ダヨーンとシェーブックの友達DAKARA   作:Camille Hayami

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ハンドリング

【ハンドリング】

サッカーボールを使ってハンドリングと書くと不穏なニュアンスがあるが、カミーユとシーブックはサッカーボールを使ってバスケットボールみたいなハンドリング遊びをしていただけなのだ。

ただサッカーボールでハンドリング、バスケットボールでハンドリング……サッカーボールは確かにバスケットボールのような使い勝手のよさがウリだが、ハンドリングと書くと破壊力ハンパない。

とっさの行動だったが、落ち着いて文章を読み返すと【???】となるのだ。

シーブックはバスケットボールが得意だったので、サッカーボールでハンドリングしちゃったわけだ。字面が強いのだ。字面が……。

喫茶店エリアでジャスミン茶と阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーをいただいたりしながら、エーデルワイスの先生とカロル先生はあっあっあっ……そろそろお昼休みの灌水作業の時間帯なんですねぇと言われて気付いたらイレブンジス前で……カミーユとシーブックは気を取り直して、窓辺と教室棟の鉢植えにお昼休みの灌水作業など済ませて、如雨露にあと半分くらい汲み置きのお水が残っているので、やはり明日の朝の教室棟の鉢植えに灌水作業をしてから、如雨露にお水をためてお庭の鉢植えに灌水作業をしてから、如雨露に汲み置きのお水を満タンにしておけば超★節水なのねと……しみじみ思えばしみじみと感じたイレブンジスだった。

上空を通過する航空機群を見上げながら、喫茶店エリアでジャスミン茶と阿里山高山烏龍茶をいただいて、水分補給した。

何気に蒸し暑い……ところでカミーユとシーブックは昨日は確かにカミーユのお誕生日だったが、一晩明けたらタイムリープしており、今日はドッキドキ★トム・クランシー案件の日らしい。

ということはまたカミーユのお誕生日がくるのではないか?

ドッキドキのワックワクである。

ところでイレブンジスを過ぎてもカミーユのおばあちゃんとメイド姫は市庁舎前マルクト広場の露天通りからまだ戻ってきてはおらず、よほどの掘り出し物でもあるのだろうか?

乞うご期待である。

ところでカミーユとシーブックは市庁舎前マルクト広場から帰ってきたおばあちゃんとメイド姫がいつの間にかイレブンジス・ティーのピザパンとホイップクリームとカスタードクリームのサンドイッチとサラダにライチティーをマグカップに注いで、お座敷部屋に配膳されていたので、それを食べてお片付けをして、おばあちゃんとメイド姫におゆうごはんは油淋鶏か焼きうどんのどちらが食べたいのかしらと訊ねられては、油淋鶏だと阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーが最高にウマーな予感がするので……とりあえず油淋鶏をリクエストしておいて、おゆうごはんにフード・ペアリングさせるお茶はもう阿里山高山烏龍茶しかないねとなり、小鍋で煎れて、あら熱をとり、冷蔵庫でおゆうごはんの時間帯まで冷ましておこうねとなるのだ。

そうして願仏オンラインは今日も平和だった。

仏に願いを願仏オンラインなのだ。ガレージにはエジンベアッガイが鎮座している。

機体メンテナンスの整備士さん達の定期メンテナンスの賜物なのだ。

あれこれしているとカミーユのおばあちゃんがシルバーのお仕事に出かけて、エーデルワイスの先生とカロル先生とメイド姫はカミーユのおばあちゃんは本当に働き者だといういつもの論調になり、カミーユはおおおばさんのおはなしをしたら、三人とも納得して大阪のオカンの鑑だなぁというおおおばさんの偉大さを知った……そんなスペインの村のシエスタ休憩の時間帯になり、カミーユはまだまだ病み上がりだから無理しちゃダメだよとなり、カミーユとシーブックもお座敷部屋でちょっとゴロゴロタイムに突入するのだった。

