転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルがふざけてますね。
それからua10000達成ありがとうございます。
なんかこう、嬉しいです!
今回も楽しんでいただけると嬉しいです。


筋肉モリモリマッチョマンの精霊(イフリート)

シズさん達がこの町に来た翌日、僕たちは出発する4人を見送るべく、町の外れに来ていた。

せっかくだからもうしばらく居ても良いと言ったのだが、ギルドへの報告をするべく早めに戻らなければいけないらしい。

ふとここでとある用事を思い出す。

 

「そういえばギド、君の使ってるアーツについて聞きたいんだけど。」

「え?もしかして隠密アーツの事ですか?」

「そうそう。ちょっとで良いから教えてくれない?」

「まあ良いでやすけど。」

 

取り敢えず手早に隠密アーツについて教えてもらった。

 

《告。隠密アーツの習得を確認しました。》

 

アーツが習得出来たことを、久しぶりに反応した「既知者」が教えてくれた。

ここ最近は洞窟と違い、危険な目にあった事もなかったので反応しないのは当然ではあるが。

 

「ありがとうギド。おかげですんなり覚えられたよ!」

「え、もうでやすか!?」

「うん。これからも何か教えてもらうかも知れないから、その時はよろしく!」

 

どうやら予想以上に僕の習得は早かったらしい。

 

「お待たせー!」

 

こうしてお互いにやり残した事を消化している内に、遅れていたエレンとシズさんがやってきた。

 

しかし突然シズさんが動きを止める。

なぜか分からない。だが明らかに昨日の3人で居た時の発作とような物だと理解する。

そして次の瞬間シズさんは呻き声を上げ始める。

慌てて駆け寄ろうとするが、何か危険な気配を感じ、動けなくなる。

 

そしてシズさんの呻き声が最大に達したのを皮切りに、彼女の仮面は割れ、巨大な火柱が彼女の体から放たれる。

火柱からは煙とも黒雲とも見える物が立ち昇り、辺りは暗闇に包まれる。

次の瞬間シズさんの体から爆炎が放たれ。

 

《告。前方にて強力な魔力反応を確認。炎の上位精霊イフリートの出現を確認しました。》

 

視界が晴れて見えたシズさんの目には心なしか正気がないようにも見えた。

 

「シズ・・・シズエ・イザワ!?爆炎の支配者か!?」

「それってまさか、伝説のギルドの英雄!?シズさんが?!」

 

リムルは頭に文字通り、と言うか物理的に「!?マーク」を浮かべているが、要するにシズさんはギルドの英雄で凄く強かったが、今はその力が暴走していると見て良いだろう。

みんなへの指示はリムルがしてくれている為、僕はまだ相手が何もして来ないうちに対策を練ろうと思う。

 

まず相手は炎の精霊である為、水や氷など、つまり熱を奪ってくる物に弱い筈だ。

僕の「放熱者」による熱操作でも冷却はできるかもしれないが、チマチマとしかできない為、その間に被害が広がる。

それならば今この場で「放熱者」をベースにスキルを製作する。

 

あれこれ考えているうちにシズさんの肉体へイフリートが完全に乗り移り、筋肉モリモリマッチョマンの精霊が現れた。

そして続け様に周りに3つの火柱が再び立ち昇り、火の粉を纏った小型のドラゴンのような魔物が現れる。

 

《告。炎の上位精霊イフリートにより、サラマンダーが3体召喚されました。》

 

そしてあろう事かこのサラマンダー共は僕達の作った町を燃やし始めた!

 

「せっかく作ったばかりだってのに!」

「あのトカゲ共ふざけてるな・・・」

 

リムルと共に怒りを浮かべるが、それよりも今は冷静さが大事である。

 

「お前達もさっさと逃げろ!」

「怪我しても助けてあげれないよ!」

 

リムルと共に3人に声をかけるが、どうやら彼らは覚悟を決めているらしい。

 

「そんな訳にはいかねえ、なんであんな事になってるのかは分からねぇが。」

「あの人は俺たちの仲間でやす!」

「放っとけないわ!」

 

どうやらこの3人、抜けているところはあるが、それが気にならない程に優しい人間のようだ。

 

「よし、なら良い!ボルド、行けるな?」

「もちろん。こんなのに負けたらザクの面汚しだ。」

 

リムルからの声にやる気を込めて返事をしつつ、イフリートを見る。

アイツの火力は強そうだが、「熱変動耐性」を持ってる俺には関係のない話だ。

 

「おい!お前の目的は何だ!!」

 

