「貴様ら、飼い犬の分際でよくも……!」
「あら、知らないの?裏切るのも…立派なアウトローよ?」
「あはっ!アルちゃんかっこいいー! 先生が言ってた気がするけど!」
「…………」
アルのスナイパーライフルの弾丸が
何かしら戯言が聞こえてくるが…まぁ気にしない…
「理事、傷が……! すぐに治療を!」
「……くっ、一度退却だ! 兵力の再整備に入れ!」
「は、はいっ!」
「覚えておけシャーレ、この代償は高くつくぞ……」
「払える金額だどいいがな」
「………クソ…!」
「たっ、退却命令っ!」
『本部から退却命令…繰り返す、本部から退却命令が下った…戦列を整え、HQに帰投せよ』
そうしてアビドスを侵略してきた
………便利屋が強いのか…カス共が弱いだけなのか良くわからんな…
「……敵兵力の退却を確認ミッション完了だ…便利屋68、よくやった」
「いや~、あれこそ正に本物の三流悪党のセリフって感じだね『覚えておけー』なんて実際に初めて聞いたよ」
「想定通り、大体上手く行った…風紀委員会相手でも通用すると良いけど……」
便利屋達はよく働いてくれた…何やら俺がいる時だけはアルがめちゃくちゃやる気らしい…何故だろうか…
まぁそんなことより…こっからが本番…ホシノを助けなければならない…
本来はここであの
逃げ足だけは1級品だな…
「次は………もっと激しくなるな…」
『……はい、先生…きっとこの次は……今までで一番大きな戦いになると思います…まずは帰って、ホシノ先輩を助ける方法を探さないといけません』
そうしてホシノの場所を探そうとした時…
メッセージが一件…匿名
暗号だろうか…
読み解いてみれば、書かれているのは日時と位置情報だった…
………まて………この暗号……あっちで使われていたやつと同じだぞ…
まぁもしかしたら共通のものかもしれんが…この暗号が言っていることは…
ここに来い、ということらしい…
当然、文章から誰なのかはわからない……知り合いでもなければ、見覚えもない、差出人不明のメッセージ…
「…………」
『……? 先生?』
「少し、野暮用ができた…俺が戻るまで準備をしておけ」
『えっ……えっ!? 先生!?』
そうして俺は足早に指定されている所へと向かって行った…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜
アビドス自治区…とあるビルの一室
「……お待ちしておりました、リンクス先生…貴方とは一度こうして、顔を合わせてお話ししてみたかったのですよ」
その男は、紳士のような態度と口調でそう言った
男、とは言ったものの、実際に男なのかどうかはわからない…正直に言えば、人間のそれではない
『黒服』………その名前の通り黒いスーツを着込んでおり、体は影の様に黒く…
右目にあたる箇所が大きく割れている……さながら骸骨のような眼孔で、そこから黒い炎のようなもやが、揺らめいていた…
「……貴方のことは知っています、連邦生徒会長が呼び出した不可解な存在…あのオーパーツ『シッテムの箱』の主…白い兵器…『ネクスト』のパイロットであり…連邦捜査部『シャーレ』の先生…貴方を過小評価する者もいるようですが、私たちは違います」
「まず、はっきりさせておきましょう……私たちは、貴方と敵対するつもりはありません…むしろ、協力したいと考えています…私たちの計画において、一番の障害になりうるのは貴方だと考えているのです」
「私たちにとってアビドスなんて小さな学校は、全くもって大した問題ではありません…ですが先生、貴方の存在は決して些事とは言えない…敵対することは避けたいのですよ」
矛盾の塊だな…
生徒を拉致しておいて、俺の仕事の邪魔をしておいて、敵対するつもりは無いとな…無理がある…
しかも…ネクストの名を知ってやがる…
「なぜ…『ネクスト』の事を知っている…」
「……おっと、そういえば自己紹介をしていませんでしたか? 私たちは貴方と同じ、キヴォトスの外部の者……ですが、貴方とはまた違った領域の存在です」
ヤツは俺の質問を無視をして…自己紹介を始める…
キヴォトスの外部のもので、違う領域…
「適切な名前がありましたので、今はそれを拝借して使っております…私たちのことは『ゲマトリア』、とお呼びください…そして私のことは、『黒服』とでも…この名前が気に入っていましてね」
