27
2012年、初めてニューヨークに降り立った時にも"自分が生きていた世界とは違う"と強烈に思わされたが、このアズガルドの街並みはその比ではない。ここは、神々の住む世界。私が知っている文明のどこにも当てはまらない、不思議な調和が息づいている。
石造りの建物はどれも巨大で、重厚な柱や精緻な彫刻に覆われ、天を衝くように聳え立つ。けれど、それらは古めかしさをまったく感じさせなかった。むしろ堂々として洗練され、時を越えても揺らがない美しさを誇っている。石畳の道の両脇には背の高い灯火が並び、太陽の光を受けて黄金色にきらめく。遠くには無数の滝が流れ落ち、白い飛沫が風に舞って虹を生んでいた。
足を踏みしめるたび、私は現実感を失っていく。異世界という言葉は使い古されているけれど、それ以外の言葉を思いつけなかった。
高い天井の広間を、兵士たちに囲まれて歩いていた時だった。ふと、遠くから鮮やかな色彩が近づいてくるのが見えた。
滑らかな布地に織り上げられた豪奢なワンピース。深い緑に金糸が縫い込まれ、歩くたびに布が柔らかく揺れ、宝石のような輝きを放つ。その人影がこちらに近づくにつれ、場の空気そのものが柔らかく変わっていくのを感じた。
「母上」
隣を歩いていたソーの声がわずかに震えた。彼が駆け寄り、その女性は彼を抱きしめる。
「ソー、よくぞ無事に戻りました」
言葉は穏やかだったが、声には揺るぎない愛情と安堵が満ちていた。抱きしめる腕は母のもの。どんな勇者であっても、彼女にとっては息子でしかないのだと一瞬でわかる。
その視線が、次に私に向く。
彼女の瞳は湖のように澄んでいて、光を映すたびに青と緑が溶け合うように揺らめく。その視線に捕らえられ、胸がきゅっと縮んだ。見つめられるだけで背筋が伸び、言葉をなくしてしまう。
「あなたが、フレイヤですね」
柔らかな微笑みが浮かぶ。けれどその奥には、ほんのわずか影のような翳りが見えた。心から歓迎してくれているのに、胸の奥底で別の感情が静かに沈んでいる。
「よくぞアズガルドに来ました。あなたを歓迎します」
「初めまして、王妃陛下。ご招待に預かり光栄です」
できるだけ丁寧に、前の時代に教わった作法の通りに、ワンピースの端を摘まんで深くお辞儀をした。ソーの母であり、アズガルドの王妃ーーそう思うだけで心臓の鼓動が早まる。
だが、彼女は小さく笑って首を振った。
「そのように畏まらないで結構です、フレイヤ。あなたは家族も同然なのだから」
「あ……ありがとうございます」
胸の奥がじんと温かくなる。自分は招かれざる客ではないのだと、その言葉が教えてくれる。
彼女は"前のフレイヤ"の妹なのだと聞いていた。だからこそ、こんなにも自然に私を受け入れてくれるのだろう。私はその優しさに触れて、胸の奥の緊張がほぐれていくのを感じた。
フリッガはソーに向き直り、静かに告げた。
「ソー、オーディンがあなたを待っています。フレイヤは私と共にこちらへ」
ソーは一つ頷いて歩き出す。
私は隣に立つフリッガとともに別の廊下へと歩き出した。
高い天井に彫刻が施され、窓から差し込む光が白い石壁を照らし出している。静まり返った回廊には足音だけが響き、落ち着きのある空気が流れていた。フリッガは長い裾を揺らし、ゆるやかに歩く。その姿には王妃としての威厳があるはずなのに、不思議と威圧感はなく、むしろ安心感を覚える。
「これまで、たくさん大変な思いをしたでしょう」
優しくも静かな声。こちらを気遣う思いが、言葉の端々から自然に伝わってくる。
「えぇ、でも……大変なことも多かったけれど、おかげで素敵な思い出もたくさんできました」
素直にそう答えると、フリッガは目を細め、柔らかな笑みを浮かべた。その笑顔は光を含んだ泉のように澄んでいて、心の奥に沁みわたる。
「それを聞けて安心しました。あなたには、私の家族が多く迷惑をかけてしまったから……気を落としてしまっていないかと心配していたんです」
「そんな、迷惑だなんて。……今は、こうやってフレイヤに生まれ変われて、よかったと思ってます」
一時期はとてもそう思えなかった。でも、それが今の私の本心だった。フリッガはその言葉を受け取ると、まるで胸の荷が下りたように微笑み、私の腕に軽く触れてくる。その温もりは、初めて会ったはずなのに懐かしく、心が解けていくようだった。
やがて、広い客間へと案内される。壁には精緻な織物が掛けられ、天井からは大きなシャンデリアが下がり、窓際には大理石のテーブルと豪奢な椅子が並んでいた。あまりの広さに居心地が悪くなるほどだ。
