転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルがムスカ。
今回、ゴブタ強化イベントが入ります。


見せてあげよう、クナイの(イカズチ)を!

引き続きこちら町の会議室。

対オークロードの策を練る会議は引き続き行われていた。

 

「オーク20万の軍勢を相手取るとなると、蜥蜴人族(リザードマン)との同盟を前向きに検討したいところだが、使者がアレ(ガビル)なんだよな~。」

 

リムルがガビルの事を思い出してうなだれる様子を見せる。

まあ、あんな無礼な使者と話したいヤツなんてほぼ居ないだろう。

 

「話が通じる奴と交渉したいところだが……」

「リムル様、私が蜥蜴人族(リザードマン)の首領と直接話をつけましょうか?」

「出来るのか?」

「はい。」

 

さすがソウエイ。

やっぱりイケメンは顔だけではなくスペックまで良いのか。心なしか彼の周りには自信オーラがたっぷり漂っている。

 

「よし、では蜥蜴人族(リザードマン)と合流し、オークを叩く!」

「「「はい!」」」

 

どうやらリムルは蜥蜴人族(リザードマン)との共闘による戦闘を選んだらしい。

 

「決戦は、蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域である湿地帯になるであろう。これは蜥蜴人族(リザードマン)との共同戦線が絶対条件だ、頼んだぞソウエイ!」

「お任せを。」

 

リムルの言葉に返事を返し、ソウエイは音も立ずに一瞬で姿を消した。これが忍者か……

しかし蜥蜴人族(リザードマン)の首領がガビルの様な奴じゃないと良いが……まさか全員がアレ(ガビル)みたいな奴では無いよな?

 

「それじゃあ引き続き、会議を続けるぞー」

 

こうして、20万のオークとその王、オークロードを倒すための策が着々と計画されていった。

 


 

対オークロード会議の翌日。

僕はカイジンやクロベエがよく使っている作業場に来て、ある物を造っていた。

 

何を造っているかと言うと、それはオークロードの討伐の為に必要な、ゴブリン達の武器である。

種類としては使用に癖が無く、直感で扱いやすい剣や短剣である。

製造方法は、今回は全員の分を造る為にも大量生産の利く方法を取る。

 

それでは早速始めていきましょう。

まず刀身の形状を設計し、その形に添ってクッキー型の様なくり抜き型を造ります。

次に刀身の材料となる金属を、用途に合った厚さの板金に加工します。今回使う金属はみんな大好き魔鋼だ。

そして板金を、魔鋼の融点まで熱したくり抜き型で次々とくり抜いて行く!

最後はくり抜いた刀身を研磨、成形して刀身部の完成。

柄の部分はカイジンに作ってもらった物を、完成した刀身部と繋げる。

最後に繋がった柄の部分に布を巻き、魔力強化を施して完成である。

 

こうして、オークロード討伐の際に出撃する人数分の武器は完成した。

雑な量産方法なので壊れてしまわないかが心配だが、魔力強化を施しているので大丈夫だろう。

 

しかし、次に待ち構えているものがある。

ゴブタの専用武器であるのだが、正直言ってかなり悩む。

あの若さにしてかなりの技量を持った天才(エース)であるゴブタ、彼ならどんな武器でも使いこなしてくれるだろうと言う考えが、僕に悩みを植え付けているのだ。

 

しかし忘れてはいけないのは、彼は相棒の牙狼に乗って戦う戦闘スタイルなのである。

故に彼の武器は、牙狼の力を殺さない軽量かつ邪魔にならない大きさである事が大切だと思う。

そしてガビルとの戦闘においては、彼は槍投げと不意打ちと言う絡めてを用いて勝利を収めた。

彼の才能とスタイルを生かし、出来れば長く愛用してくれるような武器、そう考えた末、僕が辿り着いたのは――

 

 

クナイだ!

 

 

クナイなら彼や牙狼の戦闘を妨げることが無く、様々な用途で使用することが出来る!

