現役女子高生、ダンジョンマスターを謳歌してます 作:竹槍至上主義者
「コア、及びウイング稼働率100%、レーザー刀よし、レーザートンファーよし、ENキャノンよし、ENシールドよし!
「システムチェック、オールグリーン。いざ強行突破ぁ!」
目標はM1ダンジョンの50階層ボス、キュクロプスの撃破!
「...」
今までは誰かと一緒に戦っていたから気づかなかったけど、どうやら私は強敵相手じゃないときは無言になるらしい、強キャラじゃん私。
「あ、あった。2階層への階段」
所要時間、約35秒。これを後49回...
「いやまぁ断然早いんだけどさ」
道中の敵はすんごい弱かったけど...
「ええい動かすなら口より身体!一気にいくぞー!」
☆
「...ついた」
M1侵入からだいたい30分。やっとたどり着いた。キュクロプスのいる50階層へ。
「あ、いたいた...なんか違うくない?」
ここまでの道中の敵のライトは全部赤色、そして協会のHPで見たキュクロプスも赤色に光っていた。なのに目の前にいるキュクロプスは緑色に光っている。
「もしかしてだけど...変異種?」
変異種はモンスターに起こる、名前の通り突然変異してなんか強くなる現象───機械に突然変異ってあるの???
「まあ負けそうになったらワープして逃げればいいし」
キュクロプスは名前通り巨大な黒色の球体に巨大なレーザーの射出口が付いている目玉のようなモンスターである(75階層以降になると普通に雑魚として出てくる)。
「さて、他のパーティーは...いない!やったぜ!」
道中でたまに地上で交戦しているパーティーを見かけたりした。その時は速攻で飛び去って見られないようにしたけど。
「コア稼働率も88%、いけるな!」
戦闘開始ィ!!!
「っ!」
私が近づいたとたんに索敵範囲内に入ったのか、グルンッと180°回転して極太レーザーを撃ってきた。これが変異種...段違いに強いね。
「まずは耐久テストから」
試しに左腕のキャノンで一回撃ってみる...と、変異キュクロプスはなんと回避した。え?コイツ回避できるぐらい機動性高くなかったはずなんだけ...ど?
「これは近接戦かな!」
そう、避けられるなら絶対に避けられない様に肉薄すればいいのだ。動きを誘導してキャノンを当てることもできるけど元々ENキャノンは間接的にコア直結(ややこしい)だから燃費悪いし、やっぱり近接攻撃が一番なんだよ。
「...ミサイル!?」
通常のキュクロプスは本来中央の極太レーザーと体力を半分まで削ると出てくるビットが主武装(過去の記憶)...のはずなんだけどこの変異種キュクロプスはあろうことかマク〇ス並みのミサイルを撃ってきたのだ。てか、そもそもキュクロプスの変異種は私が初めて見つけた(?)し...まぁHP見たわけじゃないんだけどね。
「いやまぁ、どうにでもなるんだけどさ...」
ミサイルを大雑把にキャノンで薙ぎ払い、残りのミサイルはビルを盾にして対処する。でも、できればキャノンはあんまり使わないほうがいいかも。
「やっぱり近接戦の方がやりやすいかな」
遠距離武器の撃ち合いも好きだけど、やっぱり近接戦の方が私は得意だね。元々剣士だし。
「極太レーザーギリギリを攻めればいけるっしょ」
バトルアニメとかでよくある、レーザーに当たるギリギリを飛んで敵に近づくやつ。アレやってみよう。
「...スリルやば!」
大分スリルがあるわコレ。まず熱を間近で...感じない。振動も...感じなぇ!...そう、光!光量がヤバい!...って太陽と同じやんけ。
「まぁなんとなくヤバいということで」
で、またもやミサイル。イクサバの弱点発見かなー。ミサイルとかで飽和攻撃されると対処法がキャノンだけになるしこれは改善点。
「ってえぇ!?は!?」
私がイクサバの改善点を考えるという舐めプをしながらミサイルを極太レーザーに誘導して対処していると、キュクロプスはこちらの狙いに気づいたのか...通常よりも圧倒的に多い量のビットを展開してきた。体力削ってないのに何で!?
「これが変異種か!」
こんな量のビットはマジでヤバいだろ...は?
