すべての愛を、君に   作:北野ゆめおんな

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 温かい。

 柔らかな陽だまりに包まれているような温もりが、皮膚の奥へとじんわり染み込んでいく。

 

 ゆるやかにまぶたを持ち上げると、そこには現実感の乏しい光景が広がっていた。まるで背景が塗りつぶされ、世界から色も音も奪われたかのように、"彼"だけがそこに存在していた。

 

 この夢、見たことがある。

 それが夢だと自覚して、まず、最初にそう思った。

 

 視界に映る背中は確かに彼のものだと分かったが、それは私の記憶よりもはるかに小さく、華奢だった。

 ーー幼い頃の彼だろうか。

 そう思った矢先、彼がこちらを振り返る。その瞳に宿る影の濃さと、何かを受け入れた者の静かな覚悟は、今の彼と寸分違わぬものだった。

 

 見たことがある。そう分かるのに、いつそれを見たのだか、記憶になかった。

 

 

「キャロン」

 

 

 彼の口から、呼ばれるはずのない名前が呼ばれる。

 

 私……? 思わず足を踏み出す。

 

 けれど、私の脇をすり抜けて彼のもとへ駆けていく女性の姿で、呼ばれているのは自分ではないのだと分かった。

 

 彼女は、かつての私だった。

 髪は白金ではなく濃いブラウン。今より少し癖が強く、瞳は紅ではなくヘーゼル色をしている。懐かしいようで遠いその姿に、目が離せなくなる。

 

 交わるはずのない二人が、私の目の前で、見つめ合っていた。互いの存在を確かめ合うように。

 

 

「スティーブ」

 

 

 彼女が、彼の名を呼ぶ。

 痩せこけたスティーブは、彼女を愛おしそうに見つめると、頬へと手を伸ばした。

 

 

「キャロン、愛してる」

 

「えぇ、私も。愛してる」

 

 

 人間だった頃の私とスティーブが、あんなにも深く互いを見つめ合っているなんて、ありえない話だった。けれどこれは夢。分かっているからこそ、二人の世界を壊したくなかった。

 

 なんて、甘く満ち足りた夢。

 

 ひょっとして私はどこかでスティーブと結ばれることを望んでいるのだろうか、とぼんやり思う。ーーでも、答えはノーだ。スティーブは恩人だし、大好きな人だ。だけど恋人になりたいかと言われれば、それは違う。

 

 ーーでも、こんな世界も素敵ね。

 

 唇を交わし合う二人を見ながら、そっと、そんなふうに思った。

 

 

 

***

 

 

 

 ゆっくりと瞼を上げると、すぐそこにスティーブの寝顔があった。夢の中の彼と姿が重なる。夢の内容を覚えているなんて珍しい。いつも素敵な夢を見たと思っても、何一つ思い出せないのに。

 

 そっと彼の頬に手を伸ばす。

 

 気づけばその手は猫のものではなく、人のものになっていた。眠っている間に、いつの間にか人の姿に戻ってしまったらしい。けれど、彼が眠っている間なら構わない。知られることもないのだから。

 

 今日の昼、私はアズガルドに行く。だから、こうして彼といられるのもあと少し。

 

 親指を頬に滑らせると、彼の眉がほんの少し動いた。長い睫毛が影を落とし、ブルーの瞳はまだ夢の中にある。眠っている彼を間近で見るのは、これで二回目だ。

 

 規則正しい呼吸に、胸がほんの少し痛んだ。夢で見た光景がよみがえる。あのとき彼が呼んでいた「キャロン」という名は、もう存在しない。けれど、その欠片のように私の胸に響いていた。

 

 キャロンは死んだ。だけど、自覚のないうちに、かつての自分に戻りたいと思っているのだろうか。……分からない。どう願ったって、到底叶わない話だもの。

 

 彼の輪郭をなぞるように、指をそっと滑らせる。起こすつもりはなかった。けれど、彼が「ん……」と寝返りとともに声を漏らしたので、私は慌てて手を引っ込めた。ぎゅっと目を瞑って、姿を猫に変える。

 

 彼の瞼がゆっくり持ち上がる。あ、危ない。間に合ってよかった。私は誤魔化すように顔を近づけ、ぺろぺろと彼の頬を舐めた。一瞬驚いたようだったが、スティーブは横向きのまま目を細め、私の背中の毛並みを撫でてくれる。

 

 

「にゃあ〜〜(おはよう、スティーブ)」

 

「あぁ……おはよう」

 

 

 かすれた声とともに、彼は身を起こし、ぐっと両腕を伸ばした。骨の鳴る小さな音が、朝の静けさに溶けていく。私も真似をして尻尾をぴんと伸ばし、大きくあくびをした。

 

 よく眠れた。そう言いたげに彼は微笑み、窓の外へ視線を向ける。

 

