個性、黒殿様飛蝗。   作:気まぐれな富士山

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突発書きです。


入試

 

___異形差別。

個性黎明期に社会現象となった差別事例で、現在でも全国で多くの事案が根強く確認されている。

 

「あんたなんか人間じゃない!消えろ!この悪魔!」

「バッタの化け物だ!蝗害の祟りが起こるぞ!殺せ!」

 

俺が生まれたのは、地図にも載ってないようなど田舎だった。

差別が根強く、俺の家族は俺が5歳の時に俺を捨てた。

それからというもの、俺は人間不信を募らせていた。あの人に出会うまでは。

 

「ボク、もう大丈夫だよ。」

 

もう7年も前のことだ。

孤児院を襲った敵集団を壊滅してくれた、かっこいいドラゴン。

俺は、その人に拾われた。

最初は、きっとまたこの人も俺を傷つけると思っていた。

でも、そんなことはなくて。

あの人は、俺に優しさを与えてくれた。

 

「オレ、おおきくなったら龍子さんとけっこんする。」

「ん〜?嬉しいなー。その時まで独身ならねー。」

「マジだし。」

 

だから俺は、ヒーローを目指す。

俺を救ってくれた人に恩を返すために。

もう二度と、俺のような子供が生まれないように。

 

 

 

 

「いよいよ本番だね……………忘れ物ない?受験票と筆箱、あとハンカチに時計に…………」

「ちゃんと持ったよ。大丈夫。」

「飛真!」

 

振り返ると、満面の笑みと共に俺の手を握る龍子さん。

 

「カッコいいよ。あなたならできる。ドラグーンヒーロー、リューキュウが保証する。」

「……………ありがとう。行ってきます!」

 

跳田飛真(はねだとびま)、15歳。

今日、新たな時代に向かって飛び出す。

 

 

 

 

(筆記は大丈夫……………ねじれちゃんに教えてもらったのが良かったな。あとは実技試験……………)

 

正直、個性を使用するのはまだ怖い。

敵だーって言われて通報されたことが何度もある。

でも、そんなの乗り越えなきゃ、きっとヒーローにはなれない。

俺が個性を発動すると、俺の見た目が変わる。

ゴツゴツとした黒い外骨格に、鋭い牙と黒い複眼。いかにも『(ヴィラン)』といったような風貌だ。

 

「ヒィッ!?」

「おいおいおい、ヴィランがいるぞ。」

「シッ、やめなって。」

 

周りの声はもう聞こえない。

今はただ、俺を支えてくれたあの人の温もりをこの手に感じる。

 

『ハイスタートォォォ!!』

 

スタートの掛け声と共に全速力で駆け出し、スタートダッシュを切る。

セオリーを気にしてはいられない。ねじれちゃんから教わったことだ。

 

『ニンゲン、ブッ殺ス!』

「!」

 

前方から小型が十数機迫ってくる。

しかし、機動力はこちらの方が上のようだ。

 

「オラァッ!!」

『グギャァッ!』

『アベシ!』

『ヒデブッ!』

 

飛び蹴りとラリアットを決め、他のロボを蹴散らす。

 

「生意気な割に脆いな。…………!」

『対象、排除シマス。』

 

高ポイントロボもウジャウジャ出てくる。さらには他の受験者たちも追いついてきた。

 

「全て、蹴散らすのみだッ!!」

 

 

 

「はい。届いてたよ。」

「おぉ…………思ったより簡素だな。」

「はぁ〜なんだか私まで緊張してきちゃった………!早めに確認しちゃいなさい!」

「なんで龍子さんが緊張してるんだよ。」

 

自分の部屋へ行き、包みを開くと、中から小型の機械が出てくる。

 

『私が来た!!』

「うおっ、オールマイト。」

『HAHAHA!立体映像に驚いたかな!?さて跳田少年!これを見ているってことは、もうわかってるだろう?合格だ!』

「よしっ……!!」

『跳田少年は、バトルポイントだけなら上位の成績だ!しかし、君にはそれと同じくらい別のポイントが与えられている。レスキューポイント!これは我々が秘密裏に測っていた得点だ!君は戦う最中でも、怪我をした者たちを救助して回っていた!敵を倒すことのみならず、人を助けることこそヒーローの本質!その荒削りな力をもっと成長させるがいい!来いよ、飛真少年。ここが君の、ヒーローアカデミアだ!!』

 

立体映像が消えると、龍子の元へ向かう。

 

「龍子さん…………受かりました!」

「ッ……!!やった!やったね飛真!今日はお祝いだよ!」

 

龍子に抱きつかれ、少し頬を赤らめる。

これから始まるのだ。俺の、アカデミアライフが。

 

 

 

 

名前:跳田飛真

年齢:15

身長:179cm

体重:72kg

誕生日:9月13日

趣味:トレーニング、部位鍛錬、格闘技を見ること

好物:龍子さんの作った料理

個性:黒殿様飛蝗

バッタっぽいことは大体できる!顎が強くなり、全身が甲殻に覆われる!腹部には謎の器官《サンドライバー》がついており、ここがエネルギー器官になっているぞ!その足から繰り出される蹴りは、電柱を容易くへし折るぞ!

個性をオフにした《人間態》個性をオンにした《第一形態》さらに、ポーズをキメてエネルギーを充填し変身する《第二形態》の三つの形態に変化する!第二形態は全てのスペックが倍以上に増加する代わりに、体への負荷が大きいぞ!




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