか?」
「テイルズシリーズのバルバトスの技覚えれば、逃がせない敵と戦う時に有利になるんじゃね?と思ってな」
「お、いいじゃねーか」
「嫌だなぁ…、スージィがブルァアアと叫ぶの…」
想像したら割と草
雪が積もる所に出ると、何かのパーツがカプセルに入ってた
「何だコレ?まあいいや、とっとと封印するぞ」
「ダメヨ~!ダメダメッ!このまま終わるとか、番組的にありえませ~ん!番組的じゃなくても、もっとありえませーん!」
テナが乱入してきてカプセルを破壊し、俺はそのパーツを回収する
何かの機械のコアパーツだと思うんだけど…、マジで何なん?戎具?
ビルドのパンドラパネルの半分くらいの大きさで、片手でも持てる重さだ
『だから、テナさんの企画はやらないって言ったでしょ!』
「はい。今までなら、条件なら100歩譲ってもそれでいいでSHOW。だけど、もしこの企画で優勝したら、ビッグな優勝賞品が手に入るチャンス!」
「テナ、これが何だか分かるか?」
テナにコアパーツを見せる
「何なんでSHOW?ワタシにも分かりませーん!」
俺は目を閉じて意識をパーツに集中させる。…ふむ、大体分かった
「コレ、焦天残火になる奴だ。もしかして俺にもピュロイスが!?」
ヤベェ!ワクワクしてきた!
『クリスのピュロイスは…、始まりの主のような姿なのかな?』
「何だろう、物凄く有り得る気がする…」
あ、始まりの主はノーサンキューね
「その焦天残火は知りませんが、5000兆ディニーをパエトーンにプレゼント!」
「ディニーなら参加しようか」
『これなら電気代払えるよ!闇の泉はいつでも封印できるから、ディニーを獲得してから封印しようよ!』
(なぁクリス、何で2人は電気代を気にしてんだ?)
(フェアリーっつーAIがあって、それを動かすのに電気をドカ食いすんだよ)
(え、そうなの?)
(AIは維持するだけでも大変なんだぞ?しゃーないんよ)
「では、早速会場にご案内しまSHOW!」
会場に案内される。オイ、観客席にビビアンいんぞ
「名前を入力してネ!」
皆で台に入力する。…あれ、うん?
…ありゃ、やっぱ真ん中だけ壊れてんな…。直せるか試してみるか
「リン、僕達はパエトーンでいいんじゃないかな?」
『いいね!そうしよう!』
「よーし、オレ達も決まったぜ」
『私達も決まったよ!』
「ア゛ー、クソ…」
修理に四苦八苦してたら懐からスパムトンが出てきた
「ほら、クリス様が困ってますよ。対処してください」
「ねええ!ちょっホントに無理!」
「アドバイスしてやったのに何ですか!」
「アキラー、リーン、手伝ってくれー」
3人で台を修理したら、スパムトンとテナが追いかけっこしてた
「アンタら落ち着け。さもなくばスノーグレイブ撃つぞ」
「「あ、はい」」
「スパムトンは持ち物に戻れ」
スパムトンは懐に戻る
「ふう、やっと一息落ち着きました」
「テナ、スパムトンと何か関係があったのかい?」
テナは無言でキレ、懐でスパムトンがキレる
「やっぱり、あのクソブラウン管は何で!ワタクシは折角繋がりを戻そうとしてるのに!」
「スノーグレイブ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…。ワタクシの怒りがビッグになってしまう所でした」
「ソイツはワタシを見捨てた奴だ!騙したんだ!」
「何だかんだで、大切に思ってたんだね」
「「ねーヨ(です)!そんなの!」」
ラルセイがそう言うと、2人はそう口を揃える。仲いいじゃねーか
「この状況が放送されんの、いいじゃねーか」
「これじゃ放送事故です!切り替えて通常枠に戻りまSHOW!さあ、名前披露のお時間です!それでは改めて!出場者の皆さんをご紹介いたしましょう!まずは『モフモフペットコンテスト』でうっかり3回優勝!ダークな王子、ラルセイ君!」
ラルセイの名前が表示される
「続いて!『ヤダ~、そのネイル鋭~い!』クリスと仲良しのワイルドモンスター、スー!ジィ~!」
クソダが表示され、スージィは大笑いする
「スージィ!」
