どうも、
まあ、結構な時間が経ってたのは予想してたがな。
俺ら分体ってのは死ぬと配置所?みたいなところに運ばれるんだが、まあ呪力操作しかやる事がないのなんのって。
いやね?術式の見直しとか、自己研鑽とか。色々とやれる事は沢山あんだけど……いかんせん暇です。
スマホを使い慣れた現代っ子を舐めないでほしい。
現代っ子はスマホ依存症だからスマホないと発狂するんだぞ。
発狂しすぎて怒り狂っちゃうレベルでな。
まだやる事があったからマシだけどな…。
「蝶々よ、この指とーまれ!」
変形させた人差し指に止まるのは蝶。蜜という名の血液をチューチューと吸って美味しそうだ。
魂への直接攻撃以外も喰らう代わりに使える幅が広くなった真人みたいなもんだな。
ふふ、化け物じみてて誇らしいぜ。
「ぶんちゃんの個性って変形?良か個性やね」
「不和……真綿…!?」
「なに驚いてるん?うちら幼馴染やろ」
不和真綿……原作で緑谷の先輩に当たる人物であり、綿の個性で雄英にまで行っている猛者中の猛者。
そして……俺の推しでもある。
ヒロアカ世界で転生すると原作キャラが幼馴染になっている展開があるが、今回がそれか。それなのか!?
転生させてありがとう。神様ウルトラ感謝してます。忠誠誓わせてもらいます。
「気にせんくて良い。少し寝ぼけてただけだ」
「そう?なら良かっちゃけど」
危なかった……。気分が上がりすぎてクールが剥がれるところだった。
つか、俺と真綿の歳って一緒なのか?だったらずっと一緒にいられるから良いんだが…。
「うちゃ友達が待っとーけ。じゃあね」
歳が違うのかよぉ!!真綿の幼馴染として転生できたのは感謝しますけど、同い年でやってくれよ!
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クソねみぃ。
幼稚園の内容が興味ないとかじゃなくて……。シンプルに眠気がヤバい。
俺は術式を1回1回切ってる訳じゃなくて、ずーっと発動している。
維持に違う呪力量は僅かだから油断してたが、個性ってのは身体機能の一部。常時発動はさすがにクルな…。
こりゃ帰ったら一体の分体は寝かせておかなきゃ……。
ふわぁ、睡魔が、もう限界まで……
ガヤガヤ周りがうるさい。
もう外で遊べる時間になったのか?つーことは2時間ぐらい経ってんのか。
にしてもこの騒ぎは異常だな。何が起こってんだか。
「謝りんしゃい!人んぬいぐるみグチャグチャにするなんて悪しゃがすぎる!」
「別に俺の勝手だろ!」
「人もんだって言いよーと!」
真綿、そしてその後ろに女の子。しかも泣いてる。
その元凶はあのクソガキか?話から見るに人のぬいぐるみ壊したんだな、道徳1だろアイツ。
「邪魔すんな!」
「邪魔しぇな悪戯するやろ。やけん邪魔する!」
クソガキの腕が大砲に変形し、光が収束する。
その膨大なエネルギー、まともに食らえば大怪我する事は確定だ。
最悪、四肢のどこかを欠損する可能性まであるレベルだ。
そういうところがクソガキなんだよ…。
拡張術式
「惰羅化羅……」
「樹海片鱗!!」
腕が幾数にも絡まる樹木へと変化し、光り輝く砲弾の衝撃を全て受け止める。
手のひらが焼け爛れるような激痛が襲い、思わず顔を顰めてしまう。
けれど、応用力が高い真人が「惰羅化羅」という拡張術式。個性によって傷ついた細胞を急速に回復し、擬似的な反転を再現する。
樹木の腕を人の腕に戻す。その際に恨みがましい視線を送る加害者にはため息しか出ない。
「何がしたいんだ、お前…。人の物を壊すだけじゃ飽き足らず、女の子の顔に傷までつけようとして。……いや、それだけじゃ足りないかもな。もっと大怪我を受けさせたかもしれない」
視線がだんだん強くなるのを自覚する。やっている事は
その二つが凡クラのクソガキへの対応を激化させていた。
だがまあ……
「だっ、だからどうしたんだ!」
コイツは開き直った訳だが。
……今回の件子どもの癇癪として流すのは簡単だ……だけど、今の俺は子どもじゃない。
だから大人気ないなんて心配する必要はない。
何より……
「構えろ、凡クラ。好きな女を傷つけられそうになって我慢などできるか」
「好きな女?その負けん気が強い女か?女を好むセンスないぞ」
「はいプッチン。キレたからな。好きな女を傷つけられそうになって、馬鹿にした。もう止まらないからな、絶対に許さん」
「それはこっちのセリフだ……機関銃用意!」
腕が大砲から機関銃に変わり、先ほどとはまた違う光の集め方をしている。
さっきが瞬間的な火力ならば、今回は継続的な火力を与えようとしている。
だからどうしてって話だが。どれだけ回転率が早かろうとも、全て受け切ってやるよ。
目の前で大好きな女を馬鹿にされた男の底力、とくと味わえ。
「発射ァ!!」
拡張術式
「惰羅化羅……」
「呪盾・光輪!!」
両手を媒介とし、赤黒く、白色の盾を顕現させ、防ぐ。
盾が後ろに二人を防いでいるうちに全身に呪力強化を施し、瞳を「惰羅化羅」によりさらに強化する。
これで対処する準備は完全に整った。
さあ、こい。さっさと弾切れしろ。チャージの一瞬をついて、俺が勝つ。
来い……
尽きろ………
追加のエネルギーをチャージしろ……………
今……!!
「分ぁってんだよ!そんなこと!弱点曝け出したまま戦うか!」
残っていた弾丸が迫り…………叩き落とされた。
「こちらこそ言わせてもらおう。分かりきってんだよ、そんなこと。理解した上での攻撃だと知れ」
機関銃を防ぐために作り出した「呪盾・光輪」……実はそれを作る際、もう一つ作っていた。
体内から分泌した血液と肉を合わせた二刀の剣。
その切れ味と強化された動体視力があれば弾丸を切ることなど容易に可能となる。
「阿修羅抜刀・青天千日紅」
弾丸が全て真っ二つにされ、空中で爆発が生じる。
炎と爆風を背景として、威嚇するような視線で睨みつける。
それに恐怖してか、新たなエネルギーを溜めようとするが、それを許すはずもない。
血を凝固化させたものを空中に浮かばせ、銃口に詰める。
「やめとけ。無理に発動しようとしたら腕が吹き飛ぶぞ?自傷がしたいというのなら別だがな」
さてと………クソ緊張したぁ〜〜!
使い慣れてない武器なんて使うもんじゃねえよ。刀ってのは使い慣れてるやつが使うから強いんだ。初心者がやっても強かねえ。
エゲツない切れ味と呪力による強化があってようやく使用可能だ。
格好つけて刀なんて使うんじゃなかった…。まあ、それで切れたんだから結果オーライだな。
……あとで練習しとこ。
「戦闘能力を失った凡クラに追撃するほど人間を捨ててはいない。お前とは違ってな…。さっさと引け」
「くっ……あとで覚えてろよ!」
「逃走セリフ思いっきりチンピラじゃねえか」
あんまり人のことを断定したくないが、ありゃ将来
いや、もしかしたらその度胸すらないか?
「まわたー、怪我ない?」
「……ない」
「そっか、なら良かった」
「……!!」
怪我がないことに安心し、安堵したら頭突きを食らいました。
「ふん!ブンちゃんのバカ!」
「ふむ…流石に公共の場での告白はアウトだったか。学習学習」