白兎がカビゴンになるのは間違っているだろうか   作:桃です

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出会い

【ヘファイストス・ファミリア】で一夜を過ごした後、僕はさっそくダンジョンに潜ることにした。

 

最初の探索のため様子見に近いものではあるが初めてのダンジョンに僕は緊張している。

 

「ふぅ、行くぞ」

 

そう言いながらダンジョンの中へと進んでいき、魔石と怪物素材(ドロップアイテム)を回収していく。

 

そうして、モンスターを倒しながら進んでいくこと三時間。

 

無事に僕は十二階層にまで辿り着いた。

 

「ふぅ、ここの階層は霧がかってて見えづらいな」

 

そう言いながら歩いていくと、背後から明確な殺意を感じ取り左に横っ飛びをするとその瞬間金色の何かが飛んでくる。

 

「えっ、なに⁉」

 

驚きながら声を上げると、金色の髪と目をした少女が現れる。

 

「喋るオーク?」

 

「誰がオークだ、どこどう見ても人間でしょうに」

 

初対面で失礼なことを言ってくる少女に僕は少しイラついた。

 

「!! ごめんなさい」

 

「まぁ、きちんと謝れるだけマシか」

 

「償い、する」

 

「じゃあ、僕と一緒に中層に行ってもらっていいですか」

 

「うん。私、アイズ・ヴァレンシュタイン。貴方は?」

 

「僕はベル・クラネル、【ヘスティア・ファミリア】の団員でLv.2」

 

そんなことがありつつ、僕はこの少女アイズ・ヴァレンシュタインとダンジョン探索することになった。

 

そうして、中層にやってきた僕とアイズは…。

 

「ベル、そっちにヘルハウンド!!」

 

「アイズは目の前に集中してくれていいよ、だから任せて!!」

 

ヘルハウンドとアルミラージ、上階進出してきたライガーファングとミノタウロスの大群に囲まれた。

 

切っ掛けはある冒険者部隊(パーティ)が僕達に怪物進呈(パスパレード)してきたことが原因だ。

 

「まさか初のダンジョン探索でこんなことになるとは…」

 

「でも、それも冒険!!」

 

「確かに!!」

 

その言葉に反応してアイズが返答し僕が同意した。

 

【かえんほうしゃ】【れいとうビーム】【10万ボルト】!!

 

口から炎・氷結光線を吐き全身から雷を放ち目の前にいたモンスター達を魔石と怪物素材(ドロップアイテム)へと変える。

 

「凄い…魔法、なのに魔力を感じない?」

 

「アイズ、今は戦いに集中して!!」

 

「解った」

 

アイズが斬りまくり、僕が技でモンスターを倒していくのだった。

 

そうして、全てのモンスターを殲滅した頃僕もアイズも疲れている。

 

「ふぅ、おなかすいたから帰ろう」

 

「うん、じゃが丸くん食べよう」

 

そうして、魔石とドロップアイテムを全て回収して僕達は地上に戻ることにしたのだった。

 

大量のモンスターを倒した結果が合計600万ヴァリスとなった。

 

「「おぉ~~~~~~~っ!!」」

 

僕とアイズは感嘆の声を上げる。

 

「ベル、また一緒に行こう!!」

 

「うん、良いよ」

 

互いに300万ヴァリスに分け合って互いに帰路に着くのだった。

 

 

 

 

【ロキ・ファミリア】本拠(ホーム)黄昏の館

 

「アイズ、帰ったか。随分と遅かったようだが…何か良い事でもあったのか?」

 

約束していた帰宅の時間を大きく超えていたことに怒りを覚えていた王族妖精の姫にして派閥の副団長(リヴェリア・リヨス・アールヴ)は世話を焼いている少女の機微を察し問いかける。

 

「うん、ベルと一緒にモンスター一杯倒した」

 

「ベルとは誰だ?」

 

「他派閥、【ヘスティア・ファミリア】のLv.2だって言ってた」

 

「なんやて~~~~~っ⁉」

 

「…………」

 

アイズの言葉を聞きつけ大声で叫ぶのは【ロキ・ファミリア】主神・ロキ。

 

その声を聴いた瞬間、「面倒な奴が来た」と顔を顰めるリヴェリア。

 

「あのドチビ、下界に降りて来とったんかいな。アイズたん、そのベル何某とはもう行くのは止めとき!!」

 

「や!!」

 

「………………」

 

その言葉に即答で拒否するアイズにロキは固まった。

 

返事がない、ただの屍のようだ状態になった。

 

リヴェリアは少し笑いをこらえるのに必死だった。

 

アイズはそう言った後、自室に戻っていくのだった。

 

後で、しっかりとリヴェリアの説教はされた。

 

 

 

 

 

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