「少しの間、待っていてくれますか?」
「はい」
フリッガにそう言われ、私は部屋に残された。途端に緊張が戻り、落ち着かない気持ちで豪華すぎる椅子に腰を下ろす。ふと目の前のテーブルに置かれたティーカップに気づき、そっと口をつけた。
ーー美味しい。
口に広がる香りはどこか花の蜜のようで、優しい甘さが喉を通っていく。隣に並ぶ菓子に手を伸ばすと、ほろりと崩れる生地の中から果実の酸味が広がった。止まらなくなりそうで、思わず自分の手を見つめる。豪奢な空間で一人きり、こうしてお茶を楽しむ自分が場違いに思えてならなかった。
それでもつい飲みすぎてしまい、体が温かくなる頃には、我慢できないほどにお手洗いに行きたくなってしまった。重い扉を押し開けると、そこに立つ二人の兵士が一斉に顔を向けてきた。
「……びっくりした、人が立ってたのね」
思わず心臓が跳ね上がる。彼らは鎧に身を包み、背筋を伸ばしていたが、一瞬、目が合った途端に固まったように動きを止めた。
「少し、お尋ねしてもいいかしら」
そう声をかけても、返事が返ってこない。私は首をかしげる。
「あの?」
「は、はい!な、何なりとお申し付けください!」
慌てたように声を上げた兵士の顔が、ほんのり赤くなっている気がする。理由が分からず、余計に戸惑ってしまった。
「お手洗いに行きたいのだけど、部屋を出てもいいかしら」
「ご案内いたします!」
「私がご案内いたします。君はそこにいるんだ」
唐突に言い合いを始めた兵士たちに、私はますます困惑する。どう反応していいのか分からず、ただ曖昧に笑って決まった片方の兵士の後をついていく。歩いている間も、視線を感じて仕方がない。何か顔についているだろうか。
やっぱり気になる。
廊下の鏡に映った自分を覗き込む。金色の髪に赤い瞳。けれど、特に普段と違うところは見当たらない。どうしてあんなに見られるのか分からず、小さなため息をついた。
お手洗いを出ようとしたちょうどその時、廊下の向こうからフリッガが歩いてくるのに気づく。彼女の表情はなんだか浮かないように見えた。
「フリッガ様」
「!……あら、フレイヤ。どうしてこちらに?」
声をかけると驚いたように目を見開いたが、すぐに微笑みを取り戻す。それでもどこかに寂しさが滲んでいる。
「出していただいたお紅茶とお菓子が美味しくて、止まらなくなってしまって……お手洗いに」
恥ずかしさ半分で正直に答えると、フリッガはふっと肩を揺らし、くすっと笑った。
「あのお菓子、美味しいでしょう。私もお気に入りで、取り寄せているんですよ。気に入ったのなら、後で部屋にも運ばせますね」
彼女の言葉に胸が弾む。
「本当ですか?私、甘いもの大好きなんです!昔はチョコレートが好きでよく食べてたんですが、でも猫はチョコレートを食べちゃいけないから、スティーブが……あ、スティーブっていうのはミッドガルドにきた時に助けてくれた人なんです。それでーー……ごめんなさい、一気に話しすぎですね、私」
胸に張りつめていた緊張が、フリッガの前ではほどけてしまったようだった。気がつけば、いっぺんに口から言葉が溢れ出していた。彼女がにこにこと頷いて聞いてくれているのを見て、ようやくはっとして口を塞ぐ。
ソーはほとんど口を開かないし、ロキは口に拘束具をされている。ーーそうでなくても恐ろしくて話そうとも思えなかった。だからこそ、フリッガの穏やかで包み込むような雰囲気に、自然と気を許してしまったらしい。家族も同然と言ってくれたけれど、王妃なのに、なんて失礼なことを。
そう思って少し焦りを感じたが、フリッガはただ優しく笑ってくれた。
「気にしないで話して、フレイヤ。むしろ、私もあなたのお話を聞くのを楽しみにしていたんですよ」
彼女の顔に優しい光が戻ったのを見て、私も自然に笑みを浮かべ、頷いた。
***
部屋に戻ると、中央の丸いテーブルに二人で向かい合って腰を下ろした。装飾の施されたふかふかのソファに身体を預けると、自然と背筋が伸びる。窓から差し込む陽光が床の大理石に反射して、室内は湖面のように柔らかく輝いていた。
フリッガは姿勢を正し、ティーカップを軽く指先でなぞりながら一息ついた。そして、ゆるやかに口を開いた。
「まずは、フレイヤ。私から、改めて謝らせてください」
「えっ……?」
思いがけない言葉に、私は瞬きを繰り返す。彼女は私の反応を気にすることなく、落ち着いた声音で続けた。
「あなたには、私の姉……そして息子が、多くの迷惑をかけました。特にロキのことは……本当に。いくら謝っても許されることではありません」
