現役女子高生、ダンジョンマスターを謳歌してます   作:竹槍至上主義者

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こんばんわ。これを書いているのは0:33です。正直言ってまぁまぁ眠いです。深夜テンションで書いているのでこれまたおかしいところがあるかもしれません。


6:百合のはじまり

チュンチュン

 

「んぅ...眠い...今何時だぁ?」

 

今日は7月7日。ダンジョンマスターになってから3日目だ。地上に泊まることはエリシオン達に従魔交信で伝えておいた。従魔交信とは主に使役者(テイマー)が自分の従魔とコンタクトをとるために使うスキルだ。どうやらエリシオン達は従魔扱いらしく、普通に使えた。やったぜ。

 

「ああ、そうだ。今日は学校に行ってみようとしてたんだった。」

 

今日は久しぶりに横浜ハンター養成高等学校━━━通称横浜高校に登校してみようと思う。あ、野球が強い高校ではないよ?

 

「今は6時半...我ながら健康優良児だね」

 

私の朝は早い。それは化粧したり髪を整えたり女の子がするような身だしなみを整えるため...ではない。確かに化粧はするけど、それは日焼け止めと保湿を兼ねたスプレーをパーっとやるだけだし、何なら今は機械の身体だから必要ない。

 

「♪~」

 

私は朝起きると簡素な料理でも結構こだわって(当社比)朝食を作る。こう見えても私は料理をすることが好きなのだ。今日はプレッツェル、ミューズリ、ヨーグルトを作った。ドイツをイメージしてみた朝食である。Germany Sausage!は入っていない。

 

「ではいただきます!」

 

そういえば機械の身体になってから、レンジでチン♪する必要がなくなった。機械部分丸出しの右手のひらからマイクロ波を調節して出せばいいだけなのである。後、この身体には結構武器が隠されていた。手の甲側の前腕に超電磁砲とENキャノンが隠されていた。トランス〇ォーマーに出てきた超電磁砲みたいな形で、二つのレールの先端からENキャノンが、そして二つのレールの内側に超電磁砲としての仕組みがある。イクサバの複合ENキャノンもこれを参考にした。そして手のひらと両人差しにENキャノン、両肩にレーザー砲が装備されていた。それに加えて背中に機械アーム4本。それに自由に操作できるナノマシンもついている。クッソ高性能じゃねぇかこの身体。これに加えて?ご飯いらないし?肌のお手入れしなくていいし?髪もサラサラのままで保てるし?やっぱり最高だな、この身体。

 

「もぐもぐ、ふむ。なかなかですな」

 

おいしい。なかなかの出来だ。そして私はおもむろに水色のホログラムディスプレイを一枚展開する。そこに流れているのは━━━

 

『おはようございます!今は7時です!そろそろ学校に出発しようと思います』

 

星月 おとめというVtuberの朝配信だ。この前あの子を助けてから試しに配信を見た。ハマってしまった。不覚にもかわいいと思ってしまったのだ。他の娘も見てみたんだ。かわいかったんだよ!...ちょっとだけ自分もやってみたいかもと思った。

 

「ハッこれはまさか...!」

 

相澤社長が私をスターライブに取り込むための陰謀!?

 

「なわけないか。はぁ~...何かの手違いでもっかい会えたりしないかなぁ...」

 

と言っても顔は覚えてないけどね。どうやら、ダンジョンVtuberは全員認識阻害のアクティブスキルを使用しているっぽく、ダンジョンでばったり会って身バレとかないらしい。なので私もあのおとめっていう子の顔を覚えていない。悲しい。

 

「大人しく学校行きますかね~」

 

私の通う横浜高校は東京湾の海上に埋め立てしてその上に作られたものだ。ショッピングモール、やテーマパークなども併設されている。今や日本全国があこがれる最先端を走っている学校だ。

 

「にしても私ってどんな扱いされるのかな?」

 

以前の私は学校で腫れ物扱いされていた。口を開けば一に機械、二に兵器、三にSF、四に戦史、五に魔法、六に剣術だ。私には普通の高校生がするような恋愛トークなんてできやしないし、いやらしい視線に耐えてキャピキャピしてカラオケに行くと必ず気分が悪くなる。

 

「私は普通の女子高生じゃない...」

 

私はどう見ても異端だ。普通の高校生が放課後にカフェに寄ったりパフェを食べたりしているとき、私はずっと機械をいじる。魔法を研究する。剣術の訓練をする。おかげで私には友達と言えるものがあの低能な猿共を除外すると一人しかいない。