「私たちは、観察者であり、探求者であり、研究者です…貴方と同じ、『不可解な存在』だと考えていただいて問題ございません。一応お訊きしますが、ゲマトリア私たちと協力するつもりはありませんか?」
「断る…」
「……左様ですか」
「真理と秘義を手に入れられるこの提案を断ってまで、貴方はキヴォトスで何を追求するおつもりなのですか?」
「…さあな…むしろ教えて欲しいくらいだ」
何のためにここにいるのか、俺の方が知りたいくらいである…
「……黒服…お前は何故、ホシノを狙った…カイザーの目的とお前の目的は別だろう…?」
「……………」
黒服は少し黙り…何かも考えてたあと口を開いた
「……小鳥遊ホシノは、キヴォトス最高の神秘です…彼女を実験体として研究し、分析し、理解する…この興味深い実験こそが、私たちが観測を渇望していたもの」
………神秘…
実験…研究…分析…
こういうのはろくでもない事になるぞ…コジマの用に…
「……クックックッ…意外ですね、先生…私はてっきり、ホシノの身柄を要求するかと思っていましたが……訊かないのですか?」
「……お前はもう分かっているはずだ…黒服…俺がここに来た時点で、それらの契約は既に破綻している」
「……ほう?」
「連邦生徒会に認可された部活動である以上、生徒一人の一存では退部や退会はできん…更に言えば、顧問である俺が、まだサインをしていない」
「…………」
「だからホシノはまだ対策委員会の所属であり、アビドスの副生徒会長だ」
「……なるほど…貴方が『先生』である以上、担当生徒の去就には貴方のサインが必要……そういうことですか…なるほどなるほど……学校の生徒、そして先生……ふむ…中々に厄介な概念ですね」
「……どうしても、アビドスから手を引いていただくことはできませんか、先生」
神秘が具体的に果たして何なのか、しかし俺に宿っていないことだけは分かる…
「ホシノさえ諦めていただければ、あの学校については守ってさしあげましょう…カイザーPMCのことについても、私たちの方で解決いたします…あの子たちもどうにか、アビドス高等学校に通い続けることができるはずです。そしてこれは、あのホシノさんも望んでいることのはず……いかがですか?」
「ホシノが望んでいたとしても、他はそうではない」
「それがホシノさんの選択だとしても?」
「対策委員会の意志だからな…」
「…………」
「何故、そこまでするのですか?」
「貴方はあの子たちの保護者でも、家族でもありません。貴方は偶然アビドスに呼ばれ、あの子たちと会っただけの他人…一体どうして、そんなことをするのですか?」
「持つ者が、持たざる者から搾取する…知識の多いものが、そうでない者から搾取する…望む通りに社会を改造し、法則を決めて、規則を決め、常識と非常識とを決め、平凡と非凡とを決める。権力によって権力の無い者を、力によって力の無い者を支配する。……大人なら誰もが知っている、厳然たる世の中の事実ではありませんか?」
黒服は次々と畳み掛けてくる…だが…
「そうだな………確かにその通りだ」
「…………ほう?」
「縛り縛られている…企業の用に利用し搾取し騙し騙される…だが…」
「ホシノはまだ子供だ…」
「……何故? どうして? 理解できませんー何故貴方はそこまでするのですか? なぜ、取る必要のない責任を取ろうとするのですか?」
俺が動く理由…
子供を守る理由
「…………さあな…何故なんだろうな…」
「……なんですって? 今、貴方はなんと言いましたか? 分からないと……理由も分からず助けていると、そう言うのですか?」
「…………あぁ…”先生”としてなのか…”大人”としてなのか…イマイチようわからんからな…」
「…………」
「貴方は、我々ゲマトリアに敵対すると?」
「お前達が生徒に手を掛けなければ…引き金に指をかけない」
「それに…もし敵対しても…あるさ…お前らを残らず消し炭にできる…とても大きな力がな…」
そうして俺は黒服の元へ歩み寄る…懐に手を伸ばし…
「大人のカードはしまっておいてください、先生…貴方にも貴方の生活があるはず……」
黒服が俺を制するような発言を無視して、俺は取り出したデザートイーグルを黒服の頭に押し付けた…
…………まて黒服…お前は何を言ったんだ?