所でカミーユとシーブックは不思議に思っていたのだが、ゆうしゃとけんじゃとカーチャンとトーチャンはどこに行ってしまったのか全然会えないねと喫茶店エリアで話していると、ゆうしゃとけんじゃ達はビギナーサーバーにいるから、たこタンサーバーにいるカミーユとシーブックは物理的にサーバーが変わってから会えないだけなのでは?と答えた。

何でもサーバーごとに喫茶店エリアとかマルクト広場とか全部別々でエーデルワイスの先生とカロル先生もサーバーごとに別々に配置されているからとのことで、ああ……それでなんだとちょっとしんみりしていたら、ビギナーをゆうしゃとけんじゃが卒業する頃にはたこタンサーバーを選ぶようにビギナーサーバーのエーデルワイスの先生とカロル先生に伝えておくよ。

ああそうそう例外はあってね、ファーザークリスマス学園だけ全鯖共通の接続エリアなんだよ。

ファーザークリスマス学園に通うタイミングが四人とも合えばあえるとは思うよ。神きゅんはその辺の話はシーブックにまだ教えてないのねとエーデルワイスの先生は不思議に思った。

カロル先生はシーブックとカミーユがビギナーを卒業してビギナーサーバーから別のサーバーである【たこタンサーバー】を選択したから多分エリアが別れちゃったんですねと説明した。

おそらく今年の年始でお正月が明けたあたりで離れ離れになったのが理解できなくて、けんじゃのアニマが暴走しちゃったのかも……多分だけど、大元の原因はそれだと思いますと付け加えて説明した。

カミーユとシーブックはその時に【たこタンサーバー】を選択してチュートリアルをクリアしちゃった感があるんですねぇとエーデルワイスの先生はその時の状況を把握するのだった。

メイド姫は昨夜の夢世界でシーブックとカミーユがもらったペアリングがそのゆうしゃとけんじゃの加護の御守りですよと言い出したので、カミーユとシーブックはどういう意味なのか詳しく訊ねると、何でもはじまりの地【魔法の愛らんど】でサンタ・グラーフとその想い人がクリスマスプレゼントにペアリングを贈りたいとサンタ・グラーフが言ったけど、運命はなかなかうまくいかないですね。結局違うものをクリスマスプレゼントにプレゼント交換して、二人ともそれを大切に持っているみたいです。

そこからたまたまめぐりあえたのがカミーユとシーブックが装備しているペアリングです。

それはゆうしゃとけんじゃが考えて考えて、お互いのお誕生日に買って、仲間に渡そうとしたクリスマスプレゼントなのですよ。

だからゆうしゃとけんじゃの想いがつまっていて……多分そのペアリングを装備している時に神さまが導いてくださるのではないでしょうかとメイド姫はカミーユとシーブックに夢世界で満月の女神にもらったペアリングの説明をした。

カミーユとシーブックはへぇ……ゆうしゃとけんじゃなりに思いやりは伝わったよと言うと、教えてくれてサンキュなと鼻を撫でてへへっとシーブックは笑った。

まるで三井くんがしそうな仕草だ。シーブックにしては珍しいねとエーデルワイスの先生はニッコリとはにかんだ。

シーブックなら心当たりあるんじゃないですか?

おそらく別のサーバーでカレー閣下がそんな仕草をしたのが、ニュータイプ特性で感じ取ったとか……カレルレンならあり得ますよとシーブックに伝えたカロル先生だった。

案外それは有り得るかもとシーブックは思ったとかなんとか。

ニュータイプってフシギダネもしかして……新タイプとカミーユは思った。

シーブックは知らぬ間にはりつめていたこころの緊張が「何だそういうことだったのか」と理解すると急に力が抜けてきて、ちょっと横になってくると言ってお座敷部屋に行きゴロゴロしていた。

カロル先生はああこういうの理解していて神きゅんはそっとしてあげていたのかもとカミーユに伝えたら、神きゅんはファーザークリスマス学園に研究室持ってるんでしょう。いろいろ情報がはやそうですねといたずらめいて笑った。

