TAXI Archive 作:ヴァルキューレ警察マルセイユ分校
-トリニティ総合学園僻地内部-
「すっごーい!何か高そうな高そうな物が一杯ある!」
「お姉ちゃん……うっかり落としたりしたら大変な事になるから気を付けてね…?」
「わかってるってー!」
「これ売ったら幾らになるんだろう…」「シロコ、間違っても盗むなよ?」「ん、分かってる、気になっただけ」「なら良いんだけどよ…」
「ロ、ロッカーが恋しい…」プシュー「大変です!ユズがオーバーヒートしてしまいました!」
ガチャ…
「ダニエルこんにちはぁ!!!!」
「…このめちゃくちゃに喧しい声は…久しぶりだなぁ宇沢、最後に合ったのは違法モモフレンズグッズ製造工場にカチコミした時だっけか?」
「えぇ!まさかダニエルとまた一緒に戦えるとは思っても居ませんでしたよ!」
「宇沢が来たってこたぁ」「うん、私も居るよ」
「昨日振りだな杏山」「ナギサ先輩に言われて呼び出されたけど…随分人が増えたね…?」
「気分転換になるだろうと思って連れてきたのよ、杏山とは同学年だから話しやすいと思うぜ?」
「えっそうなの?てっきり年下かと思ったけど」
「所がどっこいピチピチの高校1年生だぜあいつら」
「そうなんだ…」
「ま、杏山達が来たってこたぁそろそろ桐ちゃんも紅茶を入れて戻って来るだろ、自己紹介はそん時にやりゃあ良いや」
ガチャ…
「お待たせしました、少々紅茶選びに手間取ってしまって…」
「別に気にしなくて良いぜ桐ちゃん、俺たちの中で紅茶の味が分かる奴居ないし」
「ん、何か馬鹿にされた気がする」「シロコ、紅茶飲んだ事は?」
「午前の紅茶なら飲んだ事有るけど…」「まそう言う事だ、パックの紅茶を飲んだ事ある奴と言ったら…あってもヒマリ位じゃねぇか?」「申し訳ありませんがダニエル、私は紅茶よりもコーヒー派ですので紅茶についてダニエルの期待程詳しくは無いですよ」
「ありゃ、宛が外れたか」
「私の方からは初めてな人でも飲みやすい種類の茶葉とそれに合うお菓子の方を用意させてもらいました、では皆さん…お疲れでしょうからここからは少しティータイムのお時間と致しましょうか」
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「ンマーイ!!ポテチも良いけどこれはこれで美味しい!」ムシムシャ
「お姉ちゃん、お菓子を食べるのは良いけど零さないでね」パクパク
「分かってるってミドリ~!!」
「結構美味しいかも…」バクバク
「天童アリスです!貴女の名前は何でしょうか?」
「
「はい!よろしくお願いします!レイサ!」
「ん、杏山カズサだね、私は砂狼シロコ、ダニエルから話は聞いてる、よろしく」
「杏山カズサです、よろしくお願いします、シロコ先輩」
「ん、よろしく…」
「「………」」
「「
「ふむ…普段は珈琲の方を嗜んでいますが紅茶もこれはこれで…」
「では…こちらの茶葉も試してみますか?」
「おや、よろしいのですかナギサさん?」
「えぇ、ヒマリさんとは話が合いそうですので、よろしければ紅茶の淹れ方も一緒にお教えしましょうか?」
「紅茶の淹れ方ですか…そうですね、1つご教授の程、お願いします」
「分かりました、まず~」
「さてと…」モキュモキュ
「杏山~」「………」「杏山キャスパリーグカズサ~」
「今私の事なんて言ったダニエル!? 」「おー悪い悪い!考え事してて話聞いて無さそうだったからついつい 」
「はぁ…で、何?」
「補習授業部の偵察、どうだった?」
「進捗無し、正面入口からダクト菅まで念入りにトラップが仕掛けられてる、トラップ避けながら行くにしても数が多すぎて時間が掛かりすぎる、本命の盗聴器を仕掛けるならそこそこ日数が要るよ」
「そっかぁ…となるとやっぱり釣るしかないかぁ…」
「ん、ダニエル、また何かやる気?」
「あぁシロコ、ちょっと桐ちゃんにゃ囮になって貰おうと思ってな」
「そっか」「囮…?ちょっとアンタ、何やる気なの?」
