転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルが型月
やっと塗装ができるんだ、こんなに嬉しい事は無い……!
今回、少し文の形式に変化があります。読みやすくなっていれば幸いです。


強襲のオーク
この世全ての毒(アンリマユ)


 ベニマル達が仲間になって数日経った今、僕は洞窟に居た。

目的は2つ。

1つはMSや武器開発の素材の採取。

1つはザク塗装の為の素材の探索である。

 

 今回探しているのは、魔鉱石・鉄・石炭・金・銀、そして硫化水銀と四酸化三鉛である。

前者5つは開発などに今後必要になりそうな素材。後の2つは顔料の材料である。

 

 とりあえず、魔鉱石・鉄・石炭は適当に歩いてたら結構見つかるので、クロベエやカイジンにお裾分けできるほど手に入っている。

残るは金・銀・硫化水銀・四酸化三鉛。正直言って金と銀はあったら良いなと言う感じだが、硫化水銀と四酸化三鉛は塗装の為にも早めに欲しい。

色のないザクは格好がつかない。

 

「全く、影も形もないな……」

 

 不満を漏らしつつ歩いていると、視界の右端の方に鮮やかな色がチラついた。

 

「ん?今のもしかして……」

 

 慌てて右の方向へと近づくと、そこに有ったのは――

 

「うおッ!ようやく見つけた!」

 

 そう、そこに有ったのは赤色の鉱石とオレンジがかったの鉱石。

これこそが僕の探し求めていた、硫化水銀と四酸化三鉛。

取り敢えずあるだけ頂いていこうと思う。かなりの量があるので、無くなるのはしばらく先の話になるだろう。

 

 

 

 目的の鉱石を手に入れた僕は、一先ず洞窟を撤退し地上に戻ってきた。

撤退の途中でも探していたが金や銀は見つからなかった。

まあ目的は達成しているので、金や銀は次回の探索に回そうと思う。

 

 と言う事で、ここからは早速塗装の用意をしていく。

まずは塗料。硫化水銀と四酸化三鉛と石炭、それぞれ別にゴリゴリ(すり潰)したりなんやかんやする。

するとそれぞれ、硫化水銀からは朱、四酸化三鉛からは鉛丹、石炭からは黒の顔料が出来た。

そして顔料と様々な薬品を混ぜ混ぜ(混合)すると塗料の完成。

 

 次は機体の装甲を外していく。

外した装甲を近くにあった川から汲んだ水で洗浄し、油汚れや土、砂などを落とす。

洗い終わった装甲を「蓄熱者」で乾かし、全体を少し粗めのヤスリで傷つける。

 

 そしてここからが塗りの作業である。

まずは事前に作っておいた塗料を密着させる薬品を刷毛で塗る。

全体に薬品塗った後は、ようやく塗装である。

朱の顔料の赤をベースに、鉛丹のオレンジや黒を部位ごとに分けて塗ってゆく。

 

 二時間ほど経っただろうか、塗装が完了した。

恐らく完全に乾き切るには数日掛かると思うので、埃やゴミが付いたまま乾かない様に、そして乾いた後の戦闘で塗装がはがれない様に魔力で保護と結界を施す。

これにて作業は終了である。

 

 作業も終わり、手持ち無沙汰になってしまったので適当に町を歩いていると、どこかに向かうリムルとシオンに出会った。

 

「おう、ボルドじゃないか!洞窟探索はもう終わったのか?」

「そうだね、大量消費するような鉱石はたくさん手に入ったよ!見てみるかい?」

 

 そう言って、自分の影を広げて「潜行者」の収納を覗き込めるようにする。

 

「大漁だな!」

「さすがにここまでの量は今のところは使わないから、いくらかはカイジンやクロベエにお裾分けしようと思う。」

 

 そうして歩いている内に、僕たちは食堂に到着した。どうやらリムル達の目的地はここであった様だ。

しかし、中へ入る前にシオンから満面の笑みで声が掛かる。

 

「ボルド様。せっかくですし、私の手料理などいかがでしょう!」

「そうだね、それじゃせっかk――――ッ!」

 

