まのさばNGif集   作:ミズハ

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③ホラー映画に全ての信頼を寄せる黒幕と、呆れるゴクチョー

 「よしっ!次の子たちには、ホラー映画の視聴をルールで強要させましょう!」

 

 「メルル様、また変なことを思いついたのですか……?」

 

 「そんなことないですよお!皆がホラー映画を見れば、皆怖がり、魔女化が早く進む!

これは完璧な作戦に違いありません!」

 

 「……いっておきますが、ルールが追加されたらメルル様も従わないといけないんですからね?そこんとこ、分かってます?」

 

 「そんなのなんてことないですよ!これも大魔女様のためです!」

 

 

 ・娯楽室

 

 

 「こ、怖いです……!」

 

 (ふふふ、凄く怖いです!足が震えてきました!みなさんの反応は……!)

 

 

 (夜にホラー映画を見るルールがあるみたいだけど、こんな子供だましに引っかかる人なんているのかな……?ボクには信じられないよ)

 

 「ヒロちゃん、ボク、凄く怖いよ……」

 

 (エマ……私の目はごまかせないぞ!また気を引くために演技をしているな!)

 

 「私に近寄るんじゃない!おい引っ付くな!桜羽……エマ……!」

 

 「この主演はなってない!私の演技の方が上手なようだね!!」

 

 「そんなことは聞いていない……視聴中は席を立つな!主役と張り合うなレイア!ああ、正しくない……!」

 

 「アンアンちゃん、のあ、凄く怖いよ……」

 「わがはいもだ……今日は同じ布団で寝よう」

 

 「わーい!アンアンちゃんと一緒におねむだ!わーい!」

 

 「おじさんは、ホラー映画を見るのは慣れてるんだよね」

 「ええ、所詮は子供だまし……もし黒幕がいるのなら骨の髄まで、人間の方が怖いと教えてあげたくなるわね♡」

 「おお……うん、そうだね!やっぱり、人間の方が怖いみたいだねー!」

 

 「ハンナさん、大丈夫ですか~?」

 「ぜぜぜ、ぜーんぜん怖くないし!?今日の夜中ぐらい、一人でトイレに行けますわ!」

 「そこまでは聞いてないですよ~?……これはだいぶまいってるみたいですね、どうしましょう☆」

 「うう……しばらくお傍にいて欲しいですわ、シェリーさん」

 「おお~!珍しいですね!明日は槍が降るのでは!?」

 「こいつ失礼ですわー!」

 

 「おークライマックスじゃん。あてぃしが切り抜き動画をあげるとしたらこの場面かなー?」

 「フラッシュで写真を撮り始めるな!視聴の邪魔だ!正しくない!」

 「ココくん!後で私にも見せてくれたまえ!私の演技の方が優れていると証明してみせるから!」

 「えー?めんどー」

 

 (もう泣き虫でもないけれど、案外辛いわね……うっ!それでも、私はもう逃げないって決めたわ……!)

 

 「……はあ、黒幕は一体何を考えてこんなルールを作ったのかしら」

 「おい黒部、銃落としてんぞ」

 「落としてないわ」

 「もしかしてこわ……」

 「こんなもの怖くなんてないわ」

 「……そうか。ウチの勘違いか」

 

 (あれ……?みなさん、むしろ仲良くなってしまっているような……?)

 

 (そんなはずありません!だって、こんなに怖いのに!こんなに私にストレスがかかっているのに……!)

 

 「メルルちゃん、大丈夫!?」

 「は、ははは、はい……なんとか平気です、エマさん……!」

 「すっごく震えてるよ!?メルルちゃん、ヤバいかも……!」

 

 (そっか!黒幕はメルルちゃんを狙ってこのルールを作ったんだ!このままじゃメルルちゃんが魔女化しちゃう!)

 

 「まずいな……黒幕はこれが狙いか。ならば、私がメルルのメンタルケアを行おう」

 「私もメルルくんの心の傷を癒してあげよう……さあ、私の胸に飛び込んでくるんだメルルくん!」

 「やめろレイア……本当に……」

 「おお……!ヒロくん!!ヒロくんはメルルくんに嫉妬してくれているのかい!?それならさあ、二人とも私の胸の中へ……!」

 

 (なぜでしょう……なぜか計画通りにうまくいきません!)

 

 『哀れなメルルですね……かわいそうに』

 

 (うう……なぜか牢屋敷の中から、大魔女様が私を憐れむ幻聴まで聞こえてきました……こんな幻聴なんていらないです……大魔女様に、会いたい……!)

 

 

 

 「メルル様、今からでも新ルールを取りやめませんか……?なんか、一番ダメージを受けているのはメルル様のような」

 

 「いえ、私が頑張らないと……みなさんも本当は、隠していますが怖がっているはずです。これで皆さんのストレスをもっと上げれば……!」

 

 

 3日目

 

 「メルル様、大丈夫ですか……?体をピクピクと痙攣させてますが」

 「あ……あ……大魔女様……」

 

 「あー。これはダメかもしれませんね」

 

 「あああ……!」

 

 「あの……メルル様、額に目が増えていますが。もしかして魔女化していませんか?」

 

 「えっ……本当ですか?でも、魔女化によって強化された魔法のおかげで落ち着いたみたいです!」

 

 「しかしメルル様、これで囚人たちと一緒に生活できなくなったのでは?」

 

 「あっ!……そうですね。地下からでは狙ってささやきを行うこともできませんし……困ります!組織から怒られちゃう……ど、どうしましょう。ゴクチョーさん?」

 

 「そこらの殺人鬼や悪霊よりよっぽどメルル様の方が恐ろしいことをしていると思いますがねえ……メルル様、長生きしすぎてついにボケました?」

 

 「そ……そんな、ボケてません!」

 

 「とりあえず、役立たずの上司は地下に引っ込んでいて下さい」

 

 「た、立場逆転しちゃいました……はい……」

 

 その後ゴクチョーから、メルルの魔女化と隔離措置を聞かされたエマとヒロたちは、なんやかんや協力して、誰かが誰かの禁忌に触れることもなく図書室からサバトの儀式の情報を得ることができ、地下にいたメルルを引っ張りだして牢屋敷を脱出できた。

 

 

HAPPY END

 

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