「まぁ桐ちゃんのいる部屋まで推定裏切り者を誘い込んで一気に叩くって寸法、そしたらヒマリに用意して貰った簡易型嘘発見器で粗方の情報をスッパ抜く」
「随分リスクが有るやり方だね…相手の戦力がめちゃくちゃ多かった時どうすんの?」
「そん時は大人しく諦めるしかねぇな、まぁ俺は無信教者だが神頼みは得意何だ、日頃な行いも悪かねぇし何とかなるだろ…多分」
「ちょっと?そこは断定して欲しかったんだけど?」
「まぁこればっかしは時の運だぜ杏山、取り敢えず杏山の方は…」ガサガサ…
「こいつで監視頼むぜ」ポイッ
「ちょ、大事そうな奴はいきなり投げないで!!」ガシッ
「そいつぁエンジニア部特製のサーマルスコープ、倍率は1倍から50倍まで調整出来きて大体の銃に取り付けれる優れもの、後オマケで自爆機能に加えてスマホと連動して音楽も流せる」
「へぇ、結構良いじゃん、最後の方は聞かなかった事にしとくけど」
「悪ぃな、エンジニア部の悪い癖だ」
「んでヒマリ」「あら、呼びましたか?今ナギサさんから紅茶の淹れ方を教わってる所なのですが」
「いや、今日からの配置についてだ、取り敢えずヒマリはトレーラーで後ろからバックアップと監視カメラの監視を頼む」
「監視カメラの監視を…えぇ、心得ました」ジョボボボホ
「おっと、少し入れ過ぎましたか?」
「大丈夫ですヒマリさん、流石に珈琲で慣れているだけの事は有り手馴れていますね」
「ふふふ、これが超天才病弱美少女ハッカーの紅茶術、と言った所です、そうだナギサさん、ミレニアムに来る機会があるようでしたら是非ヴェリタスに寄って行って下さい、私の方で厳選したコーヒーを1つ用意しておきますよ」
「おや、よろしいのですか?」「えぇ、紅茶の淹れ方を教えて下さったお返しです、コーヒー豆の挽き方からお教えしますよ」
「ありがとうございます…ではまた、ご機会があれば伺わせて貰います」
「何か、ヒマリさんとナギサ先輩めちゃくちゃ仲良くなってる気がするんだけど」
「何かシンパシーでも感じたかねぇ…とと、話聞いてて本題から脱線仕掛けた…宇沢~」
「はい!何ですかダニエル!」
「宇沢はトレーラーでヒマリと待機だ、暫くの間ヒマリの事、よろしく頼むぜ?」
「分かりましたダニエル!ヒマリさんの事はこの自警団のハイパーエース!宇沢レイサにお任せ下さい!」
「頼りにしてるぜ、んでゲーム開発部!」
「「
「お!クエスト依頼です!」「ダニエル…何…?」
「お前らはこの環境でゲーム開発と桐ちゃんを守る…堅苦しい言い方に置き換えると桐藤ナギサの護衛の並行だ、とは言え真っ昼間にゃ襲ってこないだろうから本命は夜間だ、俺が叩き起したらそん時は出番だ、それまではゲーム開発に集中!外にネタ作りに行きたい場合はこれを着るように!」ブンッ
「「これって…」」「トリニティの制服…?」
「あ!アリス知ってます!正体がバレたらゲームオーバーになる奴です!」
「天童の表現で大体合ってる、ミレニアムの生徒がそこら辺うろついてるって言っても浮くからな、まぁ着るようにって命令した手前あれだが着るか着ないかはそっちに任せる」
「「
「はい!分かりましたダニエル!ぱんぱかぱーん!アリスはトリニティの制服を手に入れた!」
「私は買い出しの時以外はここで良いかな…」
「んで最後にシロコだが…」「ん、待ちくたびれてお菓子が一山腹に消えた、美味しいねこれ」ガツガツムシムシャ
「まぁ基本的に昼は自由にしてて良いぜ、ただし正実にゃ捕まるなよ?他校の生徒が捕まると面倒だ」
「ん…わかった、任せるべき」✌️
「まそんなところだ、配置については以上、それと!今回先生にゃ接触厳禁だ、先生経由で裏切り者にこっち側の面子がすっぱ抜かれる可能性があるからな…勿論裏切り者を確保し終わったら幾らでも話しかけて良いが…俺から伝える事は終わり!んじゃ紅茶が冷める前に菓子を食っとこうぜ!」ムシムシャ
「うん!」ガツガツムシムシャ 「ウッ!?」
「お姉ちゃん…噛まずに飲み込んだら喉詰まらせるよ?」㌧㌧…
「ん、ミドリ、喉を詰まらせてるなら思いっきり叩いた方が手っ取り早い」スパアンッ!!
