転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルがヤザン。
今回は久しぶりに長めです。
でも塗装まではいけなかったよ(涙)


お前達も仲間に入れてやるってんだよ!

今この村は緊張感に飲み込まれている。

それはなぜかと言うと・・・

 

「パクッ」

 

ざゎざゎ・・・

 

「もぐ・・・もぐ・・・うっ!」

「リ、リムル様・・・?」

「美味ーーい!!!」

 

そう、今日はリムルが食事を食べれる様になった記念の宴会だったのである。

今日の主役リムルによって味が確約された肉に、僕も続いてかぶりつく。

 

「パク、もぐもぐ・・・ゴックン」

 

うん

 

「美味い!!!」

 

テーテッテテー!!

 

「「「ウオーー!!!」」」

 

どうやら僕らに料理を認められたのが嬉しかったらしく、周りで様子を見守っていたゴブリン達が一斉に声を上げた。後ろの方では、今日のシェフであるゴブイチが安堵の表情を浮かべていた。

 

しかしこれほどまでに美味い肉なんてあっちの世界では一度も食べた事がない。

昔食った洞窟のアーマーザウルスなんかとは比にならない食感、肉肉しさ、肉汁、厚み。

全てが冗談抜きに死ぬほど美味い。ト◯コのGODって実はこれの事なんじゃ無いか?

 

隣のリムルを見るといかにも「生きてるって素晴らしい!」と言いたげな表情をしていた。

と言うか、リムルの表情が可愛すぎる。中身が男だと知らなければ即死だった。

 

「リムル、こっちで初めての肉はどうだい?」

「そりゃあもう最高だよ!ほんと、生きてて良かった!」

 

こうして、宴会は盛り上がりを見せつつある一方、その端では昼間の鬼ことオーガ達の話が怪しげな雰囲気を作り出していた。

 

「オークがオーガに仕掛けてきただって!?そんな馬鹿な・・・」

 

ふと、カイジンの驚愕の声が聞こえたので、その場に近づいて行く。

 

「そんなにおかしい事なんすか?」

「だね。僕にも説明してくれないか?」

 

ゴブタが疑問の意を示すので、そこに僕も便乗して話を聞く。

 

「あ、ボルド様!」

「ああ、当然だ。オークとオーガじゃ強さの桁が違う。格下のオークが仕掛ける事自体有り得ん。」

 

ゴブタと僕の疑問にカイジンが簡潔に答えてくれた。

しかし赤髪はそれが事実であると認め、事の顛末を話す。

 

「奴らは、いきなり俺たちの里を、武装し、鎧を身につけ、森を埋め尽くす様な圧倒的戦力で襲撃した。あの忌まわしい豚共に、里は蹂躙し尽くされたのだ・・・!」

 

赤髪の言葉からは節々より燃え盛る怒りの感情が覗いている。やはりこれは紛れもない事実なのだろう。

しかしここで今度はカイジンから疑問が飛び出る。

 

「オークが鎧を?」

「ああ、人間が着用する様なフルプレートメイルだ。」

「・・・だとすると・・・」

「オークだけで動いているとは、思えませんな。」

 

どうやら状況からして、協力者がいる線が強い様だ。するとやはり赤髪が言っていた仮面の魔人だろうか?

 

「て事は、昼間言っていた仮面の魔人って言うのは・・・」

「ああ。軍勢の中にその仮面の魔人が居た。あれはおそらく、上位魔人だ。」

「そいつとリムル様を間違え、ボルド様と戦いになった訳ですな?」

 

上位魔人。いかにも強そうな匂いプンプンのワードである。

そいつとリムルを間違えたと言う事は、おそらくそいつはリムルに近いレベルの実力者なのだろう。

 

「・・・つまり、どう言う事っすか?」

「オークがいずれかの魔王の勢力に与した。と言うことではないか?」

「なるほどっす?」

 

ゴブタがリグルに説明を受けるが、あまり理解できていない様子である。

しかし魔王の勢力に与したとなると話のスケールがデカくなる。

 

「・・・魔王、か・・・」

「しかし、魔王がなぜ・・・」

「強力なユニークスキル持ちが居たとか?」

 

