明らかに生まれる世界線を間違えたクリスが行くデルタルーン 作:リューオ
学校~キャッスルタウン
「クリス?クリス、起きてるの?えっ、待って!まさかナイフ!?そんな…!クリス。パイ、一人で全部食べたでしょう!」
部屋に入ってきたトリエルの声で目が覚める
「パイ皿が空っぽ…、それにこのナイフ…、貴方のよね!?」
「何も食わずに寝たから夢見が悪くてな…、つい食った」
「まったく…、またオーブンに鍵を掛けなきゃいけないかしら?学校に行く時間よ」
車に乗って学校に行く
「悪い、遅れた」
「クリス!遅かったですね!(スージィだってもう来てるのに…)」
席に着くとスージィが机を蹴って話しかける
「ようクリス!(…んだよお前、遅刻かよ…。時間通りに来て損したぜ)」
(あはは…。昨日、良くない夢を見たんだ)
「スージィ、机を蹴らないで下さいね。学校の備品にも命あると思って扱って下さ~い」
「…わーったよ。今度からは急所を狙うぜ」
「え…えと…。そうじゃなくて…。とと…とにかく、皆さんおはようございます!今日はやる事が沢山あって…。じゃ…じゃあ、まずは142ページの朗読から始めましょう!だ…誰か…、読んで…くれる人…?」
誰も挙げない。こういう時って誰も読まないよね
俺?読みたかねぇやい
「…先生、あの…。よかったら私が「いーや、それには及ばないよノエル!」
バートリーが机の上に立つ
「ここは一つ、ボクが進んで屈辱の痛みを受けよう!」
「え、でででも…。大丈夫、私が…」
「オホン。『142ページ。それは、最良の時代であり、最悪な時代でもあった。結構いい時代。結構ダメな時代。普通な時代。あんまりな時代―――』」
バートリーが教科書の朗読が始まり、俺は寝る事にした
次こそ悪夢を見ないといいな…
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「ん…」
今度は俺が何度もお母様を相手する夢を見た
それなりに相手できるようになったけど対抗手段が…いや、7属性をステータスに当てはめれば勝てる可能性ある?
「皆さん、気を付けて帰って下さいね!そそそ…それと…!パートナーとの課題も忘れないで下さーい!」
「先生」
「あ、えと…、クリス…、大…丈夫?その…、授業中、ずっと魘されてたから…」
「最近、夢見が悪くてな…」
「あ、先生は別に怒ってるんじゃなくて心配してて!今夜はぐっすり眠れるといいですね」
教室を出るとスージィが待ってた
「…お。現れたな。授業中ずっと爆睡しやがって。どうした?昨日の夜、グッスリおねんねできなかったのか?」
「まあ、な」
肩を揺らしてくる。ちょ、三半規管がフルフルラビットタンクする…!
「オレもだよッ!!あんな事があったのに!ぐーすか寝れるわけねーよな!?たった一晩がまるで…、何年にも感じられたぜ!アレって全部…、現実に起きた事だよな…?ランサーもラルセイも他の奴らもまだ…。…なあ」
「な、何だ?」
「お前も同じ事考えてたんだろ?っしゃ!行こうぜ!」
「あ、ちょ、ま」
無理矢理物置に連れて来られる
「うし。覚悟は良いか?オレらが待ち望んでたもんが…、この扉の向こうに…。なあ、もしさ…この扉ん中に何も無かったらさ…。そんでも…、そんでもオレ達…」
「この先が何かあろうが無かろうが、行ってみないと分かんないだろ。てなわけで「あ、あの、スージィ?」
「ああぁあ?」
闇の世界に行こうとした瞬間、ノエルが来た
「ノ、ノエル…、うっす」
「こんな所で何やってんだ?」
「ゴ、ゴメンネ…。邪魔しちゃって。えっと、これからバートリーと図書館に行くんだけど。ほら、課題の調べもので。それでね、もしよかったらスージィも一緒に来ない?」
ニヤニヤした顔でスージィに肘でつつく
「あ、もちろんクリスも!」
「あー…、いやー…、今はちょっと…その…。クリスどうする!なんて答えればいい!?」
「2人で物置に入って、月の狩人の討伐をする。2人の方がいいと思ってな」
あれ、月の狩人って何だ…?
「そ、そうなんだ…。それは何ていうか…、その…。楽しそうだね!じゃあ私は図書館に行ってるね!」
これで「あー、やっぱりちょっと待って!」えぇ…
「スージィ、あのね、渡したいものがあるの!(スッ)じゃあねバイバイ!」
ノエルはスージィに渡して学校を出た
「…弁当箱?中身は…チョークがギッシリ。…ってオイ!ノエルの奴、チョーク持ってたのかよ!?アイツ何でアルフィーに渡さなかったんだ!?何なんだよ!どーゆー事だよ!意味わかんねー!」
そういや昨日、ノエルにチョーク食ったって言ったような?