 

「……少し寝過ぎたな」

 

 

 その言葉に釣られて私も外を覗けば、太陽はすでに屋根の向こうから顔を出し始めていた。薄い雲を透かす光は柔らかで、まだ眠たげな街並みに静かに注がれている。

 

 

「にゃあお(いいことじゃない)」

 

 

 身体を擦り付けるように彼の脇の下へ潜り込むと、スティーブはふっと笑い、毛並みを優しく梳いた。心が解けてしまうような、柔らかな仕草。さっきの夢がふいに脳裏をよぎり、胸がどきりとする。……夢に引きずられるなんて、私もまだ若いわね、と苦笑した。

 

 そのあとは、いつも通り朝ごはん。

 

 けれど今日は、トレーニングはなしだ。スティーブは私をソーのもとへ送り届けなければならない。もう彼のルーティンに寄り添えないことが、じわじわと胸に沁みてくる。

 

 小さな器に注がれたミルクを舐めながら、私は時折顔を上げ、彼の姿を盗み見た。フォークを持つ手の動きが、いつもより幾分遅いことに気づく。普段なら無駄のないリズムで食事を終えるのに、今日はまるで時を引き延ばそうとしているみたいだった。

 

 自然と視線を上げると、彼がこちらを見ていた。青い瞳が、どこか言いよどむように揺れている。

 

 

「……本当に、行くのか?」

 

 

 まるで、心の奥からついこぼれ落ちてしまったような問い方だった。スティーブはそう言ったあと、自分で驚いたように慌てて首を振る。

 

 

「いや……君の決断に口出しするつもりはないんだ。ただ……」

 

 

 続く言葉は見つからないらしく、唇がわずかに震える。彼の視線が一瞬だけ伏せられ、それが余計に胸に響いた。心配してくれているのが、痛いほど伝わってくる。熱がじんわりと胸を満たした。

 

 私は器から顔を上げ、姿勢を正すと大きく鳴いた。

 

 

「みゃあ」

 

 

 大丈夫よ、もう決めたことだから。そう告げるように。

 

 もちろん、怖くないわけではない。むしろ恐怖はずっと心の底に沈んでいる。けれど、一昨日よりはるかに軽くなっていた。昨日、彼と"いつも通り"を過ごしたことが、私に勇気をくれたのだと思う。

 

 それでもスティーブは眉を下げたまま、手元のふきんで私の口元をそっと拭ってくれた。どうやらミルクをつけていたらしい。胸を張って"大丈夫"と示した直後なのに。拍子抜けして、思わず「にゃあ……」と短く鳴いた。

 

 彼は小さく笑った。けれどその笑みの奥に、拭いきれない寂しさが潜んでいるのが分かった。

 

 食事を終えると、いよいよだ。

 

 覚悟を決めたはずなのに、彼の家を出るのが憚られた。ほんの一歩が、まるで千里の距離に思える。けれど立ち止まってはいられない。扉が閉まる瞬間をしっかり見届け、スティーブとともに外に出た。

 

 

「こっちだ」

 

 

 てっきり歩いて行くのかと思っていた。だから、一階に降りたあと、彼がアパートの裏手へと進んでいったのに首を傾げつつついていく。そこにあったのは、私にとっては随分と大きく感じるバイクだった。黒いボディが陽を反射して鈍く光っている。

 

 驚いている間にスティーブはバイクに跨り、自分の腕の中の空間を軽く指差した。

 

 つまり、乗せてくれるということ。心臓がどきんと弾んだ。バイクは見たことはあったけれど、こうして乗せてもらうのは初めてだ。胸がふわりと浮き立ち、嬉々として彼の足の上に飛び乗る。ぴたりと収まると、彼のジャケットの中に潜り込んだ。顔だけひょこんと出すと、ハンドルを握る彼の手元がよく見えた。

 

 頭上から、小さく笑うような声が降ってくる。

 

 

「振り落とされるんじゃないぞ」

 

 

 その声に応えるように尻尾を動かした。

 

 ブゥォオン、と低く腹に響く音が鳴り、バイクが地を蹴る。思わず身を縮める。けれど、すぐに風が頬を打ち、全身を駆け抜けた。

 

 

 気持ちいい。

 

 世界が流れていく。街角のカフェの看板、まだ眠そうな通行人の姿、信号のランプ。全部がひとつの線に溶けて後ろへ遠ざかっていく。建物の谷間を抜けるたび、風の温度がわずかに変わる。排気とパンの香りが混じり合い、どこか懐かしい。

 

 やがて街を抜け、広い道に出た。空は思った以上に澄んでいて、夏の始まりを告げるように真っ青に広がっている。風は温かく、けれど頬をかすめるたびに胸の奥まで冷たく澄んだものがしみ込んでくる。

