白兎がカビゴンになるのは間違っているだろうか   作:桃です

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白兎が白いカビゴンになっているのは間違っているだろうか

迷宮都市オラリオからかなり離れた山村にある少年がいた。

 

その少年の名はベル・クラネル、ゼウスとヘラの落胤であり物語の主人公なのだが…。

 

「ガツガツ、おいしい!!」

 

少年は太っていた、食べ盛りということを加味したとしても太り過ぎている。

 

身長は210㎝という七歳なのかと疑いたくなる身長に加えて体重が460㎏というもはや肉の怪物と言っていいほどの体型をしている。

 

「そうかそうか、じゃんじゃん喰らえよ」

 

そう言いながら新しい巨大料理を運んでくるのは両目に獣に襲われたような傷を持つ大男・ザルド。

 

「たくさん食べろ、ほらこのリンゴも甘くて美味いぞ」

 

そう言いながらリンゴをベルに差し出す灰色の髪の女性はアルフィア。

 

「モグモグ、美味しい!!」

 

「本当に元気になってよかったな」

 

そう言ってほほえましい光景にそう言葉を漏らすのは原初の幽冥にして地下世界の神・エレボス。

 

何故、原作では悪としてオラリオに絶望を与えた二人と神一柱がここにいるのかというと…。

 

それはこの世界のベル・クラネルの環境にあった。

 

アルフィアとザルド、エレボスがなんの気紛れかベルに会いに行くことにした。

 

その時に見たベルの姿は()()()()だった。

 

アルフィアは錯乱状態(パニック)になり、ザルドはそのアルフィアの暴走を抑え、エレボスはその暴走からベルを救助し状態を確認する。

 

果物のすりおろしなどの簡単に口に入れられるものを食べさせてゆっくり安静にさせてから話を聞くことにした。

 

そうして、目を覚ましたベルがアルフィア、ザルド、エレボスにお礼を言った後にさっきまでの状況について話してもらうことにした。

 

その結果、ゼウス有罪……死刑!!

 

まぁ、妹が決死の覚悟で生んだ子供を餓死寸前で追い込んでいるため死刑は確定していたことは言うまでもない。

 

その理由がベルの祖父が二か月前にモンスターに襲われ死んだという事だったが、これに関して(ベルには秘密)はエレボスが否定し最大の理由は「ヘラの正気が戻った」ということが一番の理由だという事らしい。

 

それを聞いたアルフィアとザルドとエレボスは怒髪天、その結果悪になることはなくなり可愛い息子(甥)と幸せに暮らすことにした。

 

ちなみに、エレボスがいる理由は大神(ゼウス)の見通しの甘さで一人の子供の命を失いかけた事への贖罪として雑用というかベルになんかほだされました。

 

「お腹一杯」

 

「そうか、なら少し休んだら運動するぞ」

 

「うん、僕ザルド叔父さんとアルフィアお義母さんの運動楽しい!!」

 

「「そうかそうか」」

 

「……」

 

目の前に微笑ましい家族の光景が広がっているのにエレボスの表情は遠い目をしている。

 

「{ベル、普通は恩恵(ファルナ)を持ってない状態でLv.7とじゃれあいになることはないんだぞ}」

 

そう、今のベルはエレボスからも神々の恩恵(ファルナ)を貰っていない。

 

にも、関わらずLv.7の二人と普通にじゃれあっていられるのは二人が手加減をしているからというのもあるがある怪獣の存在が起因している。

 

その怪獣の名はカビゴン。

 

ベルはこの怪獣とは夢で出会い、共に食事をし共に歩き共に冒険し共に眠った。

 

その事からベルは英雄ともう一つに憧れを抱く、カビゴンのように大きくて優しい存在になると。

 

カビゴンの存在がベルの身体になにかしらの変化を及ぼしているのだろう。

 

この結果がどういった道に進むのかは解らない、それでも世界は巡っていくのだった。

 

 

 

アルフィアとザルド(本日23時59分まで)

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