無名のリンクス 先生になる   作:雨垂れ石

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最高のゲームを作るために!


G.Bible

 

 

 

 

「ん〜むにゃむにゃ……はっ!」

 

「えっもう朝!?」

 

「……ようやく気が付いたか……無事に目を覚ましたようで何よりだ、君は運がいいな」

 

「え……アリスちゃん?」

 

寝起き早々、昨晩のアリスとは比べものにならないレベルの変化を目の当たりにしたミドリは、戸惑ったような声を出した

ちなみに、俺も戸惑っている

なんだその台詞……

昨日は普通に喋ってただろ……

 

「……えっと、アリスちゃん、調子はどう? 色々と覚えられた?」

 

「君の言葉を肯定しよう、必滅者よ」

 

「な、何か偏った台詞ばっかり覚えてない!?」

 

「ふぁ……みんな、おはよう……」 

 

「おっはよー!」

 

続いてユズが起床し、そしていつの間にか起きていてどこかに行っていたらしいモモイが、妙なハイテンションで部室に入ってきた

 

「おっ、またさらに口調が洗練されてるね」

 

「洗練っていうか、レトロゲームの会話調そのものだけどね……」

 

「それより、はい!アリス!」

 

モモイはアリスに何かを渡した

よく見ると、それはミレニアムの学生証である

 

「学生証……?」

 

「この学生証は、私たちの学校の生徒だっていう証明書。生徒名簿にもヴェリタスがハッキ……いや、登録してくれたから、もうアリスも正式に私たちの仲間だよ」

 

「……今、ハッキングって言いかけた?」

 

「気のせい気のせい」

 

「仲間……なるほど、理解しました……パンパカパーン、アリスが仲間として合流しました!」

 

「話し方はもう大丈夫そうだね! ……あとは、武器かな」

 

「武器?」

 

「よし、アリス、せっかくだから案内するよ」

 

「案内……?」

 

「そう! 私たちの学校、ミレニアムを!」

 

そうしてモモイ達は、部室から出てアリスにミレニアム内を案内する

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

モモイ達一行は、エンジニア部に訪れていた

 

「相変わらず、広いね〜」

 

「おや、君達はゲーム開発部の二人……それに先生もいるじゃないか」

 

「あぁ、ウタハ……少し相談なんだが……」

 

「……ネクスト関係か?」

 

「いや今回は別件だ」

 

リンクス、説明中

 

「………なるほど、大体把握出来たよ、新しい仲間により良い武器をプレゼントしたい、と」

 

「そうなんです」

 

「そういうことであればエンジニア部に来たのは素晴らしい選択だね、ミレニアムにおける勝敗というのは優れた技術者の有無に大きく左右されてしまうものだ・……そっちの方に私達がこれまで作って来た試作品が色々と置いてある、そこにあるものであればどれを持って行っても構わないよ」

 

「ありがとうございます」

 

「やった!ありがとう先輩!」

 

「どういたしまして、可愛い後輩の頼みだからね」

 

そうして、アリスは武器を選ぶ為に、エンジニア部の作業場を見て回っていく

 

「先生」

 

「ん?どうしたウタハ」

 

「ネクストの整備はいつも通りでいいかな?」

 

「あぁ、頼む」

 

ウタハはネクストを整備するために奥へと行った

実はウタハにはネクストの定期点検を頼んでいる

シャーレにある整備ロボットではやれない所がある、主にジェネレーター部分

だからこうして定期的にミレニアムへ行き、ネクストの点検をしてもらっている

 

「……」

 

武器選びをしていたはずのアリスが、整備の為にエンジニア部の作業場に格納されているホワイト・グリントをじっと見ている

 

「……それが気になるのか?」

 

「はい、なんだか騎士みたいで凄いですね!」

 

「……」

 

騎士か……

実際ホワイト・グリントって何をモチーフにして作られたんだろうな……

 

「この子の名前はなんですか?」

 

「……ホワイト・グリント」

 

「ホワイト・グリント……いい名前ですね!」

 

「……別に俺が名付けた訳じゃないがな」

 

「そうなんですか?」

 

「……元々、この機体は、別の人が乗っていた……」

 

「……とても強かった」

 

