転生したらハロだった件   作:デンドロビューム

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タイトルがアムロ。
毎度の如く勢いで書いたので変じゃないか不安です。
カスミュットは死にます。


ザクの5倍以上のエネルギーゲインがある!

日がすっかり落ちた満月の日。

僕達は蜥蜴人族(リザードマン)達との共闘の為、湿地帯へと向かっていた。

 

出撃する人員は、シュナとクロベエを覗いたオーク達とランガ、そしてゴブタ率いるゴブリンライダー、そしてリムルと僕だ。

残りのメンバーには村に残ってもらい、万が一、億が一にも僕らが敗北した際には即座に逃げてもらう手筈となっている。

 

「みんな、戦闘態勢を取れ!ソウエイの元へ行くぞ!」

 

どうやらソウエイから念話を受け取ったらしいリムルから、メンバー全員に声が掛かる。

 

その声に合わせて、牙狼に乗っている僕以外のメンバーが加速する。

それに合わせて、この日の為に製造した新型――RX-78-2 ガンダム――のスラスターを吹かせ、僕も加速する。

 

暫く向かうと、そこには派手に散らかされた小規模な戦闘跡があった。

周囲には血に塗れたオークの兵士の死体が捨て置かれている。

 

「あ、あれ?もう終わってるっスか?」

「少しは残しといてくれよ……」

 

やる気満々だったゴブタとベニマルからは不満の声が溢れる。

少し奥の方に目を向けると、そちらではこの場のオーク全てを掃除したソウエイが、女性の蜥蜴人族(リザードマン)を確保していた。

 

「深手を負っています。」

 

ソウエイが、女性の蜥蜴人族(リザードマン)――この場合は蜥蜴女(リザードウーマン)と言うべきか?――の容態を冷静に報告する。

 

報告を受け取ったリムルは、ソウエ抱きかかえられたままの彼女の口に、自家製の完全回復薬(フルポーション)を流し込む。

すると彼女の体からは傷がキレイさっぱりと無くなり、少しの間を置き、彼女は朦朧としていた意識をはっきりとさせた。

 

「――ッ!き、傷が!?致命傷だと思ったのに……」

 

意識をはっきりさせた彼女は、完全回復薬(フルポーション)の効果に困惑しつつ、リムルや僕に目を向ける。

 

「あ、あなた方は……?」

「俺はリムル・テンペスト。で、こっちが――」

「初めまして、僕はボルド・テンペストです。」

「――ッ!!」

 

僕たちが彼女に自己紹介をするや否や、ハッとしたかと思うと、土で汚れる事も構わずに頭を下げて――

 

「お願いがございます。我が父たる蜥蜴人族(リザードマン)の首領と、兄たるガビルを、どうかお救い下さいませ!!」

 

どうやら彼女はガビルの妹であり、首領の娘であるようだ。

詳しい事はよく分からないが、とりあえずはガビルよりは話が出来そうなので安心である。

 

「ガビルの妹なのか?」

「はッ」

「何があった?」

 

取り敢えず状況確認の為に、リムルが情報を引き出そうと試みる。

 

「兄ガビルが謀反を起こし、首領を幽閉したのです……」

 

何をしているのでしょうか?

もしかしてアイツ脳みそ小さいのか?脳みそだけ通常トカゲサイズなのか?

アイツ精神状態おかしいよ……

 

心の中でガビルを批判する僕を知ってか知らずか、ガビル妹は説明を続ける。

 

「兄はオーク軍を、自らの力で退けるつもりの様です。ですが、兄はオークロードを甘く見ており、このままでは蜥蜴人族(リザードマン)は滅亡することとなりましょう!」

 

もう終わりだよガビルの脳みそ。

 

「父は見張りの隙を見て、私を逃がしてくれました。先走らぬようにとの約定も守れず、虫のいい話であるのは重々承知しております。しかし、力ある魔人を従える貴方様方の、その慈悲にすがりたく!!」

 

ガビル妹はどうやら本気で兄と父を救いたいと思っているらしい。

そこまで言われるとこちらも手を貸さない訳には――「よくぞ申しました。リムル様とボルド様の偉大さに気付くとは、あなたは見どころがあります!!」

 

????