とりあえずあり得るかもしれない事を言ってみるが、そんな事をしても真実が分かるわけではない。

 

「分からぬ。はっきりしているのは、300人いた同胞は今やたった6人しかいないと言うことだけだ。」

 

これは・・・かなりなんてレベルじゃ無いくらい辛そうだ。

と、ここで後ろから今まで肉に夢中だった彼が現れる。

 

「なるほどな、そりゃあ悔しい訳だ。」

 

そう、我らがチートスライム。青コーナーリムルの登場である。

 

「肉はもう良いのか?リムル殿。」

「ちょっと食休み。て言うか、それなら俺よりボルドの方があんま食ってないぞ?」

「ああ。肉、めちゃくちゃ美味いんだけど、こっちの話の方が気になったから後で食べるよ。」

 

どうやら僕に気をかけてくれた様だが、あいにく僕はこっちの話の方が気になるのだ。

 

「それより、お前の妹凄いな。」

 

そう言われて宴会の中心を見ると、そこには主に女性のゴブリン達に囲まれた桃色少女が居た。

 

「薬草や香草に詳しくて、あっという間にゴブリン達と仲良くなった。」

「箱入りだったからな、頼られるのが嬉しんだろう。」

 

確かに。桃色少女は姫様なのだから、きっと外部のやつとまともに接触するのはかなり珍しいのだろう。

 

「で、お前らこれからどうすんの?」

「どう、とは?」

「これからの事だよ。再起を図るにせよ、他の土地に移り住むにせよ、仲間の命運はお前の采配に掛かってるんだろ?」

 

桃色少女の話で多少和らいだ空間に突然重い話をぶっ込んできたリムル。

しかし、おそらく赤髪の返事は・・・

 

「知れた事。力を蓄え再度挑むまで!!」

 

そう言うと思った。これほどの怒りを感じさせる奴が移住や諦めるなんて選択肢を持ち得る筈がない。

 

「あてはあるのか?」

「ッ!」

 

【悲報】オーガの若「赤髪君」、復讐の計画性無し。

これだから話を聞けない奴は・・・

 

「提案なんだけどさ、お前達全員俺らの部下になる気は無いか?」

「ッ、部下?」

「ま、俺たちが支払うのは衣食住の補償のみだけどな。」

 

恐ろしく早い勧誘、僕でなきゃ見逃しちゃうね。

しかし、はっきり言って衣食住の確約のみでも彼らとってはありがたい物だろう。

 

「しかし、それでは俺たちの復讐にこの街を巻き込む事に・・・」

「ああ、別にお前達の為だけって訳じゃない。“数千の”、しかも“武装”したオークが攻めて来たんだろ?誰か魔王が糸を引いているかも知れない・・・」

 

そう、裏に魔王がいる可能性がある。つまりシズさんの言っていた魔王、レオン・クロムウェルに繋がっているかも知れない。

それだけじゃ無い。

 

「オーク共は、このジュラの大森林の支配権を狙っているやも知れませんな。」

「この街だって、俺とボルドが居るとは言え、決して安全とは言えないだろうな。」

 

そう、この街の住人にだって危険が及ぶ。

万一仮面の魔人が単独犯では無く複数犯だったら。万一僕とリムルのどちらかが死んでしまったら。さまざまな可能性がある以上、某AUOの如く慢心も油断もしてられない。

 

「そんな訳で、戦力が多い方がこちらとしても都合が良い。逆に、お前達に何かあった時は俺らも一緒に戦う。俺は仲間を見捨てない!」

「そうか・・・少し考えさせてくれ・・・」

「おう、じっくり考えてくれ!」

 

どうやら赤髪にはやはり迷いがあるらしい。上に立つ物なら当然であろうが、なるべく早く彼が決心できる様祈っておこう。

 

「さてと。おいボルド、お前まだあんま肉食って無いだろ?一緒に貰いに行こうぜ!」

「ああ、そうだね。話もひと段落したし、ここからは肉の時間だ!」

 

こうして、僕達の食欲の夜は更けていった。

 


 

翌日。話があるとのことで、僕とリムルは大きいテントの中にて赤髪と向かい合っていた。

 