アナトリアの傭兵……

リンクス戦争の引き金を引いた存在の一つであり、その終結を早めた要因の一つでもあり、アナトリア衰退の要因でもある

そしてリンクス戦争時に単騎で企業を壊滅させた

『イレギュラー』である

だが、本当にホワイト・グリントにアナトリアの傭兵が乗っているのか……

それはもう二度と分からない

 

「俺は、その人に憧れたんだ……」

 

「けど、もう追いつく事もできなくなった……」

 

首輪付きに敗れ、死んだはずなのに、何故かキヴォトスに来ていた

 

「もう、この目で見ることもないだろうと思っていた」

 

「けど、俺は、このキヴォトスでホワイト・グリントと出会った」

 

「理由は分からない、なぜキヴォトスに無いものが来たのか」

 

「なぜ俺を選んだのか……」

 

「俺に、こいつを使える権利はあるのか」

 

「……」

 

アリスは何も言わず、ただじっとホワイト・グリントを見つめていた

 

「……武器を選ぼう、あまり時間はないしな」

 

「……そうですね」

 

アリスの武器を選ぶ為に、武器が保管されている所に向かっていく……

俺はもう一度、ホワイト・グリントを見る

 

なぁ、ホワイト・グリント……

お前はどう思っている?

前の主人ではなく……

こんな無名の……無力なリンクスを……

なぜお前は選んだ?

 

言っても仕方ないか……こいつには自我はない……

もしもあるなら、答えてくれるはずだ……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「アリス、何かいいものあったか?」

 

「はい!アリスはこれが気になります!」

 

アリスが指をさしたのは、人の背丈よりも大きいなにかだった……

 

「でっか」

 

「エンジニア部は今、ヘリコプターや汎用作業ロボットに続いて宇宙戦艦の開発を目標としているのです!このレールガンはその最初の一歩で、大気圏外での戦闘を目的として開発された実弾兵器!これはミレニアム史上明らかに類を見ない試みです!」

 

「まぁ、先生のネクストと比べたら雀の涙だがな……」

 

「……」

 

「かっこいい・・・・・聞いただけでワクワクしてくる!」

 

「流石ミレニアムのエンジニア部!今回は上手く行ってるんだね!?」

 

「ふっふっふっ、勿論です!…………と言いたい所なんですが、今は中断してまして」

 

「えええっ!?なんで!期待したのに!」

 

「いつもの事ながら技術者達の足を引っ張るのは何時の世も想像力や情熱の欠如では無く予算なんです……このレールガンを作るだけで下半期の予算の70%も掛かったのに宇宙戦艦そのものを作るには果たしてこの何千倍の予算が掛かる事やら……」

 

「そんなの計画段階で分かる事じゃん!どうしてこのレールガンの完成まで持って行っちゃったのさ!?」

 

「愚問だねモモイ……ビーム砲はロマンだからだよ」

 

「その通りです!ビーム砲の魅力が分からないなんて、全くこれだからモモイは」

 

「バカだ!頭良いのにバカの集団がいる!」

 

モモイの言葉はエンジニア部には届かないだろうな……

エンジニア部の感じが、ソルディオス砲を浮かせる技術者みたいだ

 

「そしてエンジニア部の情熱が注ぎ込まれたこの武器の正式名称は……光の剣:スーパーノヴァ!!」

 

「おー」

 

「ひ、光の剣!?」

 

「あ、アリスの目が輝いてる!?」

 

「わぁ、うわぁ〜〜!」

 

「アリスちゃんがこんなに興奮してるの初めて見たかも」

 

「………これ、欲しいです」

 

「……え?」

 

「偉大なる鋼鉄の職人よ、あの龍の息吹が欲しいのだ」

 

「うーん、そう言ってくれるのは嬉しいのだけど……」

 

「申し訳無いのですがそれはちょっと出来ないご相談です!」

 

「何で!?この部屋にある物なら何でも持って行って良いって言ったじゃん!」

 

「やっぱり丹精込めて作った物だから人に渡すのはいや?」

 

「いやぁそうでは無くて……」

 

「いや、お金の問題では無くてもっと単純な理由さ」

 

「お金より単純……?」

 

「この武器は個人の火器として使うのは大きすぎて重過ぎるのさ」

 

「なんと基本重量だけでも140kg以上!さらに光学照準器とバッテリーを足した上で砲撃を行うと瞬間的な反動は200kgを超えます!」

 

「………つまりめちゃくちゃ重いって事?」

 

