ダヨーンとシェーブックの友達DAKARA 作:Camille Hayami
【キューピー囲炉裏クッキング】
カミーユのおばあちゃんは喫茶店エリアの囲炉裏でポテトチップスを調理すると、カミーユとシーブックはおばあちゃんからポテトチップスをもらって、ジャスミン茶と一緒に【ぉゃっ】をいただいた。
のり塩で厚切りざくざく感が心地よいシエスタ休憩の時間帯もたけなわで、もうじき夕暮れ時が近づく……そんな三時のフィーカの時間帯なのだ。
お天気は晴れたり曇ったり、ちょっと風が出てきたなと感じる……、屋内に吹き込む通り風が爽やかで心地よい秋の良き一日なのだ。
カミーユとシーブックはお昼休みの灌水作業などを窓辺と教室棟の鉢植えなどのお手入れを済ませると、ああ……ずいぶんと心地よい爽やかな風が吹くようになったねと……そんなおはなしを交わしつつ、おゆうごはんはレバニラ炒めでも作ろうかしらとカミーユのおばあちゃんから聞いていたので、冷蔵庫で冷やしておいた阿里山の高山烏龍茶をレバニラ炒めとフード・ペアリングするお茶にキメていたので、もう少し作り置きしておこうとなった。
ムーミンの六十周年記念のティーポットに阿里山高山烏龍茶を水出しで煎れて、冷蔵庫で冷やしておく……その間にカミーユとシーブックはホワイトユールのホワイトビーチまでお散歩した。
美しい海岸に浜辺のコントラストがスペインの村のリゾートエリアであることを端的に物語っている。
青と白の美しいさざ波や澄んだ空に白い雲と海辺をふたりで仲良く歩いた。
サンダルにさらさらとこぼれ落ちる砂浜の砂が、ホワイトビーチの美しさに拍車をかける。
清らかな浜べりの海の家で海の幸の芳ばしい焼き音や磯の香りが混じり合って、夕暮れ時が近い……そんな団らんにも似た雰囲気を醸し出していた。
やはり海辺のリゾートなのだ。
そして夕暮れ時に喫茶店エリアに戻ると、カミーユとシーブックはおゆうごはんの時間になるまで、エーデルワイスの先生とカロル先生にお勉強をみてもらうことになり、ゆっくりとした黄昏時はとても美しく伸びやかに時計の針は進み……確かな学び舎の学習内容を一日を通して反復練習したかのような……そんな学生らしい一面を垣間見た。
青春って良いですねとカロル先生はやっぱり青春って良いですとエーデルワイスの先生と談笑しながら、お座敷部屋できっちりお勉強をしたり、スミレのルイボスティーやジャスミン茶で水分補給をしたりしながら……ゆるやかなハイティーを楽しむのだった。
カミーユのおばあちゃんはそろそろおゆうごはんの支度でもしようかしらねとお座敷部屋から出て、隣のお座敷部屋にはおくすりの副作用で痴呆が入ってしまっているおじいちゃんがポツンと取り残された。
取り残されちゃったの~とおじいちゃんは夕方のニュース番組を観ながら独り言を言っている。
カミーユとシーブックはヤレヤレ、おばあちゃんも大変だなと思いつつ、働き者のおばあちゃんは喫茶店エリアの台所に行き、レバニラ炒めでも作ろうかしらと言っていたので、ふたりは冷蔵庫の阿里山高山烏龍茶の抽出具合でも確かめようと、冷蔵庫に向かった。
冷蔵庫からムーミンの六十周年記念のティーポットを取り出して、軽くスプーンでひとかきして、シーブックとカミーユのマグカップに注いで、ちょうど良さげな抽出具合で、ティーポットにお水を注いで、二番煎じを一晩くらいかけてゆっくり抽出かなぁと……そんな会話を喫茶店エリアで交わしつつ、再度ムーミンのティーポットを冷蔵庫にしまうと、おばあちゃんもレバニラ炒めとか調理していてごま油の良いかおりが漂う中、夕暮れ時のホワイトユールの街並みがはちみつ色に染まる……そんな美しい景色をふたりで窓辺から眺めていた。
やがてカミーユのおばあちゃんの調理が終わり、おゆうごはんは霜降りみたいなレバニラ丼に杏仁豆腐にシャインマスカットにハイマウンテン・ウーロンティーをいただいて、歯磨きして、神きゅんのうがい薬でうがいして、いつものおくすりを服薬して、カミーユとシーブックの相部屋で一日を終えて、眠りに就くのだった。
おやすみなさい……良いゆめをとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度をしながら、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつも、カミーユとシーブックは夢まどろむのだった。
ホワイトユールの街並みがはちみつ色に染まる美しい景色を眺めながら……。
今日はカミーユのお誕生日……今宵煌めく六等星のように月夜にみる夢はどんな夢なのだろう。
それはきっとカミーユとシーブックが今日みた夢世界の彩りのように優しく穏やかで美しい……そんなトロイメライのような子供の情景なのだろう。
カミーユとシーブックはおゆうごはんの食器を片付けて、おばあちゃんから梅しそワカメのおにぎりをもらって、冷蔵庫にしまい、眠り支度をしながら、おやすみ前の楽しい語らいをたしなみつつ……月明かりの窓辺に射し込む月の光がまた格別に美しく、秋の夜長に心地よい潮騒にスズノヤ寺院の鐘の音が重なり多重奏のようで、それはとてもリラクゼーション効果の高い寝心地だった。