 

「おいシオn「さあ、立ちなさい。あなたの希望通り蜥蜴人族(リザードマン)は救われるでしょう!!」

「ありがとうございます……ありがとうございます……!」

 

これは現実か?それとも幻術か?なぜシオンは勝手に彼女に手を差し伸べたんだ?

別に差し伸べること自体が悪いわけではない。ただ、流石に急すぎて脳みそがラグを起こしてる。

 

「せめて一言言ってくれないかな……」

「仕方ないさ、どうせオークロードとは戦うんだ。えーっと、君は首領の娘さんだっけ?」

 

リムルが、改めてガビル妹に身分の確認を取る。

 

「は、はい!その通りにございます。」

「では、君を首領の代理として認める。ここで同盟を締結することに異論はあるか?」

「いえ、異論など――「じゃあ決まりだ。同盟は締結された。」

「ありがとう……ございます……!」

 

こうして、この場を以って、我々と蜥蜴人族(リザードマン)との対オークロードにおける同盟が締結されたのだ。

しかし締結(ここ)で終わらないのがリムル流。即座に新たな指令を出す。

 

「ソウエイ、お前首領の所まで「影移動」出来るか?」

「もちろんです。」

蜥蜴人族(リザードマン)の首領救出を命じる。」

「御意。」

 

リムルにより首領の救出がソウエイに言い渡された。これで蜥蜴人族(リザードマン)全体の危機と言うのはある程度回避されただろう。

きっとイケメンのソウエイなら「さすソウ(流石ソウエイ)」な活躍をしてくれるだろう。

 

「よし、俺達は進軍を続けるぞ!」

 

こうして、ガビル妹の救出と同盟の締結を思わぬ所で行った我々は、引き続き湿地帯に向けての進軍を続け、数時間後に戦場の湿地帯へと到着したのだった。

 


 

湿地帯に到着した僕達は、早速全体陣形を整え攻撃の準備をする。

 

『お前達、準備は良いな?作戦開始だ!!』

 

即座に、リムルにより開戦の合図が響く。

 

その声と共にゴブタ達ゴブリンライダーやランガの反応が戦場の中心に移動し、鬼人達の反応も戦場に向かう。

暫く見ていれば、戦場全体からでも見えるような異常な範囲と威力の攻撃が起きる。

 

中にいる者を全て焼却する爆炎のドームや、ここら一帯の地形すら変えかねない嵐による攻撃。

 

地形を丸ごと切断する斬撃に、派手ではないが滑らかで確実に死を振りまく剣技。

 

それら全てが着々とオークの兵士達の数を減らして行くのが、視覚的にも魔素の反応的にも分かる。

 

それらを眺めつつ、今回の騒動のラスボス的存在であるオークロードに目を向ける。

どうやら既にかなりの魔素を身に宿しているらしいのが分かる。

 

しかし、このままのペースなら順調に鬼人達にも復讐を果たせるのではないかと考えたところで、新しく「既知者」が反応を受け取る。

数秒すると空をピンクの光が走り、そのままオークロードの前へと落ちてきた。

 

着地による煙が晴れ、視界がクリアになった先には魔人と思われる人物が立っていた。

煙の中から現れた魔人は、正面に捉えたベニマルやシオン、ハクロウ達に向かって何かを叫ぶ。

 

「このゲルミュット様の計画を台無しにしやがって!」

 

ゲルミュット。確かここら一帯の魔物たちに名づけをして回ってる魔族だったか。

一応関連性は疑っていたけれどもビンゴだったとは。

 

「もう少しで俺の手足となって動く、新しい魔王が誕生したと言うのにーッ!」

 

関連性どころかコイツがこの騒動の計画犯だったのか?

しかもコイツは、まさかオークロードを魔王にしようと計画していたのか?

