現役女子高生、ダンジョンマスターを謳歌してます 作:竹槍至上主義者
「んん?...んう~ここは...」
『おはようございます。桜花様、現在は2027年7月4日11:27です』
「独立記念日だ...それと少し見覚えがある天井だ、私何してたんだっけ?」
私は何を...あっ!思い出した!私は亮介達アイツ等に裏切られて右腕が使えなくなった上にボスを倒してダンジョンマスターになろうとしたら肉体の最適化だとか言われて激痛で気絶したんだわ。
「アイツ等...マジで許せない、次会ったら顔面が変形するぐらい殴ってやる」
『桜花様。ダンジョンの運営のチュートリアルを開始しますか?』
「チュートリアル?あ、うん。開始します」
絶対にこれしておかないと後々わかんなくなって詰む奴だわ。てかサラッとコアが喋ってる?
『ではまずステータスを開いてください』
「ステータス」
名前:長月 桜花
種族:精神情報化生命体
ジョブ:ダンジョンマスター
レベル:97
HP120000/120000
MP70000/70000
EN8000/8000
筋力:16900
防御:16500
精神:15600
俊敏:21300
器用:19300
ステータスポイント:4000
ダンジョンポイント:1000
アクティブスキル:斬撃≪上級≫ 身体強化≪上級≫ 疾風≪上級≫ 瞬歩≪中級≫ 射撃≪上級≫ 鑑定≪初級≫ 亜空間庫≪初級≫ ワープ(ユニーク) マスターメニュー クリエイトモンスター カスタマイズ(ユニーク) モデリング(ユニーク)
パッシブスキル:剣の心得・壱≪中級≫
称号:戦乙女 剣の達人 熟練職人 ダンジョンマスター
え?なんかステータスが凄いことになってるし!ステータスが全部それぞれ100倍されてるしスキルもたくさん増えてる!てか種族が変わってる!精神情報化生命体!?
「こ、コアさん!精神情報化生命体って何!?」
『あなたのために作成された新たな種族です。この種族はあなた以外に生まれることがありません。この世界の言葉で表すのなら心を持ったAIです』
「私人間じゃなくなっちゃったの?」
でも私は私だよね?
『いえ、あなたは精神を情報化した情報生命体になりましたが、意識その物は変わっていないのでそういう意味では人間といえるでしょう』
「よかった...ということは体がアップグレードしたみたいな感じ?」
『はい、そうです。排泄をする必要もなくなりましたし、コアでエネルギーが生み出されるので食事をする必要もありませんし、痛覚も切ることができます。それにあなたが倒したゴーレムの様に武器を搭載することもできます』
はえ~私の体すごい便利になってる~。てかあのゴーレムみたいに武器の搭載ができるんだ。あのビームソード装備してみたいな。いや、あれはビームトンファーか。
『その他にもほかの機体に移ることもできます』
「それって...こう、壊れた機体から別の機体に情報を転送して活動を再開する感じ?」
『はい、イメージとしてはそれで問題ありません。なので貴方はすべての機体を破壊されるまで死ぬことはありません』
成程、命のストックができて便利になった感じか...あれ?てか食事も排泄も必要ないんだ?食費が浮くのはいいけどご飯食べれるのかな...
「ご飯って食べれる?」
『はい、一部は体の臓器を完全に再現したつくりになっており、五感もちゃんとついているボディに移しました。見た目もそのままあなたです。唯一右腕だけは義手の様にしましたが』
ほんとだ、右腕はあるしなんなら前よりも体のキレが良い気がする。それになんかカッコいい!すごいメカメカしい!
『では、次の説明に移らせていただきます』
「うん、お願い」
『まず、亜空間庫とワープはわかりますね?』
「亜空間庫は異次元に荷物を入れてそのまま持ち運ぶスキルでワープは名前の通りワープする奴だよね?」
『はい、しかしワープは転移と違って魔力ではなくコアのエネルギーを使います。ENとでも言っておきましょう。ワープはENを使うほど遠くに、そしてワープ中の時間が掛かるようになります。そしてこのスキルはほかのスキルの干渉を受けません』
「へえ~つまり私だけが使える転移の上位互換ってわけだ」
『次にマスターメニューです。マスターメニューはダンジョンの管理、運営のためのスキルです。ショップでモンスターや罠、宝箱の中のアイテムなどを買ったり、ダンジョンの構造を変えたり、前述したものを配置したりすることができます。尚購入の際はダンジョンポイントを使用します。ダンジョンポイントはダンジョン内で活動する生物から少量が吸収することで入手することができます。しかしこれは効率が悪いため、主な獲得方法は死体をダンジョンポイントに変換することをお勧めします』
「アイテムを買う...それって金属とかもあったりする?」
『はい、砂鉄からタングステン合金、さらにはミスリルやオリハルコン、アダマンタイトなどもあります』
やっぱりあるんだ、F金属。ミスリル製のドローンとかアダマンタイト製の戦車とか作ってみたいなぁ...すごい楽しそう。これいいね、痛みに耐えてダンジョンマスターになった甲斐があったわ。
「して、カスタマイズとは?」 名前からしてなんか気になるんだよね。
『これはあなたの所持していた加工が急激なレベルアップに伴い進化したものです。このスキルは加工よりも汎用性が高くなっており、今までは素材をある程度の形にすることしかできず、加工できるのも精々全長・全高・全幅それぞれ10m以内までしかできませんでした。しかしこのカスタマイズでは加工できる大きさが無制限になり、既存の物をカスタムすることもできるようになりました』
『それに加えて、モデリングとスキルリンクため複雑な部品の製作も可能になりました』
「おお!おおおお!やったぁ!今までは全部取り寄せてたCPUとかも自作できるようになったんだ!しかも大きさも無制限だし、そして今までは作ったら手作業でやるしかなかったけどこれでスキルでできるようになった!」
因みにスキルリンクとは二つ以上のスキルが互いに連携しあうことの事だ。
『そして本番はここからです。あなたが込めたMPの量によってスキルをつけることができるようになりました』
え?