 

「永麗菜、元気にしてるかな...」

 

春蘭 永麗菜(しゅんらん えれな)16歳。金髪ギャルだ。因みに地毛、地毛で金髪だ。ダンジョンから放出された魔力によって突然変異して黒髪から金髪に変わったらしい。あ、私はもともと母親がロシア系の銀髪だったので地毛だ。そこで中等部で俗にいう陰キャだったらしく、高校デビューしたらしい。それでもダンジョンから魔力が放出されても突然変異をして髪色が変わる人は珍しかったらしく、彼女は私と同じく孤立していた。

 

「まずは一緒に語り合いたいかな~」

 

元々陰キャだった彼女は、もちろんファンタジーとかSFとか戦史にも詳しく、私とすごく気が合った。だから私にとって永麗菜は大大大親友だ。

 

ピッ

 

そう思いつつ私は改札を通過する。私は右の手の甲をかざしただけだけど、ちゃんと決済出来た。

 

『まもなく一番線に、電車が参ります。黄色い線の内側でお待ちください』

 

例の音声が聞こえてくる。これを聞くのも3日ぶりだ。たった3日でもとても懐かしく感じた。まあそれだけ濃い3日間だったからね。

 

***

 

電車に揺られ、バスに揺られ、そこから少し歩いて私は今横浜高校の校門に続く橋の目の前にいた。

 

「AHF...!?」

 

そこにいたのはAnti Hunter Force━━━通称AHFと呼ばれる自衛隊とハンター協会から厳選された超大規模なテロやデモ、強力なハンターの暴走などに駆り出される、第一空挺団や特殊作戦群すらも凌駕すると言われている日本最強の特殊部隊だった。

 

「...いた!あれが多分指揮官だ!」

 

82式指揮通信車から出てきた、全身黒色のプロテクターで覆われた人物。階級章はないけど、私にはわかった。公表されていない階級━━━恐らくあの人は秘匿大尉と呼ばれる立場だ。なぜわかったのか聞かれても「スキルのせい」と言えば何とかなるだろう。

 

「すいません!ここで何があったんですか!」

 

ドサッ

 

私はこちら側を見張っていた一人の隊員に無言で止められる。今は9時。途中で道路規制を行っていたから遅れてしまったが、何とか抜け道を見つけてこっちに来られた。

 

「どいて!『秘匿大尉』!ここで何があったんですか!」

 

ガバッ

 

私が秘匿大尉と叫ぶとその人物はこちらを向いた。すると同時に手招きされた。

 

サッブンッブンッ

 

どうやら82式の中に入れということらしい。私は周りを隊員に囲まれながら82式の中に入った。

 

ガチャッ

 

「ここなら防音は完璧だ。話を聞かせてもらおう」

 

聞こえてきたのは機械音声。男性とも女性ともとれる曖昧な声だ。まぁ特殊部隊だし仕方ないな。

 

「はい。まず、貴方が秘匿大尉と呼ばれる階級だと気づいたのは私のスキルです。他の皆さんも秘匿陸曹という階級でしょう?」

 

「驚いた、そこまで見抜くとは。だが...」

 

「発見はできないでしょうね...私は三日前に死んだことになっています」

 

日本の諜報機関をなめちゃいけない。この前日本の自衛隊関連のすべてのデータベースをハッキングして調べたところ、AHTの他にも現場においての情報収集や暗殺に長けた『霞』と呼ばれる部隊や、CICやNASAの全機密をハッキングして開示することが出来るほどの実力を持った『電網』と呼ばれるネットにおける超諜報特化部隊もいる。

 

「死んだ?」

 

「貴方たちの正体を見抜いたスキルは、その三日前に取得したものです」

 

「そうか、だがここで見逃すわけにはいかないんだ」

 

「わかってます。魔法契約書ですね?」

 

魔法契約書、それは著名した対象のみに効果を発揮する強制力のある誓約書だ。互いの秘密を守ったりするために使われている。

 

かきかき...

 

「それで、本題なんですけど。皆さんが出動するぐらいならよほどのことが起こったんですよね?」

 

AHFが出動するのは超大規模なテロやデモ、強力なハンターが暴走したときだ。

 

「ああ、見たところ君も横浜高校の学生の様だが、あの学校で大規模テロが発生した。恐らく全員がハンターランクB級以上だ。それで我々も手を焼いている。現在はMytubeや『同業者』からの情報を集めている」

 

同業者は恐らく諜報部隊、そしてMYtube?