「決めたのか?」

「オーガの一族は戦闘種族。人に支え、戦場を駆ける事に抵抗は無い。主人が強者なら、尚のこと喜んで支えよう。」

 

その目にあったのは、決意だった。

 

「契約は、オークの首魁を討ち滅ぼすまでで良いな?」

「ああ、その後は自由にして貰って構わない。俺たちに協力して国を作るも良し、旅立つのも良しだ!」

 

数瞬の沈黙の後、赤髪が床に膝をつく。

 

「昨夜の申し出、承りました。あなた様の配下に、加わらせていただきます。」

「ああ。」

 

赤髪の心はきっと、力不足への悔しさで溢れているだろう。

それでも、これが赤髪の考え得る”集団の長“としての最も良い判断だったのだろう。

今は悔しさでいっぱいいっぱいでも、オーク達へ復讐を果たした後でこの判断で良かったと言える様に、お互い最善を尽くしたい。

 

「顔を上げろ。」

 

リムルが赤髪に呼びかける。

 

「お前達を受け入れる。皆をここに呼べ。」

 

赤髪は短く返事をして、他のオーガ達を呼びに行った。

 

そして数分後、テント内には6人のオーガ達と、リグルドが集まっていた。

 

「お前達には、俺達の配下となった証に名をやろう。」

「俺達の全員に!?」

「名前、無いと不便だろ?」

 

しかしここで桃色少女が口を挟む。

 

「お待ち下さい。名づけとは、本来大変な危険を伴うもの。それこそ高位の「良いから良いから大丈夫だって!」

 

駄目だろ。

おそらくリムルは消費する魔素がゴブリン達と変わらない量だと考えているのだろう。

そんな美味しい話があると訳ない。

まあ万一死にそうになったら魂の回廊で魔素を分ければ良いので止めはしない。

 

「それとも俺に名をつけられるのは嫌か?」

「そう言う事では「異論など無い!」お兄様!」

「有り難く頂戴する。」

 

桃色少女は未だにリムルを心配しているが、それを遮った赤髪の熱い同意と、老人の後押しにより、名づけが開始された。

 

「んじゃ始めよう。お前はベニマル、お前はシオン、お前はシュナで、お前はハクロウ、お前はソウエイ、そしてお前がクロベエ。」

 

バタッ!

 

そう言ってリムルが名づけをした瞬間、いつものごとく魔素の大量消費で気絶した。

 

「「!?」」

「リムル様!」

 

突如倒れたリムルを見て、心配したシュナは声を上げ、シオンとクロベエは驚愕した様だ。

もっともその他の3人はある程度予想していた様なので反応は淡白だった。

 

「落ち着いて下さいオーガの方々。リムル様は魔素の大量消費によって気絶されただけです。2〜3日もすれば目覚めますのでご安心ください。」

 

リムルが倒れた姿を1度見た事があるリグルドも冷静であり、ベニマル達へ説明をした。

 

「そうでしたか・・・」

 

状況を理解したシュナはほっとした様にそう言った。

とりあえず、スライム状態になってしまったリムルを抱えて台座的な所に乗せる。

 

「とりあえず。今日の所は名づけの影響の進化で眠くなってくる筈だし、明日街を案内するよ。」

「進化、です・・・か?」

 

眠そうな目をしたベニマルがそう聞いてくる。

 

「そう、進化。リグルド、ベニマル達をテントに連れてってあげて。」

「了解しました。さあベニマル殿達、こちらへ着いて来てください。」

「了解・・・しました・・・」

 

こうして、ベニマル達は眠そうな目を擦りながら、別のテントの方へと歩いて行ったのだった。

 

とりあえず、リムルには僕の魔素を半分ぐらい送っておいた。

これで明日の街案内に参加できるだろうし、ベニマル達との仲も縮まるだろう。

そう思案しつつ、僕はMSの開発へと向かった。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:人型炉心(ゴーレムリアクター)
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

ユニークスキル「改造者」 ユニークスキル「潜行者」
効果:合成        効果:影潜行
   分解           影収納

固有スキル「魔力生成」
効果:魔素生成

アーツ:隠密

そろそろ新型の登場です、覚悟の準備をしておいて下さい!

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