 

武器種が定まったので、早速製作に移る。

使用する金属についてはトリバネ合金を使用する。制作難度は高いが、彼の様な天才(エース)に使ってもらう為と考えれば苦では無い。

早速開始である。

まずは大きめの箱を木で作り、そこに砂を敷き詰め、水を含ませ押し固める。

次に量産型の武器を造った際の魔鋼を溶かし一塊にし、それを成形して仮のクナイを造る。

そして仮のクナイで敷き詰めた砂に型を造る。

その後、24時間張りつめさせた神経で融かした金属を混ぜ続けて、砂の型に流し込む。

冷え固まったトリバネ合金のクナイを研磨、成形、溝を刻む。

最後に柄に刻印魔法を刻み、赤い布を巻き、体内の魔素を3割使って魔力強化と結界を施す。

こうしてゴブタの専用の武器が完成した。

早速、使用者であるゴブタに見せに向かう。

 

作業場を出てしばらく走り、修練場に着いた。

どうやらさっきまで仲間やリムルと共に、ハクロウに稽古をつけて貰っていたらしい。

 

「おーいゴブタ!!君の専用の武器が完成したよー!!」

「マジっスか!?見せてくださいっスー!」

 

休憩中のゴブタに声を掛けると、稽古のせいで死んでいた目を即座に輝かせてこちらに走ってきた。

興味を持ったらしいリムル達もこちらへと近づいて来る。

 

「どんなのっスか!?早く見せてほしいっス!」

「はい、これが君の新しい武器だ。」

 

クリスマス前の子供の様にワクワクとしているゴブタに早速武器を渡す。

 

「うわっ!チョー軽いっス!?」

「そうだろう?この武器はクナイと言う武器で、いわゆる短剣の様な武器だ。切ったり、突いたり、投げたり、掘ったり、いろいろな使い方ができる!」

「へー!でももう少しカッコいい形がよかったっスね。」

 

どうやらゴブタはこのクナイに文句があるらしい。

仕方ない。見せてあげよう、このクナイの真の力を!

 

「そんなことを言っていられるのも今のうちだよゴブタ。あそこの木にクナイを向けて、魔力を流してみるんだ!」

「え?こうっスか?」

 

ゴブタが近くにあった木にクナイを向け、魔力を流した。

すると、クナイの先端から蒼い稲妻が走り、木は黒焦げになって崩れた。

 

「ウオーー!!!なんスか?これ!凄いっす!!」

「これは「蒼稲妻」!魔力を流せば流した分だけ威力が上がるんだ!!」

「マジっスか!?さすがボルド様!天才っス!」

 

ゴブタから喜びの声が上がる。

 

「凄いなボルド。一体どうやって作ったんだ?」

「材料は僕が洞窟にいた時に作ったトリバネ合金。「蒼稲妻」は柄の部分に刻まれた刻印魔法だよ。」

「なるほどな、そうなってるのか。しかし凄い威力だな!」

 

リムルからも称賛を受ける。正直言ってすごくいい気分だ。

これほどに良い気分には今までなった事がないかも知れない。

しかし、次の瞬間からその気分が崩れ始める。

 

「これがあれがあのジジイも――「ほう、それはワシのことか?」――!!」

 

失言をしたゴブタは、それをハクロウに気取られる。

強制的に1対1をする事となったゴブタは、最初こそウキウキで応戦をしていたが、少しづつ追い詰められていった。

そして終いには、ゴブタが辛さに泣き崩れて地面に転ぼうとしても、ハクロウの攻撃により強制的に立たされると言う、見ているだけで危機感すら感じるようなものとなっていった。

 

結局ゴブタへの訓練。いや拷問は日が落ちるまで約2時間ほどの間つづいた。

尚、拷問を終えたゴブタは、全身が打撲、擦り傷、青あざにまみれていた。

 

僕は後にも先にも、この日ほどハクロウの事を恐ろしいと思ったことは無いだろう。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:人型炉心(ゴーレムリアクター)
搭乗機体:ザクⅡ S型
称号:「魔物に齎す者」「天才」
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

ユニークスキル「改造者」 ユニークスキル「潜行者」
効果:合成        効果:影潜行
   分解           影収納

固有スキル「魔力生成」
効果:魔素生成

アーツ:隠密

やっぱ高評価もらうと気分が高鳴りますね!!

ちなみに称号の「天才」はゴブタからのです。

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