「クリス、これお前持っとけ」
「うす」
「…いや。いやいやいや…!ちょっと待て。今のって…。何でだ!何でのエルはオレを誘った?オレと一緒に宿題!?アイツ、赤点とりてーのか?ドMかよ?」
カーッ!このクソボケがぁ!
「…いや、待てよ。なあ、ノエルの奴、何か妙にソワソワしてたよな…?それに、ちょっと顔が赤かったような…?クリス、まさか…まさか、アイツひょっとして…」
お?おぉ?おぉ~?これは来たか?来たよなぁぁ~~?
「オレ達の秘密に気づいたんじゃねーか!?ほら、闇の世界の事とかさ」
前言撤回、スージィは色恋沙汰とは無縁だったようだ
「それは無いんじゃないかな。仮に闇の世界の事を話したとしても、誰も信じないだろうし」
「…それもそうか。うし、んじゃ気を取り直して…行くぜ!」
物置に入るとキャッスルタウンに着き、ラルセイが出迎えてくれた
「クリス!スージィ!会いたかったよ、とーっても!」
「ヘッ、大袈裟だな。昨日会ったばっかじゃねーか」
「あ、そっか!そうだよね。ボク、友達できたの初めてだから、また会えるまでこんなに待ったのも初めてで!」
「ラルセイが孤独死しないように努力するよ」
「ランサーの奴も、オレらに会いたがってんじゃね?」
スージィは見渡す
「ん?てか、ランサーは?てか、皆どこだよ!?」
「大丈夫。すぐに会えるよ。ここで待ってて?」
「…おう(くだらねーイタズラとかだったら、ショーチしねーからな!)」
ラルセイは俺に小声で話す
(クリス、ちょっとお願いしてもいいかな)
(何だ?)
(光の世界に戻って、物置の東側にある今は使われていない教室に行ってもらいたいんだ)
(ああ。暫定ランサー達の世界の元の…)
(その教室の床にある散らばっているものを全部拾って…、この世界に持ってきてくれる?)
俺は考える
何で光の世界の事知ってるのかは至極どうでもいい、もしかしたら俺の部屋にあるアレも…?
(じゃあさ、俺の部屋にあるものを持ってきてもいいか?)
(いいよ!)
一刻も早く光の世界に行き、窓から侵入してボンプのぬいぐるみと音動機とビデオテープを全部回収して、学校の空き教室のガラクタも回収して闇の世界に行く
「お、戻ってきたな。で?皆はどこ…」
回収したものが空から降ってきて、光が溢れると同時に住民が増えた
見渡すと、前世で出会ってきたエージェント達がベースのダークナー*1に、ボンプもいた
「お待たせしたな、ピエロちゃん共!ボク様の登場だ!」
「ランサアァァーーー!!」
2人はハイタッチする
「オイ、クリス!何やったか知らねーけどやったな!ハハ!知らねー奴も知ってる奴も、皆いるぜ!…あー、でもランサーの城は?」
「なくなっちゃった!」
「は?無くなった?」
「うん、クリスが泉を封印した時、あの闇の世界は消滅して、元の教室に戻ったんだ」
「…じゃあ、これからランサーはどこに住むんだよ?」
「案ずるなスージィ!ラルセイのお城を占拠してボク様達のにしちゃえばいいのだ!」
2人はゲラゲラ笑う。うんうん、やっぱこうでなくちゃな
(クリス、闇の世界の住民達をこの町に連れてくると、泉の力で街がどんどん発展していくよ。この先ボク達がバトル中に逃がした敵は、仲間になってこの町に住んでくれるんだ。だから、これからも敵をドンドン逃がすようにしようね?)
(元よりそのつもりだ。戦いは…しばらく休みたい)
「それじゃ、皆で街を見て回ろうか?北へ進むとお城があるよ。お城にプレゼントを用意したんだ!皆をビックリさせたくて」
「そうはさせない!ボク様が一足お先にびっくりしてやる!誰が一番ノロマのトロトロプリンちゃんか競争だ!」
「ポムポムプリン?」
「行こうぜクリス!ランサーに負ける訳にはいかねーぜ!」
この町を探索するとRandom Playがあり、入るとアキラとリンが元のダークナー*2がいた
「皆いらっしゃい!」
「色んなビデオがあるから、よかったら見ていってくれ」
「っ!」
俺は嬉しさのあまり2人に抱き着く
「おっと」
「もう、急にどうしたのさ?」
「…しばらく、こうさせてくれ」
「「おかえり、クリス」」
その言葉で俺は静かに泣き、2人は俺の背中を擦る
(なぁ、ラルセイ。あの2人がクリスの言ってたアキラとリンなんだよな?)