「…………解釈違いですね、先生」
……ヤツは大人のカードについて何かを知っている…
「悪いが…そのお前の言う『大人のカード』って言うやつは持ってはいない」
「……クククッ」
そして唐突に、黒服は笑う…
「ククッ、クククッ……クククククッ……!」
まるで思わぬ掘り出し物を見つけたかのように、思わぬ研究材料を見つけた企業のように、笑う…
とても嬉しそうに
「なるほどなるほど…あの白い兵器『ネクスト』そのものが『大人のカード』……そういうことですか」
ホワイト・グリント自体が…『大人のカード』だと?
「あの中にある物資…言わるゆる”神秘”と言うものです…」
「”神秘”で動く兵器…『ネクスト』…」
「そして…その物資が置き換わる前にあったとされる緑色に輝く粒子…とても興味深い…」
は?
まてこいつ…まさか!
「お前……その物質を知っているということは!」
こいつは………殺すべきだ!
「あぁ…安心してください…あくまでその物資は知っているだけで…別に研究したいという訳ではありません…もちろん…今の技術では不可能ではありますが…」
「もちろん…この事は絶対に外には流しませんのでご安心を…」
「それに…あなたが知りたがっていた事が知れたではありませんか…ここはその引き換えにっと言う事で」
……………チッ……
まぁこれでネクスト…ホワイト・グリントの中にある物資の正体が知れたのはいい収穫だ…
だが…コジマについては話が違う…
「……さて、改めて…交渉は決裂です、リンクス先生」
気を取り直して、というわけではないだろうが、しかし先程より明らかに上機嫌になった黒服は、デザートイーグルを指で叩きながら言う…
下ろせということらしい
「リンクス先生…貴方はホシノを助けたい……いえ、助けなければならないのでしょう」
「ホシノは、アビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます。『ミメシス』で観測した神秘の裏側、つまり恐怖。それを、生きている生徒に適用することができるか…そんな実験を始めるつもりです…そう、ホシノを実験体として」
実験体か…プロトタイプネクストの事を考えてしまう…
「そして、もしホシノが失敗したらあの狼の神が代わりに、と思っていたのですが……ふう、どうやら前提から崩れてしまったようですね…そういうことですので、精々頑張って生徒を助けると良いでしょう…微力ながら、幸運を祈ります」
狼…シロコの事か…こいつ…
「あぁ…リンクス先生…1つは忠告したい事が…」
まだあるのか…
「……その力を普通に使うのは構いませんが…その力の奥底を引き出してしまえば…あなたの身体を壊し…命を削ることになります…」
「奥底に眠る計り知れない力は…いざという時に…まぁ…使わない事に越したことはないですがね…」
「最後に……ゲマトリアは、貴方をずっと見ていますよ」
そう黒服の意味深の言葉を聞き…去っていく…
さっき黒服が言っていたことは…おそらくネクストのリミッターを外す事だろう…俺がキヴォトスに来る前…首輪付き相手に一度ネクストのリミッターを外した…
リミッターを外す事で絶大な力を引き出せる…だがその代償にAMSに絶大な負荷が掛かり体と精神を蝕む…あの時は瀕死の状態であったから即死に近い感じだっだが…今の状況でもやれば…身体が傷つき壊れていく…『大いなる力には代償が付き物…』黒服が言いたいのはそういう事だろう…
だが…いつかは来るのかもしれないな…
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あの後…アビドスへ戻ってきた来て教室へ入ったらシロコ達が待っていた…
「おかえり、先生」
「先生、お待ちしておりました」
「先生……」
歓迎ムードというわけではない…
まぁ…仕方ないことだろうな…
「じゃあ、あらためて……話をしようか、先生」
