冒険の始まり
『先生、ミレニアムから手紙が届いています』
「ミレニアム?」
『はい、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部?というところからみたいです』
ある日、いつもどうりシャーレで仕事をしていた時、アロナからそう告られる
封筒を持ち、送られてきたメッセージを読む
『おお勇者よ、ゲーム開発部は今、存続の危機に陥っています、生徒会からの廃部命令により破滅が目前に迫っている今!助けを求められる相手は貴方だけです、勇者よ、どうか私達をお助けください』
………新手の詐欺か?
一体どういう気持ちで書いたんだろうな……
封筒にはもう一枚、『ボツ!!』と書かれた手紙が入っていた。
以下、その内容。
──勇者よ、あなたを待っていました。
私は、女神「モモリア」
私たちの世界「ミレニアムランド」は今、過去に類を見ない危機に瀕しています。
この危機を乗り越え、生徒会の廃部命令からゲーム開発部を──いえ、ミレニアムランドを救えるのは、あなただけです。
過酷な道のりになるかもしれません。それでも、どうかお願いいたします。
これから始まる、あなたの冒険のその先に……どんな試練や逆境が待ち受けているのか、今はまだ分かりません。
ですが……どうか最後まで、勇気だけは失わないでください。
勇者様のそばには、旅路を共にする少女たちもいるはずですから。
新しい世界で、あなたはその少女たちから「勇者」ではなく……もっと特別な、ふさわしい名で呼ばれることになるでしょう
「先生」と。
「…………」
余程、ゲーム好きなんだろうな
しかしゲームか……
昔、よくステラとボードゲームをやってたな
まぁいい、詳しくは現地で聞くとしよう
ホワイト・グリントに乗り込み、ミレニアムへと向かっていく
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ホワイト・グリントをいつものの地下第3倉庫に置き、ミレニアムを散策している
ミレニアムは他の学校とは全く違い、近未来的な雰囲気がある
その雰囲気を感じ感じながら、ゲーム開発部へと向かっていると……
パシッ!
頭上に落ちてきたとされる物をキャッチした
今のよく反応出来たな……
やはり長年の経験が生きているのだろう
しかし、落ちてきたものはなんだ?
手元を見ると……
何かしらの機械だろうか……
黒く四角い物……
『ゲーム機、ですね』
『ていうか先生、見てないのによくキャッチできましたね……』
そう、黒いゲーム機を眺めていると……
「プライスステーション!プライスステーションは!?」
声がした方を向くと、金髪の少女の猫耳のカチューシャを付けた、少女が全速力で走ってくる
「あっ、その手の持っているのって!!」
「あぁ……もしかして君のだったり?」
「そう!良かった〜!キャッチしてくれたんだね!!ありがとう!!」
そう、金髪の少女はお礼を言う
……ゲーム機、もしかして
「1つ聞きたい、君はもしかしてゲーム開発部だったりする?」
「えっ、そうだけど?」
「じゃぁ……」
俺は、コートからゲーム開発部が送ってきた封筒を出す
「これを送られてきたんたけど」
「……」
「あーーーーーーー!!!」
金髪の少女は、大きな声で叫ぶ
声がデケェ……
「てことは!あなたが『先生』!?」
「あぁ、俺は……」
「あっ!お姉ちゃん!」
自己紹介をしようとした直後、もう1人の少女がやってくる
……この手前の子と似ている、いや双子か
「ミドリ!ミドリ!先生が来てくれたよ!!」
「えっ、先生?」
「シャーレのリンクスだ、ゲーム開発部から手紙が送られてきてな、これについて詳しく聞きに来た」
「……」
「えええええええええええ!?」
その子も大きな声で叫ぶ……
双子揃って声が大きいな……
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俺は、彼女たちゲーム開発部の部室へと案内された
俺の頭に降ってきたのはやはりゲーム機であるらしく、双子の片割れがゲームで負けてしまったことに対し怒りを沸騰させ、ゲーム機を窓の外へ放り投げてしまったようだ
「お姉ちゃんが本当にごめんなさいっ‼‼」
「ごめんなさい反省してますのでどうかお許しを」(土下座)
「いや、別に謝らなくても……」
「それより、君達の名前は?」
「え、えっと…私がゲーム開発部所属1年・才羽モモイって言って、こっちが双子の妹の……」
「ゲーム開発部所属1年・才羽ミドリって言います」
「じゃあ先生も来たことだし!『廃墟』に行くとしよっか!」
「ちょっと待て」
自己紹介をした直後、モモイがとんでもないことを言う
俺も思わず止めに入る
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廃墟に行こう!となっていたモモイだが、色々と急すぎるので改めて色々と説明する
「それでは改めまして…ゲーム開発部へようこそ!私はシナリオライターのモモイ!」
「私はミドリ、イラストレーターでゲームのビジュアル全般を担当しています」
「あと今はここにいないけど企画回りを担当している部長のユズって子がいるよ!」
「私たちゲーム開発部は今までずっと平和に、16ビットのゲームとかを作ってたんだけど……ある日、急に生徒会からの襲撃を受けたの!」
「襲撃?」
「一昨日には生徒会四天王の一人であるユウカから、最後通牒を突きつけられて…」
「最後通牒?」
「いわゆる…これでこの部活は終わり!みたいな」
「……」
なんと言うか、色々言いたいが、とりあえずどうしてそうなったのか聞こうとしたら……
「それについては、私からご説明しましょうか?」
「こ、この声は!?出たな、生徒会四天王の一人!冷酷な算術使いの異名を持つ生徒会の会計、ユウカ!」
