まだまだ先は長いですが、これからもよろしくお願いします。
「こざかしいぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ」
はぐれ悪魔―――バイザーが叫びながら俺達へ突っ込んでくる。
「雑魚ほど
「はい!」
部長の指示を受けた祐斗が走り出す。
速い。
俺もあのぐらいのスピードで走れなくもないが、細かい動きは難し
・・・まあ、今見たからもう大丈夫だけど。
「イッセー、才斗。『
悪魔の駒。
大昔、悪魔と天使と堕天使は三つ巴の戦争をしていた。
永年に渡り続けられた戦争に勝者は無く、痛み分けという形で幕を閉じた。
しかし、戦争が終わっても三陣営の敵対関係は変わらず、睨み合いが続いていた。
戦争によって、大幅に数が減った悪魔は、戦力強化の為に人間を悪魔に転生させるシステムを作り上げた。
それこそが、悪魔の駒。
悪魔の駒は、人間を悪魔に転生させると同時に、チェスの駒に
「祐斗の役割は『
部長の言葉通り、祐斗のスピードはドンドン上がっていく。
バイザーは魔力の槍で攻撃しているが、捉えることが出来ない。
「そして、祐斗の特徴はもう一つ。剣よ」
素早い動きでバイザーを
「あれ?いつの間にか剣が・・・」
イッセーが言うとおり、祐斗の手には西洋剣が握られていた。
おそらく、イッセーには見えなかっただろうが、俺にはしっかりと見えた。
祐斗の手から、剣が作り出される瞬間が。
たぶんイッセーと同じ、
スッ!
祐斗は剣を鞘から抜き放ち、祐斗を見失い困惑していたバイザーを切りつける。
「ぎゃぁぁぁぁああああ!!」
祐斗の放った斬撃は、鮮やかな太刀筋を描き、槍を持ったバイザーの両腕を切断した。
「これが祐斗の力。目にも止まらぬスピードと、達人級の剣さばき。この二つが合わされば、あの子は最速のナイトとなるわ」
祐斗は剣を鞘に戻し、バイザーから離れた。
祐斗に代わり、小柄な人影が前に出る。
「次は小猫。駒は『
「危ないっ!!」
部長の説明はイッセーの叫び声で遮られた。
バイザーが小猫を踏み潰そうと、足を振り上げていた。
「大丈夫よ」
だが、部長は慌てた様子もなく、平然としていた。
ズドンッ!
バイザーの巨大な足が振り下ろされた。
小猫は避けようともせず、下敷きになった。
だが―――
「『戦車』の特性は至ってシンプル。バカげた怪力と、圧倒的な防御力。あのぐらいでは、小猫はビクともしないわ」
小猫はバイザーの足を押し上げて、横にどかした。
「・・・ぶっ飛べ」
バイザーの懐に飛び込んだ小猫は、腹に拳を叩き込んだ。
「ぐわぁぁぁぁああ!!」
バイザーが悲鳴を上げながら、背後へ大きく吹っ飛ぶ。
・・・小学生ぐらいの女の子が、無表情で化物を吹っ飛ばす光景。
ホラーだ。現に、イッセーは少し怯えている。
「最後は朱乃よ」
「はい、部長。あらあら、どうしましょうかしら」
朱乃先輩が、うふふと笑いながら倒れているバイザーに近づく。
「朱乃の役割は『
なるほど、
「ぐぅぅぅぅ・・・」
「あらあら、まだ元気なようですね。それなら、これはどうでしょう?」
睨みつけてくるバイザーに向かって、朱乃先輩はそう言って笑い、片手を天にかざした。
カッ!
朱乃先輩の手から光と共に雷が発生し、バイザーに向かって飛んでいく。
「ぐわぁぁぁぁぁああああ!!」
雷の直撃を受けたバイザーは悲鳴を上げる。
それにしてもすごい威力だ。一発で「ぐわぁぁぁぁあああ!!」
「あらあらあらあら!まだまだいけそうね。ドンドンいきますわよ!!」
あの、ちょっとやりすぎじゃあ・・・
「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。その中でも雷撃が強力よ。そして何より、彼女は究極の
『女王』というより『女王様』ってことか。
ドカッ!!
一際強力な雷撃を放った朱乃先輩は、満足そうに一息吐いて、俺達のほうへ戻ってきた。
「どうぞ、部長。トドメを」
朱乃先輩の言葉に頷いた部長は、虫の息のバイザーに近づく。
「最後に言い残すことはあるかしら?」
バイザーに片手を向けながら、部長が
「殺せ」
バイザーは一言そう呟いた。
それを聞いたとき、イッセーが少し哀しそうな顔をしていた。
相変わらず、優しいやつだ。
「そう、なら消し飛びなさい」
だが、部長はあっさりそう告げ、バイザーに攻撃した。
手から巨大で、ドス黒い魔力を放った。黒い魔力はバイザーを包み込み、跡形もなく消し飛ばした。
なんだ?今の攻撃。朱乃先輩の魔力とは根本的に違うような・・・
俺が部長の力について考えていると、朱乃先輩が近づいてきて教えてくれた。
「あれは部長特有の魔力ですわ。悪魔にも色々あるのよ」
なるほど。俺も悪魔についての知識は少ない。要勉強だな。
「これで終わりね。みんな、ご苦労様」
部長の一言で、張り詰めていた空気が
これで『はぐれ悪魔』討伐終了か。
ハッキリ言って、この行いが100%正しいとは思わない。だが、悪魔の世界で生きていくなら、順応しなければならない。
そう思って、俺は思考を切り替えた。
「あの、部長。俺と才斗の駒ってなんですか?」
ちょうど、イッセーが俺と同じことを考えていたらしく、部長に問う。
質問を受けた部長は、俺とイッセーの顔を順番に見て、ニッコリ笑って答えた。
「『
『兵士』。将棋で言う『歩兵』。
つまり、一番下っ端であり、捨て駒だ。
それを聞いたイッセーは落ち込んでいたが、俺に落胆の気持ちはなかった。
なぜなら、知っていたからだ。『兵士』と『歩兵』に共通する特性。
成り―――『プロモーション』を。
どうでしたか?原作キャラの喋り方に違和感があったらすいません。
あと、『悪魔の駒』についての詳しい説明は原作をご覧ください。
キャラの説明などで、間違っているところがあったら、ぜひ言ってください。
まだ、戦闘描写に慣れてなくて、迫力がないと思いますが、これから頑張って憶えていくので、見守ってくださると、感激です。