「放送禁止用語じゃないのでセーフです!続いて!2人なら解決できない事件は無い!パエトーン!」
パエトーンが表示される
『皆、よろしくね!』
「最後は~!星の魔神フルカスとなった、全ての元素を扱う万能型!この番組専属のぉ~クリスー!」
ボタンを押して名前を表示する
「星の神になるなんて誰も思ってないだろ…。人間に戻りてぇ…」
「さて、ご紹介も何とな~く済んだ所で、マイク君!パークのお披露目だ!」
モニターにピラミッドが映る
「本日のゲームは、『テレビ砂漠パークのバーチャルアドベンチャー』!さあ、チャンネルはそのまま!笑顔はありのまま!IT'S!TV!TIME!」
~ゲーム部屋~
ゲームが起動してタイトル画面が表示される
「ようこそ!『TV TIME』の世界へ!」
「なぁテナ、これ元になったゲームってあるのか?OPとタイトルが合ってない感じだし…」
「ありませんが?」
「聞いて。元になったゲームはあるの?」
俺はカフカの声でテナに問う
何でカフカか?こうすると、答えてくれそうな気がするもんで
「あ、はい。あります」
「それやりたい」
「…分かりました!それにしまSHOW!」
そのゲームが開始し、4人分のキャラが動き回る
「おー、めっちゃ動く」
「えっと、これがこうで…」
「敵も違うし、雰囲気が暗くないかい?」
「あー…、進むぞ」
道中で剣を拾って、全員で敵を倒す
「うし、ガンガン倒すぞ!」
「レベルも上がってるね」
「あ、あぁ…」
次のエリアでも敵を全滅させるとBGMが止まって、木を破壊できるようになり、謎の声のエリアに戻ってみた
「何もなくね?」
「でも音はしたよ?」
「待ってくれ、黒字で何か書いてある」
『楽しいか?…いや怖い怖い!怖いんだけど!?』
それを聞いた俺は恐怖した
「そうなんです、だから変えたんです。このシケシケのゲームを」
「敵を倒して、経験値を得て、強くなる…。それって、本当に正しいの?」
「「『
「それ言っちゃおしまいじゃねーか」
俺らゼンゼロ組が口を揃えて言うと、スージィがツッコむ。それはそう
ゼンゼロ組が笑い合うと恐怖心が薄れ、元のゲームを続ける事にした
「…で、こっからどうすりゃええんやこら…」
階段が大量にあるエリアの一つに行くと、何かが画面外へ行き、黒字で『まだだ』と表示されてた
『まだだ?』
「いったい、何が待ってるというんだ…?」
伐採し続けてると宝箱を見つけ、開けると『氷の鍵』を手に入れた
「氷の鍵?」
モニターが切れる
「気を取り直して、リアルチャレンジをしまSHOW!」
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リアチャレが始まるわけだが、どういうわけか俺達の服装は変わってた
「ボンジュ~ル!そのホットなプレートを一旦冷ましまSHOW!本日のリアルチャレンジは…『お料理コーナー』で~す!」
スージィは家庭科の料理実習のような、ラルセイはシェフのような格好に、俺はメイド服に、アキラは執事服になってた
「どう?似合ってる?」
「やっぱオメー、男じゃねーだろ」
「男だよ。元となった人物は女だけど、俺は男だよ」
「クリスのママは、お料理番組がだ~い好きだったでSHOW?新しいレシピが登場する度に、嬉しそうに微笑んで…、パパと子供達に作ってあげようと手順を全部メモしてましたねえ」
「あー、そういやそうだったな」
「クリスとお兄ちゃんは、一緒に見ながらシェフにアテレコをしたでSHOW!『ああ!水を煮過ぎてしまった!』『おっと大変!また卵を割ってしまった!』アハハハハハ!なんて楽しかった事でSHOW!?」
「…」
そんな時もあったな…。あの時は本当に楽しかったものだ…
「さあ~、準備はいいかな~!?」
テナの声で気が付く。おっと、懐かしんでる場合じゃなかった
頬を叩いて気を引き締めて、リアルチャレンジを始める
頭で料理を受け止めて客に投げ続ける中、変わった姿のシャドウガイに料理を投げると、咆哮を上げた
前言撤回!コイツ、シャドウガイじゃねぇ!騎士じゃねぇか!?
