ダヨーンとシェーブックの友達DAKARA 作:Camille Hayami
9月11日(木)
【メイド姫は満月の女神?】
そして夜が明けたので、カミーユとシーブックは窓辺とお庭と教室棟の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、如雨露に汲み置きのお水をためた。
汲み置きのお水をためた如雨露で教室棟のお昼休みの灌水作業と、明日の朝の灌水作業が教室棟の鉢植えなら二回分あり、また如雨露に汲み置きのお水をためるのは、明日の朝になるかな……。
降雨量が少ないので、節水気味にお水を使って水やりをしている。
そしてジャスミン茶をムーミンのティーポットで煎れて、冷蔵庫で冷やしておこうと思って、喫茶店エリアの朝陽のさしこめるテーブル席に、昨夜、カミーユとシーブックが夢で見た満月の女神にそっくりなメイド・アタイアでミラージュ・プリズムされた衣装を着た女の子がいた。
シーブックはあれ?どこかで……と記憶の糸をたどり、そうだ九年前に作った新式を買ってくれた子だと、シーブックの記憶の中でその子の姿が一致した。
カミーユはもしかして昨夜の夢はそれでなのかなと不思議に思った。
エーデルワイスの先生はどうしたんだい?とシーブックに訊ねて、シーブックは九年前の話をした。
ああ、新式を作ったのはシーブックみたいだね。
新式装備には作ったプレイヤーの名前が表示されるので、メイド姫のミラージュ・プリズムに換装されている元々の装備をアナライズすると、製作者は確かにシーブック・アノーとアルファベットで表示されていた。
カロル先生はこの子、シーブックのパラレル夢世界の子にそっくりでしょう。目鼻立ちがそっくりで最初双子かなと思ったんですと可愛らしく微笑んだ。
シーブックは記憶の糸をたどり……ああ……そもそも今、シーブックの名前に変えてはいるんですが、元々の自分にそっくりですね。
そして事情があって、倒れていた時にずっと助けてくれていた女の子ですよと考えがまとまり、名前も去年……そうだサマークリスマス本で去年のカミーユお誕生日本のページに書かれていて、けんじゃが描いたこの子の名前の発音を聞いたんだった。
【エリーザベト・エーデルヴァイス】
厳密にはその名義のプレイヤーが正しいですよとカロル先生はシーブックに教えた。
エーデルワイスの先生は神店舗のい・ろ・は・す討滅戦の話は噂には聞いたんだけどね。
ちょうど神店舗がリリアベル商店街の近くに出来てまもなくい・ろ・は・す討滅戦がはじまったんだよね?
シーブックはその通りです。九年前の春頃ですねと答えて、エリーザベト?ときょとんとなり、エリーザベトだからベト液さんとか呼ばれたりするわよとエリーザベトという名前の女の子は初めて口をきいた。
エーデルワイスの先生は親しい友達はリーザって愛称でこの子を呼ぶから、ベト液さんは面白いけど、まあリーザって呼ぶといいと思うんですねぇとニカッとお日さまスマイルで笑った。
カミーユのおばあちゃんは何やら日ごろよく働きすぎなのか、お座敷部屋で休んでおり、おじいちゃんがお座敷部屋から出てきて、用事に出かけた際におばあちゃんがよく眠っているのが見えたので、起こさないで、モーニングももうちょっとあとでも良さそうだねとエーデルワイスの先生はそんな風に言った。
お蕎麦やきしめんを茹でて作ってものびるからねと一言付け加えて。
お蕎麦やきしめんをジャスミン茶やハイマウンテン・ウーロンティーといただいたら美味しそうだねとカロル先生とそんな会話を交わしている喫茶店エリアのエーデルワイス流モーニングはちょっと今日はゆっくり作ろうとおはなしを結んだ。
そしてエーデルワイス流学習法で朝活をしたりして、休憩時間にはサッカーボールを使った体幹トレーニングをしたりして、喫茶店エリアで水分補給をしながら、おにぎりとハイマウンテン・ウーロンティーでも全然腹持ちが良いねと、昨夜おばあちゃんがくれた梅しそワカメのおにぎりを阿里山高山烏龍茶と一緒にいただいたモーニング・ティータイムはこれはこれで素晴らしいフード・ペアリングなんですねぇとエーデルワイスの先生はニカッと笑うのだった。
朝のニュース番組をゆっくり眺めながら……。
イレブンジス・ティーはマルクト広場でパンでも買い出しで買えたらいいねとなり、イレブンジス・ティーはライチティーとか美味しそうで、ジャスミン茶とライチティーのオーラルケアの相乗効果が期待できますねとカロル先生は優しく微笑んだ。
全体的にニュアンスカラーよりのはちみつ色の朝陽が優しげなモンマルトル通りの喫茶店の名残が残る教室で、今日もエーデルワイスの先生とカロル先生はお勉強を子どもたちに教えている。
ここはスペインの村のホワイトユールにあるモンマルトル通り……ラバンディン城趾は高台にあり、市庁舎前マルクト広場へと続く露天通りが印象的な美しい街並みを楽しめる城下町だ。
昔ながらの城下町で、豪商の街でもある。
三井家発祥の地であり、シーブックにはゆかりがあるのだった。
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