元々こうするつもりではあったのですが、原作に早く進みたくて雑に…
ザクⅡ改修から4年経った。
今もいつも通り、魔物を狩り魔素に変換するか、モルフォ合金の材料にする為に持ち帰っている。
変化といえば、「ヴェルドラさん救出作戦」の内容だろう。
なぜ計画に変化が生じたのか、簡潔に説明しよう。
まず僕は確かに魔素もスキルも成長している。ユニークスキルを4つも獲得しているし、魔素量も最初の頃の3倍だ。
しかし、勇者と同じレベルには程遠い。「既知者」によると、そこに至るためには洞窟内だと85年ほど掛かるそうだ。
そこまで時間がかかってしまっては、ヴェルドラさんの魔素が尽きてしまう可能性が高まるのだ。
魔素が尽きれば、当然ながら消滅してしまう。一応その後に”新たな暴風竜“が生まれては来るが、それはヴェルドラさんでは無い別の何かだ。
友達が別人になってしまうのを易々と許容できるほど、僕の心は死んじゃいない。
つまり話をまとめると、僕が頑張ってもヴェルドラさんの消滅に間に合うかは怪しい所なのだ。
そこで、ヴェルドラさんには寂しい思いをさせてしまうが、1つ解決策を思いついたのだ。
(あ、魔物)
マシンガンで近づいてきていた魔物にトドメを刺した。
即座に魔素に変換する。
準備は整った。
「本当にやるのか?」
「うん。ヴェルドラさんが消滅するのは嫌だし、これが一番早いから。」
「しかし、その間貴様が危険では無いか!」
「大丈夫。ザクの頭部以外を土の中に埋めとくからさ。」
採掘で粉砕した土の中に潜り込み、頭部のみを覗かせる。
「それじゃあ45年後に。おやすみ。」
この一言を残して僕はスリープモードに移行した。
僕がした事は意外と簡単な事だ。
まず自らスリープモードに入り、魔素の消費を最低限に抑える。
そこで余った魔素の半分をヴェルドラさんの存在維持に、もう半分を封印の解除に使う。
その後周囲に漂っている魔素を吸収し、最低限の魔素以外をヴェルドラさんの存在維持と封印解除に使う。
これらのサイクルを繰り返し、無限牢獄をジワリジワリと削って行くという事だ。
僕にはスリープモードの間意識はなく、夢を見ているぐらいだろう。
しかし、ヴェルドラさんにしばらくの間寂しい思いをさせてしまうのは少し心苦しい。
それでも、僕にはこれしか思いつかなかった。どうか許して頂きたい。
一応、もしも何かが起こった時は「念話」で起こしてもらう。そんな事は起こらないほうが良いのだろうが。
またこの夢だ。何度見たかわからない、似通った夢。
青空の下僕はスラスターを吹かせていた。スラスターの吹く火は激しくなって行き、加速を始める。
全身に風を受けつつ加速し続け、背中にあるスラスターで重力にあらがって大地と僕を引き離してくれる。
離陸した後も加速は止まらない。背中のスラスターが忙しなく炎を吐くのを感じ、今ならどこまでも行けそうな感覚が心を満たす。
遂に加速が限界になり、周りの物が銃弾のよりも速く後ろへと流れ始める。
空気抵抗が僕を押さえ込み、体が軋み始めるのは、まるで「これ以上はダメだ」と言い聞かせているようにも感じた。
それでも加速は続いた。速度は3倍になり、自分の起こす風切り音が耳を満たす。
しばらく行くと大きな湖が広がっていた。その上空を飛び越す際、水面に僕の姿が見えた。
駅で突き飛ばされた時と同じ洋服、髪型、荷物。しかし違う。
顔が無い。真っ黒に塗りつぶされたかのように、まるで顔など不要と言うように。
怖いと感じるはずだ、なぜだと感じるはずだ、嫌だと感じるはずだ。
それなのに僕は加速していた。
(起きろ!起きるのだ!)
何やらヴェルドラさんから念話が聞こえた。
「放熱者」で周囲の土を溶かして土から出る。
周囲を見渡すとそこには、未だに封印されているヴェルドラさんとスライムがいた。
ステータス
前橋 英作
種族:ゴーレムコア
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「放熱者」
効果:制作補助 効果:熱変換
スキル獲得補助 魔素変換
解析鑑定 熱操作
ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化 効果:演算解析
攻撃予測 魔力感知
超速再生 告知
エクストラスキル「採掘」
効果:物体粉砕
上手くやれるか分かりませんが、原作と整合性が取れるように頑張ります。