「なんだよそのプロヴィ〇ンスみたいなビット!チートだチート!」
はい、使ってきたビットの種類が、めっちゃ発射口多い(4門)円錐型。ふざけんじゃねぇよ、こっちはビットどころかミサイルすらないのに!
「めっちゃフリーダムな気分!」
とは言え、この身体じゃちょっと危ないかもしれない。この手の敵の相手は結構してき...
「...いや、戦いに集中しよう。こんな相手は初めてで、私はいま苦戦してる...まずはキャノンが効くかどうか調べてみよう」
気づいたことがある。ビットによる多方向からの立体的な攻撃をするときはキュクロプス本体の動きが鈍る。これなら、誘導して射撃をしないでも当たる。
「...そこ!」
発射されたミサイルとビットからのビームを避けてギリギリのところでキャノンをレイモードにして発射。そして当たった、んだけど...
「硬ぁい...」
表面にラミネート装甲でも付けてるのか否か、表面が少し溶けただけで終わった。必然的にこれ近接攻撃しかなくない?
「でも近づけないしなぁ...シールドでガードしながら強行突破って手段もあるけどそれじゃ多分ウイング狙い撃ちにされるだろうし」
そもそも極太レーザーにシールドが耐えられるかわからないし。でもこのまま回避を続けてるとEN切れで墜ちちゃうし...地道にビット壊すしかないのかな。
「ジャックできたらどんなに楽だったか...一応コア稼働率を確認して───」
コア稼働率...23%!?やばい機動飛行やりすぎた!...でも待った。そういえばだけど私スキル使ってない!つまりスキルさえ使えればどうにかなる!
「じゃあ、疾風!...って、発動しないじゃん!なんで!?」
口を開いて、はっきりと、大きな声で。私は疾風と叫んだはず。...なんで発動しないんだよ!
「やばいやばいやばい!何か、何かないか!」
そういえば私のキャノンが当たったとき、ビットの動きが一瞬止まってた。ってことは本体に衝撃を与えれば止まるってことじゃん!
「でもキャノン程度じゃ雀の涙だしもっと大きい衝撃を...」
ふと、キュクロプスの傍にあるビルが目に入る。その時、桜花に電流走る。「あのビル倒壊させて下敷きにしたらいけるんじゃね?」という考えが浮かんだ。
「これが失敗したらワープで逃げよう!...使えるかどうか知らんが」
いやマジでなんでスキル使えなくなったんだろう。...軽く流してるけどこれめっちゃ重要な情報じゃね?私の生存に関わるくね?
「考え事してる場合じゃないね。よーく狙って...発射!」
直後、緑の閃光の中で放たれた水色のレーザーがキュクロプスの下を通って40階建てぐらいあるビルの根本を破壊する。バランスが保てなくなったビルは倒壊し、計算通りにキュクロプスの方へ倒れてくる。
「ヤ〇オリ作戦みたい、じゃなくて突撃!」
ズズーンと音を立ててビルの下敷きにされたキュクロプス。予想通りビットの動きは止まり、ビームも撃たなくなった。
「ラミネートだろうが何だろうが、結局斬れば全部解決なんだよぉ!」
ブースターを全速力で吹かして肉薄、そして斬ると言っておきながら極太レーザーの発射口にレーザー刀を突き刺して直ぐに後ろに飛ぶ。
「戦闘終了!」
私が離れると、キュクロプスは一瞬緑色にめちゃんこ光った後に爆散した。
「変異キュクロプス討伐完了、いぇい!」
何か忘れてるような...あ、半重力装置。
「...やっべ完全に忘れてた」
でもEN残量ヤバいし、そろそろマザーベースに帰らないとかな。皆も心配してるだろうし。
「でも最後に光ったのは何だったんだろう」
魔力?の暴走とかじゃないだろうし...
「まさか、死ぬ間際に呪いを残したとか?」
...ステータスを見てみてもそんなものはない。本当に何だったんだろうあれ。
「害はなかったからいっか!...あっ」
次の瞬間、私は燃え盛るビル群の中ではなく、灰色の地面に、
「フラグ回収...しちゃったかも」
身体が軽く、試しに手ごろな石を拾って前方に向かって投げてみる。すると、その石は地球ではありえないほど高く飛んで行った。
「もしかして、月面?」
────────────────△────────────────
「01 10100 01011...」
─────────────────────────────────
次回予告をしておくと、ちょっとカオスになる様な気がします。
訳:ノリと勢いで書いてるので次回予告とかわかんね!