転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルがエヴァ。
評価が赤になってくれたかと思ったら即オレンジになってました。
悲しい(小並感)


ガビル、襲来

「へぇー、焼き入れの時の温度は勘なのかい?」

「んだ!火の色を見れば大体分かるだよ。」

「僕もそうだね。スキルの関係上自ずと。」

 

 今ここで繰り広げられているのは、金属の加工の際のテクニックやポイントなどの情報交換。

 

「俺ぁ測るなぁ。」

「オラも戻しの時はキチっと測るだよ。」

「ああ、そういう所をサボると粘りがでねぇからな。」

 

 参加者は僕、カイジン、クロベエ、そして傍聴のリムルだ。

 

「しかし旦那のゴーレムは焼き入れもせずにこの硬さだろ?一体どうなってんだ?」

「魔鉱石と鉄50%づつの合金だね。シンプルな比率と材料だし、てっきり結構使われてると思ってたんだけど。」

「いや、そもそも魔鉱石はそのままでも十分な硬さで、加工するときも魔鋼にする事がほとんどだ。だからこう言う用途は初めて見たな。」

「この合金なら今よりも良い武器が作れそうだべ。」

 

 どうやら僕の合金は珍しい物らしい。

せっかくだし今度、洞窟で造った他の合金について教えてみようと思う。きっと喜んでくれるかもしれない。

 

カラン カラン カラン!!!

 

 ふと村中にけたたましい音が響いた。

恐らく警報装置の類だと考え、リグルドに何が起こったのか聞きに行く。

 

「ボルド様、リムル様、大変です!蜥蜴人族(リザードマン)より使者が訪れました!!」

 

 どうやら警報の正体は蜥蜴人族(リザードマン)の使者であったらしい。

取り敢えず町の入り口の方で警戒をしていると、1時間ほどして使者達は現れた。

 

「出迎えご苦労!貴様らにも我ら蜥蜴人族(リザードマン)の配下に加わるチャンスをやろう!!」

 

 何だコイツ無礼だな。

しかしこの蜥蜴人族(リザードマン)の男は態度を改める素ぶりも見せぬまま喋り続けた。

 

「オークの豚共がここにも攻めて来ようとしているのは聞いているだろう?貧弱な貴様らをオークの脅威から守ってやろうではないか!!」

 

 へー。名持ちのホブゴブリンとゴブリナ、バカ強い鬼人、ユニークスキル複数持ちのスライムとゴーレムが貧弱なのかー。

な訳ないだろ、何言ってんだコイツ。

節穴かな節穴なのかな?

 

「ここに牙狼族を飼い慣らした者がいるそうだな。そいつは幹部に引き立ててやろう。連れて来るがいい!」

 

 ああもうコイツダメだ。

まず礼儀がなってない。次に調子に乗りすぎ。最後に目が節穴。

 

(殺しても……いいんじゃないかな。)

(何言ってんだボルド!)

(こんな奴生かしておく価値も無いと思うんだけど。)

(そんなことして蜥蜴人族(リザードマン)との争いになったらどうする!)

 

 そこは確かに盲点だった。

 

(ごめんリムル。少し頭に血が上ってた。)

(はぁ……気をつけろよ。)

 

 僕が落ち着いたのを確認し、リムルは蜥蜴人族(リザードマン)に話しかける。

 

「えっと、牙狼族を飼いならした、と言うか部下にしたのは俺とこっちのボルドって奴なんですが……」

「はぁ?下等なスライムと貧弱な人間が?ならば証拠を見せて見ろ。そうしたら信用してやる。」

 

 証拠の提示を求められたのを確認し、リムルは自らの影に向かって声を掛けた。

するとリムルの影から、中に潜んでいたランガが姿を現した。

 

「お前に話があるそうだ、聞いて差し上げろ。」

 

 リムルの伝家の宝刀『丸投げ』がここで炸裂した。

どうやらリムルは相手をするのが疲れたらしい。まったく同意見だ。

 

「リムル様よりお前の相手をする命を受けた。聞いてやる。話せ!」

 

 ランガは威嚇をしながらいつもより低い声で相手をする。

相手も少しビクリとしたが、流石の図太さと言うべきかすぐに調子を取り戻した。

 

「貴殿が牙狼族の族長殿かな?美しい毛並み、鋭い眼光、流石威風堂々たる佇まいですな。しかし

 

――主人がスライムと人間とは、些か拍子抜けですな!!」

 

 屋上に行こうぜ、久しぶりにキレちまったよ。

 

「どうやら貴殿は騙されている様だ。良かろう、この我輩が貴殿を操る不埒者倒して見せようではないか!!」

 

 なんだぁ?テメェ……

 

「トカゲ風情が……我が主達を愚弄するとは……!」

 