「つーか、何でここにいんだよ!?」
俺は驚いてると、騎士は踊った後俺とアキラに『ブラックシャード』を渡して立ち去ると同時に時間切れになった
「無駄のない動きで完璧にお客様をもてなしましたね!見て下さい!お客様達の笑顔を!皆、獲れたてのホタテ貝のような真っ白い歯を見せています!」
「ホタテって言うほど白いか?*1」
「それからクリス!君もさぞかし嬉しい事でSHOW!お料理番組を見るのがどんなに楽しかったか、思い出したでSHOW!?」
「まあ、な…」
「んで?オレら勝ったのか?」
「マイク、パークの成績教えてくれないかい?」
「あ、それワタシの台詞です!」
結果発表がされ、Tランクを勝ち取った
「見てクリス!僕達勝ったよ!」
「んだよ、もう終わりかよ?楽しくなってきた所だったのによ!」
「テナの事だ、次のラウンドも用意してるだろ。俺も物足りないし、チャンネルはそのまま!」
「クリスの言う通り、次のラウンドもあります!」
「まー、確かに楽しかったよな」
「うん!もう1ラウンドやってもいいよね!」
『私も、もう2ラウンドやりたいな!』
「僕は今世のクリスの事を知りたいから、テナと色々話がしたいかな」
「俺はあのゲームの結末を見届ければ、それでいいかな」
「でも、その前にスージィの名前変えてもいいですか?」
「ダメ!CMの後は第2ラウンド!この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしています!」
俺達は楽屋と思しき部屋で休憩を取る
スージィとラルセイとパエトーン兄妹は各々で過ごす中、俺はラムと話する
「クリス!オラだよぉ、ラムだよぉ!クリスと兄貴が、図書館から連れてきてくれたラムだよぉ!」
「あー、そういやそうだったっけな」
「皆、元気け?クイーンは相変わらず威張りくさってるけ?パレッタは?例のセールスマンは?」
「クイーンは改心したし、パレッタはいつも通り、スパムトンは装備品として同行中だ」
「昨日の事みてぇに、思い出すなぁ。クリスとあのお嬢ちゃんが、図書館からみ~んな連れてきて。クイーンはお嬢ちゃんの隣、キングはクリスの隣…。その後ろにはテナ、カオスだねぇ!」
「お、おう…」
カオスっておま…、ジェビルじゃねぇんだから…
「ごっこ遊びの為にノートパソコン持って帰っちまうなんて、クリスだけだぁ。お嬢ちゃんは元気け?…いや、気にすんな~。いつまで~も変わんねぇのは、オラ達だけだぁ」
「アイツは元気だ」
「クリス、どうやら元のゲームをやったようだなぁ。どうだぁ?楽しかったかぁ?」
「恐怖を感じたけど、結末を見届けたいって思いもある。怖いもの見たさなのかな」
「そうかぁ、そう言ってくれるとオラぁ嬉しいよぉ」
「みなさーん!次のパークの準備ができましたよー!」
テナが俺達を呼ぶ。もう時間か
「じゃあなラム、また後で!」
俺達は第2ラウンドに参加する