「グエーッ!?」「ん、喉詰まりは治ったね」
「成程…勉強になりますシロコ先輩…」
「ん、それ程でもない」フンスフンス
「ミドリ…ここまで強く叩かなくても良いからね?」
「考えとくよお姉ちゃん」
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-数日後 夜間-
「えーと…ここをこうして…ここに兵の比率を設定して…こうですね」
「おー!最高難易度のNPCすらも完璧に手玉にとってる!流石ナギサ先輩!」
「流石生徒会長なだけあってこういったシミュレーションゲームは上手ですねナギサ先輩」
「いえいえ、モモイさんやミドリさん、ユズさん達の教えが上手なお陰です」
「えへへ…そうかなナギサ先輩」「えぇ、そうですよモモイさん」ポチポチポチ
「ん、アリス、勇者に必要なのはどんな能力だと思う?」
「はい!アリス知ってます!HPにMPに力、そして勇気です!」
「いい回答だねアリス、でも…もう1つ大事な事が有る」
「もう1つ大事な事、ですか?」
「他人の家の物を堂々と漁って自分の物にする能力だよ」
「つまり…盗っ人スキルですね!」
「そう言う事、そして現実で盗っ人スキルを鍛える良い方法が有る」
「それは一体何でしょうかシロコ…」
「ん、銀行を襲う事だよ、アリス」
「つまり…銀行強盗ですね!!」
「ん、そうだよアリス、それじゃあ今から誰でもできる絶対にバレない銀行強盗の計画から実行までを解説するね…」
「シロコ先輩……」「ん、どうしたの?ユズ」「アリスちゃんに変な事…教えないでくれますか…?」
ビクッ!?「ご、ごめん…」
「アリスちゃん…」「はい!何ですかユズ!」「今の事…忘れて良いからね…?」「?はい!分かりました!」
「ダニエル、ユズに怒られた…」ションボリ…
「いや、当たり前だろシロコ、何天童に銀行強盗の事吹きこもうとしてんだよ…」
「ん、アリスに必要だと思ったから教えようと思った、反省も後悔もない」「おめぇなぁ……」
プロロロロロ!
「お、杏山からか…」ピッ!
「あいよ杏山、そっちから掛けてくるなんて珍しいな、何か合ったか?」
『ダニエル、正面玄関の警備を気絶させて中に入ってったのが居る、数は2、随分と少数精鋭だね』
「…ようやくおいでなすったか、痺れ切らしてこっちからカチコもうと思ってた所だぜ…」
『ダニエル、中に入られたからここからの援護はだいぶ厳しいけどどうする?』
「様子見で送り出した尖兵で本命が居る可能性がある、そっちで監視頼む」
『わかった…進展あったら連絡するよ…』ピッ
「とうとう来やがったかぁ…桐ちゃん!今の話は」
「えぇ、聞いてましたよ、あと少しの所で名残惜しいですがゲームは中断しなくちゃならないようです」
「……桐ちゃんもすっかりゲームにハマったなぁ」
「はい、まさか私もここまで面白い物だとは思いませんでしたが…今度機会が有ればミカさんにもやらせてあげたいですね…っと話が逸れてしまいましたね、ダニエルさん、相手の詳細は分かりませんか?」
「ちょっと待ってろ?ヒマリー!」ピッ
『ふぁぁ…ようやく尻尾を出しましたか…少し待ってください…今監視カメラの映像にアクセスします……』カチカチカチ…
『ズピー…!!むにゃむにゃ…杏山カズサこんにちはぁ…!zzzzz…!』
「随分喧しいいびきだなおい」
『えぇ、お陰で目が覚めてるので悪くは言えないですが…』カチカチカチ
『………成程、お相手はかなりの手練れのようで、監視カメラが念入りに破壊されてます、ふむ…この破壊速度と移動距離から考えて…』
『2分後には接敵しますね』
「マジ?」『マジです、大事な物が有るなら避けておいた方が懸命かと』
「ゲーム開発部!大事なもん後ろに下げたら隠れてろ!シロコは桐ちゃんの机の下でスタンバイ!」
「ん!分かった」ズササーッ
「はい!分かりましたダニエル!お片付けクエスト!開始です!」
「えーっと…取り敢えずユズのロッカーにゲームとか全部入れよう!」「えっ……うん…そうだね…そうしよう…!!」
「よーし天童!これはロッカー!これもロッカー!これはデカイからクローゼット!」
「はい!仕分け開始します!」
「ミレニアム特製スーパール〇バ君起動!ハイパーモードだ!一気に片付けてまえ!」ピッ
ヴィィィィィィィイン!!!
