どうかお楽しみください。
唖然。呆然。絶句。
これらの言葉が今の僕とリムルの心情である。
4つの集落からこちらへやってきた、総勢約500人程のゴブリン達から目が離せない。
「ボルド、コイツらをウチで受け入れるって事は・・・」
「そうだね、その分の広さの土地が必要だ・・・」
この辺りの状況については詳しくは知らないので、元々ここらに住んでいたリグルドも交えて話し合った。
結果、ヴェルドラの封印されていた洞窟の周囲を新しく開拓する事となった。
リグルド曰く、元々洞窟内は強い魔物がいる為周囲も不可侵領域扱いであるらしい。
もっとも、僕らはあそこで生まれているので心配無いであろうと伝えると、更なる尊敬の眼差しを向けられた。流石にオーバーリアクションではないだろうか。
開拓予定の場所は決まった為、更にドワーフ兄弟の三男、建築関係の知識を持つミルドを交え、測量や下水上水の計画を立てた。
結果開拓予定地には、ミルドを隊長として、数名とランガを建築班として派遣する運びとなった。
残るは名付け。下手すると魔素を全て使い切るかもしれないほどの作業である。
そして求められるのは魔素量のみでは無く、ネーミングセンスもだ。
(リムル、安心して。僕も半分ぐらい手伝うから。)
(分かった。だが、俺達にこれだけの人数の分の名前を考え出すネーミングセンスなんて無いぞ・・・)
しかし、やってみるとどうやらネーミングセンスはそこまで重要では無かったようだ。
途中までは、それぞれに個性の光る名前を考えていたのだが、考え出すのが少しめんどくさくなった来た辺りで名前をシリーズ化して仕舞えばいいと気づいた。
具体的には、アコ、イコ、ウコ、エコ、オコなどだ。
この名前を付けた人達には、雑な名前で申し訳ないと思っている。
しかし彼らの犠牲のおかげで僕のネーミングセンスがぶっ壊れる事はなかった。彼らがいなければ即死だった。
しかし何とかなったのはそれだけだった。魔素消費自体はどうにもならず、名付けが終わった頃には眠気で頭の中がポヤポヤとしていた。
そして各部族の代表達にも、ルグルド、レグルド、ログルド、リリナと名付けられた。
どうやらリムルも僕と同じく名前のシリーズ化と言う選択肢をとった様だった。
そして彼らには、これまでリグルドがついていた「ゴブリンロード」の地位が与えられ、リグルドにはその更に上となる「ゴブリンキング」の地位が与えられた。
ポヤポヤした頭で何かするのは危険だと判断した僕は、新型MSの開発は明日以降にして夕方から眠る事にした。
またこの夢だ。見るたびにシーンが進むあの夢。
限界まで加速している。それでも速度は3倍になり、自分の起こす風切り音しか耳に入ってこない。
しばらく行くと大きな湖が広がっていた。その上空を飛び越す際、やはり水面に僕の姿が映り込む。
駅で突き飛ばされた時と同じ洋服、髪型、荷物。しかし違う。
顔が無い。真っ黒に塗りつぶされたかのように、まるで僕なんてそもそも居ないみたいに。
だけど僕は受け入れている。何故か分からない。けど分かる。
やがて音が聞こえてくる。
時計の音が。機械的なリズムが。爆弾を想起させる不安感の塊が。
耳に響く。
頭の中で音が響いているのに、僕は加速する。
500人程のゴブリンがこの村に来て3日程経った。
リムルが連れてきたカイジンや、ドワーフ三兄弟のガルムとドルドは、道具や衣服をしっかりと作ってくれている。
ミルド達も測量を終えて帰ってきた。
準備は万端。予定通り洞窟周りの土地の開拓を開始する事となった。
ステータス
ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:ゴーレムコア
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「放熱者」
効果:制作補助 効果:熱変換
スキル獲得補助 魔素変換
解析鑑定 熱操作
ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化 効果:演算解析
攻撃予測 魔力感知
超速再生 告知
エクストラスキル「採掘」
効果:物体粉砕
誤字などよろしくお願いします。