 

 バイクの速度が上がると、景色は一層速く後ろへと流れていく。並木道の木々がリズムを刻むように次々と過ぎ、木漏れ日が斑に頬を照らす。遠くに川が見え、きらきらと太陽を反射して揺れていた。その輝きは、どこか「行っておいで」と背中を押してくれているように感じられた。

 

 私はジャケットの中で小さく身体を丸める。寄り添うスティーブの胸板が一定のリズムで上下し、その鼓動が機械の振動と重なり合う。音と風と光が混ざり合って、胸の奥が熱く、そして切なくなる。

 

 ずっと、このまま走っていたい。

 でも、この道のりの終わりには、別れが待っている。

 

 決して短い距離ではなかったはずなのに、思っていたよりもずっと早く、目的地は見えてきた。時間が、残酷なほど速く過ぎてしまったように感じる。

 

 バイクが緩やかに減速し、やがて止まる。視線を上げると、そこにはすでにトニー以外のメンバーが揃っていた。ソーとロキの姿もある。皆がこちらを振り向き、その中で最初に表情を和らげたのはナターシャだった。スティーブを見てーー否、多分、スティーブのジャケットから顔を覗かせている私を見て、小さく微笑む。

 

 

「すまない、少し遅れたか?」

 

 

 スティーブが声をかける。

 

 

「いいえ、まだ定刻前よ」

 

 

 ナターシャが柔らかく答え、それから私に視線を向けた。

 

 

「こんにちは、フレイヤ。体調はどう?」

 

「にゃあ!」

 

 

 元気よ、と大きな声で返事をして、するりとジャケットの下から抜け出す。胸の奥がきゅうっと痛む。けれど、この姿のままではアズガルドに行けない。

 

 ぎゅっと目を瞑り、意識を集中する。

 再び目を開けたとき、世界の高さはさっきよりもうんと高くなっていた。

 

 人の姿に戻った私を見て、ナターシャはわずかに目を見開いたが、すぐにふっと柔らかく微笑んだ。

 

 

「……覚悟を決めてるのね」

 

「えぇ。せっかく知り合えたのに、もっとあなたと話したかったわ、ナターシャ」

 

「また戻ってきたらいいわ。その時は私のおすすめの店に連れて行くから」

 

 

 また戻ってきたらいい、そう言ってもらえたことが意外で、そして嬉しかった。目を見開いて、それからすぐにふっと笑う。

 

 

「えぇ、楽しみ」

 

 

 ナターシャが頷き、「ソー、フレイヤをよろしくね」と背後の男へと視線を上げる。

 

 黄金の髪を陽光に照らしたソーが、私を見下ろしていた。人として彼に会うのは初めてだ。胸の奥に小さな緊張を抱えながら、そっと手を差し出す。

 

 

「改めて、フレイヤよ。ソー、これからよろしくね。いろいろと迷惑かけちゃうかもしれないけれど……」

 

 

 けれど、彼はすぐに握り返してはくれなかった。むしろ、微動だにしない。

 

 その瞳には、一瞬、驚きと戸惑いが浮かんでいた。

 まるで眼前の光景に心を奪われたように、ただ立ち尽くしていた。

 

 

「ソー?」

 

 

 私が首を傾げて声をかけた瞬間、ナターシャがしっかりなさいと言わんばかりに肘で彼を小突く。思い切りの良さに思わず目を丸くするが、ソーはびくともしていない。

 

 訝しげに視線を移すと、彼の握る鎖の先に目が止まった。そこには、手錠をかけられ、口にはマズルのような拘束具を付けられたロキの姿があった。

 

 呆れたようにソーを睨んでいたロキは、私の視線に気づいてこちらへと目を向ける。その双眸に射抜かれた瞬間、過去の嫌な記憶が胸を掠め、思わず息を呑んだ。けれど、唇を噛み締めて怯みを押し殺し、視線を逸らさず言葉を紡ぐ。

 

 

「ロキも、世話になるわね」

 

 

 あの日のように彼に舐めさせはしない。手錠に繋がれた姿を見て、ほんの少しだけ強気になれた自分がいる。

 

 ロキは睨み返すでも、嘲るでもなく、ただ黙って私を見返してきた。その無言がかえって不気味で、気まずくて、長くは視線を合わせられない。ふっと顔を背けたとき、背後でタイヤが石を踏む音が響いた。

 

 振り返ると、静かなエンジン音を響かせてスポーツカーが滑り込んでくる。陽射しに反射するボディ、サングラスをかけた男の姿。トニーだった。

 

 

「やあ、皆さんお揃いかい」

 

 

 涼しい顔で車を降りる彼に、思わず駆け寄る。

 

 

「トニー!」

 

「あぁ、フレイヤ!」

 

 

