たった1人の魔法使いの新しい物語   作:UUUーU UーUU

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やぁみんな!久しぶり!作者だ!
私生活が忙しくて久々の投稿だ!
これからもゆったりと投稿する予定ですが、よろしくお願いします。


2話 一歩

1日目

 俺はこれから日記を書くことにする。今俺は避難所にいる。空から機械生命体が降って数週間。あいつらは人間を殺していった。踏み潰したり、ミサイルで撃ったり…。人間は全員、死んでいった。

 それで俺はギリギリ生き残り、ここへ避難した。最初見た時は数十人もいたが今では箱詰めな状態。備蓄している食糧が入ったダンボールを運んでいった。運んで運んで運んでいった。ふと思ったのは、これで足りるのだろうか…という疑問だ。

 

2日目

 日記を書いて2日目、最近避難所の空気がヒリヒリしている。いや、雰囲気が。

 

3日目

 今日はダンボールを運んだ。周りの人の目は暗く沈んでいた。

俺は見て見ぬ振りをしてしまった。何かできるのかと言われれば花を手のひらから出す手品しかない。だが……今この状況で手品をしても効果は……ない。

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

ゴトッ…

ダンボールを運んで床に置く。

そして缶詰を取り出してテーブルへ並べる。

「………………」

「やぁ、いつもありがとうね。」

老人が話しかけてきた。

「いえいえ、大丈夫です。」

その老人は缶詰を手に取る。

「しかし…ぶっそうな世の中になったもんだね………お前さんみたいな若い者が戦って、死んでいくなんてね……」

「…………ええ。早く、終わってほしいです。」

そんな立ち話をしているうちに次の人が後ろへ並ぶ。

 

 

 

 

 

「おーい、そっちに使えそうな物はあるかー…!」

小さな声で叫ぶ声が聞こえる。

今俺は使えそうな物を拾って避難所の生活を少しでも良くしようと夜中に誰もいなくなった街で物品を探している。

たまに人であったものが転がっているのを、目を背けて、今生きている人のために使えそうな物を探して修理する。

そうすれば…少しでも長く、みんなが生きていられる…。そう思いながら探す。

瓦礫の下から探して…探して…

探……

箱が見えた。近くには子供が横たわっている。

見たことある箱……

自分が、あの日…、子供達に、見せた………父さんの…父さんが…持って…

「おい、聞こえてるのか…!」

「おーい………おい…!」

後ろから声が聞こえる…。

おい…!

「聞こえてるのか…!!」

「・・・・・・」

後ろから肩を掴まれた。男の人は俺の上にいる。膝は地面に力無く倒れていて、冷たい。

「・・・……………の…

「ん?」

孤児院の……俺が…父さんの…持ってた…

俺が…見せた……見せてた……手品の…子供の……

「・・・・・・」

「ほら、立て。今日はもう帰るぞ。」

手品の…

「……」

あ…

男の人は血が付いた箱を手に持った。

「ここの周辺には、これしかなかった。いいな。帰るぞ。」

目の前が曇って、少ししか見えなかったが、その男の人の顔は見れなかったけど、、声を張って平静を保とうとしていた。

 

 

 

5日目

 何週間か書き忘れていたけれど、この日記では5日目とする。今は備蓄されていた食糧が無くなりつつある。そのことを話したら誰か外に出て行かなければならないという案が出た。賛成する者は少なかったが、自分から出ていくと言うと他の人は申し訳なさそうに言った。俺は、あのいろんな手品が入った父さんたちの箱をバックにいれて明日の午前中に出ていくつもりだ。

 

6日目

 今俺は外で日記を書いている。あの避難所から出ていって(逃げて)から1時間が経った。正直、俺はあの場所が耐えれなかったんだと思う。自分は逃げた。あの場所で飢えて死ぬのが怖かった。いや……違う。みんなが怖かった。人が怖かった。いつか人から人へとなすりつけられて自分にくると思った。だから逃げた。逃げて、しまった。俺は、なにか、疲れた。

 

ザッ……ザッ……

(歩いて……5時間?かな……)

未だに紅い目の怪物は見ていない。

運が良い……のかな………。

俺は歩いた。そして、街が見えた。まだあの怪物は来ていないないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ………ザァッ…………

どのくらい時間が経ったんだろう…?

