あと、戦闘という感じでは無いかもしれません。
「当たりなさい!」
これで、十本目の槍だ。
さっきから避け続けているけど、一向に終わる気配がない。どうやら本数に制限はないようだ。
「ちょこまかと目障りな!」
まあ、制限がないならないで、やりようはある。
避けながらなので多少時間がかかるが、さっきのスーパーまで5分程だろう。
そこに行けば人目も多くなるので、こいつも居なくなるだろう。
おそらく、イッセーの彼女だった時の記録と記憶を消したのはこいつだろう。
でも、その力には制限があると思う。そうじゃなければ、わざわざイッセーを人目の無いところで殺す必要もないし、それにこいつ自身、昨日言っていた。
『別に記憶を消してもいいけど、面倒くさいから』
最初は、言葉の通りに受け取っていたが、おそらくそうではない。
大がかりな記憶と記録の操作には、準備が必要なのだろう。そうでなければ、イッセーと俺を始末するのにもっと楽なやり方があったはずだ。
例えば、俺達を犯罪者に仕立て上げるとか。
回りくどいかもしれないが、直接手を下すよりリスクは少ない。逃げ道もそっちのほうが少ないと思う。
それをしなかったていうことは、記憶と記録の操作には制限があるのだろう。
なら、人目の多い場所に行くのはこいつにとって都合が悪い。その証拠に、
「クソっ!!下級悪魔風情が!!」
どんどん余裕がなくなっている。
その時、脇道から人影が出てきた。
っ、まずい!大人数ならまだしも、一人二人の目撃者なら消される恐れがある。
どうする?一か八か振り返って戦うか?
俺が後ろを振り返ろうとしたとき、その人影は驚異的な速度でこちらに走ってきた。
「彼はリアス様――上級悪魔、リアス・グレモリー様の眷属だ。それを知っていて手を出すなら、容赦はしないよ」
その人影――木場祐斗は、俺に向かってきた光の槍を剣で切り裂き、そう言った。
俺も名前ぐらいは知っている、学園の有名人だ。
「・・・なるほど。どこの物好きが拾ったかと思えば、グレモリー家だったのね。」
天野夕麻は、納得するように呟いた。
「なら、ご主人様に伝えといて。自分のペットには首輪ぐらいつけときなさい。さもないと、野良と間違えて殺しちゃうわよ」
天野夕麻はそういって飛び去って行った。
それを見た木場祐斗は一つ息を吐いて、こちらに振り向いた。
「大丈夫かい?見た感じ無傷みたいだけど」
女子を虜にする笑顔と共に、俺の体を気遣ってくる。
だが、その質問には答えずに、逆に一つ質問をした。
「お前は――いや、お前
俺の質問を聞いた木場祐斗は、驚いた顔をした。
「へぇ、そこまで分かったんだ。でも、その質問には明日、兵藤君も入れて説明するよ。放課後、迎えに行くからそのときにね」
・・・まあ、いいだろう。俺も情報を整理する時間が欲しいし、何よりテレビが始まってしまう。
「わかった。それじゃあ今日はもう帰っていいか?」
俺がそういうと、木場は苦笑しながら頷いた。
「ずいぶん落ち着いてるね・・・。まあ、そのほうが僕
新情報。木場祐斗は、複数人で活動している。
「それと、僕のことは祐斗でいいよ」
・・・新情報。祐斗は結構フレンドリー。
俺は、いくつもの有益な情報と、一つの無益な情報を持って家に帰った。
ちなみに、見たかった番組は見れた。それだけで大満足である。
中途半端な終わり方ですいません。