「そうです!」

 

……まぁ、重さの問題は無視はできないだろうな

現にこいつは人が持つようなものではないからな……

 

「1回、持ってみます」

 

アリスはスーパーノヴァに近づき

 

ヒョイ

 

軽々と持ち上げてしまった

……冷静に考えてみればそういえばアリスはロボットみたいなものだったな…………

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

ここにいる全員、びっくりして固まってしまった

 

「ま、まさか、持てるとはね……」

 

「まぁいいさ、アリス、1回点検するからこっちに……」

 

「えっと、ボタンは……」

 

「まて、アリス……」

 

「光よ!!」

 

ポチ……

 

アリスはトリガーを押すと、スーパーノヴァが起動し、チャージされていく

 

「えっ、えっ!?」

 

「と、止められません!?」

 

 

「ウタハ先輩!どうしましょうこれぇぇ!!」ブンブン

 

「アリスストップ!振り回しちゃダメ!」

 

ウタハ、がそういうが、スーパーノヴァのチャージは進み、今にでも発射されそうな感じ

 

「まずい!みんな伏せろ!」

 

スーパーノヴァはみんながいる方に……

 

ズガンッ!!

 

発射されなかった

先生がスーパーノヴァを蹴り上げ、銃身が上に向いた時

 

ドカアアアン!!

 

スーパーノヴァから放たれたビームは、天井を突き破り、空彼方へと消えていった……

 

「………あっ、え?」

 

「アリス」

 

「はっ、はい!」

 

「振り回すな、みんなに当たったらどうする」

 

「あっ……えっと……ごめんなさい……」

 

「……まぁいい、次から気おつけろよ」

 

「はい……」

 

皆に当たる事を危惧してスーパーノヴァを蹴り上げたが……

見た目以上に重いな……

少し足が痺れた……

 

「……なんか、すごい光景を見た気がします………」

 

「あぁ、あのスーパーノヴァをいとも容易く蹴り上げとはな……」

 

「先生ってたまに人間かって疑う事をするよね……」

 

「まぁ、あのネクストを動かす人ですから納得は……」

 

「いや、できない」

 

「先生って本当に人間なんですかね……」

 

 

こうして、アリスの武器選びは、なんとも空気の中進んでいった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「疲れた〜〜!!いきなり試験だなんて聞いてないよ〜〜」

 

「アリスちゃんのおかげで助かった、ありがとう!」

 

「いえ!二人のサポートがあってこそです!」

 

エンジニア部から試練のようなものを出され、それをなんとかクリアし無事アリスの武器を調達し帰ってきたゲーム開発部一行、部室へと戻ってきた彼女たちは……

 

「さてっ、もう廃部の危機は免れたんだし、安心してゲーム三昧できるね!」

 

「いやダメでしょ」ドンッ

 

「そうだよ! ちょっと、気を緩めるには早くない!?」

 

「それにユウカに何かいうじゃなかったのか?」

 

「もちろん言ったよ! 今日の午後にアリスの資格審査に来るってさ」

 

「資格検査?」

 

「うーん、私もよく分かんないけど、大丈夫でしょ! アリスの準備についてはもう完璧なんだし」

 

「………ほんとに大丈夫か」

 

「アリス、自己紹介を!」

 

「私の名前はアリス・ザ・ブルーアイ、ドワーフ族の槍騎士。使用武器はガンランス『火竜の牙』、出身地は……」

 

「いや、ゲーム内アバターのプロフィールじゃなくて、アリス自身の!」

 

「あ、間違えました……私の名前はアリス、ミレニアムサイエンススクールの1年生、最近転校してきたばかりで受講申請のタイミングを逃してしまったため、まだ授業の登録ができていない状態なのですが、来月から正式に授業へ参加する予定です」

 

本当に大丈夫か?