 

「いったい何が...は?」

 

「わかってもらえたか?」

 

そこに流れていたのは、血まみれの職員室や、教室、そして私のクラスである1-Bの内部。

 

「え、永麗菜...!」

 

「君の知り合いか...」

 

私の大大大親友である春蘭 永麗菜。彼女は髭の生えた男や同級生であるはずの女子に殴られていた。

 

「...なに、これ。なんで、こんな...こんな...!」

 

「恐らく、彼女は人気者だったのだろうな...私念で協力するとは、言語道断だ」

 

しかし、誰も助けようとしない。強いとイビり散らかしていた田島も歯向かおうとしない。回復魔法が得意だと言っていた典子もレッサーヒールすら使おうとしない。

 

殺してやる...全員...!コロス!

 

「落ち着け!下手に犯人を刺激すると...「ダンッ」」

 

何としてでもコロス。奴らだけは、あの教室にいる奴らだけは!

 

「待て!ここから先へは行かせるわけn「ギュン」ぐぅ...!」

 

貴様も邪魔するのならコロス...!

 

スチャ

 

「待て...行かせてやれ。彼女なら可能性はあるかもしれない...」

 

桜花は背中にブースターユニットを、頭にフルフェイスヘルメットをナノマシンで作成する。

 

ゴオオオオォォォォ...

 

敵はいない...所詮は猿だな

 

ガシャッ ガシャッ

 

一人ずつ、一人ずつ、確実に、苦痛を与えて、恐怖を与えて

 

ウィィィン

 

機械アームを操作しつつ右腕にナノマシンでチェーンソー、左腕にアシッドガンを生成し、テロ犯を見つけては惨殺を繰り返している。

 

「なっなんだこの機械は!くそ!『ライトニングスピア!』」

 

圧倒的な力による、蹂躪。

 

ギュィィィンッ

 

「な、なんだお前は!誰だ!」

 

ギュィィィンッ

 

「おい!今すぐやめろ!どんなことになるのw...ひっ!やめ、やめろ、うがぁぁぁぁぁぁっ!」

 

怒りに呑まれているのを自覚しながら、怒りに身を任せる。

 

ギュィィングチグウチャッブチャァッ!

 

死にさらせ、低能な猿

 

右腕のチェーンソーで頭を切り割る。返り血で制服が汚れる。だがそれでいい、もっと恐怖を与えれる。もっと苦痛を与えれる。如何にして苦しめるか、そんな思考が桜花の頭を支配していた。

 

次ダ、次ヲ殺サないト

 

「やめてくれ!やめろ!助けてくれぇ!」

 

ブシャァァァ

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

 

永麗菜、今助ケル

 

ウィィィン

 

『り、リーダー!助けてください!助け...い、いやだ!やめろ!やめろぉ!うわぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

グチャブチャギュィィィン

 

ガラガラガラ

 

ミツケタ

 

「何?ん~なんだこれ。モンスターか?まぁ、これくらいならパパっと...「ヴァァァァァァァ!」」

 

モウ一人、モウ一人

 

「まぁまぁ。もっと穏便にs『敵、コロス』」

 

デキルダケ苦痛ヲ与エテ、簡単二コロサナイヨウニ。

 

「クソ!『ファイアレーザー』!」

 

「ソンナモノハ効カナイ」

 

次はこちらの番だ、とでも言うように機械アームが伸びて男の首を掴み、桜花の前まで持っていった。

 

「俺が誰かわかってるのか!Aランクの...ゴハァ!」

 

「シラナイ。ソレニ、シルヒツヨウモナイ」

 

そして、右腕のチェンソーをシュレッダーに変え、見せつけるように回転させ始める。

 

「ぎゃぁぁぁぁ!やめろ!やめてくれぇ!やめてくださいぃぃ!」

 

「体を砕かれる」そんな思考が男の脳裏をよぎったとき、刺激は男の右半身に伝わった。

 

「アァァァ...神様...助けてくだs『ガガガガグチャズチャブチャッ』」

 

桜花はアシッドガンで男の右半身を溶解させ、そして間もなく男の予想通り頭を頭蓋骨ごと粉砕した。

 

「ツギ、ハ...オマエ。故人テキ怨ミモアル。ココデハラス」

 

「やめろ!違うんだ!誰だか知らないが、俺は美由に騙されて...!」

 

ヴヴヴヴヴヴ

 

