現役女子高生、ダンジョンマスターを謳歌してます 作:竹槍至上主義者
「どう考えても月面だよね、ここ」
変異キュクロプスがとてつもない光を一瞬放って、私は帰ろうとした。何も起こらないだろうとフラグを建てると、速攻で回収した。
「棚ボタ...じゃないね。ここからどうやって地球に戻るか」
正直、被害を気にしないなら月の表面を抉り取って耐熱盾にすればどうにかなる...けど、できればそれはやりたくない。
「...洞窟?」
何かないかと思って辺りを見回してみると、そこには巨大な洞窟があった。
「行ってみる...しかないよね」
キュクロプスによる転移と、その近くにあった巨大洞窟。不自然すぎる。関連性がない、なんてことはだろう。
「動かすなら口よりも体、だね」
いくら考えても実行しなければ意味がない。ってなわけで突撃ぃ!
「EN持つかな...」
コア稼働率17%。もしもあの変異キュクロプスレベルの敵が出てくれば多分やられちゃう。...やられた場合って疾風とか朧月の量産型に意識が移り変わるのかな。
「...扉?」
歩き続けていると、見えてきたのは大きな黒色の扉。
「...なんでこんなものが?」
とはいえ、もう入る以外の選択肢はない。だってこれ以外に心当たり無いし。
「綺麗...」
扉を開けると、そこには地平線が見えるほど遠くまで水が張られた地面と星が満天の夜空だった。
「あら、やっと来ましたか」
「っ!?」
しばらく歩みを進めると急に私の後ろから声がした。
「初めまして、
振り返ると、そこには透き通った深い青色の瞳があった。
「あ、えと、私は長月 桜花だけど...ここってどこ?」
「私のダンジョンです」
「っ...!」
まさか、この人も私と同じダンジョンマスターなの?
「別に、不思議じゃないでしょう?ダンジョンマスターが複数人いても」
「...」
「それよりも、不思議に思わないんですか?ダンジョンのこと」
ダンジョンのことを不思議に...?
「不思議ってどういうこと?」
「...」
「え、いやなんか言ってよ...」
急に訪れた静寂。しかし、それを破ったのは露結さん───その口から発せられた言葉は...
「君...誰ですか?」
そんな言葉だった。
「え?誰って...私はわた─「確かにそうかもしれません」」
「今の君も桜花なんでしょうけど...質問を変えましょうか」
私の奥深くまで見透かすような瞳が、こちらを見ている。
「今の君はオモテですね?」
「...」
「太陽の様に光り輝き」
...
「自らの
...
「けれど、本当の君は冷酷で、疑い深くて、光とは真逆の存在で」
なんで...なぜそれを...?
「それを悟られない様に...いえ、捨てたかったんですね。壊れてしまった
「そんな...こと!」
そんなわけない!私は!私は桜花だ!明るくて、太陽みたいで...!
「でも、捨てられずにその苦しみで息が詰まった少女。それが、本当の君でしょう?」
崩れていく。「
「それが、本当の君ですか」
「...なんでわかったの?」
今まで、完璧に隠してきたはずだった。
「さっきも言った通り、君は疑い深い。それにわかっているんでしょう?全地球人が精神干渉を受けていることを」
「試してたんだ、私を」
自覚させられてしまった。私は桜花ではなく、長月桜花であることを。...もう、この感情から逃れることができなくなってしまった。
「はい。少し、君を気にかけているんですよ」
「気にかけてるなら、あんなことは言わないでほしかったな」
私を、気にかけている...?
「アクロスや人間がどのようにして強くなるなるのか、これは知っていますね?」
「殺すことによって、相手の余った力を吸収するからでしょ?」
それと私を気にかけることになんの関係が?
「そうです。でも、私ぐらいになるとそこらへんの雑魚を倒してもなかなか強くなりにくい」
「それと、何の関係があるの?」
「そ こ で!私は考えついたんです。手っ取り早く強くなる方法を!」
「強くなる、方法...?」
「簡単です。育成すればいいんですよ!」
育成...
「死なない程度に戦わせて、幸福を感じさせて、力を溜めさせた後、殺す。どうです?完璧でしょう?」
「それを、私にしてくれるの?」
もしかしたら、このひとは
「えぇ!それはもう徹底的に!」
私の望みを叶えてくれる...
「本当に?」
「はいっ。拒否権もありません♪」
私を...
「では、契約成立ですねっ」
はい、これからはシリアスな話がぶっ飛んできます。あと、途中に爆弾発言がありますね。次はライブ回です。こんな話の後に無茶苦茶だとか思うかもしれませんが、この作品は元々私の願望を吐き捨てるために書いてるので、ストーリーをあんまし考えてないです。これはいわば、願望機なのです☆
...しかし 現役女子高生、ダンジョンマスターを謳歌してますには 狙いがあった