「凄い…普通の掃除機の5倍以上の速さが有る…!」
「む!アリスも勇者として負ける訳には行きません!お掃除モードです!」
ドカドカドカドカ!!!
「凄い…!重いテーブルがあんな軽々しく持ち上がるなんて…!」
「残り1分!」
「お姉ちゃん!こっちは片付いた!」「モモイ!こっちも片付け終わりました!」
「それじゃあ…何処に隠れよう?」「「えっ!?」」
「皆さん、ここのクローゼットを使って下さい、アリスさんのレールガンも入る位大きい物を用意しました」
「ほんと!?ありがとうナギサ先輩!」
「いえいえ、お気になさらず」
「みんな!早く隠れよう!クローゼットの中に隠れるよ!」
「はい!ステルスミッション開始です!」
ダッダッダ!
「あと30秒!よーし桐ちゃん!俺もシロコと一緒で下で待機してる!捕縛合図はそっちに任せる!!」
「えぇ、分かりましたダニエル、皆さんの数日間の頑張りに報いる為にも…必ず、裏切り者を捕えましょう…ダニエルさん」
「おう、頼んだぜ桐ちゃん!」スルッ
「ん、ナギサ」「何でしょうか?シロコさん」
「数日間って短い付き合いだったけど悪い人じゃないのだけは分かった……アビドスの時の借りはここできっちり返すから任せて」フンスフンス
「そう…ですか…」
ガチャ…
「こんばんは♡夜遅くまでお仕事、お疲れ様です♡」
「浦和ハナコさん…貴女が…トリニティの裏切り者」
「えぇ、そうです♡最も裏切り者は…」
「動くな」
「私1人では無いのですが♡」
桐藤ナギサと愉快な仲間たち
執務室が喧しくなった、ゲーム開発部との交流のお陰かゲームにハマる、ついでに政治政争内ゲバ陰口のドロッドロトリニティで接してきた者とは真逆の善性を持つゲーム開発部によりメンタル面も何か回復傾向にあり、少なくとも、ゲーム開発部は信用出来る判定になった。
ゲーム開発部inトリニティ
何故かトリニティまでやってきたゲーム開発部、新天地にして新環境に身を置きカスみたいなG.Bibleの事は一旦忘れて心機一転、数日間のトリニティ探索で得たミレニアムでは得られなかった新たなアイディアをテイルズサガクロニクル2にぶち込んだ、何とバグは2倍に増えた。
ダニエル
馬鹿なりに無い頭働かせた結果何か何とかなりそう、やっぱり持つべきものは友達だぜガハハ!
杏山キャスパリーグと宇沢テルミットピンク
片方は2000万に釣られてやる気充分、もう片方はトリニティの平和を守る為にやる気も眠気も充分。
宇沢テルミットピンクの方は勇者アリスと共にトリニティを冒険する位には仲良くなった。
天才病弱美少女ハッカー 明星ヒマリ
おだてられて首を突っ込んだ天才ハッカー、桐藤ナギサと出会った時シンパシーを感じ意気投合、何か仲良くなった。
裏切り者 浦和ハナコ
ダニエル達の事は耳に入ってない、何なら先生の方もミレニアムの方はダニエルに任せっきりだからゲーム開発部の事を何も知らない、桐藤ナギサ近辺の警備は排除したと勘違いしている。