次の更新は夜となります。
真っ暗な暗闇の中、一筋の光が三人を浮き上がらせる。この三人とは毎度お馴染み万事屋銀ちゃんのメンバー。坂田銀時、神楽、志村新八だ。
「目覚めよ。選ばれし者ども……秘めし内なる力。解放する時が来たのだ。そっとひらけその目を……その閉じられた限界への扉を……目覚めよ」
どこからともなく声が聞こえる。どうやら光の中から聞こえるようだ。その声が目覚めよっと再度言うと三人の内一人がムクッと起き上がった。メガネを掛けた少年だ。
「……どこですか?ここ」
新八はキョロキョロと辺りを見渡す。しかし光は消えており暗くて何も見えない。見えるのは隣にいる銀時と神楽だけ。
「銀さん、起きて下さい。
なんか真っ暗なんですけど」
新八は不思議に思い銀時を起こそうと体を揺らした。すると銀髪の青年、銀時は身じろぎだす。
「ん……ぁ?あー……夢だろ。夢」
「夢……そうですね」
目をそっと開いた銀時は真っ暗なのを見てきっぱりと言い、二度寝を始めた。新八も銀時の言葉に頷くとその場で再度寝始めた。しばらくすると再度光が現れ声が聞こえる。
「目覚めよ。目覚めよ……選ばれし者どもよ。……ちょ、一回でいいんで起きてくれません?」
しかし三人は熟睡していた。何度呼んでも、お願いしても起きそうにない。しびれを切らしとうとう光から何かが出てきた。
「起きろォォオ!!テメェ等早く起きろやコラァァア!!」
光から出てきた白いヒゲを携えたオッサンが三人に向かって大声で叫んだ。
「な、なんだ!?」
「うわぁっ……アレ?なんか見たことある」
「んぅ……何アルか?」
その声に三人は飛び起きた。
「やっと、起きたか……久しぶりだな。坂田銀時、相変わらず我が主は異空間で二度寝とは危機感が足りないな」
ヒゲのオッサンはきっぱりと言った。三人は久しぶりと言う言葉に首を傾げた。
「あー……誰?……い、いや……お……お久しぶりです……」
とりあえず銀時がオッサンに挨拶をし、すぐさま万事屋三人で集まった。
「オイオイ、誰?アレ誰だよ」
「え?知りませんよ。銀さんの知り合いじゃないんですか?」
「適当に合わせたんだよ。……お前覚えてないの?さっき見たことあるって言ってたじゃん」
「いや、それが全く分からなくて……神楽ちゃんは?」
銀時と新八はヒソヒソと話ながら神楽に聞いた。
「あんな全身タイツしってても知らない振りするアル」
「バカ。大きな声出すんじゃねぇよ!!聞こえるだろ」
銀時が神楽に言うがもう遅い。オッサンは恥ずかしさで顔を微かに染めている。どうやらヒソヒソ声は筒抜けだったようだ。
「とりあえず名前を聞いてみたら思い出すかもしれませんよ」
新八の提案に銀時はブンブンと首を振った。
「ムリムリムリ、あんな知り合い顔で出てきたのにどちら様なんて言えるかよ。赤っ恥もいいところだろ」
「じゃあ、どうするんですか!!このままってのはすごい空気重いんですけど」
だんだんと銀時と新八の声は大きくなる。もうすでにヒソヒソ声ではない。そのとき、ヒゲのオッサンが咳をし始めた。
「ゴホッ……仙人ゲホッゲホッ」
どうやら、咳に混じってヒントをくれているようだ。
「ゲホッゴホゴホッせ、仙人?何ゲホッ」
銀時も相手に合わせて咳に混じらせて聞いた。
「ゲホッゴホッと、洞爺湖ゲホッゲホッ仙人ゴホッ」
「ゴホゴホッ洞爺湖仙人?ゲホッ」
「ゲホッそ、そうゲホッ」
「ゴホッゴホッ洞爺湖仙人でオーケーゲホッ」
「オーケーゲホッ」
「うるせぇよお前ら!!もう普通にしゃべろや!!しかも最後のゲホッって語尾みてぇになってんじゃん!!」
あまりの咳の応酬に新八が突っ込んだ。
銀時は咳をやめるとうんうん頷く。
「あー……ハイハイ。洞爺湖仙人な、うん。……やべぇよ、洞爺湖仙人って誰?」