「その通り、この2人こそがパエトーン様なのです!パエトーン様は―――」
天井からダークナー化ビビアンが降りて、パエトーン兄妹の事を2人に説明した
2人はげんなりしてるし、涙が引っ込むし…。あーもう滅茶苦茶だよ
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4人に昨日と今日見た夢を話した
「クリスに似た奴がお母様とやらを倒したのか。ソイツスゲーな」
「でも、その子の名前ってペルヴェーレだよね?何でクリスの苗字を?」
「ソイツが俺のオリジナルとしか。もう1人は確か…クリーヴ?とか言ってたような…」
「夢の中でお母様と戦ったんだよね?どうだった?」
神の心をアキラとリンに見せる
「コレが出す7属性をステータスに当てはめれば勝てる可能性あるんじゃないかと思ってさ。それに、始まりの主としての力は消えたけど、電離体・ドッペルゲンガーの生成だけは特に問題無いんだよね」
「例えば?」
「えっと、炎が攻撃、岩が防御、水が回復、雷が速さ、風が空中戦、草が魔法防御、氷が魔法攻撃って考えてるね」
「それなら、隣にパーティー道場があるから試してみてもいいんじゃない?」
てなわけで、パーティー道場でお母様の電離体・ドッペルゲンガーを生成した
「ふぅー…、変身」
エクスドリームの変身シーケンスが発動すると、髪の色がエクスドリームカラーになる
お母様は剣で突いてきて、今の全ステ乗せこと『エクスドリームモード』の俺は貫かれるが、それすら無かった事にした
「どうした?俺を殺す夢を見たのか?」
壁へ蹴り飛ばすとお母様は壁にめり込むが、蜘蛛足らしき何かが生えてこっちに襲って来る。…が、こっちはこっちで蜘蛛足を青溟剣・偽で斬る
「消え失せろ、お母様」
ライズグレートバニッシュもどきでお母様を消滅させると同時にエクスドリームモードが解除される
「クリス!今の何だよ!」
「凄くカッコよかったよ!」
「アレは全属性のステータス強化を乗せた『エクスドリームモード』だ」
「全乗せかよ!?スゲーな!?」
「他にも、暴走形態の『イーコール*3』、破壊特化の『カタストロフ*4』、物理無効の『メルト*5』、キング戦で見せた星属性の『アルゴル』…いや『星の魔神:フルカス』があるな」
「これならお母様が相手でも怖くないね!」
それはそうなんだけど、夢で見た感じもう戦う必要ねぇだろ
仮に再戦するとしても、俺の中の始まりの主ぐらいしか…
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お母様対策の後、ラルセイの城に行く
「んだよお前。自分の豪邸自慢したかっただけか?」
「違うよ。見せたいものは上の階にあるんだ!」
「上の階か」
「そうそう!ボクね、いつもここでお料理してるの!」
「この魔女の大鍋的なもんで料理するのか?」
「そうだよ!大鍋はお料理するのにとっても便利なんだ!クリス、スージィ、ケーキをどうぞ!」
鍋から出てきたケーキをスージィが平らげる
「んー、ちょっとクリームが甘すぎだな」
「…!クリスと半分こしてほしかったのに…!」
「別に反則じゃねーだろ。『スティール』っていう正統な技だ」
「俺としては、ロスカリファで食ったパンケーキと紅茶がいいな」
2階に上がるといくつかの扉があった
「えっと…、2人に見せたかったのはね…。このお城に中にクリスとスージィのお部屋を作ったんだ!」
「オレらの部屋?」
「マジか、コスプレし放題じゃねえか」
「そう!2人がいつでも泊まれるように!ボクとしては…、ここがクリスとスージィにとって…、もう一つのお家みたいになったら嬉しいなって」
「要はいつでも帰れる場所って事か」
「うん、外の世界で何が起きていてもね」
「ヘッ、わーったよ。見るだけ見てやる」
俺の部屋に入ると、俺の部屋瓜二つで反対側にはタンスがあり、服は選り取り見取りだった。まずはキュアショコラの服に着替える
「どう?」
「凄く似合ってるよ!」
「クリス…、お前ホントに男か?」
次にアルカナシャドウの服に着替える
「ん゛ん゛っ!(CV:森なな子)どう?(CV:東山奈央)」
咳払いして声を変える。変声くらい、俺なら簡単なのよ
「ミステリアスでかわいいよ!」
「何でこうも違和感ねーんだよ」
んー…、結構悩むけど今日はアルカナシャドウで行くか
んで、隣の紫の部屋に行く
「そして、ここがスージィの部屋!スージィの趣味に合うように頑張ったつもりだけど…、他に置きたいものがあったら何でも置いてね!気に入ってもらえると嬉しいな!」
スージィは部屋を見渡す
「オレの…部屋…。まあ、何だその…。悪くはねーな。こんな部屋が…オレの…。なあ。この部屋、こんな感じにすんの、お前いつからやってたんだ?」
「えっと、この前2人とバイバイした後、すぐに取り掛かって…」
「んだよお前、暇かよ?ヘヘッ…」
スージィは肩を小突いてそう言った
(クリス、スージィは気に入ってくれたみたいだね!)