その声音には、王妃らしい落ち着きの奥にどうしようもない悲しみが混じっていた。視線を落とす彼女の表情はやはり寂しげで、胸が締めつけられる。私は慌てて首を振った。
「そんな……悲しい顔をなさらないでください。フリッガ様のせいではないのだし」
「いいえ、私のせいなのです、フレイヤ」
食い気味に返され、意外で驚く。気品ある仕草からは想像もしなかった強い響き。けれど、フリッガ自身もそのように声を荒げるつもりはなかったのだろう。はっとしたように瞳を伏せ、「ごめんなさい」と眉を下げた。
「雰囲気を悪くしてしまったわね。気を取り直して、もう一杯いかが?」
次の瞬間には、にこっと微笑んでティーポットを傾ける。その柔らかな仕草に救われるような気持ちで、私も微笑み返しながらカップを差し出した。香り立つお茶の蒸気が、胸の奥のざわめきを少しだけ落ち着けてくれる。
けれどやっぱりーーその微笑みの奥に、消えない影が潜んでいる気がした。
私はそっとカップを置き、思い切って口を開く。
「フリッガ様、お伺いしてもいいですか?」
「えぇ、もちろん。なんでも聞いてちょうだい」
優しく促され、迷っていた言葉を喉から押し出す。
「……ロキは、これからどうなるんですか?」
途端に、フリッガの目にかすかな動揺が浮かぶ。長い睫毛の影が頬を横切り、彼女は静かに視線をティーカップへ落とした。
母である彼女にこのことを尋ねるのは、礼を欠いているのかもしれない。けれど、どうしても黙ってはいられなかった。彼女の微笑みを覆う翳りの正体を知りたくて、私はその名を口にしてしまったのだ。
「……実はちょうど今、オーディンからロキに審判が下されているところです」
落とした声には、母としての痛みがにじんでいた。フリッガは指先でティーカップの縁をなぞりながら、言葉を継ぐ。
「恐らく……その命が尽きるその日まで、牢獄で過ごすことになるでしょう」
「命尽きる、その日まで……」
声が震え、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。永劫とも思える孤独を想像するだけで、息が詰まるようだった。フリッガは微笑もうとしていたけれど、その唇の線は小さく震えていて、無理に作ったものだとすぐにわかった。
「彼が地球で殺めた数多の命を思えば、まだ甘いと人々は言うでしょう。まだ生きていられるのだから」
その言葉には、彼女自身を戒めるような響きが含まれていた。胸の奥で何かが重く沈む。私は思わず視線を落とす。
「……フレイヤ」
突然、呼びかけられ、私は顔を上げた。予期していなかった声に、少し驚いた。
「あなたの目には、ロキはどんなふうに見えるのかしら?」
フリッガの声音は柔らかく、母親らしい穏やかさに満ちていた。しかしその奥には、深い問いかけが隠れているように感じられた。難しい質問だ。正直に答えれば失礼にあたるかもしれない。心が揺れる私を見て、彼女は少し視線を落とし、付け加える。
「私に気を遣わずに、正直に教えてほしいの。あなたはロキの被害者の一人なのだし、いい思い出がないのは承知しています」
その言葉に、私は胸の奥で覚悟を決める。母である彼女に嘘をつくことは、今はできなかった。
「正直に言うと……恐ろしいです」
「……えぇ、そうでしょうね」
フリッガは静かに頷いた。母として、苦しみを知っているからこそ、優しく受け止めてくれているのだとわかる。
「彼と話していると、まるで見透かされているような気がするんです。誰にも言ったことのない弱い部分まで、全部知られているみたいで……」
ヘリキャリアの中、初めて彼と話したときのことが蘇る。言葉を交わすたび、心の奥まで見透かされるような感覚があった。
沈黙が一瞬流れ、私はそっとカップを置く。そして、勇気を振り絞って質問する。
「昔は、どんな子だったんですか……もし、差し支えなければ」
フリッガは一瞬驚いたように私を見つめ、それから静かにティーカップを受け皿に戻した。陶器が小さく触れ合い、澄んだ音を立てる。
「少し長くなるけれど、いいかしら」
私が強く頷くのを確認すると、彼女は少し遠くを見るように目を細め、言葉を選ぶようにして語り始めた。
ロキは昔、今よりもずっと大人しく、常にソーと寄り添うように育った子だったという。けれどその内には、兄よりも優れていると証明したい強い願いが絶えず燃えていたらしい。人を説得することには長けていて、口先の才覚は誰よりも鋭かったが、その一方で他人と打ち解けるのは不得意だった。すぐに相手を泣かせてしまい、そのたびにオーディンから叱責を受けると、決まってフリッガのもとへ駆け込んできた。文句を並べ立てながらも、しょんぼりとした顔をしていた姿が今も目に浮かぶよう、と彼女は微笑んだ。
