連邦捜査部の番頭神   作:九長秀真

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 UA5000突破……だと……? (ありがとうございます……!)
 設定と今後の展開ばっかり考えてる暇はないですね……
 完結は果たして何年後になることやら……


1-1-3 準備不足が連れてきた出会い

 三人の少女に連れられて、学校の校舎のような建物までやってきました。

 

「ここは……?」

 

「アビドス高校。私たちの学校」

 

「ここが……って、皆さんアビドス高等学校の生徒さんだったのですか?!」

 

「はい☆」

 

 そうだったんですね……

 でも確かに、あの状況で駆けつけるならそうなのかも。

 学校ごとに制服が定められているらしいのですが、やっぱり覚えるしかありませんね。

 ……あれ、確か同じ学校の制服でも、何種類かありませんでしたっけ。

 ほら、現に目の前にいるアビドスの三人でも若干違いますし。

 鳥頭*1には厳しいですよ……

 

「皆さん、おかえりなさい!」

 

 そんな事を考えていると、建物の中から、眼鏡をかけた一人の少女が出てきました。

 

「ん、ただいま」

 

「それで、そちらの方が……」

 

「ええ、連邦捜査部の『先生』です☆」

 

「は、はじめまして!」

 

「手紙を読んでくださったのですね! ありがとうございます!」

 

「ということは、あなたが奥空アヤネさん?」

 

「はい!」

 

 彼女――アヤネさんは満面の笑みで返してくれました。*2

 

「取り敢えず、立ち話もなんですし、教室に案内します。ついてきてください」

 

「わかりました!」

 

 

 

***

 

 

 

 そうして、私は建物内の一室に案内されました。

 いえ……「数ある教室の中の一つ」と表現したほうが適切ですかね?

 中央の机を囲むように椅子が置かれ、白い黒板*3が一つありました。

 壁には銃も何丁か立て掛けられています。

 

「シロコ先輩、椅子ってありましたっけ?」

 

「ん、持ってきた」

 

 持ってきた?!

 驚いて振り返ると、確かに銀髪の少女が椅子を一脚持ってきていました。

 この型の椅子ってそれなりに重くてそれなりに運びづらいのに……

 なんて気の利く方なんでしょう!

 

「ありがとうございます!」

 

 彼女から椅子を受け取り、近くにあった邪魔にならなそうな場所に置いておきます。

 

「ホシノ先輩は?」

 

「いえ、まだ来てませんが……」

 

「なら、呼んでくるわね」

 

「お願いします、セリカちゃん」

 

 黒髪で猫耳の生えた少女は部屋を出て誰かを呼びに行きました。

 

「では、改めて自己紹介しますね」

 

 アヤネさんが話を切り出します。

 

「アビドス高等学校廃校対策委員会、通信士(オペレーター)と書紀を担当している1年生の奥空アヤネです。先程教室を出ていったのが同じく1年で会計を担当している黒見セリカ」

 

「2年生の十六夜(いざよい)ノノミです☆」

 

「同じく2年、砂狼(すなおおかみ)シロコ、よろしく」

 

「そしてもう一人、対策委員長の……」

 

 その言葉を遮るように、扉が開きます。

 そして、黒髪猫耳少女……もとい、セリカさんと、桃色の髪で小柄な少女が入ってきました。

 

「ほら、早く! お客さん!」

 

「うへ〜、おじさんはいいよ〜……」

 

「委員長でしょ!?」

 

「うへ〜……」

 

 ……あれ、こっちを見てる?

 服、汚れてますかね?

 にしては、やけに眼光が鋭いような……

 

「あっ、1年の黒見セリカです。どうも」

 

「……これは自己紹介する雰囲気みたいだね」

 

 彼女は小さく欠伸をしてから、こちらに向き直りました。

 少しだけ、眼の鋭さを感じなくなったような気がします。

 

「おじさんは3年の小鳥遊ホシノだよ、よろしくー」

 

「庭渡久侘歌です! よろしくお願いします! こっちはピヨちゃん!」

 

「ピ!」

 

 ピヨちゃんの犬耳猫耳への恐怖心も若干和らいだみたいですね。

 というか、別に獣耳だからって必ず取って食べるわけじゃないですから、そこまで恐怖しなくてもいいのに……

 まぁ、気持ちはわかりますけどね。

 