「す、スキルをつけることが...できるようになった!?」
『はい、スキルをつけることが出来るようになりました』
「何でも?」
『加護以外なら何でも』
マジか...ってことは、さ。重力魔法とかもつけれるってことじゃん!ドローンに重力魔法つけたら羽なしドローンが作れるじゃん!音が出ないし稼働部が少ないからめっちゃステルス性が高いやつできるし、鉄の筒に雷耐性と雷魔法付与したら超電磁砲も作れるし、鎧とかに筋力強化(パッシブ)付与したら強化外骨格もできるってことじゃん!
「じゃあ、クリエイトモンスターは?」
『クリエイトモンスターは新たなモンスターを作ることが出来るスキルです。こちらは本来使用者が強く念じて新たなモンスターを作るという仕組みのため、まともに使用できません。しかし、あなたが持っている「モデリング」と「カスタマイズ」とスキルリンクすることによってモデリングをした後にカスタマイズで部品を作り、その部品でモンスターを作ることが出来るようになりました』
「えぇっとつまり...自分で作ったオリジナルの機械をモンスターにすることが出来るってこと?」
『はい。生命体を作成することもできますがその場合はモンスターから素材を集めなければいけないのでこのダンジョンでは難しいと思われます。その点機械ならあなたのスキルで部品を作ることが出来るので、所謂抜け穴というものです』
確かに...ここじゃ生命体は作るの難しいよね。ゴーレムダンジョンだし。でもその点私はスキルでズルをすることによって存在しないモンスターを作り出すことが出来ると!じゃあちょっと何か作ってみようかな?
「じゃあさっそく『モデリング』」
おお~まんま私が使ってるモデリングソフトと同じような感じだ。
「まずは形状をどうするかだな...無人偵察機を作りたいし小さくすればステルス性も上がるから...」
少女モデリング中...
「できた!で、あとはショップで材料を買って加工するだけかな」
「マスターメニュー、『ショップ』」
なんかたくさん出てきたなぁ。ショップのデザインは左側に木材とか金属とかプラスチックとかいろいろまとまってる項目が真ん中の上らへんに検索欄がある感じ。
『マスター、マスターメニューなどは精神を情報化した影響で声に出さなくても開けるはずです』
「あ、そうなの?」
ならちょっとやってみよう
(検索、ジェラルミン)
「あ、本当だ、できた。ということはつまり複数の機体を操縦することも可能だったりするの?」
『可能です』 可能なんだ。じゃあファンネルできるじゃん!また作りたいものができてしまった。
「材料は...戦闘機と同じでいっか!高性能な子を作りたいから色々買おう」
(購入)
おっ材料が目の前に出てきた。
「あとはこれを加工して部品にして完成させた後に後にモンスター化してスキルを付与すれば完成だね。あ、モンスターになってもカスタマイズってできるの?」
『生命体も機械もどちらも可能です』
拡張性も高かったわ私のスキル。ということで出来たものがこれだ。
名称:試製二七式小型無人ステルス偵察機
全長:30cm
全高:7cm
全幅:23cm
武装:七式4cm超電磁砲×2 一式徹甲誘導墳進弾×6
装備:四式複合電探 五式音響センサー 六式光学カメラ
「できた!」
二七式小型無人偵察機朧月。それがこの子の名前だ。我ながら癒されるフォルム(桜花視点)だ。三菱が開発している無人戦闘機に似た形状である。この子は製作するときに移動用に重力魔法と炸裂魔法、風魔法をつけて、超電磁砲用に雷魔法、ステルス用に隠密、防御用に魔力障壁を付与。後はパッシブスキルで軽量化と雷無効化、気密をつけた。
「かわいくて(桜花視点)強い!この子最強だわ!」
この子は気密が付いているので水中でも行動できるし、もちろん空も飛べる。
「後はモンスター化を...あ、やべ。動力どうしよう」
『倒したラストボスの魔石を使えばよろしいのでは?』
「それだ!ナイス、コアさん!」
この魔石なんか凄い。魔法に疎い私でもわかるほど魔力を発している。よく私こんなのに勝てたな。これもすべて徹甲榴弾のお陰か。なら一式徹甲誘導墳進弾はもっと強いってことか。
「で、ここに魔石を嵌めて、これでオッケーかな!」
さすが私、無意識に魔石を嵌める所を作っていたっぽい。やっぱり私天才だったか...