どうやら名前を聞いても分からなかったようだ。突っ込み終えた新八にボソッと聞く。しかし新八に知らないと首を振られた。そんな様子を見たオッサンもとい洞爺湖仙人がキレた。
「結局皆目覚えておらんではないかァァァア!!お前達に必殺技を授けに来た洞爺湖仙人であろうがァァァア!!ももパーンを忘れたのか!!」
「あー……あった。あった。銀さん嫌なことは忘れようとするからよォ」
どうやらももパーンで思い出したようだ。銀時が悪気もなく言った。
「そ、それであの……その仙人が僕らに何の用ですか?」
銀時の言葉に苦笑いを浮かべながら新八が聞いた。新八の言葉に仙人はよくぞ聞いたと言うよう咳払いをした。
「もちろん、我が主。坂田銀時とお前たちを修行させるために来た」
「修行……ですか?」
「またももパーンアルか?」
新八と神楽が聞き返すように言う。銀時は怪しそうに洞爺湖仙人を見つめた。
「いや、今回はある人たちの協力のもと、ある場所に行き修行を行うことになっている。紹介しよう、協力者ジャンプの編集長とジャンプのマークだ」
「「ぇぇええ!!??」」
「誰アルか?」
洞爺湖仙人の出して来た協力者の名前の凄さに驚く銀時と新八。神楽は分かってないようだ。
「お前ら三人は時期編集長の俺と現編集長、ジャンプマークの力で他のジャンプ漫画へと行ってもらう」
「え?マジですか!!ってかあんたサブキャラのくせに何編集長の座を狙ってるんですか!!」
洞爺湖の言葉に新八が突っ込んだ。そんな様子を見ながら神楽は眉を寄せた。
「よく分からないけどどこか行くアルか?ねぇ銀ちゃ……銀ちゃん?」
神楽は話掛けると銀時はプルプルと震えていた。目も珍しくキラキラと輝いている。
「オイ、洞爺湖仙人さんよォ。ジャンプ漫画ならどこでも行けたりするのか?」
じっと何かを期待するように洞爺湖仙人を見つめ返事を待つ。
「あぁ、ジャンプ漫画ならどこでも修行できそうだからな。どうした?銀時よ。行きたい漫画でもあるのか?」
「あぁ、ド、ドラゴン○ールの漫画に行きてぇ」
少し緊張気味に言う銀時に洞爺湖仙人は頷いた。そして飛ばそうと手をあげた瞬間新八が止めた。
「ま、待って下さい!!銀さんドラゴン○ールはあまりにも危険過ぎます!!」
「あ?危険?」
「そうですよ!!戦闘能力が違い過ぎます!!瞬殺ですよ!!瞬殺」
新八の言葉に銀時は眉を寄せた。
「うっせぇ。俺は武天老○様のもとでかめはめ波を習うんだよ!!」
「いやいやいや、かめはめ波ってあんたまだ諦めてなかったんかい!!」
「誰が諦めるかァァァア!!男の夢だぞ!!夢!!」
銀時は夢を語りキラキラと瞳を輝かせる。そんな銀時を止めようとする新八。この言い争いは長くなりそうだ。
そのとき、どこからともなく声がした。
「洞爺湖仙人くん、今日も例の場所に行くかい?」
「あ、もちろん行きます行きます」
「分かったよ。じゃあ、いつもの娘指名しとくよ。早く来てね」
銀時と新八は言い争いをやめじっと洞爺湖仙人を見つめた。神楽も白い目で洞爺湖仙人を見ている。
「さて、私は急用が出来たので急がなくてはならない」
「いやいやいや、急用ってキャバクラだよね!!」
新八の言葉に洞爺湖仙人はゴホッゴホッと咳をした。
「いや、違う。風邪……風邪引いたから病院行くだけだ」
「いやいやいや、そんな誤魔化さなくても僕たち聞いちゃったから!!」
「いや、違う。とりあえず忙しいからドラゴン○ールの世界に送る」
洞爺湖仙人は新八の言葉にきっぱり否定をし、パチンと指を弾いた。すると三人は光に包まれそして消えた。
「坂田銀時にその仲間たち、頑張れよ。さて、早く店に行かなくて……あっ、送る世界間違えた」