白兎がカビゴンになるのは間違っているだろうか   作:桃です

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資金繰り

器の昇華(ランクアップ)をした翌日、僕は管理機関(ギルド)にそれを伝えてからダンジョンに潜ろうとした時【ロキ・ファミリア】の団旗が目に入った。

 

「遠征かな?」

 

そう言いながらも僕はダンジョンへと入っていくのだった。

 

でも、昨日はそんなことを言っていなかったから管理機関(ギルド)にせっつかれたのかもと思いながら中層へと降りていく。

 

安全階層(セーフティポイント)である18階層を越えて19階層から始まる「大樹の迷宮」にやってきた。

 

「よし、今日も稼ぐぞ!!」

 

そう言ってダンジョンの中を進んでいくのだった。

 

 

 

一方、僕がダンジョンに挑んでいる頃神様が紙束の前で唸っていた。

 

「う~ん、どこにしようかな?」

 

「一体、何を悩んでるのよアンタは?」

 

「決まっているじゃないか、僕達【ヘスティア・ファミリア】の本拠(ホーム)にする場所を探してるんだよ。最終的な決定はベル君にもして貰いたいけどある程度は絞っておきたいんだ」

 

「そうね、土地によっては借金(ローン)を組む必要があるわね」

 

「出来れば、借金(ローン)は組みたくないな。ベル君の負担になっちゃうし」

 

「まぁ、そこらへんもベル・クラネルと要相談ね」

 

「結局はベル君に全部決めてもらった方がいいような気がしてきたよ」

 

「それは主神としてどうなのよ…」

 

神様の言葉にヘファイストス様が呆れ気味にそう言うのだった。

 

 

 

 

 

【れいとうビーム】【10万ボルト】【かわらわり】!!

 

僕は今、デッドリーホーネットとダーク・ファンガスにバグベアーの大群と交戦していた。

 

ダーク・ファンガスとデッドリーホーネットは遠距離攻撃で対処し、バグベアーは近接攻撃で対処をしていた。

 

しかし、炎は引火して大炎上しかねないため使えないからきつい。

 

そして、ようやく最後の一体であるバグベアーを倒して戦闘は終了を迎えた。

 

でも、いつもより守りを意識した戦い方で時間がかかってしまった気がする。

 

アイズとの冒険で体がそれに慣れてしまっていたようだ。

 

それがダメという訳ではないが、いつもアイズがいるとは限らないのだからいろんなやり方を試していく必要があると思った。

 

「さて、もう少しだけ進んでみようかな」

 

魔石と怪物素材(ドロップアイテム)を回収し、先へと進んでいくのだった。

 

少し先に進んだところで、僕はある木を発見する。

 

それは宝石が実として成っている「宝石樹」、僕はそれに目を奪われた。

 

どんな味がするんだろうと…。

 

そう思った瞬間、僕は宝石樹に足を向けていた。

 

すると、宝石樹と僕の間に遮るように立ち塞がる竜が現れた。

 

木竜(グリーンドラゴン)、このモンスターが宝石樹を守る階層最強のLv.4の潜在能力(ポテンシャル)を誇る宝財の番人(トレジャーキーパー)である。

 

「グォオオオオオオオオオオッ!!」

 

宝は渡さんと言わんばかりに咆哮を上げる木竜(グリーンドラゴン)に対して僕は拳を握り地面を割り駆けだした。

 

【10まんばりき】!!

 

僕は木竜(グリーンドラゴン)の懐に飛び込み、猛攻を仕掛ける。

 

拳の連撃に木竜(グリーンドラゴン)の鱗は煎餅のように砕けていき、ついに魔石へと変わる。

 

「ふぅ、意外と硬かったな」

 

そう言いながら魔石と宝石樹の宝石の実を回収し、味を確かめることを楽しみにしながら地上にへと戻るのだった。

 

しかし、僕は考えた。

 

今は派閥のために金策に走る必要がある、と。

 

ならば、この宝石の実を売るしかなかった。

 

そして、僕は宝石の実を求めていた貴族が冒険者依頼(クエスト)を発注していたのでそれを受注して引き渡してきた。

 

それと換金した金額を合わせて3500万ヴァリスを稼いでいて、宝石の実は今度絶対食べると心に決めながら帰宅するのだった。

 

「ベル君、僕達の本拠(ホーム)について話があるんだ」

 

「解りました、それじゃあさっそく詰めましょうか」

 

「判断が早いわね」

 

帰ってくるなりそんなことを言ってくる神様に対応するとヘファイストス様にそう言われた。

 

早速神様が集めた土地の紙束に目を通していくが目ぼしい土地が見つかるも、今一つ乗り気に離れなかった。

 

「(やっぱり僕の身体の関係上、それに見合う屋敷の耐久力が重要になってくるから借金(ローン)は確実なのは確かだよな)」

 

超硬金属(アダマンタイト)もしくは最硬精製金属(オリハルコン)…。

 

資金繰りが必要な今、下手な買い物は出来ない。首が回らなくなるから。

 

やはり、ここは…。

 

「ヘファイストス様、ご協力願いえますか?」

 

「何をかしら?」

 

僕はヘファイストス様の力を頼ることにした。

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