 

「おおそれっぽいね」

 

「た、たしかに大丈夫そうだけど……」

 

「完璧じゃん! これならいけるって!」

 

「ううっ、本当に大丈夫かな……」  

 

「…噂をすればやってきたね」

 

扉が開けられ、ユウカが入ってくる

さっきのでスッゲェ不安なんだが……

 

「……あり得ないわ、ゲーム開発部に新入部員が入ったなんて、あり得ない……」

 

「ふっふっふ、残念だけど、事実だよ!」

 

「あなたが噂のアリスちゃんね。ゲーム開発部に入った、4人目のメンバー」

 

「……」 

 

「……ふーん、ミレニアムの生徒ならほぼ全員把握してると思ってたけど……」

 

「全員…流石はユウカ」

 

「もちろん先生がご飯をエナジーバーにしている回数も」

 

「……」(´・ω・`)

 

「言いましたよね!ちゃんとしたご飯を食べてって!」

 

「それに関しては本当に申し訳ない……」

 

「はぁ、まぁ反省しているならいいですど……」

 

最近料理のバリエーションも少なくなってきたりアビドスの件の仕事とか色々あって……

 

ユウカは怪しそうにアリスの顔をじっとみる

ユウカは手厳しいからな……上手く騙せるか……

 

「……私がこんなに可愛い子のことを知らなかったなんて、ちょっと信じられないわね」

 

「ユウカ、なんか基準がおかしいぞ……?」

 

「……(ビクッ)」

 

「……??? ……よ」

 

「よ?」

 

「妖怪が現れました!!」

 

「妖怪!?い…今この子、私のことを妖怪って言ったわよね!?」

 

「か、勘違いだよ! 妖精って言ったのを聞き間違えたんでしょ、もう、アリスは嘘がつけないんだからー」

 

「くっ……悪役には慣れてるとはいえ、まさか初対面の子に妖怪扱いされるだなんて……良い度胸してるじゃない」

 

「と、とにかく! 部の規定人数は満たしたよ! これでゲーム開発部は存続ってことでOKだよね?」

 

「存続……確かにそうね……この子が本当に、自分の意志でここに来た部員だったら!……の話だけど」

 

『ギクっ』

 

「本来は部員の加入を申告すれば、それだけでよかったのだけれど……脅して無理やり加入させていると言う可能性もある」

 

「人聞き悪いよ!私達はそんなことしてないもん!」 

 

「そーだそーだ!」

 

「だまらっしゃい!……とりあえず、アリスちゃんには簡単な取り調べ……あら、思ってもない言葉が……じゃあ、いくつか簡単な質問をするわねそんなに時間はかからないわ」

 

「………せ、選択肢によっては、バッドエンドになることもありますか?」

 

「バッドエンド……まぁ、そういうこともあるかもね。それじゃあ……アリスちゃん……質問を、始めるわ」

 

「アリスちゃん、あなたがゲーム開発部に来たきっかけは何?」

 

「えっ、えーと……」

 

アリスはユウカの後ろにいるモモイのカンペを見る

 

「えっと、魔王城ドラキュラがやりたくって……それで、ゲーム開発部の存在を知って……」

 

「…なるほど」

 

(よし、このまま行けば大丈夫だな)

 

「でもここはレトロゲーム部じゃない、あくまでもゲーム開発部。……つまり、あなたもゲーム作りに参加するということよね? 何を担当するの?」

 

「タンク兼光属性アタッカー……じゃなくて!プログラマラスです!」

 

「……プログラマーじゃ無くて?」

 

「え」

 

(モモイ?)

 

(やべっー…)

 

「あ、あれです!緊張で間違ってしまいました、えへへ…」

 

「……そう」

 

(お姉ちゃん……)

 

(ごめんごめん……)

 

(はぁ……)

 

「ふーん、プログラマーねぇ……すごく難しい役割だと聞くけれど」

 

「はい、そ、そうです。プログラマーは大変です、過労で意識を失ったりもします」(カンペ読み)

 

「な、なんですって!」

 

「それでも大丈夫です!」(カンペ読み)

 

「いや、大丈夫じゃないでしょ……ちゃんと休みなさいよ」

 

「宿屋で寝るか、聖堂にお金を払えば、仲間と一緒に復活できます!」(カンペ読み)

 

(おい?)

 

(しまった……)

 

「そ、そんなわけないでしょ!?」

 

「……あー」

 

「そんなわけないのですか? 常識のはずですが……もしかして、『英雄神話』や『聖槍伝説』をご存じないのですか? 神ゲーですよ?」

 

(アリス、これ!)

 

「ファイナル・ファンタジアというゲームもありまして〜」(カンペ読みじゃない)

 

(あれ?私のカンペを見ていない!?)