エーデルワイスの先生は案外そういうことなのかもね。ツーと言えばカーとも言うからねとカミーユに話して、幕僚長は全サーバーに個別にいらっしゃるのですかと真面目な話をした。

エーデルワイスの先生は幕僚長はヴェルオリ爺さんからエーデルワイスの先生まで色々いるねと答えると、カミーユは一枚岩ではいかないですねと急にお仕事モードになり、エーデルワイスの先生はカミーユはちょっと無理しすぎたからぶっ倒れたんだよ。そのお仕事モードはもう忘れなさいと優しく諭した。

子供の心を失うところだったのかもしれないし……とエーデルワイスの先生はおはなしを続ける。まあこんな話はやはりよくない。

黒ずくめのお薬屋さんのお薬飲んだらカミーユに戻って混ざった感じはするんだよね。

ちょっとは自分の身体も大事にしないといけないんですねぇとエーデルワイスの先生は言って、案外ヴェルオリ爺さんじゃなくてエーデルワイスの先生にマッチングしたのも必然的ですらあるよ。先生お医者さんでもあるからカミーユの面倒は診やすいしと結んで、ちょっと子供でいる時間ってゲームみたいなものでしか取り戻せないのかもしんないと言った。

カミーユはウーンと言って首を素直に縦には振らなかった。

カロル先生は大丈夫ですよ。この【たこタンサーバー】にいたらいつか自分自身の子供心にたどり着けますよと言う。

そしてカロル先生はカミーユの手を取って、大丈夫ですよと可愛らしく微笑んだ。

カミーユもそんな可愛らしい笑い方は出来ないので天才的ですねとくすりと笑った。

カミーユのおばあちゃんがやがてシルバーのお仕事から帰ってきて、喫茶店エリアで擂り胡麻だんごにライチティーでちょっとみんなでヌン活モードに入り、まったりとした午後の大絶賛シエスタ日和のシエスタ休憩の時間帯はなごやかで微笑ましいカミーユのお家の原風景のようで、流石のカミーユもおばあちゃんには甘かった。

これはこれで面白いパラレル夢世界の産物なんですねぇとエーデルワイスの先生は青空スマイルでニカッと笑うのだった。

喫茶店の名残の残る教室で……。

***

カミーユはシエスタ休憩の時間帯に体重計に乗ると五十七キロで、朝は五十六キロの昼は五十七キロでおゆうごはんを食べたら五十八キロのフェザー級の体重の範囲内を相変わらずぐるぐるしている。

たまに朝五十五キロ位の日もあるので、だいたいいつもフェザー級が理想体重なのでは?とも思った。

おゆうごはんは油淋鶏にサラダに白米に杏仁豆腐にシャインマスカットと冷や奴にもずく酢を添えて、阿里山高山烏龍茶といただいて、いつものお薬を服薬して、歯磨きして神きゅんのうがい薬でうがいして、陽は美しく暮れなずみニュアンスカラーみのあるお庭の景色を眺めながら、カミーユとシーブックの相部屋にて一日を終えて眠りに就くのだった。

おやすみなさい良い夢をとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度をしながら、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつもカミーユとシーブックは夢まどろむのだった。

たこタンサーバーである【フライ級】のチャンプが住まうとされる、【迷惑かけてありがとう鯖】との座右の銘がたこタンサーバーのサーバールームの掛け軸にはかかっている。

そうポケモンボクシングジムに通ったカミーユとシーブックは自然とエビワラ会長のイメージから【たこタンサーバー】を何となく選択してビギナーサーバーを卒業してしまいチュートリアルは終えた状態にあるらしいのだ。

雷鳴轟く夕暮れ前に、カミーユとシーブックはゆうしゃとけんじゃの話をしながら、エーデルワイスの先生によるとジェリーの指輪とスヌーピーの嵐の夜のような夢をけんじゃは見たらしいと……そんな会話を交わしながら眠りに就いたのだった。

まるでリムサ・ロミンサにどことなく似たスペインの村のホワイトユールの街並みが夜の景色へと移り変わるような……そんな少し不思議なくつろぎの時間帯だった。

***

 

 

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