 広げられた腕に飛び込むと、彼はそのまま私を持ち上げ、子どものようにくるくると回った。白いワンピースが空気を含んでふわりと広がり、思わず笑い声がこぼれる。

 

 トニーはサングラスを頭の上に押し上げ、柔らかな表情を見せた。

 

 

「怪我は大丈夫なのか?」

 

「えぇ、おかげさまで。なんだか、この体、傷の治りが早いみたいなの」

 

「そうか、それはよかった。じゃあ、行こうか」

 

「スターク!」

 

 

 自然な仕草で助手席にエスコートしようとするトニーに、ソーもナターシャもスティーブも慌てて止める。肩をすくめた彼は「冗談だ。……半分はな」とぱちんとウインクする。思わず笑ってしまった。

 

 

「トニーったら」

 

「でも、半分は本気だ。この神様たちに何かされたら、いつでも帰ってこい。……君のご主人には内緒でな」

 

「スターク」

 

 

 低く釘を刺すスティーブの声。こそこそした台詞がしっかり聞かれてしまい、私はまた笑ってしまう。

 

 

「えぇ、でも、きっとまた戻ってくるわ。まだあなたにお礼もできてないし」

 

「そうだな、約束は果たしてくれよ?フレイヤ」

 

「もちろんよ」

 

 

 トニーがまた手を広げるので、私はその胸に飛び込む。鋼鉄のアーマーを纏っていない彼の腕は思いのほか温かく、耳元で「元気でな」と低く囁かれた瞬間、胸の奥がじんと熱くなる。泣きそうになるのを必死に堪え、笑顔を貼りつけて、彼から離れた。

 

 ふと横から、強い視線を感じる。スティーブだ。

 トニーは私とスティーブを交互に見やり、にやりと片端を上げると、彼の背中をぽんと叩いた。スティーブは一瞬、なんとも言えない表情を浮かべて軽くトニーを睨んだが、やがて深く息をつき、視線を私に戻す。

 

 改めて、向き合う。私よりうんと背が高い彼を見上げる形になると、胸がきゅっと縮むようだった。

 猫の姿でいる時には感じなかった感覚。人の姿になってからは、彼に対してどうしても不思議な緊張がつきまとってしまう。

 

 

「……スティーブ、私また帰ってくるわ」

 

 

 伝えたいことは山ほどある。感謝も、不安も、彼に寄り添えた幸福も。だけど言葉にすればするほど涙が零れそうで、結局出てきたのはそんな平凡な言葉だった。精一杯の笑みを浮かべる。それが限界だった。

 

 手を差し出す。

 彼と人の姿で触れ合ったことは多くない。あの夜、S.H.I.E.L.D.の施設で彼にハグした時、少し驚いたように息を呑んでいたのを思い出す。だから、今日は握手の方がきっと自然だろうと、そう思ったのだ。

 

 スティーブは一瞬言葉を探すように唇を動かしたが、結局は短く、しかし力強く答えた。

 

 

「あぁ、待ってる」

 

 

 その言葉に胸が揺れる。思わず強く笑って、彼の瞳を真っ直ぐに見返した。お互いの手に自然と力が込められる。言葉にできない想いが、そこに込められている気がした。

 

 

「フレイヤ、そろそろ」

 

「えぇ」

 

 

 スティーブの手を名残惜しく離し、背を向ける。ほんの数歩で距離が開いただけなのに、背中の奥がきゅうっと寂しく疼く。振り返りたくてたまらない。けれど、それをしたらきっと泣いてしまうから。

 

 前方では、すでにソーとロキが待っていた。四次元キューブを収めたボトルを握りしめるソーの表情は、どこかぎこちなくも真剣だ。ロキは拘束具の奥で黙り込み、何を考えているのか分からない。

 

 

「……フレイヤ、手を」

 

 

 ソーが低く、けれど不器用な優しさを込めて手のひらを差し出す。

 

 私は頷いて、その大きな掌を握る。

 

 そして、振り返った。

 そこには大好きな人たちが並んで立ち、私達を見送ってくれている。

 

 その光景が、嬉しくて、そして何より切なかった。

 

 

「じゃあみんな、またね」

 

 

 言葉が震えてしまうのを抑えきれなかった。けれど笑顔だけは崩さずに、精一杯手を振る。

 

 次の瞬間、キューブの光が弾けるように広がり、視界が青く、そして白く塗り潰されていく。頬に当たる風も、足の下の地面も、次々と遠のいていく。

 

 最後にもう一度だけ振り返る。

 光の狭間に滲む彼らの姿。誰もがこちらを見ていた。とくにスティーブの青い瞳が、光の海の中でもはっきりと私を捉えているのが分かった。

 

 ーーまた、この場所に帰ってこられますように。

 

 胸の中で小さな祈りを抱きながら、私は光に溶けていった。

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