 次の瞬間ランガの気配の様な物がガラリと変わる。

間違いない、これはガチギレだ。

 

 しかし、ここで予想もつかない人物が現れる。

 

「あれ、何やってるんスか?」

 

 そう、彼の名はゴブタ。シオンの料理の犠牲となったはずの男だ。

 

「お前、ゴブタ!?」

「お前、生きてたのか!?」

「まさか死んでいなかったとは……」

 

 ベニマル、リムル、僕は衝撃を受けた。

あれほどのおぞましさを持ったこの世全ての毒(アンリマユ)を取り込んでおいて平気とは……

 

「またまた酷いっス~ちゃんと生きてるっスよ!」

 

《告。個体名ゴブタは「毒耐性」を獲得しています》

 

 なるほど、とにかく無事でよかった。

 

「「毒耐性」って俺も持ってないのに、凄いな……」

「えへへ、そうっスか?」

 

 リムルの言葉に照れるゴブタだが、喜びもそう長くは続かなかった。

 

「良い所に来たな。」

「へ?へ!?何スかこの状況!?」

「トカゲ、この者を倒せたのなら、貴様の話一考してやろう。」

 

 なんとタイミング悪く来てしまったゴブタは、ランガの手によって蜥蜴人族(リザードマン)のガビルとの決闘に駆りだ(徴兵)されてしまったのだ。

 

「構いませんぞ?部下にやらせれば恥をかきませんからな。なぁ?スライム殿の人間殿。」

 

 またもこちらを煽ってくるガビルだが、あいにくゴブタが負けることは無いだろう。

ゴブタはああ見えて、ハクロウからのお墨付きの天才。

ここ最近は熱心に訓練しているので、負ける事はそう無いだろう。

 

「ゴブタ、遠慮は要らん。やったれ!勝ったらクロベエとボルドに頼んでお前専用の武器を作ってやる!」

「ホントっスか!?結構やる気でたっス!」

「負けたらシオンの料理の刑な!」

「それだけは勘弁っす!!!」

 

 リムルの発破により、ゴブタが心なしか金色のオーラを纏っているような気がする。

ともかく、これによってゴブタの勝利は明確だろう。後は結果を待つのみだ。

 

 何やら隣ではリムルがシオンに引きちぎられそうになっているが、なんだか止めるのも怖いので見なかった事にしておこう。

 

「では、始めよ!」

 

ランガの言葉により試合が開始した。

 

 開幕後ガビルは「偉大なるドラゴンの……」と独り言を喋っていたが、その隙をついてゴブタが得物の槍を投げた。

間一髪で避けたガビルはゴブタに攻撃を仕掛けようとするが、そこには誰もいない。

次の瞬間、お得意の「影移動」でガビルの背後へ行ったゴブタは、ガビルの後頭部に鋭い飛び蹴りを喰らわせた。

 

「勝負あり。勝者ゴブタ!!」

 

 予想した通り、ゴブタは勝利の栄光と専用武器と手にし、この世全ての毒(アンリマユ)を回避することに成功した。

やはり(ホブゴブリン内では)ゴブタが最強か……

 

「流石だゴブタ。我が見込んだだけの事はある!」

「ようやった!ホブゴブリンの強さをよくぞ見せつけた!」

「見直したぞ。私に対する先ほどの失礼な発言は聞かなかった事にしてやろう。」

「俺たちと戦った時より強くなってるみたいだな。」

「やはり鍛えがいのある才能を持っていそうですじゃ。」

「凄かったよゴブタ。専用の武器は最高の逸品を造らせてもらうよ!」

「やったなゴブタ。クロベエにも最高のを造ってもらえるよう頼んでおいてやるよ!」

 

「やったっス!!」

 

 どうやらゴブタは専用の武器が貰えるのがとても嬉しいらしく、最高の笑顔でそう叫んでくれた。

こんなに気持ちのいい笑顔を見せてくれると造り甲斐がある。

 

「お前ら、勝負はゴブタの勝ちだ!オークと戦うのに協力しろと言う話なら検討するが、配下になるのは断る!今日の所はソイツを連れて帰れ!」

 

 リムルがそう言うと共に、蜥蜴人族(リザードマン)たちは気絶したガビルを背負って去って行ったのだった。

 

「さてと、今後の方針を立てないとな。」

 

 リムルのこの言葉により、早速会議が開かれる事となった。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:人型炉心(ゴーレムリアクター)
搭乗機体:ザクⅡ S型
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

ユニークスキル「改造者」 ユニークスキル「潜行者」
効果:合成        効果:影潜行
   分解           影収納

固有スキル「魔力生成」
効果:魔素生成

アーツ:隠密

専用武器を作って貰えるみたいで良かったね、ゴブタ!

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