 

「……魔王?」

「そうだ!だから名づけをしまくった。種を蒔きまくったんだ!最強の駒を生み出す為になぁ!!」

 

つまりコイツがここら一帯で名づけをしていたのは新しい魔王誕生の為の下準備か。

 

「そのために……」

「我らの里にも……ッ」

「来たと言うのか……!!」

 

その言葉を聞いた、被害者である鬼人達が怒りを露わにする。

しかしそんな不穏な空気の中、今回の騒動の主犯格であるゲルミュットに近寄る者がいた。

 

「おぉ!これはゲルミュット様!!」

 

ガ ビ ル で あ る

 

「どうして此処に?まさか我輩たちを助けに……!」

 

ガビルは期待を胸にゲルミュットに話しかけるが、その期待は即座に裏切られることとなる。

 

「この役立たずのノロマが!!貴様もさっさとオークロードの糧となれ!」

「はーッ!?」

「役に立たない無能の分際で何時までも目障りな奴よ。オークロードに食われ、力となれ!!俺の役に立って死ねるのだ、光栄に思うが良いぞ?」

 

ゲスミュットに心を裏切られたガビルは、ショックの余り言葉をはっきりと話すことすらできなくなる。

しかしその間に、ゲルミュットの背後に居たオークロードはこちらへと歩み始める。

 

「やれ、オークロード!」

「…………」

 

しかし、ゲルミュットの命令を聞こうともオークロードは行動を起こさず、今度は立ち止まってしまった。

 

「……どうした?」

「魔王に進化とは……どういうことか?」

 

どうやらオークロードには辛うじてまだ理性が残っているらしく、ゲルミュットに計画についてを訪ねる。

 

「チッ本当に愚鈍な奴よ。貴様が魔王 オークディザスターになって、このジュラの森を支配するのだ!それこそが私と、あのお方の望みだ!!」

 

あのお方。やはりゲルミュットの裏にも更に黒幕が潜んでいたのか。

そうすると有力なのが――

 

(リムル、あのお方ってのは……)

(そうだな、やはりいずれかの魔王の事だろうな。)

 

やはりそう言う事だろう。

 

しかし僕らが黒幕について考えている間にも、事態は加速する。

 

「………………」

 

先程の質問から動く様子を見せないオークロードに対して、ゲルミュットが更なる怒りを口にする。

 

「何をボケっとしている!豚が!!」

 

しかしその言葉にも反応を示さないオークロードに、ゲルミュットは遂に堪忍袋の緒を切らす。

 

「時間がない。手出しは厳禁だが、俺がやるしかないか……!」

 

そう呟くと、すぐ近くにいたガビルに向かって魔力によるピンクの光を向ける。

 

「死ねェー!!!」

 

光がガビルに向けて放たれる。

 

「ガビル様!」

「お逃げ下さい!」

 

ガビルの周りにいた兵士達がガビルを庇おう動く。

 

光が晴れるとそこには、無傷で倒れたガビルとそれを守った傷だらけの兵士達が居た。

 

「お前達!」

「ガビル様が無事で……」

「良かった……」

 

ガビルが兵士達に声を掛けるが、兵士達は一言返事をして、意識を手放してしまった。

 

「うっう、うああぁぁぁ!!!ゲルミュット様ァァー!!!!」

 

湿地帯にガビルの裏切りと仲間の死による悲しみに満ちた叫びが響く。

そこへ追い打ちをかける様にゲルミュットが再び光を向ける。

 

「オークロードの養分となり、俺の役に立つが良い!!」

 

そう言うとゲルミュットは光を今度は頭上に向け、光を膨張させる。

 

「ハハハハハッ!上位魔人の強さを教えてやる!死ね!!」

 

頭上で傍聴した光は今度は収縮し、何百もの光の弾丸へと変える。

 

死者之行進演舞(デスマーチ ダンス)!!!」

「ゲルミュット様ァァァァ!!!!」

 

こうして、ガビルに向かって何百もの攻撃が降り注ぐ――

 

「なあ、これが全力か?この程度の技でどうやって死ぬんだ。」

 

事は無かった。

 

なんと、攻撃が降り注いだガビルの正面にはリムルが滑り込んでおり、そのまま全ての攻撃を「捕食者」で食べ尽く(捕食)していたのだ。

 

「な、貴様……!」

 

ゲルミュットはリムルの煽りと行動にいささか焦りを見せ始める。

 

「貴方は、貴方様は……!」

 

ガビルがリムルを見て驚く。まあ無理もないだろう、初めて会った時にはスライムだったのが再び会うと人間になっていたのだから。

続けてリムルはガビルにある物を投げ渡す。

 