(クリス!ヤベーぞこの部屋!どーだ、羨ましいだろ!)
うん、ロックだね!
隣のランサーの部屋へ訪問すると、ランサーがいた
「ランサー、オレの部屋マジでヤベえぞ!」
「ヤバイってスージィと同じくらい!?それは見たいぞ!穴をどんどん掘って、隣の部屋まで繋げちゃおう!」
「いや…、フツーにドアから入れよ」
「ドアまで作っちゃうなんて!中々やるなピーチボーイ!」
部屋を出て、上へ続く階段の方を見ると板で塞がれてた
「ラルセイ、この上には何があるんだ?」
「上の階にもお部屋があるけど、今はまだ内装工事中なんだ!」
「お前の部屋もこの上にあんのか?」
「あ、うん!でも、まだお掃除が済んでなくて…」
「ヘッ、別にお前のメガネコレクションなんて誰も見たくねーよ」
探索を終えて城を出る
「あー、で?次は何する?」
「自由に街を歩いてみて!帰りたくなるまでね」
「帰る?もう?ヘッ!誰が!なあ、クリス?」
「え、もう帰ろうかと思ってるんだけど。課題終わらしたいし」
「え、2人共宿題あるの?」
「あるぞ」
「スージィ、クリス、すぐに宿題やって!学校の勉強は大事だよ!ちゃんとやるまで、2人をこの国から追放します!」
「チッ、わーったよ!やりゃいいんだろ、やりゃ!」
そこにランサーが来る
「案ずるなスージィ!ボク様も一緒に行って手伝ってあげるぞ!」
「え、待ってランサー君!それは…」
「止めても無駄だぞ、親切丁寧君め!友情フォーーームッ!」
ランサーが手持ちに加わった
「あ?え?あれ?どこ行った?」
「ダイジョーブ!持ち物に加わったのだ!ボク様はクリスのポケットの中でノ~ンビリしとくぞ!」
「お、おう…」
「案ずる事なカレ!余も加勢しようゾ!」
「帰れ」
「さよう!我らはげに良きちぃむナリ!」
ルールノーが手持ちに加わった。クソが
そんなこんなで、キャッスルタウンを出て光の世界に戻る。服はアルカナシャドウじゃねえぞ?声はるるかだけど…、戻すか
「はぁ~…、結局課題やんのかよ…。クソだりぃ~。まあでも、ランサーが手伝ってくれるしな!」
スージィはキョロキョロと見渡す
「ってあれ、ランサーは?」
「…多分、コレなんじゃないか?」
そう言ってスペードのジャックとルールのカードを出す
「は?そのトランプが?」
「昨日、闇の泉封印した後空き教室になっただろ?闇の世界は元となる閉所があり、闇の泉は閉所でしか出ない可能性がある。んで、ダークナーはその閉所にある物が元となってる。と俺は考えてるな」
「…クリス、そこまで頭が回んのなら、オレの代わりに課題やってくれ」
「やるとしてもどこでやるんだ?図書館?」
「チッ…、しょーがねーな」
図書館に向かうと車が鮨詰め状態になってた
アンダイン曰く『いつものように交通整理してたら、小さな犬がおもちゃの車で道のど真ん中でドーナツターンを始めた』らしい。どういう事?
「うし。着いたぞ。課題とかマジでクソだりぃな。そこら中本だらけだ。見てるだけで頭痛くなるぜ」
「…スージィ、何か様子が変だ」
「確かに、誰もいねーしな…」
俺がパソコン室の戸を開けると、そこから闇が溢れてた
「これって…、あの物置と同じ感じ…だよな…?」
「ああ、闇の泉が出現したんだろうな」
「ま、どっちにしろ…。これじゃ課題はできねーな。お前の力でソイツを封印して…、元のパソコンルームに戻せるよな?なあ、クリスはどうする?」
「課題は家のパソコンでも出来るけど、見てしまった以上、放っておくわけにはいかない。行くぞ!」
「おう!」
2人でパソコン室の闇の世界へダイブする