「……そうだな。何から聞きたい…」
「…………」
ここに来て隠すこともない
しばらく彼女たちは黙っていたが…、それを打ち破ったのは……シロコだった
「じゃあ……対策委員会が正式に認可されたのは本当?」
「本当だ…昨日、連邦生徒会首席行政官に承認されている」
「…………それを」
「それを利用して、ホシノ先輩を囮にして、カイザーを罠に嵌めたの?」
「…………ああ…大部分はその通りだ…少し予定が狂ったがな…」
「…………」
「許さなくていい…この結果を引き寄せるために、俺はホシノを見捨てたそして…お前達を裏切った…」
「それは……それは、でも……」
「…………」
「ホシノがいなくなることを分かっていて、俺はそれを止めなかった。お前たちを危険に晒した…」
「…………」
懐からデザートイーグルを取り出し…シロコ達の前に置く…
「どんな罰も受け入れる…この銃で俺の頭を撃ち抜いても構わん…俺は…それだけの事をした…」
「…………」
誰も、何も言わない。
一切責め立てることはしない…
……強い子供たちだ。
大人である俺よりも、遥かに強く、優しい子供たちだった…
だがそれでも…許せない人はいたようだ…
「………そうですね…許せません…」
「えっ?ノノミ先輩!?」
『許せない』と言ったのはノノミだった…いつも明るく笑顔だったノノミは今は真剣な眼差しで俺を見つめる…
「許しません…先生…」
「…………」
「なら…ホシノ先輩を必ず助けてくださいね☆」
「え?」
ノノミからでた言葉は俺を責め立てる言葉でもなく…ホシノを助けるというお願い…
「何を…言って…」
「あれ、どんな罰でも受け入れるんじゃなかったんですか?」
「…………そうは言ったが、俺にホシノを助ける権利などありはしない…仮に助けたところで嬉しくもないはず…」
「いいえ、先生が助けるべきです」
「もしも先生に、ホシノ先輩を利用した事を申し訳なく思う気持ちがあるのなら、先生はホシノ先輩を助ける義務があります」
「もちろん、私達もホシノ先輩を助けますよ?でも1番助けに行くべき人は先生だと思うんです」
「生きて良かった…助かって良かったって…ホシノ先輩にそう思わせるようにしてください」
これは……断れないな…
断れるわけがない…ノノミの言う通り、これは俺にしかできない仕事だろう…
これが罰だと言うのなら、受け入れるしかない…
再び対策委員会へ視線を向ければ、彼女たちは笑っていた。
俺を……信じていた…
こんな俺を、信じ続けている…
ならば俺の言うべきことは一つ…
「ホシノを助けに行くぞ」
「……ん、行こう」
「ホシノを助けて、ここに連れ戻す」
「はい、そう言ってくださると思っていました!」
先生として。
「ここがホシノの居場所だと教えてやれ」
「うんうん! みんなで『おかえり』って言ってあげましょう! 『ただいま』って言えるように!」
「うん……えっ!? 何それ、恥ずかしい! 青春っぽい! 背筋がぞわっとする!」
「私はする」
「え、え!?」
「セリカちゃんがしなくても、私はします!」
「えっ、えぇっ!?」
「わ、私も。ちょっと恥ずかしいけど……」
「か、勝手にして! 私は絶対、そんな恥ずかしいこと言わないから!」
1人の”リンクス”として…
「あ、あはは……ではそれはそうとして、救出のための準備をしましょう」
「……でも、今の私たちだけじゃ勝てない…誰か協力者がいる」
「先生、便利屋は?」
「一応依頼は出している…それと…前にアビドスを襲ってきた傭兵達にも依頼を出している…だがそれでも足りんな…俺はネクストを動かすからお前達のサポートは難しい…」
「え、じゃあどうするの……?」
「………考えがある…」
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俺の考えとは…ヒナを使う事…ヒナひとりでゲヘナの治安を正していると聞いたが…
ほかの者たちは何をしてるんだ?