「オマエタチ、ハタスケナカッタ。ユルシハシ...「待って!目を覚まして!」

 

「これ以上はもうやめて!もう戻れなくなっちゃう!」

 

「え麗ナ?無事?」

 

「それよりもあなただよ!その恰好、血まみれだよ!」

 

血まみれ?...本当だ。それに腕も機械アームも。

 

「私は...何を?それよりも服着て服!」

 

ガバッ

 

私はあわてて永麗菜に服を着せる。

 

「桜花...「スチャ」」

 

「私はついていきませんよ」

 

教室に入ってきたAHFの面々に、私は銃を向けられている。

 

「そうじゃない。救助に来ただけだ。交戦も予想していたが...どうやら心配はなさそうだな」

 

「えぇ...すべて惨殺しましたから」

 

「そうか...」

 

惨殺と言っても差し支えないだろう。私はそれだけのことをした。

 

「もう行きなさい。日本は君を問い詰めはしない」

 

「行こう、永麗菜」

 

「うん...」

 

━━━in桜花の家、夜

 

ジャー

 

永麗菜は今、私の家でシャワーを浴びている。曰く、「今日は泊まりたい」とのことだ。人間を惨殺した私と一緒に一夜を明かしたいとはどういうことだろうか...

 

「出たよ、桜花」

 

「...うん」

 

自分でも驚くほど冷たい声、まるで温かみがない。まさに機械音声のような声だ。すると永麗菜は私の座っているソファの隣に座ってきた。永麗菜は優しいな。顔が隠れていても、血塗れでも、直ぐに気づいて私の心配をしてくれた。。

 

「私は、さ。別に桜花の事を嫌いになったわけじゃないよ」

 

「へ...?」

 

「何ならちょっと、かっこいいと思ったんだ。私ね、気づいたんだよ。桜花が、私のために怒ってたんだって」

 

「永麗菜...?」

 

永麗菜は怖がるどころか、頬を赤く染めて私にねっとりした視線を向けてきた。

 

「それがわかったとき、私はとてつもない胸の高まりを感じたんだ。それは、桜花が話しかけてきた時と同じで、心からあったまって、桜花しか見えなくなった」

 

「え、えっと...つまり何を言いたいの?」

 

「好き」

 

好き???なんか拍子抜けしたな...てか待った!それどういうことだ!まさか...

 

「それってlikeの方だよね?友達として好きってことだよね?」

 

「違う、最初はそう思ってたけど、私はわかった。これは恋愛感情だ!ってね?これはlikeじゃなくてloveだよ桜花?」

 

「ふぇ?私の事が好き...?」

 

ガバッ

 

「え?ちょ、永麗菜!?」

 

私押し倒されてる!?てかなんで恍惚の表情してんの!?怖いんだけど!

 

「だからこれから桜花には私の奴隷になってもらうね♡」

 

なぜその結論に!?待て!奴隷だって!?冗談じゃない!

 

「待って!私の気持ちは...ひゃあ///」

 

「ひゃあだって?可愛いねぇ、あの時はあんな強い口調だったのにねぇ?満更じゃなさそうな表情だね?」

 

「だ、だめだよ!女の子同士でこんなことなんて!」

 

「えい」

 

「ふにゃぁ!だ、だめ。や、やめてぇ...」

 

そこはだめぇ!きもちいい...あったかい。

 

「あれ?抵抗できなくなっちゃった?ふぅ~~~」

 

「あ、きもちいい。もっと、もっとやって。左耳も」

 

「っかわいい...!かわいすぎる...!じゃなくて、よしよーし。わたしがいるからね~」

 

あたまがふわふわする。あったかいなぁ...

 

「ねぇねぇ、桜花。あなたも私の事好き?」

 

永麗菜はわたしの頭を胸に抱いて撫でながら聞いてくる。すごく幸せだ。もうこちら側には戻ってこれないかもしれない。

 

「わかんない。でも、永麗菜と付き合う...わるくないかも」

 

あぁ、言っちゃった。もう私戻れない。もう永麗菜のためならなんでもしちゃうかもしれない。

 

「...録音完了。言質は取った。これでもう桜花は私の奴隷だね」

 

「んぅ...おやすみ」

 

私は永麗菜の言葉を聞き流しながらその幸福感に身をゆだねて意識を手放した。

 

 

 




6000字超え...しかも後半はフォント変更地獄...!カクヨムへの転載めんどくせぇぇ!
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