歩いて歩いて歩き続けた。

周囲は攻撃によって壊された建物がある。

途中あの紅い目の大群を見たが、運良く気づかれなかった。

他の人がいる場所に向かったのか…わからない。

でも他の人の無事を祈るしかない……。

(街…人がいる場所………)

どこかに人がいるかもしれない。だが、食事を摂ったのはいつか覚えていない。

水分を摂った記憶はあるが……

いや、食糧ももっていかずに出たのだから仕方がないだろう。

「……….」

一瞬視界がぼやける。

何も食べていないからだろうか、俺は目をこすって現実に戻ろうとする。

「あ……」

ふいに声が出てしまった。

人影……いや、子供がいる。泣いているのか顔が下がってしまっている。

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

「うぅ……っ…」

ザッ…

「っ…!!」

(いや……こないで…)

 

ザッ…

 

「…!!」

身体を(うず)めて目をつぶる。

近づいてくる足音が止まった。

 

 

 

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

恐る恐る上目を開いて見上げる。

陽の光が目をつんざくが、やがて回復して自分より大きな人を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママと…パパは…?」

その少女は酷く怖がっているのか、明らかに自分を怖がっている。

「………少し待っててくれるかい?」

と俺はその場に持ち物を置いて道路に足を進める。

「えっと……あっ。」

その先には、アスファルトに力強く一輪の花が咲いていた。

「………」

「ごめんよ…」

 

 

 

 

 

 

あの人がいなくなってからいつ経ったんだろう、、、私は"待ってて"という言葉を信じた。

足音が聞こえる。

「やぁ、ごめんね少しいなくなっちゃって。」

「待っててくれたお礼に……」

お兄さんはてのひらを見せつけて何もないというジェスチャーをする。

そして手のひらを自分のほうに向けて交差させると、白いお花が出てきた。

彼は私に、その1本のお花をくれた。

「わぁー!」

「どう?」

「すごい!もっと見せて!」

と地面につきそうなくらい長い白髪の蒼い瞳を持った少女がせがんでくる。

「ごめんな…、俺は今は…これしかできないんだ……」

慰めるために頭を撫でる。

「そう……」

「・・・」

「穏やかになったら、見せてくれる?」

っ……

「ああ、もちろん。約束だ。」

「…ありがとう。」

その少女は微笑んだ。

こんな世界になったのに、まだ、さっきの花のように…

「…こちらこそ。気に入ってくれてよかった。」

「ええと……お兄さんは、どこの人なの?」

「……警戒しないのか…?」

「だって、お兄さん優しいから。」

「……そっか。ありがとう。」

「それと、君のパパとママはどこかな?絶対に心配してる。」

「……………」

「・・・そっか、遠くに、いるんだね……」

「・・・うん。」

少女は俯きながら答える。

逸れたのか、もしくは…

いや、まずは…

「じゃあ、お兄さんと一緒に人がいっぱいいるところにいこうか。1人だと危ないからね。」

「いいの?」

「うん。ほら、おぶってあげるから乗って。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ…

足にアスファルトが擦れる音が聞こえる。

俺は名前も知らない少女を背負って人が居そうなところへ歩く。

確証は無いが、いつか着くはずなんだ。

「…ねぇ!お兄さん……あっちに人いるの…?」

「わからない。でも進まないよりはマシだよ。」

「…そう………」

それから、少女は何も言わなかった。何も聞こうともしなかった。

この世の中だからそうなってしまったんだろう。

 

 