………まぁいいけど…ヒナの負担を増やす事になるから…難しい事になるけど…無理だったら…エンジニア部やユウカ…ノア達に頼むか…
そう考えているうちに…ヒナがいる建物まで来たが…
「そこ!何者だ!止まれ!」
と…褐色の肌をした生徒がいた…確か…イオリ…だったな…
「って…お前はシャーレの先生!?」
「何しに来たんだ!」
「………ヒナに会いに来た…いるか?」
「ヒナ委員長は忙しいんだ…わかったならサッサと帰れ」
シッシッと手を払うイオリ…
「どうしてもか?」
「あぁ…お前みたいな危険人物にゲヘナ風紀委員長に会わせると思ってるんの?」
一度会ってますがね…
「そうだな…」
「じゃぁ土下座して足でも舐めなよ大人ならそれぐらいできるでしょw」
………話にならんな…
「なっ!?おい!どこに行く!」
イオリを無視して先へ進む…事態は一刻も争うからな…
「待てって言っているだろうが!」
腕を掴まれる…が…
すぐにイオリの腕を掴みそのまま背負い投げをする
「うげっ…!」
そのままイオリを抑え…額に銃を突きつける…
「悪いな…事態は一刻も争うんだ…邪魔をするな…」
「…………」
イオリから離れそのまま建物へ入って行く…
「…………」
(簡単に投げられた…生身でも強いのかよ…)
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ヒナのいる執務室まで真っ直ぐ歩いていく…
「あれって先生じゃない?どうしてここに?」
「ヒナ委員長に手伝いとか?」
「あれが…あの白い兵器の…凄いね…」
周りの風紀委員が何か喋っているのが聞こえるが…恐れる事もなく…嫌な視線もない…前回のヒナの手伝いの事が効いているのか?
まぁそんな事はいい…
ヒナのいる部屋までたどり着き…扉を開ける
「え?先生!?」
中に入るとやはりと言うべきか…ヒナとアコのふたりがいた…
2人とも驚いている…まぁアポ無しだからな…
「せ…先生…どうしたの…?」
「ヒナに用があってきた」
ヒナに要件を伝えようとすると…
「ダメです!今委員長は忙しいですから!」
そうアコが言ってきた…机を見ると書類の山があった…イオリの言ったことは正しかったか…
「急ぎの用事なんだ…」
「ダメと言ったらダメなんですから!先生が急ぎの用事とか関係ないですから!」
アコが俺を部屋から追い出すように体を押してくる…だが…ここで引き下がる訳にはいかない
「いいから…出ていって…くださ…って…イダダダダダダダダダダダ!!!」
アコの腕を掴みそのままアームロックをする…
悶絶しているアコを無視してヒナと話す…
「ヒナの力を借りたい…」
「うん…それは良いんだけど…その前に…離してあげて…」
………仕方がない…ぱっとアコの腕を離す…
「はぁ…はぁ…はぁ…折る気ですか!!」
「そうして欲しかったか?」
「なわけないでしょ!」
「………それで…先生…私の力を借りたいって言ったけど…」
「あぁ…ホシノを助けるのに協力して欲しい…」
「……小鳥遊ホシノに何かあったの…」
ホシノに何が起きたのか…今のアビドスの状況を話す…
カイザーに攫われた事…アビドスの皆でホシノを助けに行くこと
「それなら…他を当たればいいじゃないですか…」
アコがそんなことを言う…俺はヒナが必要だと思っている…変な横槍はやめて欲しい…
「…………先生の頼みなら…いいわ…」
「い…委員長!?」
「けど…条件があるわ…」
「………先生の事を教えて欲しいの…」
と…ヒナから言われた条件は俺の事を話す事…
……なぜ…そんな条件にしたんだ?
「どうしてだ…?」
「………私はあまり先生の事を知らない…どっから来たのか…どんな人なのか…私は…先生の事を知りたい…」
「教えてくれなきゃ…協力はしない…」
………ウタハの時もあったが…なぜみんなは俺の事を知りたがるんだ?
