序章-1 困惑のニワタリ神、庭渡久侘歌
皆さん、おはようございます。
もしかするとはじめましての方もいらっしゃるかもしれませんね。
ニワタリ神の
異界と現世の間の関所で、鬼や人間、霊魂なんかを振り分ける仕事をしています。
……あと、組長の皆さんを畜生界に連れ戻したり、
映姫様を休ませるために小町さんと協力したり……
大変ですが、楽しくやっています。
そうそう、この前、映姫様と小町さんと私の三人で久々に人里の甘味処を巡ったんですよ。
もともと映姫様を休ませるための計画だったんですが、なんだかんだ私も楽しんじゃいました。
てへ。
特に、月から来たという玉兎のお団子屋さん。
二軒あったんですが、両方とも美味しかったです。
私が仕事ばっかりなのもあると思いますけど、幻想郷って意外と知らないことがいっぱいありま すよね。
この間も、
そのときに、「
私も妖怪の山に住んでるんですが、まさか山の中に山があるなんて思いもしませんでした。
まぁ、聖地の中なのでそうそう入れる場所でもないんですけど。
今度、映姫様と小町さんと視察に行くんですよ!
ちょっと楽しみなんですよね〜。
……と、こんな感じで、仕事はありますが、幻想郷でのほほんと暮らしています。
これが、私の日常です。
……それが、私にとっての日常、のはずなんです。
「先生、お忙しい所すみませんが、こちらの書類もお願いしていいでしょうか?」
「……なるほど、わかりました」
「ありがとうございます!」
「ただ、取り掛かるのはちょっと後になるかもしれないです……期限とかあります?」
「来週の水曜日まででお願いしたいです」
「なら大丈夫です! 任せてください!」
「先生、昨日の件についてなんですが……」
「この間の……なんでしたっけ?」
「先生が生徒間のいざこざに巻き込まれて危うく撃たれかけた件です」
「あ、あれですか!」
「その件で、そのいざこざを起こしていた生徒の一人が先生と会いたいと言ってるんですが……」
「わかりました。夕方頃にここに来ていただくように連絡してもらっていいですか?」
「了解です」
「先生、少しお時間よろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。今日はどんなご要件で?」
「実は、交友関係でちょっと相談したいことがありまして……」
「わかりました。そこのソファーに座ってちょっと待っててください! ちょっとしたら行きますので」
「ありがとうございます!」
……どうしてこうなった?