夜
ネリル島・DEM施設
「侵入者だ!」
「隔壁を閉じろ!この先に通すな!」
「対精霊兵器を使え!新たな精霊を捕まえるチャンスを逃すな!」
DEMの施設内にて黒いバトルスーツを纏った赤髪の少女が堂々と歩く。
「「シスター」はこの施設で間違いない様だな。」
その少女「茈瑪アキ」はDEMの職員に興味を示すことはなく周りを見渡す。その間にも職員達が武装してアキを囲む。
「フハハ!いくら精霊といえどもこの数、そして対精霊武装を前には何も出来まい!」
アキ「下らん。」
「なっ!?生意気な...!撃て!撃てぇ!!」
職員達はアキに向けて銃撃する。
アキ「《
『『ハッ!』』
するとアキの太腿の赤い紋章から黒い機械が現れ、伸びていくとそれぞれ徐々に形を変えて、赤い光を放つ黒い機械の腕となる。
「...っ!?まさか天使!?」
アキは「デキス」と「シニス」を振り上げさせ、そのまま地面に拳を叩き込ませるとその衝撃波が周りの職員達を吹き飛ばす。
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」」
それにより職員達は気絶する。
デキス『ハッ!だらしない奴らだぜ。』
シニス『この者達に関わるだけ時間の無駄です。アキ様。先を急ぎましょう。』
アキ「あぁ。」
アキは先を進むと分かれ道に当たる。
アキ「どっちだ?」
シニス『左ですアキ様。論理的に考え、ここの職員達は左の道からやって来ました。となれば左の方に重要な何かを置いているかもしれません。』
デキス『いいや右だぜアキ様。理由は無いが俺の勘がそう言ってる!』
デキスとシニスは意見が別れる。
シニス『左ですアキ様。』
デキス『右だぜアキ様!』
2体の言葉にアキは考えを巡らせる。
アキ「ここは...。」
デキス&シニス『『ここは?』』
アキは床を見つめる。
アキ「下だ。」
アキは床を何枚もぶち抜き、次々と地下へと降りる。
アキ「さて、シスターは...。」
デキス『!アキ様!いたぜ!』
デキスが何かを見つけ、その方角を見るとそこには機械で拘束された女性がいた。
シニス『間違いありません、彼女こそが第二の精霊:シスターです。』
デキス『気を失ってるみたいだな。』
アキ「構わない、運ぶぞ。」
デキス&シニス『『ハッ!』』
デキスとシニスが拘束してる機械を破壊し、解放された彼女をアキが横抱きにする。そして、デキスとシニスがぶち抜いた天井(床)を掴み、飛び移っていく。
DEM施設外・森
シスターと呼ばれた彼女を救出したアキはワイヤレスイヤホンを通じて連絡を取る。
アキ「こちら茈瑪。保護対象のシスターを救出した。」
アキはどこかへと連絡し終えると、アキとシスターを包む様に光が集まり、2人の姿が消える。
DEM報告書
⚪︎月×日
識別名:アームズ
危険度:AA
突如ネリル島の研究施設の近くにて現界した新種の精霊。黒い服装をした赤髪の少女の姿をしている。太腿から2本の黒い機械の腕を出現させ、それを武器として振るってくる。現時点での情報は少ないが本人の身体能力もズバ抜けている為、近距離にて注意が必要。現在は施設にて実験中だったシスターを強奪し、逃亡中。最優先捕獲対象。