 

「アリスちゃん、ストップストップ」

 

完全にスイッチの入ったアリスは、熱気の入った言葉で言う

 

「ダメです! まだ、ファイナル・ファンタジアについて語っていません! あの名作を語るには、もっと時間が必要なのです!」

 

「……いえ、もういいわ」

 

「そうですか……?」

 

「アリスちゃん、あなたのことについては概ね理解できたわ……」

 

(もうダメだぁっ!?)

 

(どうしよう……!?)

 

「ちょっと怪しいところはあるけれど、……ゲームが好きだってことは十分伝わったわ」

 

「ということは?」

 

「……そうね、認めましょう。ゲーム開発部の4人目のメンバー……」

 

え……?」

 

「っていうことは……!」

 

「規定人数を満たしているので、ゲーム開発部を正式な部活として認定するわ……」

 

「やったぁ!」

 

「良かったぁっ!」

 

「そ、そしたら部費も貰えるし、このまま部室を使ってもいいんだよね!?」

 

「……そうね、今学期まではね」

 

「……え?」

 

「な、な、なんで!?」

 

「それと、部費なんて出る訳ないじゃない」

 

「……あの、今学期までって言うのはどういう」

 

「あら、知らなかったの?部活の存続は規定人数だけじゃなく、同時に部としての成果を証明しないといけないのよ、その期間は今月末まで! 結果を出せない部活は、たとえ4人いても400人いても、廃部になるのよ」

 

「嘘だ、あり得ない!」

 

「あり得るの!この間、全体の部長会議で説明した内容なんだから!」

 

「ってことは、ユズが聞いてるんじゃないのか?」

 

「……いいえ、ゲーム開発部部長のユズは参加してなかったわ」

 

「え!?…あっ」

 

「そうだよ…こういう場合ってお姉ちゃんが代わりに参加するって事にしてたんじゃないの!?」

 

「え、えっと…その日はちょうど……ゲームのイベントがあって…」

 

「お姉ちゃんの馬鹿!!」

 

ここまでの話をまとめるとユウカの話によると現在は部の存続の条件として成果の証明をしなければいけなくなったらしい

では何故それをゲーム開発部が知らなかったというとモモイがゲームのイベントを優先して部長会議をサボリ、その決定を聞いてなかったからだ

全く……なにをしてるんだ……

 

「……正直なところ、アリスちゃんの正体も怪しいし、本当ならすぐに退去を要請しようかとも思っていたのだけれど……正体はさておき、ゲームが好きだっていうのは分かったわ、猶予を与えたのは、その気持ちが本物だと思ったからよ……」

 

「まぁ、新しいメンバーも増えたことだし、前よりもちゃんと面白いゲームが作れるんでしょうね?」

 

「つ、作れる……はず…です」

 

「それじゃあ、楽しみにしてるわよ」

 

そう言って、ユウカは部屋から出ていった

 

「結果的にまだゲーム開発部は存続の危機・・・・って事だよね」

 

「ごめん、私が部長会議に参加出来なかったせいで………」

 

「ユズちゃんは悪くないよ!色々訳ありなんだし……そもそもお姉ちゃん一人に任せっきりだった私も私だし…」

 

「本当に…ごめん」

 

「先生……今まで手伝ってくれてありがとうございます」

 

「……」

 

「ここからは……私達が責任を持ってやります…私たちがやらかした事なので!だから、その……先生はこれで…」

 

「まだ早いぞ」

 

俺は、ゲームカセットを手に持ち、モモイ達の方へ向く

 

「何のために俺が協力している」

 

「け、けど、これは私たちの責任で」

 

「確かにユウカ話を聞いて、正直自業自得では?と思ったがな」

 

「うぐっ」

 

「けど、それでも……ここでやめる選択肢はない」

 

「…どうして……そこまでやってくれるんですか?」

 

「ある人の教えだ……」

 

『いい?困っている人がいるなら絶対に最後まで助けてあげてよ?』

 

「……」

 

「……本当に、協力してくれるの?」

 

「あぁ」

 

「……」

 

「ありがとう!!」

 

「私頑張る!諦めずにもっと争ってみる!みんなと一緒に!」

 

「私も!」

 

「アリスも賛成です!」

 

「わ、私も…頑張る!」

 

こうしてゲーム開発部は、一致団結し、最高のゲームを作ることとなる

 

 

 




スーパーノヴァを蹴り上げあげれるリンクス先生ってやばくね?
色んな意味で人間やめてますよねあの人
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