「勝手に変な異名を付けて人をモンスターか何かみたいに呼ばないでくれる?失礼ね…」
っと、いつの間にか部屋の扉に仁王立ちしているユウカがいる
「本当に諦めが悪いわね、廃部を食い止める為にわざわざシャーレまで巻き込むだなんて。けどそんな事をしても無駄よ、例え連邦生徒会のシャーレだとしても……いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても!部活の運営については概ね各学校の生徒会に委ねられてるんだから」
「そもそもどうして急に廃部通告になったんだ?別に前々から言ってたって訳じゃないのだろ?」
「…ええ」
「…ゲーム開発部はそもそも部員数4人以上という規定も守れて無い上に部活としての成果を証明出来るようなものも無いまま何か月も経っているんです」
「もしや…ゲーム開発部なんて名前だけど、いままでずっとただゲームしてただけ?」
「そ、それは・・・・・・」
「異議あり!凄くあり!私達だって全力で部活動してる!だからあの、何だっけ・・・・・上場閣僚?とかいうのがあっても良い筈!」
「情状酌量よ!」
「あーそれそれ!」
「全力で活動してる……?バカも休み休み言いなさい!」
「ヒェ」
あぁ、あれは本気で怒ってるユウカだな……
「校内に変な建物を建てたと思ったらまるでカジノみたいに装飾してギャンブル大会を始めるし、レトロゲームを探すとか言いながら古代史研究会を襲撃するし……」
「おかしいでしょう!?全力かもしれないけど部活動としては間違ってるわよ!それにこれだけ各所に迷惑を掛けておいてよく毎度のように部費なんか請求出来るわね!」
「うぐっ…」
「ユウカ、落ち着け」
「ふぅ…すみません先生、少し頭に血が上ってしまって…それで?真っ当な言い訳くらいしてみたらどうなの?」
「と、時には結果よりも心意気を評価してあげる事も必要……」
「負け犬の言い訳なんて聞きたくない」
「聞きたいのか聞きたくないのかどっちなのさ!」
「そもそもここミレニアムでは結果が全てなの!」
「け、結果だってあるもん!私達もゲームを開発してるんだから!」
「そ、そうですよ!テイルズ・サガ・クロニクルはちゃんとあのコンテストで受賞、も……」
「テイルズ・サガ・クロニクル?」
「……そうね、確かに受賞してたわ、その反応を見るに先生はご存じないようですね、テイルズ・サガ・クロニクル……このゲーム開発部における唯一の成果です」
「ちゃんとゲームは作ってたんだな……」
「ふ、ふふんー♪」
「先生、レビュー評価と言われる物を見てみてください」
「レビュー……うわっ」
「そんな顔しないでよ〜〜!!」
レビュー表を見るが……とても人様に見せるような内容では無い
例えるなら、クレイドルを落とそうとする人を見ているような感じだ……
しかし……
「ユウカ、廃部を撤回はできないのか?」
「そう言われても…自分達の活動にも意義があるのだと主張したいのなら、証明してみせなさい!としか言えません」
「ヒグッ…証明って…?」
「な、何度も言ったでしょう?きちんとした功績や成果を証明すれば廃部を撤回するって、例えばスポーツでのインターハイやエンジニア部の発明品の公表とかね……GOTY、これさえとれば少しは考えるかも」
「な、なら!」
「とはいえ出せば何とかなるとも思えないわね、貴女達の能力はあのクソゲーランキングが証明済み」
「……」
「どうせならお互い楽な形で済ませましょう?今すぐ部室を空けてこの辺のガラクタも捨てて…」
「ガラクタじゃないもん!!」
ミドリは大泣きしそうな感じに下を向き、モモイはギャン泣きしながらも、ユウカに反論する
この2人を見ていると、どうにも胸が引き締まる
守らなければっと、そう言っているような気がする
ステラ、俺が小さい頃、泣いていた時も同じ気持ちだったんだろうか……
「ガラクタか……」
「俺はそうは思わん」
「ヒグッ……先生?」
「このゲーム機は技術の結晶、楽しく遊んで貰うために考えられて作られたもの」
「それに、このゲーム機にはモモイ達の気持ちが詰まっているもの、それをガラクタ呼ばわりとは……」
「開発者やモモイ達に失礼だとは思わないのか?」
「……それは」
「そうね、謝罪するわ」
「でも、結果を出さなければ、本当にここを出ていってもらうからね」
「望む所だよ!!」
「……今日からミレニアムプライスまで2週間、この短い時間でどんな結果を出せるのか楽しみにしてるわ、それにしてもまさか先生の前でこんな可愛くない所を見せてしまう事になるなんて……ただこれも生徒会の仕事なので、次はもっと違った落ち着いた状況でお会いしましょうねそれではまた」
そう言ってユウカは部室を出て行った
「……先生」
「ゲーム開発部」
「?」
「お前達は、この部活を残したいか?」
「……もちろんだよ!」
「そうか、それが聞けるならそれでいい」
「えっ?」
「ゲーム開発部の問題、全面的に協力する」
「「……っ!」」
「ありがとう!先生!!」
そうして、ゲーム開発部の部活存続の為に協力するのであった
「ほんと、優しい人なんですから……」
ゲーム開発部の部室の扉から少し離れた所で、ユウカはその様子を見守ってた
ということで、パヴァーヌ編開幕でございます
こっから先、リンクスとゲーム開発部はどのように関わっていくのか
是非とも読んでくれると嬉しいです
リンクス先生の大切な人『ステラ・エリン』をどのような登場させるか
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幻覚や幻聴として登場
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転生して『生徒』として先生と行動
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転生して『人間』として先生と行動