無名のリンクス 先生になる   作:雨垂れ石

18 / 29
私…先生の事誤解してたみたい…


絆ストーリー セリカ

 

ある日の昼下がり、俺はアビドス自治区に来ていた

理由はこの辺で大将が屋台をやっていると聞いてきたからだ

柴関ラーメンは屋台として営業を再開した…俺は店舗を再建するのではと思っていたのだが、彼は再スタートを切るという意味で、彼がかつて店を始めた当初の形…屋台で復活することを望んだのだとか

 

―――ダメになったんなら、またやり直せばいい…

 

―――お客さんがいる限り、店は消えない…

 

彼はそう言っていた…大人として、なんとも眩しい姿だと言わざるを得ない…

 

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

 

しばらく歩いているとセリカの声が聞こえてきた、遠くからでもわかる元気で明るい声だ…

 

「セリカ、調子はどうだ?」

 

「あっ先生!調子はもちろん絶好調よ!」

 

あの時よりも明るい顔になっている

長く続いた借金生活終わり肩の荷がおりただろう

なんとまぁ喜ばしい事だ

 

「先生もラーメン食べに来たの?」

 

「あぁ、大将が店を再開したって聞いたからな」

 

「おっ!先生!来てくれたのか!」

 

俺とセリカが話している時、大将は俺の声が聞こえたのか…屋台から顔を出し呼びかけてきた、大将も元気そうで何よりだ

 

「大将が店を再開したって聞いてな、ラーメンを食べに来たんだが…」

 

「おおそうか!なら食べていってくれ!」

 

そうして適当な席につく、数分するとラーメンが来た

 

「はい先生、大将特製の柴関ラーメンよ!」

 

俺の席に来たのは大将特製の柴関ラーメン、いつも通りの超大盛りのラーメンである

アビドスに居た時はずっと大将のラーメンを食べていたからな…すっかり俺は常連になっている

橋を手に取りラーメンを啜る

 

「……うん…」

 

店が変わっても…いつも食べている美味い味だ…

屋台ラーメンっていうのが味を出している

 

「ね…ねぇ…先生…」

 

ラーメンを食べていると…セリカが話しかけてきた

 

「こ…この後ってさ…時間ってある?」

 

「……まぁ…やる事もないし…」

 

「そ…それなら…バイトが終わったらさ…ふたりで話さない?」

 

「まぁ良いけど…」

 

「ホント!?じゃぁバイトが終わるまで待ってね先生!」

 

そうしてセリカは仕事をしに戻って行った…

やけに嬉しそうだったな…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数時間後

 

「先生!お待たせ!」

 

時刻は夕方、バイトが終わったセリカが駆け寄ってきた

 

「じゃ…じゃぁ少し歩きながら話そ?」

 

そうしてセリカと一緒にアビドス自治区を歩いていく

 

「……なんか…今でも信じられないわ…」

 

「?」

 

「あれだけ長く続いた借金返済がパタンと終わっちゃうなんて…」

 

「まだ続いていた方が良かったか?」

 

「うんん…まさか本当に終わっちゃうなんて思ってもいなかったし…」

 

「むしろ終わって良かったて思っているわ」

 

まぁ…気持ちは分かる…夢物語が現実になったからな…すぐに適応は難しいだろう…

 

「………」

 

「私……先生の事を誤解してたみたい…」

 

「え?」

 

「今まで誰一人も大人の人達は私達の事を気にもとめてくれなかったし…」

 

「先生は協力すると言ってくれたけど…」

 

「正直…最初は先生もあの大人達と同じ人だと思っていた程だし…」

 

「………」

 

悪影響…だな…

大人が関わってこなかった影響だろう…

いやそもそもこの世界がおかしい…本来大人が果たすべき責任をまだ子供である生徒達に背負わせている

弱い者から貪る事しか考えず自分の利益になる物だけを利用する企業…

国家解体戦争…リンクス戦争…アビドスでの出来事…

歪んでいるよ…ふたつの世界も…

 

俺がそう考えているとセリカは口を開く…

 

「でも…先生がいなかったら…こんなとこはなかった…」

 

「ありがとう、先生…」

 

セリカは顔を赤らめながらそういう

初めの頃のセリカじゃぁ考えられないぐらいに変わったな…

セリカの姿に笑みを零し、頭を撫でる

 

「な!?こ…子供扱いしないでよ先生!」

 

「お前はまだ子供だろ…」

 

俺がそういうと、セリカ「むう」っと言って顔を下げたが…

なんだか嬉しそうだ…

あと少し…距離が近い気がする…

 

 

 

 

 

 

 




セリカの絆ストーリーでした
……セリカってツンデレが似合うキャラだと思うんだけど…リンクス先生の場合だと…ツンデレ要素があまり出てこないねw
原作先生みたいな感じじゃないからかな?

次回はアヤネの絆ストーリーですお楽しみに

リンクス先生の大切な人『ステラ・エリン』をどのような登場させるか

  • 幻覚や幻聴として登場
  • 転生して『生徒』として先生と行動
  • 転生して『人間』として先生と行動
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。