ちょっと展開の仕方に悩んでいました。
相変わらずの駄作ですが、精一杯頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
下からイッセーの声が聞こえる。元気だな。
時間は深夜、ただいま悪魔稼業の真っ最中だ。
部長の眷属になって数日、俺とイッセーの新米悪魔コンビがやっている仕事とは・・・
「よーーし!5件目完了、次!!」
チラシ配りである。
イッセーがあの日もらったチラシ。あれを近所の家のポストに届けて回っている。
欲の強い人間があのチラシを手に取ると、俺たち悪魔が召喚される仕組みだ。
俺とイッセーはそのための下準備をしているところだ。
本当は使い魔の仕事なのだが、勉強も兼ねて新米悪魔の俺たちがやっている。
まあ、悪魔は夜になると体力も上がるし、現にイッセーもとんでもないスピードで自転車を漕いでいる。半分は煩悩の力だろうが・・・
そんなイッセーに俺はどうやって付いて行っているかというと、
「おーーい、才斗!!お前も降りてこいよ!」
「嫌だよ。風が気持ちいいし、空から見る町の景色って綺麗だし」
空を飛んでいる。
悪魔には翼があるのだ。飛べない道理はない。
まあ、普通は転生したばかりじゃ飛べないそうだが、俺だし。
部長たちは心底驚いていたな。
「自転車でも風は気持ちいいぞ!!」
「そういう問題じゃねぇよ」
まったく、脳内の8割煩悩で埋まってるんじゃねぇの。
「ハーレム王に!俺はなる!!」
・・・9割かもしれない。
ある日の放課後。
松田と元浜の二人と別れた俺とイッセーは、部室に向かった。
通いなれた旧校舎の階段を登り、部室の扉を開けた。
「入りまーす」
「失礼します」
室内を見るともう皆揃っていた。
どうやら俺とイッセーが最後のようだ。
「来たわね。朱乃、準備を始めて」
「はい、部長」
俺たちが来たのを見て、部長が朱乃先輩に指示した。
部長の指示を受けた朱乃先輩が床の魔方陣に手をかざすと、魔方陣が輝きだした。
「才斗、イッセー、二人ともチラシ配りは今日で終わりよ。よく頑張ったわ」
頑張ったのは主にイッセーだけどな。俺は空飛んでたから楽だったしな。
まあ、とにかくチラシ配りも卒業か。
「今日から二人には契約取りをしてもらうわ」
「よっしゃ!これで俺のハーレムにも一歩近づいたぜ!!」
・・・すごい執念だなぁ。
ハーレムを作るためにはまず、心の声を口に出さないようにしような。
「ふふふ、イッセーは正直ね」
まあ、
「小猫に予約が重なってしまったから、片方をあなたに任せるわ」
「・・・よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる小猫。
というか小猫にお願いするようなことが、イッセーにできるのか・・・?
まあ、面白そうだから黙ってるか。
「才斗は別の呼び出しが来るまで待っててちょうだい」
「はい」
家に帰っちゃダメかな・・・?
あの後、俺とイッセーの掌に魔方陣を書き込み、それを床の転移用魔方陣に読み込ませた。
これで部室から転移することもできるし、掌の魔方陣を使って超常現象を起こしたりもできるんだそうだ。
まあ、ある程度訓練しないと無理だと言われた。
・・・ぶっちゃけ、俺はもうほとんど使い方がわかっている。
悪魔になった日から自分の中に流れる不思議な力には気付いていた。おそらくこれが魔力だろう。
魔力操作についてはチラシ配りの片手間に覚えた。
なので、魔方陣という体内の魔力を体外に放出し、具現化する力を得た今の俺なら、レイナーレにも負けないだろう。
まあ、この事は部長たちには黙っておこう。面倒だしな。
それに、レイナーレに勝てると言っても、向こうには仲間もいるだろう。さすがに10や20の敵だったら勝てるかどうか怪しいしな。
なにより、レイナーレについては俺が勝手に解決していい問題じゃない。
悪魔と堕天使の問題もあるが、1番の理由はイッセーだ。
あいつはまだレイナーレのことを―――いや、天野夕麻ことを吹っ切れていない。
もし今、俺がレイナーレを殺したら、イッセーの心に天野夕麻が残り続ける。騙されてた時の、可愛い姿のまま。
それは確かに幸せかもしれない。
だが、イッセーはもう二度と他の女と深い関係になれなくなるだろう。
今は空元気でハーレムとか言っているが、いつまで保つかわからない。
だから、イッセーには一度絶望してもらわなければならない。
心の底から天野夕麻を憎んでもらわなければならない。
まずは、イッセーの心の中の天野夕麻を完全に消し去る。
そして、そのあと現実の天野夕麻を―――レイナーレを俺が消す。
そのためにはまず、イッセーにレイナーレを憎んでもらわなければならない。
まあ、この方法については問題ない。
俺がレイナーレに連れ去られたことにすればいい。
イッセーのことだ。助けに来るに違いない。
そこで絶望してもらう。
だが、この計画を実行するのはまだ早い。
俺を助けに来るにはある程度強くなってもらうしかない。
強くなってもらうしかないんだが・・・
(不安だ・・・)
さっきイッセーが依頼者のところに行った―――自転車で。
なんでも、転移するだけの魔力がイッセーにはないらしい。
悪魔だったら子供でもできるそうだがイッセーには無理らしい。
もう一度言おう。不安だ。そして、メンドイ。
だが、見捨てることはできない。
だって、イッセーは俺の親友なんだから。
どうでしたか?
主人公の考えが分かりにくかったらすいません。
つまり、主人公がやろうとしていることは、原作のアーシアの役割を自分が変わりにやるということです。
もし、ご理解して頂けなかったり、矛盾点がございましたら、どんどん言ってください。