「じゃあクリエイトモンスターするよ?」
『どうぞ』
(クリエイトモンスター)
私がそう念じると目の前の朧月が光始めた。
『モンスターの作成が終了しました』
光が収まるとそこにはふわふわ飛んでこちらに機首を向けている朧月がいた。
「キュイ?」
「鳴いた?いや駆動音?」
「キュイィィン!」
朧月が鳴くとそのまま私に嬉しそうに突っ込んでくる。
「ちょ、ちょっと痛い。もしかしてこの子感情があるのかな?凄い懐いてくれてる」
「キュイ!」
「今のは肯定ってこと?」
「キュイ!」
あ、可愛い。無意識に撫でてしまう。
「キュイィ~~...」
撫でると朧月が嬉しそうな声をあげて私の胸に機体を擦り寄せてくる。か、可愛すぎる!
「きゃわ~~~......」
ギュッ
思わず抱きしめてしまった。
「キュ、キュイィィ...」
「ごめん!苦しかった?」
「キュイキュイ!」
「あ、大丈夫だった?」
「キュイ!」 「よかった!」
『マスター?あなたはペットにするためにこの朧月を作ったのではないでしょう?』
はっ!そうだった!じゃあ早速この上の階層で試験をしてみよう。
「朧月、戦える?」
「キュイ!」
「コアさん、ここって何階?」
『97階です』
「そんな深かったの!?」
『はい、そうです』
「そっかぁ、怖いけど行ってくるね!」
『行ってらっしゃいませ』
「キュイキュイ!」
キュィィィン
「あんまり先に行かないで...いや、偵察機だし先行させた方がいいか」
『ヴォアアアアア!』
アイツの声が聞こえた。すると同時に朧月の装備している七式4cm超電磁砲の発砲音が聞こえた。
「朧月!」
私は走り出す。あの声はアルティメットボアのものだ。まさかずっと張ってたのか?
「キュイキュイィ♪」
私がたどり着くとそこには頭から血を流して倒れているアルティメットボアとくるくる回ってご機嫌に鳴いている朧月の姿があった。
「お、朧月?これあなたがやったの...?」
「キュイ!」
「というか朧月ってステータスの概念あるのかな?」
そう思って私は朧月を鑑定してみた。
名前:試製二七式小型無人偵察機朧月
主人:長月 桜花
種族:精神情報化生命体
ジョブ:小型無人ステルス偵察機
レベル:59
HP:12000
MP:9000
筋力:5000
防御:6000
精神:4700
俊敏:12000
器用:3900
ステータスポイント:1500
装備:七式4cm超電磁砲×2 一式徹甲誘導墳進弾×6 四式複合電探 五式音響センサー 六式光学カメラ
アクティブスキル:重力魔法≪中級≫ 炸裂魔法≪中級≫ 風魔法≪中級≫
雷魔法≪中級≫ 隠密≪特級≫ 魔力障壁≪特級≫
パッシブスキル:軽量化≪特級≫ 雷無効 気密
称号:小型無人ステルス偵察機 異端の翼 小サキ鋼鉄ノ鳥 万能
なんか凄いことになってる...称号の所とかなんだ?これ。全部見てみよう
小型無人ステルス偵察機
小型無人ステルス偵察機となった者に与えられる称号。
・隠密の効果を17%上昇 ・敏捷を20%上昇
異端の翼
通常のモンスターとは違い、感情を有する飛行系モンスターに与えられる称号。
・精神を30%上昇 ・一番高いステータスを50%上昇
小サキ鋼鉄ノ鳥
小型の航空機型モンスターに与えられる称号。
・防御を30%上昇 ・敏捷を20%上昇
万能
様々な事を行うことが可能な者に与えられる称号。
全ステータス10%上昇
強すぎない?
「これ称号の上昇効果が軒並み高すぎる...それに敏捷に至っては合計で100%上昇してるじゃん。計算すると私よりも2700高いしもしかしてこの子めっちゃ強い?」
「キュイ♪キュイ♪」
私は最初から強すぎる子を作ってしまったようだ...