「回復薬だ、部下たちに使ってやれ。」

「は、はい!お前達、しっかりしろ!吾輩の為に、こんな!」

 

ガビルに回復薬を与えたリムルは、ゲルミュットに向き直り「粘鋼糸」で拘束をする。

 

「き、貴様!この上位魔人にこんなこt――グフォァ!」

 

ゲルミュットが喋ろうとするが、有無も言わさずリムルの腹パンが決まる。

 

「ッはぁ……貴様!!この俺さm――っハァッ!!」

 

諦めが悪くゲルミュットは未だに威張り散らした態度で怒鳴ろうとするので、今度は僕が腹パンを放つ。

するとゲルミュットは「粘鋼糸」を千切る速度で4m程吹き飛んだ。

 

流石ガンダム、軽く殴っただけでコレとは。ザクの5倍以上のエネルギーゲインっていうのもあながち本当なのかもしれない。

 

「上位魔人とか言って偉そうにしてても大した事無いんだな。」

「魔素量も少ないし、「死者之行進演舞(デスマーチ ダンス)」とか言う技も名前負けでショボかったね。」

 

泥の上に転げるゲルミュットに、今度はリムルと共に挑発をする。

しかしゲルミュットにはそんな挑発に応える気力は既に無く。

 

「わ、分かった!仲間にしてやろう。俺はいずr――ッフェァァ!」

 

もはや懐柔する気力しか残っていないゲルミュット。

しかしそんな懐柔もこちらからすれば威張り散らされていると同義。

最後まで喋る事すら叶わずリムルに勢いの付いた回し蹴りをお見舞される。

 

しかし、泥の上に再び転がされたゲルミュットにはどうやらまだ気力は残っていたようで、遂に怒りに身を任せ叫び始める。

 

「キエェェェェ!!!貴様ら!終わるぞォ!あのお方がお前らを許さんぞ!!」

 

ゲルミュットは自らのバックの存在でこちらを威嚇し始める。まさに虎の威を借る狐だ。

しかし、こちらとしてはどちらかと言うと用があるのはコイツよりもバックの奴なのだ。

 

「そのお方の事、詳しく聞かせてくれよ。誰が糸を引いてるのか。」

「場合によってはお礼に行かなきゃだね。」

 

そういってジワリジワリとゲルミュットに歩いて近ずく。

 

「ひぃぃ!やめろーッ!!来るなーッ!!」

 

ゲルミュットは叫びながらオークロードの元に向かい、助けを求めるとは思えない態度で助けを求める。

 

「おいオークロード!俺を助けろ!」

「腹が……減った……」

 

しかしゲルミュットの助力要請に反応を示さない。

当然だ。何か頼むときは親しい間柄でもせめて命令口調はダメだ。

 

「クソッ!俺を助けろオークロード!いや、ゲルドよ!」

「――ッ!」

 

ゲルミュットがオークロードでは無くゲルドと呼んだからだろうか。

今まで静観していたゲルドは遂にこちらに向かって歩み始めた。

 

「このクズが、ようやく動いたか。ハハハハハハッ!!コイツの強さを思い知るが良い!ヤれ、ゲルド!この俺に歯向かったことを後悔させ――ズバッッ!!

 

《告。ゲルミュット、生命反応を停止しました。》

 

こうして、ゲルミュットは自らが育てたオークロードによって首を落とされて死んだ。




ステータス

ボルド・テンペスト(前橋 英作)
種族:人型炉心ゴーレムリアクター
搭乗機体:RX-78-2 ガンダム
所持機体:ザクⅡ S型
称号:「魔物に齎す者」「天才」
所持スキル
ユニークスキル「製作者」 ユニークスキル「蓄熱者」
効果:制作補助      効果:放熱変換
   スキル獲得補助      吸熱変換
   解析鑑定         魔素変換
                熱操作

ユニークスキル「高速者」 ユニークスキル「既知者」
効果:身体能力三倍化   効果:演算解析
   攻撃予測         魔力感知
   超速再生         告知

ユニークスキル「改造者」 ユニークスキル「潜行者」
効果:合成        効果:影潜行
   分解           影収納

固有スキル「魔力生成」
効果:魔素生成

アーツ:隠密

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