「ふぃー……ここで休憩しようか。」

俺は近くの廃墟の中へと入る。

まだ使えそうな椅子に女の子を座らせて俺は地面に座る。

「…お兄さんは、いつから歩いているの?」

「え?」

「うーん……数日…、かな?」

とはいえ、行き着いた先がここなんだけれど…

「そう……」

「もしも、もしもなのだけれども…お兄さんが向かうところに、何もなかったらどうするの…?」

「……決まってるよ。」

「さっき話した通りさ。何もなくても、その先にあるかもしれないだろ?」

「………それが…死んじゃうことになっても…?」

「・・・・・」

「なら、それが俺の物語だったってことだと思う。でも、そうならない物語が良いな…。」

「でも、君の歩む道(物語)の最後は自分で終わらせちゃいけない。」

「もうダメだって思っても、生きることを忘れちゃいけない…。」

「当たり前のようなことだけど、生きることは何かしらの希望なんだ。」

「・・・希望…?」

「そ。誰かが生きててくれてありがとう。とか、そういう……」

「でも、私にはもう……」

「なら、俺が言う。」

「人間なんて、誰も孤独で生きるには限界があるんだ。だから集まって力を合わせる。」

「だから、君が押しつぶされそうになったら、俺が助ける。俺が君の希望になるよ。」

「……………」

俯いていた少女の目が大きくこちらを見ている。

「とにかく、まずは歩こう。君のような子供を安全な場所に連れて行かないと。」

「……ありがとう、お兄さん…。」

と少女は椅子から降りる。

「……」

髪の毛が長くて、地面につきそうになっている。

「ちょっとこっちに来てくれるか?」

「うん。」

とことこと少女はこっちに来てくれた。

「髪が長いから結んであげる。」

「できるの?」

「ああ。もちろん。孤児院の子に教えてもらったからね……。」

「…………」

「お兄さん、大丈夫?」

「……ああ。」

 

 

 

 

 

 

お兄さんが後ろに回って私の髪の毛を横にして結んでいる。

少し時間が経ってようやくできた。

「ふぃ〜…これでどうかな?」

と自慢げに言う。

「本当にできたの?」

「ああ。」

「えっと……何か見れるなにかは…あっ、少し待ってね。」

彼は割れて少し汚れた鏡をハンカチで包んで持ってきた。

「これでどうかな?」

「……!」

上手にできていて、私は嬉しかった。1人っきりになって、寂しかった心が、洗い流せるほどに美しいと感じた。

「すごい…!すごい!」

「そっか…。」

と彼は頭を撫でる。

「あ、触らないで……崩れちゃう……」

「おっと、ごめんな?」

「……でもありがとう。」

「どういたしまして。じゃあ、またおぶってあげるから…」

「ううん。いい。自分で歩く。」

「お?、なら疲れたらまたおぶるからな。」

「ありがとう。」

「ええと……お名前は?」

「俺はハルだ。ハル・ソーマ。君の…」

彼が私の名前を聞こうとした時に、瓦礫が崩れる音がした。

「……?」

彼は音のしたほうへと目を向ける。

「少し待っててくれ。音のしたところを見てくる。」

彼はバックを持って立ち上がる。

「っ!待って…!」

「大丈夫!もしかしたらまだ生きている人だと思うから、近くに避難所か何かあるか聞いてくるよ!」

と安心させようとしているのか笑顔を見せる。

そうじゃない……私は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は瓦礫のした方へと向かった。

(確か…ここだったよな……)

少し脚を運ぶと人影が見えた。

「あの、すみません!ここの近くに……」

光景がはっきりしていくと、そこには血を出して倒れている大柄な男性の前に、異形の化け物が立っていた。

「…人間……まだいたのか。」

「っ!!?」

 




次回予告
ハルの目の前に現れた怪物(ファントム)
その攻撃に手も足も出ない。
だが、彼は生きるために。
希望を胸に秘めて。
今、変身する。
「俺が、最後の希望になるんだ!」


3話 魔法使い
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