しばらくの間は、ソーや仲間たちとなんとか折り合いをつけて過ごしていたようだ。だがその心の奥底には、常に「王になりたい」という欲求が横たわっていた。兄が無鉄砲に突き進んでいく姿を横目に、ロキは陰で策略を練り続けていたという。ソーがかつてミッドガルドに追放されたときも、裏で糸を引き、兄の不在を利用して王位を継ごうと動いていた。
フリッガの語りは、私が断片的に聞かされていた物語と重なっていく。けれど母の口から直接語られると、それはただの逸話ではなく、血の通った過去の記憶として胸に迫ってきた。
やがて声はさらに沈み、彼女は次の言葉を吐き出すように語った。
ロキが自分の出自を知ってしまってから、すべてが変わってしまったのだ、と。彼がヨトゥンーー氷の巨人の子としてアズガルドに拾われた存在であることを、フリッガとオーディンは長い間隠し続けていた。あの子を守りたい一心でのことだった。けれどその秘密は、明かされた瞬間に鋭い刃となってロキの心を切り裂き、彼の在り方そのものを揺さぶってしまった。
フリッガは自分の指を固く握り締めた。その爪が白くなるのを見て、私は胸が痛む。
「真実を隠した私にも、罪があります」
その声は震えていた。戒めるように、一つひとつを丁寧に告白していく姿に、私は思わず唇を噛みしめた。
知らなかった。そんな過去があったなんて。
胸の奥がじんと痛んだ。もちろん、だからといって罪のない人々を殺めていい理由にはならない。ロキのしたことは消えないし、償えるものでもない。けれど……その罪を抱えたまま苦しみ続けるフリッガを目の前にして、ただ責めることはできなかった。
「……ごめんなさい、来たばかりのあなたに、こんなことを話してしまって」
フリッガは申し訳なさそうに眉を下げた。
「いいえ……聞いたのは私です。……私、ロキのことを全然知らなかったから」
自分でも驚くほど強い声が出ていた。私は続ける。
「もちろん、理由があれば罪を犯してもいいなんて思いません。だけど……彼の気持ちは、何だかすごく分かる気がするんです」
フリッガの瞳が揺れ、微かに潤んだように見えた。その視線は、母としての深い愛情と、守れなかった罪悪感を抱えたもので、胸が熱くなる。
「フレイヤ……」
彼女の声は、私に触れるように柔らかく響いた。私は思わず息を整え、少し笑みを浮かべて口を開く。
「幼い頃にロキに会っていたら、私たち、いいお友達になれていたかもしれません」
くすっと笑ってみせると、フリッガも微かに肩を揺らし、柔らかく笑った。その笑顔は、今日一日で少しずつ心を開いてくれた証のようで、胸に温かさが広がる。
「えぇ、そうね。今からでも、なれると思うわ」
「えっ?今から……?」
フリッガはゆっくり頷き、声のトーンを少し下げる。
「ロキは恐らく、これから地下の牢獄に入れられることになるでしょう。だから、もしよければ、気が向いた時だけでいいから、たまに話をしに行ってあげてほしいのです。私以外、話し相手がいないだろうから」
フリッガは肩をすくめ、少し笑みをこぼす。その表情には、母としての気遣いと、孤独を抱える息子への切ない思いが混ざっていた。
正直に言えば、ロキのことはまだ恐ろしいと感じる。冷たく鋭い視線や、予測できない行動は、胸の奥に小さな緊張を残す。
しかし、それ以上に今はフリッガのために、少しでも彼女が元気になってくれることを望んでいた。間を置かずに頷くと、フリッガは安心したように、静かに微笑み返してくれた。
ふと窓の外に目をやると、アズガルドの空は夕陽に染まり、黄金の光が宮殿の尖塔を照らしている。光の中で、城壁や庭園が柔らかく輝き、遠くに広がる山並みの影が落ち着いた静寂を作っていた。胸の奥に、小さな安心感が広がる。
「もうこんな時間ね。ごめんなさい、あなたの話がほとんど聞けていないのに……」
「そんなことありません。ロキの話が聞けてよかったです。またフリッガ様とお話しできれば嬉しいです」
私は自然に笑みを浮かべる。フリッガも目を細め、柔らかく頷く。
「えぇ、もちろん。また明日、今度はお庭でティータイムにしましょう?」
「はい!楽しみにしています」
窓の外に広がる光景を見ながら、胸の奥に少しだけ落ち着きと希望を感じる。今日一日、初めてアズガルドに足を踏み入れ、戸惑いや緊張もあったけれど、この場所で、そしてフリッガのそばで、少しずつ自分の居場所を見つけられそうな気がした。