 その時、何か薄気味悪い物が肌を這いずる感覚を食堂の厨房の方向から感じる。

 

「ごめん、洞窟から帰ってきてから軽食を取ったからお腹が空いてないんだ。」

「そうですか……ではまた今度お声掛けください!」

 

 シオンの顔が一瞬残念そうに少し曇るが関係ない。

 

「そっかー残念だったな、ボルド!」

「ははは……そうだね……」

 

 リムルの軽めの煽りに苦笑いで返す。

 

 改めて食堂の中に入ると、そこではベニマル、ハクロウ、ソウエイの3人が茶を飲んでいた。

 

「――ああ、これはリムル様にボルド様。」

「お食事ですかな?」

「ああ。俺はシオンの作ってくれた手料理を食べにな!」

 

 その瞬間、その場のベニマル達の顔色が蒼白に変わる。

これは断っておいてよかった……

 

「ボ、ボルド様は……」

「僕は着いてきただけだね。」

「そうでしたか……」

 

 すかさずベニマルにシオンの料理について聞く。

一応これから食べるはずのリムルに配慮して小声でだ。

 

「そんなにヤバいのかい?シオンの料理は。」

「ええ、とびっきりに。あれはもはや、料理では無い……」

 

 ワオ、断って大正解だったようだ。

 

「お前たちも一緒にどうだ?」

「いや!俺は今、腹が減ってなくて!」

「ええ、お茶だけで……」

「私はッ村の周囲の偵察に行ってまいりますッ!」

 

 リムルの勧誘に対してベニマルは少し慌てて断りを入れ、ハクロウは普段の覇気を感じない声で返事し、ソウエイは何体もの分身を生み出しかなりのスピードでそれぞれ散っていった。

どうやらリムルの未来は絶望の様だ。

そして何度でも言おう。断っておいてよかった。

 

「では、お持ちしますね。」

「あ、ああ。」

 

 どうやらリムルは薄々勘付き始めたようだ。

かわいそうに。知らなければ少しの間幸せでいられただろうに……

そう考えている内にシオンが料理を手に戻ってきた。

 

「お待たせしました!さ、召し上がれ!」

 

 そこにやって来たのはどす黒い物体だった。

邪悪にして醜悪な見た目と吐き気と気絶を促す臭いを放つソレ、もうもはや食べ物ではない。

まさにこの世全ての毒(アンリマユ)

 

「リムル様、さあどうぞ!」

「……い、いただきます。」

 

 リムルはそう言ってこの世全ての毒(アンリマユ)を口へと運ぼうとする。

しかしリムルの目の前まで運ばれてきたそれは不気味な顔を浮かべていた……

いつからシオンはホムンクルスを作るようになったんだ?

 

 しかしリムルはここで諦める男ではない。

ここでリムル、目を閉じて後ろにスプーンを勢いよく運んだ!

 

「んぐぅっ!!!」

 

 おっと、そこにいたのはゴブタ!彼の口は今まさにこの世全ての毒(アンリマユ)を受け入れてしまった!

 

 次の瞬間、尊い犠牲者ゴブタは体を大きくビクつかせ、しばらくその場を悶え転げたかと思うと、顔を紫に変色させ動かなくなった。

ありがとうゴブタ、君の事は片時も忘れることは無いだろう。

 

「……あれ?」

 

 シオンが気まずそうに疑問の声を漏らす。

 

「シオン、今後人に出す飲食物を作る時は、ベニマルの許可を得てからするように!」

「えぇッ!?」

 

 リムルによる実質的死刑宣告にベニマルが「あんまりです!」と言わんばかりの目線を送るがこれもや無負えない犠牲なのだ。

この世全ての毒(アンリマユ)の犠牲となったゴブタに、そしてこれから死へと赴くベニマルへ僕は合掌した。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:人型炉心(ゴーレムリアクター)
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

ユニークスキル「改造者」 ユニークスキル「潜行者」
効果:合成        効果:影潜行
   分解           影収納

固有スキル「魔力生成」
効果:魔素生成

アーツ:隠密

次回第29話



ル、襲来

誤字報告と感想もお願いします!

後、ザクのカラーリングはサイコ・ザクみたいな感じです!
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