リムルがイフリートに向かって声をかけるが、返ってきたのは火炎による攻撃。

それを避けたリムルはイフリートに向けて水刃を放つが、本体にたどり着く間も無く蒸発した。

となると攻撃は氷を使うか、熱を吸い取るしか対抗手段が無いようにも思える。

 

取り敢えずまずはサラマンダーから対処する事にして、地上付近に居た個体にスラスターで飛び上がって組み付く。

 

「ボルドさん、そんな事して大丈夫なの!?」

「平気!耐性持ってるから大丈夫だよ!」

 

そして組み付いた個体に対して、「放熱者」を手に入れるまでに使っていた「魔力の熱変換放出」の逆バージョンである「相手の熱の魔力変換吸収」、吸熱変換を行う。

どうやらそれが効いたらしくサラマンダーは暴れながらも少しずつ動かなくなっていった。

 

リムル達の方向へ向くと、どうやら残りのサラマンダーはエレンの魔法を解析して習得したリムルが倒してしまったようだ。

 

しかし安心も束の間。

痺れを切らしたのか、イフリートが3人に向けて火炎を放ち、3人に当たる。

 

「おい!大丈夫か!」

「今行く!」

 

どうやら直前に障壁を張っていたらしく、幸い命に別状は無かった。

 

「ランガ、この3人を安全な場所に連れて行け。」

「ですが・・・」

「行くんだランガ。リムルの言う事を聞いてくれ。」

「・・・了解です。どうかご無事で。」

 

ランガが3人を乗せて行ってくれたので、ひとまず安心して良いだろう。

 

「ボルド、これで心置きなくやれるな。」

「そうだね。お互い全力でシズさんを助けよう。」

 

お互いに声を掛け合い鼓舞する。

しかし、お互いに鼓舞し合っているうちにイフリートは複数の分身体を生み出し、僕達を囲んできた。

 

「ボルド、避けろ!」

 

そう言われてスラスターによるジャンプを行うと、リムルが魔法を発動する。

 

水氷大魔散弾(アイシクルショット)!」

 

これにより複数体いた分身は全て消え、残るは本体のみとなった。

魔法が止んだのを確認しつつ地上に降りると、今度はイフリートが魔法を発動する。

なぜかは分からないが、どうやらこの魔法は「炎化爆獄陣(フレアサークル)」と言事が分かる。

 

足元に大きい魔法陣が描かれ、僕達の周りが炎で囲まれた。

しかし問題は無い。僕もリムルも熱に対しては耐性を持っている為、この程度の炎どうと言うことはないだろう。

しかしリムルは体を伸ばしたりして苦しみ始める。

一体どうしたのかと思ったところで、僕はあることに気づいた。

 

「リムル。」

「何だボルド!?て言うかお前これが平気なのか!?」

「うん。と言うか、リムルも平気でしょ?」

「は?そんなわけ・・・」

 

そう言われて静かになる。

そう。リムルは自らの耐性の存在を忘れ、想像上の炎の熱に苦しんでいたに過ぎなかったのだ。

それを理解したリムルは今、凄い恥ずかしそうな顔をしている。

大方、言われるまで「最初から本気で相手してれば良かったー!!」などと心の中で喚いていたのだろう。

つくづく面白い友達である。

 

「まあ良い。炎が効かないのも分かったし、これなら楽勝モードだ!」

「ああ、早くシズさんを助けてあげよう!」

 

即座にリムルが粘鋼糸をイフリートに巻き付ける。

もはや勝負合ったも同然だ。

炎が止んだのを見計らって、2人してイフリートを煽る。

 

「今、何かしたのか?」

「弱すぎて何されたのか分からなかったよ。」

 

イフリートが苛立ちを表情に出しつつ身体中を燃え上がらせるが、それでも糸は焼き切れず困惑する。

 

「俺達もお前のことを舐めていたが、お前も俺たちのことを舐めすぎだったな。」

 

リムルがそう言い、2人でイフリートに近づいていくが、最後の悪あがきと言わんばかりにイフリートは口から火炎放射を行う。

リ◯ードンの様で一瞬カッコいいと思ったが、思考を切り替える。

 

「俺らのターンだ。」

 

そう言うと共に、リムルは「捕食者」によってイフリートを喰らい、僕は「製作者」によって

「放熱者」を新たなスキル「蓄熱者(モエタツモノ)」へと進化させ、燃えていた町を一瞬で消火した。

 

こうしてイフリートが捕食されたことにより、シズさんは元の姿へと戻った。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:ゴーレムコア
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

エクストラスキル「採掘」
効果:物体粉砕

アーツ:隠密

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