「あっそうだ、手紙で話されていた弾薬などの物資の件なんですけど、ひとまずこの袋に入っている分を先に渡しておきます!」

 

 机の上に、弾薬をはじめ様々な物資の入った袋を置きます。

 

「おお……!」

 

「ありがとうございます、先生!」

 

「いえ! 皆さんに喜んでいただけたなら何よりです!」

 

 神様にしろ「先生」にしろ、本分は変わりません。

 一人でも多くの方に笑顔になっていただけたなら、ニワタリ神冥利に尽きます。

 

「それから、今後は週に一度、アビドス高等学校宛に物資を届けるように手配しますね。準備ができたらまた伝えます」

 

「そこまでやっていただけるなんて……ありがとうございます!」

 

「いえいえ、お気になさらず!」

 

 今は予算の承諾を待っている段階なので、いつになるかはわかりませんが……

 それまでの間、何とかなる量の物資を持ってきたつもりです!

 それに、持ってこれなかった分がまだシャーレの部室にありますから、いざとなればそれを取ってきます!

 ここまでの方角は……誰かに教えてもらいます。

 

「そういえば、話は変わるんですけど」

 

 ノノミさんが話を切り出します。

 

「さっきの水柱、あれは何だったのですか?」

 

「先生が言ってたことから考えるに、先生が噴き出させたものだと思うんだけど」

 

「……」

 

「やっぱり気になりますよね……はい、私の仕業です」

 

「でも、この辺の水源って確か殆ど枯れてませんでしたっけ?」

 

 ホシノさんが首肯します。

 

「それこそ、水が噴き出たら大ニュースになるような土地だからねー」

 

「じゃあ、どうやって?」

 

「あ〜……」

 

 なんて言ったらいいんでしょう?

 説明が難しいですね……。

 

「……ことの経緯から説明しますね。まず、私たちが……」

 

 そう、私が話を始めようとした、その瞬間でした。

 

「!!」

「銃声?!」

 

 何発もの銃声が、静かだった校庭に響き渡りました。

 

「わわっ、武装集団が学校に接近しています! カタカタヘルメット団のようです!」

 

「かたかた……へるめっと団?」

 

 流石にへるめっとはわかりますよ。

 簡易版の兜ですよね、日常生活でも使える。

 銃声が鳴っているということは、音がカタカタ鳴る兜を被った鉄砲足軽……ってこと?

 

「いつもこの学校を襲撃している集団。また性懲りもなく……!」

 

「おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー」

 

 怒りを顕にするシロコさんとは対照的に、ホシノさんは眠そうに不満を言います。

 でもやっぱり不満なんですね……。

 一度、窓から様子を見てみます。

 

 

 

 

 

「ひゃーっはははは!」

 

「攻撃、攻撃だ!! 奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている!」

 

「襲撃せよ!! アビドスを占領するのだ!!」

 

 

 

 

 

 ……やっぱり鉄砲足軽ですね、兜がカタカタ鳴るかは置いておくとして。

 まぁ、そんな事を言いだしたらキヴォトスは鉄砲足軽だらけになってしまいますが。

 

「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分」

 

 シロコさんは銃を手に取り、立ち上がります。

 

「はーい、みんなで出撃です☆」

 

 それに続いて、ホシノさん、ノノミさん、セリカさんの三人も銃を取ります。

 

「私が通信士(オペレーター)を担当します。先生はこちらで支援(サポート)をお願いします!」

 

「わかりました!」

 

 さて、アビドス高校の皆さんとの初陣です。

 まぁ、皆さんの戦闘の流儀が分からないことには私は何もできないので、最初はほぼ見ているだけなんですけどね……。

 銃の種類とかである程度判別できるようになれるよう、精進します……。

*1
※大嘘

*2
セ「アヤネちゃんがこんなにハイテンションなの見たことないわね……」

ノ「一番心配していたのアヤネちゃんでしたもんね」

シ「ん、ひとまずよかった」

*3
白板(ほわいとぼーど)というらしいです。最近の外の世界では主流になってきているのだとか。黒板ですら新しかったのに、時代の流れは早いですね……




 久侘歌様は被食者側の神様なので、相手の敵意に対しては鋭いんですね(多分)。
 でも(自称)鳥頭だからそれがどういう類の敵意なのかまではわかってないと思います。
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