こんななんも取り柄もない無名のリンクスを…なんで知りたがるんだ…
だが………まぁ…仕方ない…ウタハの時も言ったし…今更か…
「………本当に言えない事は省くが…それでも?」
「えぇ」
「わかった…」
「…ふふ…ありがとう」
ヒナが…笑った…
「……詳細はこのUSBに入っている…作戦時間は明日…それまでに見といてくれ…」
「それじゃ…俺は…準備に入るからこれで…」
そうして外へ出る…これでカードは揃ったが…少々不安な事がある…
それはネクストの武装の事だ…
今の装備でも…十分戦えるが…長期戦には向いていない…
制圧力と装弾数少ないのだ…
右腕武器 051ANNR BFF製の実弾ライフル、高い精度と貫通力で的確に相手を削る、装弾数は240発
左腕武器 063ANAR BFF製の実弾アサルトライフル。アサルトライフルとしては長めの射程が持ち味 装弾数は300発
左右背中武器 SALINE05 GAグループ、MSAC製の分裂ミサイル。目標に近づくとバラバラに成って飛んでいく。優れた誘導性能と多めの分裂数から火力はかなり高い 装弾数は24発
……アビドス中のカイザー共相手するには個人的には少々心もとない…
武器を変えたいんだが…今はあの武器しかない…ウタハ達なら作ってはくれるが…時間もない…どうにか上手く立ち回るしかないな…
そうしていると…急にスマホが鳴り出した…
「………誰だ?」
画面を見てみると…ウタハだった…
「どうしたウタハ?」
『あぁ先生、ちょっと手伝って欲しい事があるんだが…』
「………今はそんな時間はない………がその手伝いの内容とは?」
『あぁ実は前に先生がくれたネクスト用の武装のデータにいいものがあってね、作ってみたんだが…先生に試し打ちをして欲しかったが…』
「…………今すぐ行く」
『え?時間が無いんじゃ…』
「武装だと話しが変わる…いつもの場所だな?」
『あっ…あぁ…いつもの地下第3倉庫だ…』
そうしてネクストをミレミアムまでぶっ飛ばす
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それでウタハ、作った武装とは?」
「ず…随分と乗り気だね…先生…」
「そんなに嬉しい事なのか?」
「いや…明日…とある作戦があるんだが…ネクストの武装が少々不安で…制圧力が少ないんだ…」
「おっ!それならちょうどいい、実は作った中に武装が制圧力も高い奴があるんだ」
そう言ってウタハは武装を見せるためにリフトを操作する…
リフトが降りてきた…ウタハが作ったと言う武装は
04-MARVE
瞬間火力に優れる突撃型ライフル。旧レイレナードの傑作として評価が高い
装弾数90発
ER-O705
新技術を使用、レーザーバズーカの趣をもった、オーメルの実験兵装
装弾数は32発
MP-O901
斜め上から対象に殺到する、最新のPMミサイル。回避難度が高い
装弾数96 連続発射数4発
…………確かに…制圧力はあるが…装弾数が少ないぞ?
「確かに…制圧力あるが…装弾数が少ないヤツなんだが…」
「あぁそこは問題ない…私が改造をして装弾数を倍に増やせるようにしたのさ、あとPMミサイルの連続発射数は12発に設定しといた」
…………………そこまでできる技術力はなんだよ
何?装弾数倍だぁ?連続発射数は12発?もう色々とおかしいよ…
そうしてウタハが作ってくれた武装をアセンブルする
右腕武器
04-MARVE 突撃型ライフル
左腕武器
ER-O705 レーザーライフル
右背中武器
MP-O901 PMミサイル
左背中武器
EC-O307AB 大型レーザーキャノン(破壊天使砲)
…………どう見たって…重量超過に見えるかもしれんが…ウタハ達がネクストの各パーツをチューンアップしてくれたおかげで積載量が増え問題なく運用できるが…
殺意が高いな
たが…これなら
「試し打ちするかい?」
「そうしたいのは山々なんだが…明日の作戦の準備をしないといけない…ぶっつけ本番になるな…」
「…………聞きたいんだが…その作戦は何をするんだい」
「…1人の生徒を助ける為……」
「…………そうか…」
「頑張って先生…必ず…その生徒さんを助けなよ…」
「あぁ…当たり前だ…」
さぁ
殺意マシマシのあのアセン…実際に組むとどうなるんだろ…強いのかね…
次回は…ホシノ救出作戦です…1人の生徒を助ける…”先生”として…1人の”リンクス”として
リンクス先生の大切な人『ステラ・エリン』をどのような登場させるか
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幻覚や幻聴として登場
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転生して『生徒』として先生と行動
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転生して『人間』として先生と行動